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村で煎餅!
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「米粉持って来ました。」
ヒーシュは男性を数人連れ厨房に米粉を持ってくる。
「多い!」
「まだ少ない方だよ?」
「これ他に何か使ってるんですか?」
「私達が食べたり牛や馬の餌や肥料にも使うね。」
「牛育ててるんですか?」
「そりゃぁ畑を耕したり荷物を運んだりするからね。」
「あ、そっちか。」
「家族みたいなものだからね。」
「育てて食べたりはしないんですか?」
「肉なら森に行けばあるからね、今も旦那達が行ってるよ。」
米粉を取り出しながら2人は話す。
「えっと、私の故郷の作り方で作りますのでまずは米粉をお湯で練っていきます。」
「へぇ、固めて焼かないのかい?」
「はい、最初は蒸して団子を作ります。」
スマホを見ながら煎餅の作り方を教える、ある程度まとまった所でアイテムボックスから蒸し器を取り出しサフィーナはお湯を入れ準備する。
「チハルこっちは良いわよ。」
「はーい、それじゃ練った米粉をこの中にお願いします。」
棒状にしてぐるぐると巻いて蒸し器に入れる、そして次の作業を行う。
「次は中に入れる具を準備しまーす。」
「何を入れるんだい?」
「えっと~今あるのは青のり、ゴマ、大豆も有りますね、色々入れてみましょう。」
お皿に入れ準備をしながら蒸しあがるのを待つ、そしていい具合に蒸し終わり取り出すと小さく団子を作っていく。
「これを潰して平べったーくします、具を入れるのお願いしますね。」
「まかせておくれ。」
女性陣は楽しそうに団子に色々混ぜ合わせ平たく形成していく。
「乾燥はどうしようか、レシピだとオーブンの予熱とかで水分飛ばすみたいなんだよね。」
「同じ様にすればいいんじゃない?」
「乾燥させないとどうなるの?」
「すんごい固くなるっぽい。」
「乾燥させると?」
「パリってなる・・・って書いてる。」
「試しに両方作れば?」
「・・・そだね。」
千春と頼子も団子にした物を平らにしていく、そしてサフィーナはいつものオーブンを準備する。
「千春、エビせん作れない?」
頼子はふと思いつき問いかける。
「エビかぁ・・・あるねぇ、作ってみよう。」
アイテムボックスからエビと言うには大きいエビを取り出す。
「・・・伊勢海老?って言うかロブスター?」
「どっちでもないけどまぁ良いじゃん。」
「これをどうするのかしら。」
「乾燥させて細かく砕くって書いてる・・・電子レンジ欲しいな!」
「無い物はしょうがないねぇ。」
「んー、オーブンみたいにアイトネが作ってくれないかなぁ。」
『呼んだー?』
「呼んでないけど呼んだー。」
『何つくってるの?』
「煎餅だよ。」
急に現れた女神に、アエネ達は驚き手が止まる。
「あ、えっと、女神のアイトネ様ですよ。」
千春はアエネ達にアイトネを紹介する、アエネ達はさらに目を見開く。
「そう言えば・・・チハル王女殿下は聖女様で御座いましたね。」
村長の奥様メーリルが思い出すように呟く。
『それで?煎餅御馳走してくれるのかしら。』
「出来たらね~、その前にこのエビを乾燥させたくてさ、電子レンジみたいなの作れないかなって話してたんだよ。」
そう言いながらサフィーナが出した魔導オーブンを見る。
『ん~、仕組みは簡単だから出来るわよ?』
「マジか。」
『でも安全を考えると止めた方が良いわねぇ。』
「あ、やっぱり危ない?」
『色々と工夫しないと危険ねぇ。』
「んじゃ良いや、風魔法あたりで乾燥させるしかないね。」
『このエビ乾燥させるの?』
「そ、焼いて水分飛ばすかなぁ。」
『私も手伝うわ♪』
そう言うとアイトネは指をパチンと弾く。
プシュ~~~~~~。
「・・・何それ怖い。」
『水分飛ばしたわよ?』
「そんな事出来るの!?魔法!?」
『そうねぇ、水魔法をうまく使えば水分だけを蒸発させる事が出来るわ。』
「私使える!?」
『チハルなら使えるんじゃないかしら?電子レンジの話してたじゃない。』
「うん、でも電子レンジと水関係ないじゃん?」
『関係あるわよ、マイクロ波で水の分子を動かして摩擦熱で発熱させるのよ?』
「・・・へぇ。」
「千春出来そうなの?」
「むり。」
意味は分かるが分子がどう動くかなど千春は理解が出来ず想像出来なかった。
「それじゃアイトネレンジで乾燥しまくろう、アイトネ次コレね。」
次は蟹を取り出しアイトネに渡す。
「千春、果物とか入れない?」
「煎餅に?」
「洋風煎餅。」
「あー・・・チーズおかきみたいなのも有るし良いかも。」
千春は魔国で貰ったチーズや果物を取り出しテーブルに並べる。
「アイトネ食べたい物あるー?」
『色々食べてみたいわ♪』
「それじゃここら辺片っ端から乾燥させてみて。」
『りょうか~い♪』
アイトネは手伝うのが楽しいのか次々と果物も乾燥していく。
「チハル、しれっと世界樹の実を出すのはやめないか?」
黙って見ていたエンハルトが苦笑いで千春に言う。
「あ、バレてた。」
「何度も見て食べてるからなぁ。」
「まぁ良いじゃん、アイトネ居るし。」
乾燥したエビを細かく砕き、すりこぎを使いさらに粉にしていく。
「これも混ぜてくださーい。」
千春が言うとメーリルが受け取り、アエネ達が団子に混ぜて形成する。
「あ!アイトネ!この煎餅も乾燥できる?」
『出来るわよ~♪』
「この形作り終わったの全部ヨロ!」
乾燥はすべてアイトネに任せると千春はオーブンとは別にバーベキューセットを取り出す。
「お?炭火?」
頼子はコンロをのぞき込む。
「そ、キャンプで煎餅って前見てさ、炭火焼で煎餅焼くんだよ。」
千春は炭を並べて行く。
「あ・・・今日コン居ないじゃん。」
火付け役のコンが居ない事を思い出す千春。
「私火魔法使えます。」
奥様達の1人コンコが手を上げる。
「お願いします!」
「この炭に火を回せばいいんですね?」
「はい、お願いします。」
コンコは炭に手をかざすと火魔法で炙っていく。
「コン繋がりで火魔法使えるのかな。」
「んなわけないわ。」
ケラケラと笑いながら千春は答える。
「チハル、煎餅乾燥終わったわよ~♪」
「ありがとー、エビ煎餅とか混ぜたのはオーブンにお願いします!」
「はーい!この天板に乗せてくださーい!」
モリアンが手を上げ天板を持ってくる、サリナとラルカも天板を持ち待機する。
「炭火の方は何焼くの?」
「んふふ、コレ♪」
そう言うと香辛料を色々取り出し並べる。
「カレー粉でしょー、唐辛子でしょー、砂糖醤油に焼肉のタレ!」
「良いねー!」
「って言うかすっごい煎餅出来てるんだけど。」
「・・・凄いな。」
次々と蒸し終わり団子を作り、形を作っていく奥様方、それをあっという間に乾燥させるアイトネ、流れるような作業で次々と煎餅が作られていく。
「楽しいねぇ。」
「本当だね。」
「材料は沢山あるからねぇ。」
「旦那も良くなったし良い事尽くめだねぇ。」
奥様方はニコニコと話しながら次々と作っていく。
「よし!焼こう!」
「うい~っす、私は調味料混ぜた煎餅準備するわ。」
手分けして作業を始める2人、千春は軽く煎餅を炙り砂糖醤油をさっと塗るとまた炙る。
「ん~~~~良い匂い。」
「凄い良い匂いだね!」
「これはたまらないねぇ。」
「ショウユって言ってたね、王都で見た事あるよ。」
「私の家に有るわよ、おかずに少し垂らすと美味しいのよ。」
奥様達は揃って話だす、千春はアエネに声を掛ける。
「アエネさん、子供達呼べます?」
「え?呼べるけど、食べさせるのかい?」
「はい!沢山出来そうなので。」
「良いのかい?」
「勿論♪」
アエネは子供達を呼びに外に出て行く。
「さー沢山焼くぞー!」
「はい千春、激辛唐辛子煎餅。」
「・・・これはモリアン用っと。」
「なんですかぁ?」
「ん、モリアンにも焼いてあげるね♪」
「やったぁ!」
千春はニヤニヤしながら次々と煎餅を焼きまくった。
ヒーシュは男性を数人連れ厨房に米粉を持ってくる。
「多い!」
「まだ少ない方だよ?」
「これ他に何か使ってるんですか?」
「私達が食べたり牛や馬の餌や肥料にも使うね。」
「牛育ててるんですか?」
「そりゃぁ畑を耕したり荷物を運んだりするからね。」
「あ、そっちか。」
「家族みたいなものだからね。」
「育てて食べたりはしないんですか?」
「肉なら森に行けばあるからね、今も旦那達が行ってるよ。」
米粉を取り出しながら2人は話す。
「えっと、私の故郷の作り方で作りますのでまずは米粉をお湯で練っていきます。」
「へぇ、固めて焼かないのかい?」
「はい、最初は蒸して団子を作ります。」
スマホを見ながら煎餅の作り方を教える、ある程度まとまった所でアイテムボックスから蒸し器を取り出しサフィーナはお湯を入れ準備する。
「チハルこっちは良いわよ。」
「はーい、それじゃ練った米粉をこの中にお願いします。」
棒状にしてぐるぐると巻いて蒸し器に入れる、そして次の作業を行う。
「次は中に入れる具を準備しまーす。」
「何を入れるんだい?」
「えっと~今あるのは青のり、ゴマ、大豆も有りますね、色々入れてみましょう。」
お皿に入れ準備をしながら蒸しあがるのを待つ、そしていい具合に蒸し終わり取り出すと小さく団子を作っていく。
「これを潰して平べったーくします、具を入れるのお願いしますね。」
「まかせておくれ。」
女性陣は楽しそうに団子に色々混ぜ合わせ平たく形成していく。
「乾燥はどうしようか、レシピだとオーブンの予熱とかで水分飛ばすみたいなんだよね。」
「同じ様にすればいいんじゃない?」
「乾燥させないとどうなるの?」
「すんごい固くなるっぽい。」
「乾燥させると?」
「パリってなる・・・って書いてる。」
「試しに両方作れば?」
「・・・そだね。」
千春と頼子も団子にした物を平らにしていく、そしてサフィーナはいつものオーブンを準備する。
「千春、エビせん作れない?」
頼子はふと思いつき問いかける。
「エビかぁ・・・あるねぇ、作ってみよう。」
アイテムボックスからエビと言うには大きいエビを取り出す。
「・・・伊勢海老?って言うかロブスター?」
「どっちでもないけどまぁ良いじゃん。」
「これをどうするのかしら。」
「乾燥させて細かく砕くって書いてる・・・電子レンジ欲しいな!」
「無い物はしょうがないねぇ。」
「んー、オーブンみたいにアイトネが作ってくれないかなぁ。」
『呼んだー?』
「呼んでないけど呼んだー。」
『何つくってるの?』
「煎餅だよ。」
急に現れた女神に、アエネ達は驚き手が止まる。
「あ、えっと、女神のアイトネ様ですよ。」
千春はアエネ達にアイトネを紹介する、アエネ達はさらに目を見開く。
「そう言えば・・・チハル王女殿下は聖女様で御座いましたね。」
村長の奥様メーリルが思い出すように呟く。
『それで?煎餅御馳走してくれるのかしら。』
「出来たらね~、その前にこのエビを乾燥させたくてさ、電子レンジみたいなの作れないかなって話してたんだよ。」
そう言いながらサフィーナが出した魔導オーブンを見る。
『ん~、仕組みは簡単だから出来るわよ?』
「マジか。」
『でも安全を考えると止めた方が良いわねぇ。』
「あ、やっぱり危ない?」
『色々と工夫しないと危険ねぇ。』
「んじゃ良いや、風魔法あたりで乾燥させるしかないね。」
『このエビ乾燥させるの?』
「そ、焼いて水分飛ばすかなぁ。」
『私も手伝うわ♪』
そう言うとアイトネは指をパチンと弾く。
プシュ~~~~~~。
「・・・何それ怖い。」
『水分飛ばしたわよ?』
「そんな事出来るの!?魔法!?」
『そうねぇ、水魔法をうまく使えば水分だけを蒸発させる事が出来るわ。』
「私使える!?」
『チハルなら使えるんじゃないかしら?電子レンジの話してたじゃない。』
「うん、でも電子レンジと水関係ないじゃん?」
『関係あるわよ、マイクロ波で水の分子を動かして摩擦熱で発熱させるのよ?』
「・・・へぇ。」
「千春出来そうなの?」
「むり。」
意味は分かるが分子がどう動くかなど千春は理解が出来ず想像出来なかった。
「それじゃアイトネレンジで乾燥しまくろう、アイトネ次コレね。」
次は蟹を取り出しアイトネに渡す。
「千春、果物とか入れない?」
「煎餅に?」
「洋風煎餅。」
「あー・・・チーズおかきみたいなのも有るし良いかも。」
千春は魔国で貰ったチーズや果物を取り出しテーブルに並べる。
「アイトネ食べたい物あるー?」
『色々食べてみたいわ♪』
「それじゃここら辺片っ端から乾燥させてみて。」
『りょうか~い♪』
アイトネは手伝うのが楽しいのか次々と果物も乾燥していく。
「チハル、しれっと世界樹の実を出すのはやめないか?」
黙って見ていたエンハルトが苦笑いで千春に言う。
「あ、バレてた。」
「何度も見て食べてるからなぁ。」
「まぁ良いじゃん、アイトネ居るし。」
乾燥したエビを細かく砕き、すりこぎを使いさらに粉にしていく。
「これも混ぜてくださーい。」
千春が言うとメーリルが受け取り、アエネ達が団子に混ぜて形成する。
「あ!アイトネ!この煎餅も乾燥できる?」
『出来るわよ~♪』
「この形作り終わったの全部ヨロ!」
乾燥はすべてアイトネに任せると千春はオーブンとは別にバーベキューセットを取り出す。
「お?炭火?」
頼子はコンロをのぞき込む。
「そ、キャンプで煎餅って前見てさ、炭火焼で煎餅焼くんだよ。」
千春は炭を並べて行く。
「あ・・・今日コン居ないじゃん。」
火付け役のコンが居ない事を思い出す千春。
「私火魔法使えます。」
奥様達の1人コンコが手を上げる。
「お願いします!」
「この炭に火を回せばいいんですね?」
「はい、お願いします。」
コンコは炭に手をかざすと火魔法で炙っていく。
「コン繋がりで火魔法使えるのかな。」
「んなわけないわ。」
ケラケラと笑いながら千春は答える。
「チハル、煎餅乾燥終わったわよ~♪」
「ありがとー、エビ煎餅とか混ぜたのはオーブンにお願いします!」
「はーい!この天板に乗せてくださーい!」
モリアンが手を上げ天板を持ってくる、サリナとラルカも天板を持ち待機する。
「炭火の方は何焼くの?」
「んふふ、コレ♪」
そう言うと香辛料を色々取り出し並べる。
「カレー粉でしょー、唐辛子でしょー、砂糖醤油に焼肉のタレ!」
「良いねー!」
「って言うかすっごい煎餅出来てるんだけど。」
「・・・凄いな。」
次々と蒸し終わり団子を作り、形を作っていく奥様方、それをあっという間に乾燥させるアイトネ、流れるような作業で次々と煎餅が作られていく。
「楽しいねぇ。」
「本当だね。」
「材料は沢山あるからねぇ。」
「旦那も良くなったし良い事尽くめだねぇ。」
奥様方はニコニコと話しながら次々と作っていく。
「よし!焼こう!」
「うい~っす、私は調味料混ぜた煎餅準備するわ。」
手分けして作業を始める2人、千春は軽く煎餅を炙り砂糖醤油をさっと塗るとまた炙る。
「ん~~~~良い匂い。」
「凄い良い匂いだね!」
「これはたまらないねぇ。」
「ショウユって言ってたね、王都で見た事あるよ。」
「私の家に有るわよ、おかずに少し垂らすと美味しいのよ。」
奥様達は揃って話だす、千春はアエネに声を掛ける。
「アエネさん、子供達呼べます?」
「え?呼べるけど、食べさせるのかい?」
「はい!沢山出来そうなので。」
「良いのかい?」
「勿論♪」
アエネは子供達を呼びに外に出て行く。
「さー沢山焼くぞー!」
「はい千春、激辛唐辛子煎餅。」
「・・・これはモリアン用っと。」
「なんですかぁ?」
「ん、モリアンにも焼いてあげるね♪」
「やったぁ!」
千春はニヤニヤしながら次々と煎餅を焼きまくった。
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