332 / 744
部隊編成!
しおりを挟む
「やっほ~う♪」
「いらっしゃい、レナ。」
「お!可愛い!何その服!」
「王宮でぶらぶらする用の服だよ、みんなの服もあるよん。」
「いいね、着てみたい!」
「うん、早く行こ、この格好で日本は暑すぎる。」
むっとする熱気と湿度に千春は顔を歪め、レナを異世界に連れて行く。
「うっはー!涼しい!!!」
「外は寒いよ。」
応接間に入った千春は外を指差し、真っ白な銀世界を見せる。
「チハル雪合戦しよう。」
「ヤダ、寒いもん。」
「え~!!!こんなに積もった雪を見て何もしないとか!雪に悪いじゃん!」
「ごめん、意味わかんない、その前にちょっと買い出ししたいんだよね。」
「えー今来たばっかなのにー。」
「まぁまぁ、ちょっと着替えて来るから待ってて。」
千春と頼子は普段着に着替えると、麗奈を連れ買い物に向かう。
「何買うの?」
「お菓子と調味料補充だね。」
「んじゃスーパー?」
「んだ。」
「んだ。」
2人は麗奈に返事をすると、スーパーへ行き、買い物カゴ3つ分のお菓子を買い、調味料も補充すると異世界へ戻る。
「チハル!着替えるよ!」
「はいはい、そんなに着たいの?」
「うん、可愛いじゃんアレ。」
「へいへい。」
千春は呆れた顔をしながら寝室に戻る、千春と頼子は同じ服を、レナはモリアンとラルカに着替えさせられた、そして着替え終わり応接間に戻り、ソファーに座る。
「あ~!ルプが帰って来た!」
庭を見ると、ルプが雪を巻き散らしながら飛び降りてくる、そして体に積もった雪を巻き散らし部屋へ入って来た。
「お帰り千春。」
「ルプただいまー、何してたの?」
「ん、ユラの警護だ。」
「ルプ様~~♪」
ルクレツィアがルプに抱き着くが、前足でルクレツィアをぐいぐい押しながら千春に答える。
「ずっと外で?」
「あぁ、雪くらいなんともないからな、さっき何処かへ行ってただろ。」
「うん、ドワーフの国と妖精の里に行ってたよ。」
「へぇ、何か有ったのか?」
ルプに聞かれ千春はクゥクゥが来た所から説明をする。
「そんな事になってたの!?」
先に反応したのはレナの頭に居たリリだ。
「そうなのですぅ。」
クゥクゥはリリの周りをパタパタ飛びながら言う。
「へぇ、スライムの亜種か。」
「そ、切ったり刺したりがダメで、魔法が効き難いんだってさ。」
「それでドワーフか。」
「うん、アイトネ曰く潰すのが良いんだって。」
「ふむ、排除するだけなら千春やヨリやレナも出来るだろ。」
「え?どうやって?」
「千春はアイテムボックス、ヨリは影に、レナも少しは影収納使えただろう?」
「あ!その手が有ったか!でも捕まえたあとどうするの?」
「そりゃぁ海にでも捨てればいい、スライム系はナメクジと同じで塩に弱い。」
「マ!?」
「倒す程塩を持ち歩く訳にもいかねーだろ?」
「そっか・・・うん、それなら私達も協力出来るね。」
ウンウンと千春は頷く、頼子と麗奈もやる気満々だ。
「チハルおねえちゃんただいまぁ!」
応接間の扉が開き、ユラが入って来ると千春に抱き着く。
「ユラおかえりー、寒く無かった?」
「うん!さむいのとくい!」
「そう言えば寒い所に住んでたんだっけか。」
千春の薄い胸に顔を押し付け嬉しそうにするユラ。
「アイテムボックス使える人もっと連れて行くかぁ。」
「イーナちゃん?」
「ん?いや、アルデアだよ?」
「イーナちゃんもつかえるよ?」
「そうなの?」
「うん、つかってるのみたもん。」
「ほほ~、2人とも呼ぶかー。」
「イーナちゃんよぶね!」
ユラは小さな魔道具をポシェットから取り出すと魔力を込めて声をかける。
「イーナちゃーん、あーそーぼー。」
「それ通信魔道具?」
「うん!アルデアおねえちゃんがくれたの!」
ユラの説明を聞いていると、窓に蝙蝠がへばりつく。
「きた!」
ユラが窓を開けると蝙蝠はすぐに部屋に入ってくる、そして人化しユラに抱き着く。
「寒いのです!」
「いらっしゃいイーナちゃん!」
「ユラ寒いのです!」
泣きそうに言うイーナにユラはニコニコしている。
「イーナ、アルデア呼べる?」
「呼べるですー。」
イーナが言うとすぐに影からアルデアが出て来る。
「チハル何か用事?」
「アルデア、ちょっと手伝って欲しいんだ、アイテムボックスで妖精喰いの捕獲なんだけど。」
「・・・えぇぇ。」
嫌そうな顔をしながらアルデアが答える。
「あれ?珍しいねそんな顔するとか、アルデアなら余裕と思ったのに。」
「えぇ、たいした魔物じゃ無いわ、でも見た目が嫌いなのよ。」
「スライムの亜種なんでしょ?」
「えぇ、スライムで長い触手をブンブン振り回してくるの・・・思い出しただけでも気持ち悪い。」
「え?触手振り回すの?」
「えぇ、動きは遅いけれど触手は早いわ、捕まると面倒よ。」
凄く嫌そうに腕を擦りながら言うアルデア。
「苦手ならしょうがないかぁ。」
「いえ、チハルのお願いですもの、手伝うわよ。」
「イーナもてつだうのです!」
「ありがとう、あとはサフィーも手伝える?」
「勿論、チハルが行くなら私も行くに決まってますから。」
「ありがと、それじゃ私達は捕獲部隊と言う事で動こう。」
呼び出したアルデアとイーナ、そして頼子と麗奈に詳細を教えつつ計画を練っていく。
「あと一人アイテムボックス使える子居たじゃん?」
「ん?ユーリンかな、冒険者してるから今どこに居るか分かんないんだよね。」
「あら?その子って狼の牙の子よね?」
「うん、ルクレツィアさん知ってるの?」
「えぇ、冒険者ギルドに顔を出した時居たわよ、この大雪ですもの多分宿か酒屋あたりに居ると思うわよ?」
「呼べるかなぁ。」
「ルクレツィア、顔見知りなら呼んできてくれ。」
ルプがそう言うと嬉しそうに立ち上がる。
「はい!ルプ様行ってきますね!」
ルクレツィアは勢いよく庭に出ると颯爽と走って行った。
「・・・ルプのお願いは速攻で聞くのね。」
「あとが面倒だが、今は数が欲しいだろ。」
「うん、ありがとうルプ。」
ルプにお礼を言い、ソファーに座り一息吐く千春達、マルグリットも部屋に来ると千春に説明を受ける。
「その手があったわね。」
「塩で討伐とかやった事ありますか?」
「あるわけないでしょう、今はハースで取れるようになったけれど塩は安く無いもの。」
「そう言えばそうでしたね。」
コンコン
「はーい。」
サフィーナが扉を開くと、エンハルトが入ってくる。
「こちらも準備が出来ました。」
「ありがとう、もう少し待ってちょうだいね。」
「ハルトも行くの?」
「当たり前だろ、魔物討伐にチハル達だけで行かせるわけが無いだろ。」
「ルプ達も居るしスライムだよ?」
「スライムの認識が分からないが、厄介な魔物だ、それに出てくる魔物がスライムだけとは限らないだろう。」
エンハルトが呆れたように言う。
「あ、そっか、スライムだけじゃないかもしんないのか。」
2人が話をしている間にもエーデルが兵士を数人連れてくる。
「殿下準備が整いました。」
「そのまま待機してくれ。」
「チハルちゃん、連れてきたわよ。」
ルクレツィアが戻ると、狼の牙も入ってくる。
「チハルちゃーん♪」
「ユーリンおひさー、来てくれてありがとう。」
ユーリンの後ろからメンバーも入ってくる。
「チハルさんお久しぶりです、何のお手伝いしたら良いんですか?」
シャルルはニコニコしながら問いかける。
「えっと、依頼は聞いてない感じ?」
「はい、チハルさんのお手伝いしてと聞いただけです。」
千春はチラリとルクレツィアを見るが、ルプに顔を押し返されながらニコニコしている。
「ま、いっか。」
「待って!チハルちゃん!?このメンバーで行くんだよね?」
ユーリンはエーデルや兵士、マルグリットまでもが出掛ける準備をしているのを見て、ただ事では無い事を察する。
「ん?後はドワーフ国の一個小隊も行くよ。」
「えぇーーー!!」
「まぁまぁ、あっち行ったら説明するから、それじゃ揃ったのでドワーフ国に移動しまーす!アイトネ~♪」
『準備出来たわね~、それじゃ行くわよ~ん♪』
アイトネは姿を現すと、皆をドワーフ国へ飛ばした。
「いらっしゃい、レナ。」
「お!可愛い!何その服!」
「王宮でぶらぶらする用の服だよ、みんなの服もあるよん。」
「いいね、着てみたい!」
「うん、早く行こ、この格好で日本は暑すぎる。」
むっとする熱気と湿度に千春は顔を歪め、レナを異世界に連れて行く。
「うっはー!涼しい!!!」
「外は寒いよ。」
応接間に入った千春は外を指差し、真っ白な銀世界を見せる。
「チハル雪合戦しよう。」
「ヤダ、寒いもん。」
「え~!!!こんなに積もった雪を見て何もしないとか!雪に悪いじゃん!」
「ごめん、意味わかんない、その前にちょっと買い出ししたいんだよね。」
「えー今来たばっかなのにー。」
「まぁまぁ、ちょっと着替えて来るから待ってて。」
千春と頼子は普段着に着替えると、麗奈を連れ買い物に向かう。
「何買うの?」
「お菓子と調味料補充だね。」
「んじゃスーパー?」
「んだ。」
「んだ。」
2人は麗奈に返事をすると、スーパーへ行き、買い物カゴ3つ分のお菓子を買い、調味料も補充すると異世界へ戻る。
「チハル!着替えるよ!」
「はいはい、そんなに着たいの?」
「うん、可愛いじゃんアレ。」
「へいへい。」
千春は呆れた顔をしながら寝室に戻る、千春と頼子は同じ服を、レナはモリアンとラルカに着替えさせられた、そして着替え終わり応接間に戻り、ソファーに座る。
「あ~!ルプが帰って来た!」
庭を見ると、ルプが雪を巻き散らしながら飛び降りてくる、そして体に積もった雪を巻き散らし部屋へ入って来た。
「お帰り千春。」
「ルプただいまー、何してたの?」
「ん、ユラの警護だ。」
「ルプ様~~♪」
ルクレツィアがルプに抱き着くが、前足でルクレツィアをぐいぐい押しながら千春に答える。
「ずっと外で?」
「あぁ、雪くらいなんともないからな、さっき何処かへ行ってただろ。」
「うん、ドワーフの国と妖精の里に行ってたよ。」
「へぇ、何か有ったのか?」
ルプに聞かれ千春はクゥクゥが来た所から説明をする。
「そんな事になってたの!?」
先に反応したのはレナの頭に居たリリだ。
「そうなのですぅ。」
クゥクゥはリリの周りをパタパタ飛びながら言う。
「へぇ、スライムの亜種か。」
「そ、切ったり刺したりがダメで、魔法が効き難いんだってさ。」
「それでドワーフか。」
「うん、アイトネ曰く潰すのが良いんだって。」
「ふむ、排除するだけなら千春やヨリやレナも出来るだろ。」
「え?どうやって?」
「千春はアイテムボックス、ヨリは影に、レナも少しは影収納使えただろう?」
「あ!その手が有ったか!でも捕まえたあとどうするの?」
「そりゃぁ海にでも捨てればいい、スライム系はナメクジと同じで塩に弱い。」
「マ!?」
「倒す程塩を持ち歩く訳にもいかねーだろ?」
「そっか・・・うん、それなら私達も協力出来るね。」
ウンウンと千春は頷く、頼子と麗奈もやる気満々だ。
「チハルおねえちゃんただいまぁ!」
応接間の扉が開き、ユラが入って来ると千春に抱き着く。
「ユラおかえりー、寒く無かった?」
「うん!さむいのとくい!」
「そう言えば寒い所に住んでたんだっけか。」
千春の薄い胸に顔を押し付け嬉しそうにするユラ。
「アイテムボックス使える人もっと連れて行くかぁ。」
「イーナちゃん?」
「ん?いや、アルデアだよ?」
「イーナちゃんもつかえるよ?」
「そうなの?」
「うん、つかってるのみたもん。」
「ほほ~、2人とも呼ぶかー。」
「イーナちゃんよぶね!」
ユラは小さな魔道具をポシェットから取り出すと魔力を込めて声をかける。
「イーナちゃーん、あーそーぼー。」
「それ通信魔道具?」
「うん!アルデアおねえちゃんがくれたの!」
ユラの説明を聞いていると、窓に蝙蝠がへばりつく。
「きた!」
ユラが窓を開けると蝙蝠はすぐに部屋に入ってくる、そして人化しユラに抱き着く。
「寒いのです!」
「いらっしゃいイーナちゃん!」
「ユラ寒いのです!」
泣きそうに言うイーナにユラはニコニコしている。
「イーナ、アルデア呼べる?」
「呼べるですー。」
イーナが言うとすぐに影からアルデアが出て来る。
「チハル何か用事?」
「アルデア、ちょっと手伝って欲しいんだ、アイテムボックスで妖精喰いの捕獲なんだけど。」
「・・・えぇぇ。」
嫌そうな顔をしながらアルデアが答える。
「あれ?珍しいねそんな顔するとか、アルデアなら余裕と思ったのに。」
「えぇ、たいした魔物じゃ無いわ、でも見た目が嫌いなのよ。」
「スライムの亜種なんでしょ?」
「えぇ、スライムで長い触手をブンブン振り回してくるの・・・思い出しただけでも気持ち悪い。」
「え?触手振り回すの?」
「えぇ、動きは遅いけれど触手は早いわ、捕まると面倒よ。」
凄く嫌そうに腕を擦りながら言うアルデア。
「苦手ならしょうがないかぁ。」
「いえ、チハルのお願いですもの、手伝うわよ。」
「イーナもてつだうのです!」
「ありがとう、あとはサフィーも手伝える?」
「勿論、チハルが行くなら私も行くに決まってますから。」
「ありがと、それじゃ私達は捕獲部隊と言う事で動こう。」
呼び出したアルデアとイーナ、そして頼子と麗奈に詳細を教えつつ計画を練っていく。
「あと一人アイテムボックス使える子居たじゃん?」
「ん?ユーリンかな、冒険者してるから今どこに居るか分かんないんだよね。」
「あら?その子って狼の牙の子よね?」
「うん、ルクレツィアさん知ってるの?」
「えぇ、冒険者ギルドに顔を出した時居たわよ、この大雪ですもの多分宿か酒屋あたりに居ると思うわよ?」
「呼べるかなぁ。」
「ルクレツィア、顔見知りなら呼んできてくれ。」
ルプがそう言うと嬉しそうに立ち上がる。
「はい!ルプ様行ってきますね!」
ルクレツィアは勢いよく庭に出ると颯爽と走って行った。
「・・・ルプのお願いは速攻で聞くのね。」
「あとが面倒だが、今は数が欲しいだろ。」
「うん、ありがとうルプ。」
ルプにお礼を言い、ソファーに座り一息吐く千春達、マルグリットも部屋に来ると千春に説明を受ける。
「その手があったわね。」
「塩で討伐とかやった事ありますか?」
「あるわけないでしょう、今はハースで取れるようになったけれど塩は安く無いもの。」
「そう言えばそうでしたね。」
コンコン
「はーい。」
サフィーナが扉を開くと、エンハルトが入ってくる。
「こちらも準備が出来ました。」
「ありがとう、もう少し待ってちょうだいね。」
「ハルトも行くの?」
「当たり前だろ、魔物討伐にチハル達だけで行かせるわけが無いだろ。」
「ルプ達も居るしスライムだよ?」
「スライムの認識が分からないが、厄介な魔物だ、それに出てくる魔物がスライムだけとは限らないだろう。」
エンハルトが呆れたように言う。
「あ、そっか、スライムだけじゃないかもしんないのか。」
2人が話をしている間にもエーデルが兵士を数人連れてくる。
「殿下準備が整いました。」
「そのまま待機してくれ。」
「チハルちゃん、連れてきたわよ。」
ルクレツィアが戻ると、狼の牙も入ってくる。
「チハルちゃーん♪」
「ユーリンおひさー、来てくれてありがとう。」
ユーリンの後ろからメンバーも入ってくる。
「チハルさんお久しぶりです、何のお手伝いしたら良いんですか?」
シャルルはニコニコしながら問いかける。
「えっと、依頼は聞いてない感じ?」
「はい、チハルさんのお手伝いしてと聞いただけです。」
千春はチラリとルクレツィアを見るが、ルプに顔を押し返されながらニコニコしている。
「ま、いっか。」
「待って!チハルちゃん!?このメンバーで行くんだよね?」
ユーリンはエーデルや兵士、マルグリットまでもが出掛ける準備をしているのを見て、ただ事では無い事を察する。
「ん?後はドワーフ国の一個小隊も行くよ。」
「えぇーーー!!」
「まぁまぁ、あっち行ったら説明するから、それじゃ揃ったのでドワーフ国に移動しまーす!アイトネ~♪」
『準備出来たわね~、それじゃ行くわよ~ん♪』
アイトネは姿を現すと、皆をドワーフ国へ飛ばした。
321
お気に入りに追加
2,592
あなたにおすすめの小説
幸子ばあさんの異世界ご飯
雨夜りょう
ファンタジー
「幸子さん、異世界に行ってはくれませんか」
伏見幸子、享年88歳。家族に見守られ天寿を全うしたはずだったのに、目の前の男は突然異世界に行けというではないか。
食文化を発展させてほしいと懇願され、幸子は異世界に行くことを決意する。
転生王女は現代知識で無双する
紫苑
ファンタジー
普通に働き、生活していた28歳。
突然異世界に転生してしまった。
定番になった異世界転生のお話。
仲良し家族に愛されながら転生を隠しもせず前世で培ったアニメチート魔法や知識で色んな事に首を突っ込んでいく王女レイチェル。
見た目は子供、頭脳は大人。
現代日本ってあらゆる事が自由で、教育水準は高いし平和だったんだと実感しながら頑張って生きていくそんなお話です。
魔法、亜人、奴隷、農業、畜産業など色んな話が出てきます。
伏線回収は後の方になるので最初はわからない事が多いと思いますが、ぜひ最後まで読んでくださると嬉しいです。
読んでくれる皆さまに心から感謝です。
【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
転生少女の異世界のんびり生活 ~飯屋の娘は、おいしいごはんを食べてほしい~
明里 和樹
ファンタジー
日本人として生きた記憶を持つ、とあるご飯屋さんの娘デリシャ。この中世ヨーロッパ風ファンタジーな異世界で、なんとかおいしいごはんを作ろうとがんばる、そんな彼女のほのぼのとした日常のお話。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
あなた方はよく「平民のくせに」とおっしゃいますが…誰がいつ平民だと言ったのですか?
水姫
ファンタジー
頭の足りない王子とその婚約者はよく「これだから平民は…」「平民のくせに…」とおっしゃられるのですが…
私が平民だとどこで知ったのですか?
大聖女の姉と大聖者の兄の元に生まれた良くも悪くも普通の姫君、二人の絞りカスだと影で嘲笑されていたが実は一番神に祝福された存在だと発覚する。
下菊みこと
ファンタジー
絞りカスと言われて傷付き続けた姫君、それでも姉と兄が好きらしい。
ティモールとマルタは父王に詰め寄られる。結界と祝福が弱まっていると。しかしそれは当然だった。本当に神から愛されているのは、大聖女のマルタでも大聖者のティモールでもなく、平凡な妹リリィなのだから。
小説家になろう様でも投稿しています。
聖女としてきたはずが要らないと言われてしまったため、異世界でふわふわパンを焼こうと思います!
伊桜らな
ファンタジー
家業パン屋さんで働くメルは、パンが大好き。
いきなり聖女召喚の儀やらで異世界に呼ばれちゃったのに「いらない」と言われて追い出されてしまう。どうすればいいか分からなかったとき、公爵家当主に拾われ公爵家にお世話になる。
衣食住は確保できたって思ったのに、パンが美味しくないしめちゃくちゃ硬い!!
パン好きなメルは、厨房を使いふわふわパン作りを始める。
*表紙画は月兎なつめ様に描いて頂きました。*
ー(*)のマークはRシーンがあります。ー
少しだけ展開を変えました。申し訳ありません。
ホットランキング 1位(2021.10.17)
ファンタジーランキング1位(2021.10.17)
小説ランキング 1位(2021.10.17)
ありがとうございます。読んでくださる皆様に感謝です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる