350 / 744
海鮮料理とコンビニスイーツ!
しおりを挟む
「ヨリおねえちゃんコレ美味しい!」
「いっぱいあるからねー。」
「こんなに食べれないよぉ?」
テーブルに並んだ料理を見てユラは言う。
「ユラちゃんこれ半分こしよ!」
「うん!」
エビフライを切り分けるイーレン、ルペタも嬉しそうに食べている。
「ちょっと作り過ぎたね。」
「大丈夫じゃん?ほら。」
頼子が言うと美桜はアイトネを見る、アイトネは満面の笑みで海鮮丼を食べていた。
「アイトネ様の胃袋ずるいなぁ。」
「羨ましいけどあれだけ食べたら太らない方がズルいと思うわ。」
「それな、あれだけ食べたら絶対太るわ。」
トロロヅケ丼を食べ終わり、海鮮丼を食べつつ天ぷらを食べるアイトネ、そしてモートも同じくらい食べていた。
「ヨリ達も料理上手になったわね。」
「やっぱり千春の方が上手ですねぇ。」
マルグリットはフライにタルタルソースを乗せてパクリと食べる。
「色々料理知ってるもんねーチハルって。」
「レシピはググればまぁなんとか私達も分かるけどね。」
麗奈と美桜もウンウンと話す。
「このフライはラム酒と合うのぅ。」
「そうだな、コレは酒が進むな。」
「あなた達程々にしなさいよ?」
ロイロとガゥアンの2人は厨房にあったラム酒を飲みながらフライを食べる、マリーナは呆れた顔で言う。
「メグさん今日作った料理のレシピは本当に良いの?」
「ヨリちゃん良いのよね?」
「良いですよ?秘密でもなんでも無いですから。」
「天ぷらなんて衣つけて揚げるだけだもんね。」
「フライもそうじゃん?」
「私や鰭族の者は生で食べる事も多いけれど、焼くか煮るくらいしかしないのよ、こんなに美味しく食べれるなんて。」
料理を頬張るガゥアンを見ながら微笑むマリーナ。
「そう言えばジブラロールにもカラシバラクが届くようになったわね。」
ふと思い出すように言うマルグリット。
「そうそう、それも千春がこっちで作ったんですよね。」
「らしいわね、よく思いつくわね。」
「あっちで普通に売ってる物ですからねぇ~。」
「そうそう、厨房にも有るわ、是非持って行って頂戴。」
「良いんですか?」
「勿論よ、言えば幾らでも準備出来るわよ。」
マリーナが言うと、料理人が大きな樽を幾つも持ってくる。
「・・・もしかしてコレ全部ですか?」
「えぇ!」
頼子は樽をのぞき込むと、中には大量の魚の卵、辛子明太子が入っていた。
「うぉっすっごい量。」
「いや、コレ消費無理じゃん?」
「うん、一生分有るわ。」
「毎日明太パスタだなこりゃ。」
頼子、美桜、麗奈、日葵は樽をのぞき込みながら呟く。
「必要ならまだ準備出来るわよ?」
「いいぇ!十分です!っていうか1樽でも多いです!」
「そう?無くなったらいつでも言ってね、準備するわよ。」
「あ・・・ありがとうございます。」
マリーナにお礼を言うと、頼子は1樽蓋を閉め影に収納した、そして食事が終わり他にもお土産にと、大量の魚介類を収納する頼子と麗奈。
「千春帰って来るのいつだっけ。」
「明日って聞いてるけど。」
麗奈が聞くと、頼子が答える。
「腐らないよね?」
「帰ったらメグ様に全部凍らせてもらおう。」
「アルデアちゃんに保管してもらったら?」
「その手があったか!ナイスミオ!」
「流石にこの量は収納袋には入らないもんねぇ。」
頼子達はお土産と樽を収納し、テーブルに戻る。
「ヒマリあっちでも食べれるにゃー?」
「食べれるよミタマ、嬉しい?」
「嬉しいにゃぁ!」
ミタマは刺身をハグハグと食べながら答える。
『ミオちゃんデザート食べましょ♪』
「デザートあんの?」
「うん、さっき買い出し行ったとき買ったよ、さっきの袋に入ってたはずだけど。」
頼子は影に入れた荷物を思い出しながら袋を取り出す。
「これか!」
「それ!」
中にはコンビニスイーツが入っていた。
