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ブルーワグ国でお買い物!
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「・・・モート国と品物あんまり変わんないね。」
「千春、あれ見て。」
「なにー?」
頼子が指差す方を見ると、数店ならんで木の実や果物が置いてあった。
「果物かー、見た事ない物あるかな。」
「行ってみようよ。」
美桜と麗奈が先を歩き商品を見る。
「見た事あるね。」
「うん、変わり映えしないね。」
「チハル、コレは?」
日葵は果物の別の棚にある物を指す。
「お?木の実だ、アーモンドっぽいね。」
「いらっしゃい、バデムの種かい?」
店の奥からスレンダーな女店員出てくると声をかけてくる。
「はい、知ってる木の実に似てたので。」
千春はこっそり鑑定をかけると、やはりアーモンドだった。
「他にもあるよ、そこにある物は生だからね、そのまま食べると腹を壊すことがあるよ。」
そう言うと、店の女店員はカゴを持ってくる。
「クルミじゃん!」
「クルミは知ってたかい、オススメはこれだね。」
「栗だ!」
「ちっちゃいけど栗だね。」
「おー、天津甘栗みたい」
「これは今が旬なんだ、買っていくかい?」
「はい!今見せてもらった物全部下さい!」
「あいよ、どれくらい??」
「全部!」
「・・・は?全部?」
「全種類、全部買います!」
千春は金貨が入った巾着を取り出し、金貨を並べる。
「あらあら、栗は沢山あるよ?裏に樽があるけれど、持てるのかい?」
「はい!保管出来る魔法がありますから。」
千春達は案内され裏に行くと沢山の樽が有り、その一つに案内される。
「こいつだよ。」
ポンポンと樽を叩く女店員は笑みを浮かべながら言うと、千春はアイテムボックスに収納する。
「これは驚いた!凄い魔法だねぇ。」
そう言うと、クルミやアーモンド、他にもどんぐりの様な物や干し葡萄と、沢山の木の実を買い占めた。
「ありがとうございます!」
「それはこっちの言葉だよ、今日は店じまいして良いねぇ。」
「あーすみません。」
「なに言ってんだい、5日分の売り上げを一度に済ませてくれたんだ、そうた!コレを持っていきな。」
女店員はそう言うと果物を持ってきた。
「桃?」
美桜は真っ赤で小さな桃の様な物を見て呟く。
「鑑定・・・ネクタリンっぽい桃だね、原種に近いのかなぁ」
「すもももももももものうち!」
「おいしそー。」
「これ売り物ですか?」
頼子たちが楽しそうにしている所で千春が問いかける。
「売るほど無いんだ、コレは近くの森のエルフ達が持ってきてくれる物でね、庭に供えると妖精が食べに来るって言われている、妖精はコレを食べてその家に幸運を運んでくれるって言い伝えがあるんだよ。」
「妖精さんが居るの?」
「私は見た事無いけどね、エルフは居るって言ってたし、昨日の果物は無くなっていたから居るかもね、多分鳥が食べたんだろうけど?」
笑いながらネクタリンを数個掴むと千春に渡してきた。
「ありがとうございます。」
「フフフ、こちらこそ、お嬢ちゃん達は妖精が呼んでくれたのかな?」
「そ、そうかもしれないですねぇ。」
あはははと笑い店を出る千春達、そして店を出ると他の店を見て回る、暫く歩き飲み物を買い休憩する。
「こんなものかなぁ。」
「結構買えたね。」
「チハルなに作るか考えた?」
「栗のモンブラン作ろう!」
「栗きんとん食べたい。」
「アーモンドで何か作りたいなー。」
あれやこれやと話しながら4人は馬車に乗り込むと、王宮に戻る事にした。
-----------------
「ルーカス、父上が見当たらないんだが。」
エンハルトは書類を持ち、ルーカスに問いかける。
「殿下、あー、えー、お出かけになられました。」
「ん?そんな予定は聞いてないが、何処へ行かれたんだ?」
「・・・ブルーワグ国で御座います。」
「ブルーワグ国?・・・聞いた事あるが、他国まで行かれたのか、何があったんだ?」
「いえ、えー、何も無いのですが・・・。」
「出掛けているなら仕方ない、戻りは?」
「明日のご予定で御座います。」
言いにくそうにルーカスは答える、そしてエンハルトは思い付いた事を聞く。
「・・・チハルの案件か?」
「・・・はい。」
エンハルトは天を仰ぎ眉間を触りながら溜息を吐く。
「はぁ・・・仕方ない、明日まで待つか。」
エンハルトは踵を返すと、自分の執務室に向かった。
「ったく、チハル、俺も連れて行けよなぁ。」
書類を見ながらエンハルトはもう一度溜息を吐いた。
-----------------
「王手じゃ。」
「むむむむ、これは・・・いやはや、中々の物ですなぁ。」
ファーグスは将棋盤を見ながら呟く。
「儂も飛車角を抜いてもらってやっても勝てぬからのぅ。」
エイダンは遠くに居る友、大樹を思い出しながら言う。
「エイダン殿にハンデ無しで勝てる様になりたいですな。」
「ファーグス殿ならすぐじゃよ、将棋盤はもう一つあるのでな、コレは使ってくだされ。」
「よろしいので?」
「商業ギルドにも卸しているが、他国まではまだ広がっておらん、今のうちに腕を磨いておくのも有りですな。」
ガハガハと笑いながら言うエイダン、ファーグスは気さくに笑い話し掛けるエイダンに笑みを浮かべ言う。
「もう一度良いですかな?」
「勿論じゃ!」
2人は時間も忘れ将棋を打ち出した。
-----------------
「それではこちらの製造方法は後日お送りしますわね。」
マルグリットはシャンプーとリンス、他にもマルグリットが経営する商会の商品を見せながら言う。
「でもよろしいのですか?私が支店の責任者になんて。」
イショナ王妃は線が細く、ストレートの金髪が腰まである女性だ、イショナは弱々しくマルグリット達に答える。
「勿論ですわ、今は市井にも下ろせる様に開発を進めてます、貴族以外にも普及する事で衛生面にも効果が出ますわ。」
「ボディーソープの普及も同時の方が良いわねぇ、殺菌効果は無くても衛生面で手洗いする事で病気が減ると思うわ。」
マルグリット、智美の2人が話すと、イショナはウンウンと頷く。
「こちらの品物もですが、頂いたお菓子も素晴らしいですわ、本当に無償で頂いてもよろしいのですか?」
「えぇ、これは神様への貢物としてレシピを公開して頂けると有難いわ、その方が二柱も喜ばれますもの。」
千春から貰ったお菓子を食べながら話しをする5人は和やかに話していた。
「・・・。」
「イショナ様どうされましたか?」
「・・・いえ、その・・・ちょっと体が。」
「あら、無理をさせてしまいましたか?」
「いえ!そんな事は!・・・その・・・逆でして。」
「逆?」
「はい、この2年ほど体の調子があまり良くなく、この数日は少し調子が良かったのです。」
イショナは少し俯きながら話しだす。
「皆さまとお茶をしていたら・・・凄く体が楽になりまして。」
「楽に・・・!!」
ふと思い当たる節があったマルグリットはイショナに軽く微笑むと、トモミに問いかける。
「トモミ、このお茶にジャムを入れてたわよね。」
「・・・えぇ、チハルちゃん特製のジャムを入れたわ。」
「・・・材料はもしかして、アレかしら?」
「えぇ、効能もヨリから聞いたわ、多分・・・十中八九、いえ、確実にアレね。」
マルグリットと智美は、苦笑いしながら話すと、イショナに伝えるかどうか悩むが、マルグリットは無言で頷くと智美も頷く。
「え~・・・その、伝えておいた方が良いと思うからお教えしますね。」
智美は一呼吸置き、ジャムの効能を伝える、しかし万能薬の方だけだ。
「この事は内緒でお願いしますね。」
「は・・・はい。」
「このジャムに使われている物は世界樹の実なの。」
「!?」
「そして世界樹の実の効能は・・・全ての病を治す、万能薬なのよ。」
智美が伝えると、イショナは口を開けたまま驚く。
「そ・・・そんな貴重な物を!?」
「えっと・・・そうね!」
千春が大量の世界樹の実を持っている事、そしていつでも採りに行ける事を知っている智美は言葉に詰まるが、誤魔化す事にした。
「そ、それで、体の調子が悪かったと言ってたけれど、原因等は?」
「分かりません、他の者に症状が出る事もないので伝染病でもありませんでした。」
「そう、でも良かったわね。」
「はい、聖女様にはお礼を言わなければいけません!」
「え~っと、私が伝えておくわよ?」
「いえ、是非ともお礼を!」
「メグさん、チハルちゃんの事だもの、帰ってきたらお菓子を作って振る舞うでしょ?その時にでもお話すれば?」
「そうね、きっとおいしいお菓子をまた作るんでしょうね、イショナ様楽しみにされてくださいね。」
「はいっ!」
マルグリットは微笑みながらイショナに言うと、イショナは満面の笑みで答えた。
「千春、あれ見て。」
「なにー?」
頼子が指差す方を見ると、数店ならんで木の実や果物が置いてあった。
「果物かー、見た事ない物あるかな。」
「行ってみようよ。」
美桜と麗奈が先を歩き商品を見る。
「見た事あるね。」
「うん、変わり映えしないね。」
「チハル、コレは?」
日葵は果物の別の棚にある物を指す。
「お?木の実だ、アーモンドっぽいね。」
「いらっしゃい、バデムの種かい?」
店の奥からスレンダーな女店員出てくると声をかけてくる。
「はい、知ってる木の実に似てたので。」
千春はこっそり鑑定をかけると、やはりアーモンドだった。
「他にもあるよ、そこにある物は生だからね、そのまま食べると腹を壊すことがあるよ。」
そう言うと、店の女店員はカゴを持ってくる。
「クルミじゃん!」
「クルミは知ってたかい、オススメはこれだね。」
「栗だ!」
「ちっちゃいけど栗だね。」
「おー、天津甘栗みたい」
「これは今が旬なんだ、買っていくかい?」
「はい!今見せてもらった物全部下さい!」
「あいよ、どれくらい??」
「全部!」
「・・・は?全部?」
「全種類、全部買います!」
千春は金貨が入った巾着を取り出し、金貨を並べる。
「あらあら、栗は沢山あるよ?裏に樽があるけれど、持てるのかい?」
「はい!保管出来る魔法がありますから。」
千春達は案内され裏に行くと沢山の樽が有り、その一つに案内される。
「こいつだよ。」
ポンポンと樽を叩く女店員は笑みを浮かべながら言うと、千春はアイテムボックスに収納する。
「これは驚いた!凄い魔法だねぇ。」
そう言うと、クルミやアーモンド、他にもどんぐりの様な物や干し葡萄と、沢山の木の実を買い占めた。
「ありがとうございます!」
「それはこっちの言葉だよ、今日は店じまいして良いねぇ。」
「あーすみません。」
「なに言ってんだい、5日分の売り上げを一度に済ませてくれたんだ、そうた!コレを持っていきな。」
女店員はそう言うと果物を持ってきた。
「桃?」
美桜は真っ赤で小さな桃の様な物を見て呟く。
「鑑定・・・ネクタリンっぽい桃だね、原種に近いのかなぁ」
「すもももももももものうち!」
「おいしそー。」
「これ売り物ですか?」
頼子たちが楽しそうにしている所で千春が問いかける。
「売るほど無いんだ、コレは近くの森のエルフ達が持ってきてくれる物でね、庭に供えると妖精が食べに来るって言われている、妖精はコレを食べてその家に幸運を運んでくれるって言い伝えがあるんだよ。」
「妖精さんが居るの?」
「私は見た事無いけどね、エルフは居るって言ってたし、昨日の果物は無くなっていたから居るかもね、多分鳥が食べたんだろうけど?」
笑いながらネクタリンを数個掴むと千春に渡してきた。
「ありがとうございます。」
「フフフ、こちらこそ、お嬢ちゃん達は妖精が呼んでくれたのかな?」
「そ、そうかもしれないですねぇ。」
あはははと笑い店を出る千春達、そして店を出ると他の店を見て回る、暫く歩き飲み物を買い休憩する。
「こんなものかなぁ。」
「結構買えたね。」
「チハルなに作るか考えた?」
「栗のモンブラン作ろう!」
「栗きんとん食べたい。」
「アーモンドで何か作りたいなー。」
あれやこれやと話しながら4人は馬車に乗り込むと、王宮に戻る事にした。
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「ルーカス、父上が見当たらないんだが。」
エンハルトは書類を持ち、ルーカスに問いかける。
「殿下、あー、えー、お出かけになられました。」
「ん?そんな予定は聞いてないが、何処へ行かれたんだ?」
「・・・ブルーワグ国で御座います。」
「ブルーワグ国?・・・聞いた事あるが、他国まで行かれたのか、何があったんだ?」
「いえ、えー、何も無いのですが・・・。」
「出掛けているなら仕方ない、戻りは?」
「明日のご予定で御座います。」
言いにくそうにルーカスは答える、そしてエンハルトは思い付いた事を聞く。
「・・・チハルの案件か?」
「・・・はい。」
エンハルトは天を仰ぎ眉間を触りながら溜息を吐く。
「はぁ・・・仕方ない、明日まで待つか。」
エンハルトは踵を返すと、自分の執務室に向かった。
「ったく、チハル、俺も連れて行けよなぁ。」
書類を見ながらエンハルトはもう一度溜息を吐いた。
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「王手じゃ。」
「むむむむ、これは・・・いやはや、中々の物ですなぁ。」
ファーグスは将棋盤を見ながら呟く。
「儂も飛車角を抜いてもらってやっても勝てぬからのぅ。」
エイダンは遠くに居る友、大樹を思い出しながら言う。
「エイダン殿にハンデ無しで勝てる様になりたいですな。」
「ファーグス殿ならすぐじゃよ、将棋盤はもう一つあるのでな、コレは使ってくだされ。」
「よろしいので?」
「商業ギルドにも卸しているが、他国まではまだ広がっておらん、今のうちに腕を磨いておくのも有りですな。」
ガハガハと笑いながら言うエイダン、ファーグスは気さくに笑い話し掛けるエイダンに笑みを浮かべ言う。
「もう一度良いですかな?」
「勿論じゃ!」
2人は時間も忘れ将棋を打ち出した。
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「それではこちらの製造方法は後日お送りしますわね。」
マルグリットはシャンプーとリンス、他にもマルグリットが経営する商会の商品を見せながら言う。
「でもよろしいのですか?私が支店の責任者になんて。」
イショナ王妃は線が細く、ストレートの金髪が腰まである女性だ、イショナは弱々しくマルグリット達に答える。
「勿論ですわ、今は市井にも下ろせる様に開発を進めてます、貴族以外にも普及する事で衛生面にも効果が出ますわ。」
「ボディーソープの普及も同時の方が良いわねぇ、殺菌効果は無くても衛生面で手洗いする事で病気が減ると思うわ。」
マルグリット、智美の2人が話すと、イショナはウンウンと頷く。
「こちらの品物もですが、頂いたお菓子も素晴らしいですわ、本当に無償で頂いてもよろしいのですか?」
「えぇ、これは神様への貢物としてレシピを公開して頂けると有難いわ、その方が二柱も喜ばれますもの。」
千春から貰ったお菓子を食べながら話しをする5人は和やかに話していた。
「・・・。」
「イショナ様どうされましたか?」
「・・・いえ、その・・・ちょっと体が。」
「あら、無理をさせてしまいましたか?」
「いえ!そんな事は!・・・その・・・逆でして。」
「逆?」
「はい、この2年ほど体の調子があまり良くなく、この数日は少し調子が良かったのです。」
イショナは少し俯きながら話しだす。
「皆さまとお茶をしていたら・・・凄く体が楽になりまして。」
「楽に・・・!!」
ふと思い当たる節があったマルグリットはイショナに軽く微笑むと、トモミに問いかける。
「トモミ、このお茶にジャムを入れてたわよね。」
「・・・えぇ、チハルちゃん特製のジャムを入れたわ。」
「・・・材料はもしかして、アレかしら?」
「えぇ、効能もヨリから聞いたわ、多分・・・十中八九、いえ、確実にアレね。」
マルグリットと智美は、苦笑いしながら話すと、イショナに伝えるかどうか悩むが、マルグリットは無言で頷くと智美も頷く。
「え~・・・その、伝えておいた方が良いと思うからお教えしますね。」
智美は一呼吸置き、ジャムの効能を伝える、しかし万能薬の方だけだ。
「この事は内緒でお願いしますね。」
「は・・・はい。」
「このジャムに使われている物は世界樹の実なの。」
「!?」
「そして世界樹の実の効能は・・・全ての病を治す、万能薬なのよ。」
智美が伝えると、イショナは口を開けたまま驚く。
「そ・・・そんな貴重な物を!?」
「えっと・・・そうね!」
千春が大量の世界樹の実を持っている事、そしていつでも採りに行ける事を知っている智美は言葉に詰まるが、誤魔化す事にした。
「そ、それで、体の調子が悪かったと言ってたけれど、原因等は?」
「分かりません、他の者に症状が出る事もないので伝染病でもありませんでした。」
「そう、でも良かったわね。」
「はい、聖女様にはお礼を言わなければいけません!」
「え~っと、私が伝えておくわよ?」
「いえ、是非ともお礼を!」
「メグさん、チハルちゃんの事だもの、帰ってきたらお菓子を作って振る舞うでしょ?その時にでもお話すれば?」
「そうね、きっとおいしいお菓子をまた作るんでしょうね、イショナ様楽しみにされてくださいね。」
「はいっ!」
マルグリットは微笑みながらイショナに言うと、イショナは満面の笑みで答えた。
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