「お皿とフォークいるね。」
「取ってきます!」
モリアンはそう言うと、ラルカと一緒に厨房に行きカラトリーケースに入れたフォークやお皿を持ってくる。
「モリーちゃんお皿並べてー。」
「了解でっす!」
コンビニケーキやシュークリーム、エクレア、プリンと色々取り出し並べて行く。
「ユラちゃん、レンちゃん、ルペタちゃんどれがいい?」
「ユラこれ!ぷりん!」
「わたしもそれにします!」
「るぺたもそれにするー!」
「はーいおこちゃま達はプリンとスプーンね。」
「アイトネ様どれにします?」
『残ったの頂戴♪』
「・・・めっちゃ残りそうですけど。」
アイトネは笑顔で返事を返す。
「マジですか?」
「ほら、アイトネ様の胃袋底なしだから。」
「そうだろうけど・・・まぁ良いか。」
それぞれにデザートを渡すと、モリアン達にも振る舞う。
「はい、モリーちゃん、ラルカちゃん。」
「有難うございます!」
「いただきますぅ!」
「エリーナさん、アルベルさんもどうぞー。」
「申し訳ございません。」
「有難うございます。」
コンビニケーキの容器が開けれず手伝えなかったマルグリットの侍女2人は申し訳なさそうに受け取る。
「気にしなくて良いですよ~♪」
「まぁこっちの人に開け方わかんないよね。」
「いや、モリーちゃんとラルカちゃんは開けれる。」
「サフィーちゃんも開けれるね。」
モリアンとラルカはウンウンと頷きながらスイーツを配っている。
「それじゃ改めて頂きます!」
「「「「「「「「いただきます。」」」」」」」」
当たり前のようにスイーツを食べるジブラロールの面々、マリーナ女王とガゥアンはスイーツを口に入れ動きが止まる。
「美味しいわ!!!」
「コレは美味い、ロイロ、これはジブラロールに行けば食べれるのか?」
「そうじゃなぁ、ケーキやプリンは食べれるのぅ。」
「それは本当なの?ロイロさん。」
「あぁ、市井でも食べれるのぅ、王国が経営しとるスイーツ屋に行けばいつでも食べれるのぅ、酒がないから儂は行かないがな。」
「そう・・・ジブラロールは陸路が遠いわね。」
「マリーナ、ハース領でも食べれるわよ?」
「なんですって!?」
「でも今ハース領の海は寒いわよ?」
「ガゥアン、あなた飛べるわよね?」
「・・・ハースまで飛ぶのは少しキツイな。」
「少しって事は飛べるんでしょう?」
「・・・飛べる。」
ニッコリ微笑みながら目がマジなマリーナに詰められ言葉に詰まるガゥアン。
「儂と違って羽が無いからのぅ、魔力だけで飛ぶにはちと遠くないか?」
「気合よ気合、ガゥアンよろしくね。」
「レナ、アレあげたら?」
「ん?アレ?」
「ほら、飛行の魔石。」
「あ~~~~~。」
麗奈は収納ポシェットから魔石を取り出す。
「はい、ガゥアンさん、これ重力遮断できる魔石です。」
「ほう、魔道具にしたのか、凄いな。」
「へっへー、それあげます。」
「貰って良いのか?」
「はい、明太子いっぱい貰いましたからね。」
「ありがとう、助かった。」
ガゥアンは心底ホッとした顔でお礼を言う。
『さて、それじゃ帰る?』
「そうですねー、魚でスイーツ作れませんし今あるのは食べきりましたから。」
「ヨリ、アレ作れるじゃん。」
「アレ?」
「うん、イワシパフェ。」
「・・・誰が食べるのよあんな物。」
「吾輩食べるにゃー!」
「・・・よし、帰ったら作ってあげる、絶対食べなさいよ。」
日葵はミタマに言う、そして帰る準備が終わるとマルグリットがマリーナに挨拶を交わす。
「それじゃお邪魔したわね。」
「そんな、こちらこそ御馳走になったわ、ありがとう、ハース領にお邪魔させてもらうわね。」
「えぇ、ハースの方には私からも言っておくから、遠慮なく来て頂戴。」
『それじゃ帰るわよ~♪』
「はーい!お願いしまーす!」
アイトネは手を振り、海鮮食事&コンビニスイーツ食事会は終わった。
「いっぱいあるからねー。」
「こんなに食べれないよぉ?」
テーブルに並んだ料理を見てユラは言う。
「ユラちゃんこれ半分こしよ!」
「うん!」
エビフライを切り分けるイーレン、ルペタも嬉しそうに食べている。
「ちょっと作り過ぎたね。」
「大丈夫じゃん?ほら。」
頼子が言うと美桜はアイトネを見る、アイトネは満面の笑みで海鮮丼を食べていた。
「アイトネ様の胃袋ずるいなぁ。」
「羨ましいけどあれだけ食べたら太らない方がズルいと思うわ。」
「それな、あれだけ食べたら絶対太るわ。」
トロロヅケ丼を食べ終わり、海鮮丼を食べつつ天ぷらを食べるアイトネ、そしてモートも同じくらい食べていた。
「ヨリ達も料理上手になったわね。」
「やっぱり千春の方が上手ですねぇ。」
マルグリットはフライにタルタルソースを乗せてパクリと食べる。
「色々料理知ってるもんねーチハルって。」
「レシピはググればまぁなんとか私達も分かるけどね。」
麗奈と美桜もウンウンと話す。
「このフライはラム酒と合うのぅ。」
「そうだな、コレは酒が進むな。」
「あなた達程々にしなさいよ?」
ロイロとガゥアンの2人は厨房にあったラム酒を飲みながらフライを食べる、マリーナは呆れた顔で言う。
「メグさん今日作った料理のレシピは本当に良いの?」
「ヨリちゃん良いのよね?」
「良いですよ?秘密でもなんでも無いですから。」
「天ぷらなんて衣つけて揚げるだけだもんね。」
「フライもそうじゃん?」
「私や鰭族の者は生で食べる事も多いけれど、焼くか煮るくらいしかしないのよ、こんなに美味しく食べれるなんて。」
料理を頬張るガゥアンを見ながら微笑むマリーナ。
「そう言えばジブラロールにもカラシバラクが届くようになったわね。」
ふと思い出すように言うマルグリット。
「そうそう、それも千春がこっちで作ったんですよね。」
「らしいわね、よく思いつくわね。」
「あっちで普通に売ってる物ですからねぇ~。」
「そうそう、厨房にも有るわ、是非持って行って頂戴。」
「良いんですか?」
「勿論よ、言えば幾らでも準備出来るわよ。」
マリーナが言うと、料理人が大きな樽を幾つも持ってくる。
「・・・もしかしてコレ全部ですか?」
「えぇ!」
頼子は樽をのぞき込むと、中には大量の魚の卵、辛子明太子が入っていた。
「うぉっすっごい量。」
「いや、コレ消費無理じゃん?」
「うん、一生分有るわ。」
「毎日明太パスタだなこりゃ。」
頼子、美桜、麗奈、日葵は樽をのぞき込みながら呟く。
「必要ならまだ準備出来るわよ?」
「いいぇ!十分です!っていうか1樽でも多いです!」
「そう?無くなったらいつでも言ってね、準備するわよ。」
「あ・・・ありがとうございます。」
マリーナにお礼を言うと、頼子は1樽蓋を閉め影に収納した、そして食事が終わり他にもお土産にと、大量の魚介類を収納する頼子と麗奈。
「千春帰って来るのいつだっけ。」
「明日って聞いてるけど。」
麗奈が聞くと、頼子が答える。
「腐らないよね?」
「帰ったらメグ様に全部凍らせてもらおう。」
「アルデアちゃんに保管してもらったら?」
「その手があったか!ナイスミオ!」
「流石にこの量は収納袋には入らないもんねぇ。」
頼子達はお土産と樽を収納し、テーブルに戻る。
「ヒマリあっちでも食べれるにゃー?」
「食べれるよミタマ、嬉しい?」
「嬉しいにゃぁ!」
ミタマは刺身をハグハグと食べながら答える。
『ミオちゃんデザート食べましょ♪』
「デザートあんの?」
「うん、さっき買い出し行ったとき買ったよ、さっきの袋に入ってたはずだけど。」
頼子は影に入れた荷物を思い出しながら袋を取り出す。
「これか!」
「それ!」
中にはコンビニスイーツが入っていた。
「お皿とフォークいるね。」
「取ってきます!」
モリアンはそう言うと、ラルカと一緒に厨房に行きカラトリーケースに入れたフォークやお皿を持ってくる。
「モリーちゃんお皿並べてー。」
「了解でっす!」
コンビニケーキやシュークリーム、エクレア、プリンと色々取り出し並べて行く。
「ユラちゃん、レンちゃん、ルペタちゃんどれがいい?」
「ユラこれ!ぷりん!」
「わたしもそれにします!」
「るぺたもそれにするー!」
「はーいおこちゃま達はプリンとスプーンね。」
「アイトネ様どれにします?」
『残ったの頂戴♪』
「・・・めっちゃ残りそうですけど。」
アイトネは笑顔で返事を返す。
「マジですか?」
「ほら、アイトネ様の胃袋底なしだから。」
「そうだろうけど・・・まぁ良いか。」
それぞれにデザートを渡すと、モリアン達にも振る舞う。
「はい、モリーちゃん、ラルカちゃん。」
「有難うございます!」
「いただきますぅ!」
「エリーナさん、アルベルさんもどうぞー。」
「申し訳ございません。」
「有難うございます。」
コンビニケーキの容器が開けれず手伝えなかったマルグリットの侍女2人は申し訳なさそうに受け取る。
「気にしなくて良いですよ~♪」
「まぁこっちの人に開け方わかんないよね。」
「いや、モリーちゃんとラルカちゃんは開けれる。」
「サフィーちゃんも開けれるね。」
モリアンとラルカはウンウンと頷きながらスイーツを配っている。
「それじゃ改めて頂きます!」
「「「「「「「「いただきます。」」」」」」」」
当たり前のようにスイーツを食べるジブラロールの面々、マリーナ女王とガゥアンはスイーツを口に入れ動きが止まる。
「美味しいわ!!!」
「コレは美味い、ロイロ、これはジブラロールに行けば食べれるのか?」
「そうじゃなぁ、ケーキやプリンは食べれるのぅ。」
「それは本当なの?ロイロさん。」
「あぁ、市井でも食べれるのぅ、王国が経営しとるスイーツ屋に行けばいつでも食べれるのぅ、酒がないから儂は行かないがな。」
「そう・・・ジブラロールは陸路が遠いわね。」
「マリーナ、ハース領でも食べれるわよ?」
「なんですって!?」
「でも今ハース領の海は寒いわよ?」
「ガゥアン、あなた飛べるわよね?」
「・・・ハースまで飛ぶのは少しキツイな。」
「少しって事は飛べるんでしょう?」
「・・・飛べる。」
ニッコリ微笑みながら目がマジなマリーナに詰められ言葉に詰まるガゥアン。
「儂と違って羽が無いからのぅ、魔力だけで飛ぶにはちと遠くないか?」
「気合よ気合、ガゥアンよろしくね。」
「レナ、アレあげたら?」
「ん?アレ?」
「ほら、飛行の魔石。」
「あ~~~~~。」
麗奈は収納ポシェットから魔石を取り出す。
「はい、ガゥアンさん、これ重力遮断できる魔石です。」
「ほう、魔道具にしたのか、凄いな。」
「へっへー、それあげます。」
「貰って良いのか?」
「はい、明太子いっぱい貰いましたからね。」
「ありがとう、助かった。」
ガゥアンは心底ホッとした顔でお礼を言う。
『さて、それじゃ帰る?』
「そうですねー、魚でスイーツ作れませんし今あるのは食べきりましたから。」
「ヨリ、アレ作れるじゃん。」
「アレ?」
「うん、イワシパフェ。」
「・・・誰が食べるのよあんな物。」
「吾輩食べるにゃー!」
「・・・よし、帰ったら作ってあげる、絶対食べなさいよ。」
日葵はミタマに言う、そして帰る準備が終わるとマルグリットがマリーナに挨拶を交わす。
「それじゃお邪魔したわね。」
「そんな、こちらこそ御馳走になったわ、ありがとう、ハース領にお邪魔させてもらうわね。」
「えぇ、ハースの方には私からも言っておくから、遠慮なく来て頂戴。」
『それじゃ帰るわよ~♪』
「はーい!お願いしまーす!」
アイトネは手を振り、海鮮食事&コンビニスイーツ食事会は終わった。
297
お気に入りに追加
2,592
あなたにおすすめの小説
幸子ばあさんの異世界ご飯
雨夜りょう
ファンタジー
「幸子さん、異世界に行ってはくれませんか」
伏見幸子、享年88歳。家族に見守られ天寿を全うしたはずだったのに、目の前の男は突然異世界に行けというではないか。
食文化を発展させてほしいと懇願され、幸子は異世界に行くことを決意する。
転生王女は現代知識で無双する
紫苑
ファンタジー
普通に働き、生活していた28歳。
突然異世界に転生してしまった。
定番になった異世界転生のお話。
仲良し家族に愛されながら転生を隠しもせず前世で培ったアニメチート魔法や知識で色んな事に首を突っ込んでいく王女レイチェル。
見た目は子供、頭脳は大人。
現代日本ってあらゆる事が自由で、教育水準は高いし平和だったんだと実感しながら頑張って生きていくそんなお話です。
魔法、亜人、奴隷、農業、畜産業など色んな話が出てきます。
伏線回収は後の方になるので最初はわからない事が多いと思いますが、ぜひ最後まで読んでくださると嬉しいです。
読んでくれる皆さまに心から感謝です。
転生少女の異世界のんびり生活 ~飯屋の娘は、おいしいごはんを食べてほしい~
明里 和樹
ファンタジー
日本人として生きた記憶を持つ、とあるご飯屋さんの娘デリシャ。この中世ヨーロッパ風ファンタジーな異世界で、なんとかおいしいごはんを作ろうとがんばる、そんな彼女のほのぼのとした日常のお話。
【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
あなた方はよく「平民のくせに」とおっしゃいますが…誰がいつ平民だと言ったのですか?
水姫
ファンタジー
頭の足りない王子とその婚約者はよく「これだから平民は…」「平民のくせに…」とおっしゃられるのですが…
私が平民だとどこで知ったのですか?
ドアマットヒロインはごめん被るので、元凶を蹴落とすことにした
月白ヤトヒコ
ファンタジー
お母様が亡くなった。
それから程なくして――――
お父様が屋敷に見知らぬ母子を連れて来た。
「はじめまして! あなたが、あたしのおねえちゃんになるの?」
にっこりとわたくしを見やるその瞳と髪は、お父様とそっくりな色をしている。
「わ~、おねえちゃんキレイなブローチしてるのね! いいなぁ」
そう、新しい妹? が、言った瞬間・・・
頭の中を、凄まじい情報が巡った。
これ、なんでも奪って行く異母妹と家族に虐げられるドアマット主人公の話じゃね?
ドアマットヒロイン……物語の主人公としての、奪われる人生の、最初の一手。
だから、わたしは・・・よし、とりあえず馬鹿なことを言い出したこのアホをぶん殴っておこう。
ドアマットヒロインはごめん被るので、これからビシバシ躾けてやるか。
ついでに、「政略に使うための駒として娘を必要とし、そのついでに母親を、娘の世話係としてただで扱き使える女として連れて来たものかと」
そう言って、ヒロインのクズ親父と異母妹の母親との間に亀裂を入れることにする。
フハハハハハハハ! これで、異母妹の母親とこの男が仲良くわたしを虐げることはないだろう。ドアマットフラグを一つ折ってやったわっ!
うん? ドアマットヒロインを拾って溺愛するヒーローはどうなったかって?
そんなの知らん。
設定はふわっと。
大聖女の姉と大聖者の兄の元に生まれた良くも悪くも普通の姫君、二人の絞りカスだと影で嘲笑されていたが実は一番神に祝福された存在だと発覚する。
下菊みこと
ファンタジー
絞りカスと言われて傷付き続けた姫君、それでも姉と兄が好きらしい。
ティモールとマルタは父王に詰め寄られる。結界と祝福が弱まっていると。しかしそれは当然だった。本当に神から愛されているのは、大聖女のマルタでも大聖者のティモールでもなく、平凡な妹リリィなのだから。
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる