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もう一人の妖精!
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「皆んな上見てるね。」
「そりゃぁ見るでしょ、私でも見るわ。」
千春と頼子は馬車から空を飛ぶドラゴン10頭を見上げ呟く。
「サフィー多く無い?護衛。」
「エーデルさん、ホーキンさんが王妃殿下に付いてますから。」
「聖女様、到着致します。」
リィエンは外をチラリと外を見る、馬車は広い街道に止まると、馬車の従者が扉を開ける、サフィーナ、サリナが降りると、千春達がその後を続いて降りる。
「おー!異国情緒溢れてるぅ!」
「本当だ、ジブラロールとかモート国と違うね。」
ジブラロールのオレンジ屋根や、モート国の石造りとは違い、木材建築が目立つ街並みを見ながら千春達はキョロキョロと辺りを見回す。
「食べ物や食材はこちらの通りになります。」
道案内役のリィエンが指す方を見ると、沢山の人が居る、しかし皆立ち止まり千春達や空のドラゴンを見ていた。
「・・・これは買い物しにくくなーい?」
「確かに、ちょっと恥ずかしいねぇ。」
「慣れるっしょ。」
「気にしてもしゃーないよ、帰れとか言えないでしょ。」
「さー!行こうぜー!」
千春と頼子の言葉に美桜、麗奈、日葵はケラケラ笑いながら被せ歩き出す、千春と頼子は目を合わせると、クスッと微笑み歩き出した。
-----------------
「ルペタ様はいつも何をされてますの?」
イーレンは王族が寛げる庭に、広く取られたガゼボで話をしていた、横にはルプが、そしてリリも姿を消し寛いでいた。
「お花をみたり、ごほんをよんでもらってます。」
「王ぞくの方は遊びに行けませんものねー。」
「ユラは行ってるよ?」
「ユラちゃんはルプ様がいますもの。」
「じぶらろーる王こくはどんなところなの?」
外の国が気になるルペタはイーレンとユラに問いかけ、2人は教えてあげていた。
「リリ、レナと一緒に行かなかったんだな。」
「ええ、気になる事があったのよ。」
リリはそう言うと姿を現し、城内にある林の方を見る、するとルペタがリリを見て驚く。
「シュシュ!でてきちゃダメ!」
リリを見て声を上げるルペタ、ルペタの付き人であろう侍女2人は妖精を見て驚き目を見開くが、モリアン、ラルカ、そしてユラとイーレンはルペタを見るだけで平然としていた。
「ユラさま、イーレンさま、ようせいをみておどろかないの?!」
「私はリリ、シュシュって言う子では無いわよ?」
「うん、リリは私たちといっしょに来たんだよ?」
リリが言うとユラもニッコリ笑いながら答える、そしてリリは林の方を向くと聞き取れない言葉を喋り出す。
「どうだ?」
ルプがリリに言うとリリはニッコリと微笑む、程なく林から光の玉が飛んでくると、リリと似た精霊が姿を現した。
「こんな所で同族に会えるなんて驚きね。」
「シュシュ!」
「ルペタ、この子達は何者?」
シュシュと呼ばれた妖精はルペタの肩にちょこんと座ると問いかけてくる。
「じぶらろーる王こくのおひめさまと、おともだちだよ?」
「へぇ、私はシュシュ、見ての通り妖精よ、貴女は?」
「私はリリよ、貴女は何故ここに?」
「昔幼い頃捕まって連れて来られたの、逃げ出したのは良いけれど帰り方が分からなくて彷徨っていたら、この国のお姫様に助けられたのよ。」
嫌な事を思い出したのか、シュシュは溜息を吐きながら答える。
「おひめさまってルペタさま?」
ユラはルペタを見ながら問いかける。
「いいえ違うわ、えっと・・・6代前くらいのお姫様ね、その子に頼まれたの、王族の子はいつも1人で寂しいから遊び相手になってあげてってね。」
「貴女フェアリーリングは使えないの?」
「知らないわ、ここに連れて来られた時は幼くて、魔法も使えなかった、同族にも会った事無かったもの。」
「そうなのね、もし良かったら教えてあげるわよ?故郷に帰れるんじゃ無いかしら?」
「イヤよ!私はココが故郷なの!生まれ変わってもこの子達と一緒に居るって約束したもの!」
シュシュは興奮気味にリリに言うと、ルペタに抱きつく。
「心配しなくても良いわよ、私だって里を出た身だもの、それにフェアリーリングを覚えておけばルペタちゃんもユラとレンちゃんいつでも会えるわよ?」
「ほんとう?!」
ルペタは遠い国から来たと聞いていた為、驚き、嬉しそうにする。
「ルペタ・・・この子達と遊びたいの?」
「うん!シュシュもいっしょだよ!」
「・・・そうね、うん、リリ教えてもらえる?」
「勿論♪それじゃここにフェアリーリングを出すから作り方も教えるわね。」
リリはガゼボから少し離れた林の近くまで飛ぶと、精霊魔法を唱える、するとカラフルなキノコがポコポコと生える。
「人を沢山運ぶなら大きくイメージすれば広く作れるわ。」
「そう、これは何処に繋がっているの?」
「自分が知っているフェアリーリングなら何処にでも飛べるわ、飛び方も教えるわね。」
「リリ、どこにいくのー?」
「そうね、ジブラロール王国と精霊の森は教えておきましょうか、ユラとレンも行く?」
「うん!」
「いどうしてみたい!」
リリに誘われ、ユラとイーレンは手を上げる。
「ユラちゃーん勝手に帰ったらおこられますよぉ?」
モリアンは困った顔でユラに言うと、リリが返す。
「大丈夫よ~すぐ戻るから♪」
「ん~それなら・・・いいですかねー。」
リリはフェアリーリングの真ん中に、そしてシュシュと手を繋ぐ、ユラ、イーレン、ルペタも手を繋いで仲良くフェアリーリングの中に入るとルプも寄りそう。
「姫様!危険では!?」
ルペタの付き人が声を上げる。
「プラティだいじょうぶだよー、ね?ユラさま。」
「うん!いつもリリがいろいろな所へつれて行ってくれるんだよ!」
プラティと呼ばれた付き人は真剣な顔をし、ルペタの手を取る。
「私も行きます!」
「良いわよーそれじゃ行くわよー!」
リリは精霊魔法を唱える、するといつもの千春の庭、桜の木の前に視界が変わる。
「うわぁぁ!おおきな木!」
「はぁ・・・・これが精霊魔法、すごい。」
ルペタとプラティは桜の木を見ながら呆ける。
「ユラ様!どうなされましたか!?」
千春部隊の者がユラの横で膝を突く。
「んっとー、シュシュちゃんがここに来れるようにとんできたの!」
「は・・・はぁ。」
部隊の者は状況が把握出来ずルプを見る。
「ん~簡単に説明するなら、ブルーワグ国の第二王女ルペタ嬢とユラ、レンが仲良くなって遊びに来れる様に、ルペタ嬢と仲の良い精霊シュシュに場所を教えた、って所だ。」
「・・・はっ!把握しました、チハル様は!?」
「今頃ブルーワグ国で買い物してるだろ、ロイロ達と竜騎士団の護衛付きでな。」
説明をしながらルプは報告に走る侍女を見ながら苦笑いする。
「ユラ、ちょっと千春の部屋で休憩でもしよう、エイダン殿が多分来るぞ。」
「おとうさまが?」
「あぁ、今報告に走った者が居たからな。」
そう言うと勝手知った部屋へ何事も無かったように入る、ユラとイーレンはルペタの手を取り付いて行く、程なく扉の外が騒がしくなり、ノックが鳴る、モリアンはクスクス笑いながら扉を開けると、エイダン国王がひょっこりと顔を出した。
「ユラ、お帰り、メグ達はどうしたんじゃ?」
「おかあさまはルペタさまのおかあさまとお話してます、チハルおねえちゃんは街におかいものです。」
「ルペタ?その子の名か?」
エイダンはペルタを見ながら微笑み話しかける。
「儂はユラの父、エイダン・アル・ジブラロールだ、よろしくな。」
「ルペタ・ジル・ブルーワグともうします。」
可愛いカテーシーをするとにっこり微笑むルペタ。
「ジル・ブルーワグ、王族か、はぁ!?ブルーワグじゃと!?何処まで行っとるんじゃあ奴らは!」
「えっとー、きょうこくでいっかいねてー、モートこくでいっかいねてー、今日はぶるーわぐです!」
「・・・はぁ、それで、リリが連れて帰って来たのか。」
溜息を吐くと、ルプは先ほどよりも詳しく説明を入れる。
「ふむ、二柱の誘いと有れば行くじゃろうな・・・ふむ、ルプ殿儂もブルーワグへ行けるか?儂も挨拶するのも有か?」
「エイダン殿が行くと面倒事が増えるんじゃねぇか?」
「なぁ~に、ちょっと向こうの王に挨拶するだけじゃ、メグも王妃同士で仲良くしとるんじゃろ?」
「そうだな、まぁエイダン殿が良いなら別に良いんじゃねぇか?」
「よし、秘蔵の酒でも持って行くか、リリ、ユラ、暫し戻るのは待っててくれ。」
「いいわよ~ん。」
「はーい!」
エイダンはすぐに部屋を出て行った、ユラ達はモリアンの入れたお茶とお菓子でのんびりティータイムをしながらエイダンを待った。
「そりゃぁ見るでしょ、私でも見るわ。」
千春と頼子は馬車から空を飛ぶドラゴン10頭を見上げ呟く。
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「聖女様、到着致します。」
リィエンは外をチラリと外を見る、馬車は広い街道に止まると、馬車の従者が扉を開ける、サフィーナ、サリナが降りると、千春達がその後を続いて降りる。
「おー!異国情緒溢れてるぅ!」
「本当だ、ジブラロールとかモート国と違うね。」
ジブラロールのオレンジ屋根や、モート国の石造りとは違い、木材建築が目立つ街並みを見ながら千春達はキョロキョロと辺りを見回す。
「食べ物や食材はこちらの通りになります。」
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「・・・これは買い物しにくくなーい?」
「確かに、ちょっと恥ずかしいねぇ。」
「慣れるっしょ。」
「気にしてもしゃーないよ、帰れとか言えないでしょ。」
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「リリ、レナと一緒に行かなかったんだな。」
「ええ、気になる事があったのよ。」
リリはそう言うと姿を現し、城内にある林の方を見る、するとルペタがリリを見て驚く。
「シュシュ!でてきちゃダメ!」
リリを見て声を上げるルペタ、ルペタの付き人であろう侍女2人は妖精を見て驚き目を見開くが、モリアン、ラルカ、そしてユラとイーレンはルペタを見るだけで平然としていた。
「ユラさま、イーレンさま、ようせいをみておどろかないの?!」
「私はリリ、シュシュって言う子では無いわよ?」
「うん、リリは私たちといっしょに来たんだよ?」
リリが言うとユラもニッコリ笑いながら答える、そしてリリは林の方を向くと聞き取れない言葉を喋り出す。
「どうだ?」
ルプがリリに言うとリリはニッコリと微笑む、程なく林から光の玉が飛んでくると、リリと似た精霊が姿を現した。
「こんな所で同族に会えるなんて驚きね。」
「シュシュ!」
「ルペタ、この子達は何者?」
シュシュと呼ばれた妖精はルペタの肩にちょこんと座ると問いかけてくる。
「じぶらろーる王こくのおひめさまと、おともだちだよ?」
「へぇ、私はシュシュ、見ての通り妖精よ、貴女は?」
「私はリリよ、貴女は何故ここに?」
「昔幼い頃捕まって連れて来られたの、逃げ出したのは良いけれど帰り方が分からなくて彷徨っていたら、この国のお姫様に助けられたのよ。」
嫌な事を思い出したのか、シュシュは溜息を吐きながら答える。
「おひめさまってルペタさま?」
ユラはルペタを見ながら問いかける。
「いいえ違うわ、えっと・・・6代前くらいのお姫様ね、その子に頼まれたの、王族の子はいつも1人で寂しいから遊び相手になってあげてってね。」
「貴女フェアリーリングは使えないの?」
「知らないわ、ここに連れて来られた時は幼くて、魔法も使えなかった、同族にも会った事無かったもの。」
「そうなのね、もし良かったら教えてあげるわよ?故郷に帰れるんじゃ無いかしら?」
「イヤよ!私はココが故郷なの!生まれ変わってもこの子達と一緒に居るって約束したもの!」
シュシュは興奮気味にリリに言うと、ルペタに抱きつく。
「心配しなくても良いわよ、私だって里を出た身だもの、それにフェアリーリングを覚えておけばルペタちゃんもユラとレンちゃんいつでも会えるわよ?」
「ほんとう?!」
ルペタは遠い国から来たと聞いていた為、驚き、嬉しそうにする。
「ルペタ・・・この子達と遊びたいの?」
「うん!シュシュもいっしょだよ!」
「・・・そうね、うん、リリ教えてもらえる?」
「勿論♪それじゃここにフェアリーリングを出すから作り方も教えるわね。」
リリはガゼボから少し離れた林の近くまで飛ぶと、精霊魔法を唱える、するとカラフルなキノコがポコポコと生える。
「人を沢山運ぶなら大きくイメージすれば広く作れるわ。」
「そう、これは何処に繋がっているの?」
「自分が知っているフェアリーリングなら何処にでも飛べるわ、飛び方も教えるわね。」
「リリ、どこにいくのー?」
「そうね、ジブラロール王国と精霊の森は教えておきましょうか、ユラとレンも行く?」
「うん!」
「いどうしてみたい!」
リリに誘われ、ユラとイーレンは手を上げる。
「ユラちゃーん勝手に帰ったらおこられますよぉ?」
モリアンは困った顔でユラに言うと、リリが返す。
「大丈夫よ~すぐ戻るから♪」
「ん~それなら・・・いいですかねー。」
リリはフェアリーリングの真ん中に、そしてシュシュと手を繋ぐ、ユラ、イーレン、ルペタも手を繋いで仲良くフェアリーリングの中に入るとルプも寄りそう。
「姫様!危険では!?」
ルペタの付き人が声を上げる。
「プラティだいじょうぶだよー、ね?ユラさま。」
「うん!いつもリリがいろいろな所へつれて行ってくれるんだよ!」
プラティと呼ばれた付き人は真剣な顔をし、ルペタの手を取る。
「私も行きます!」
「良いわよーそれじゃ行くわよー!」
リリは精霊魔法を唱える、するといつもの千春の庭、桜の木の前に視界が変わる。
「うわぁぁ!おおきな木!」
「はぁ・・・・これが精霊魔法、すごい。」
ルペタとプラティは桜の木を見ながら呆ける。
「ユラ様!どうなされましたか!?」
千春部隊の者がユラの横で膝を突く。
「んっとー、シュシュちゃんがここに来れるようにとんできたの!」
「は・・・はぁ。」
部隊の者は状況が把握出来ずルプを見る。
「ん~簡単に説明するなら、ブルーワグ国の第二王女ルペタ嬢とユラ、レンが仲良くなって遊びに来れる様に、ルペタ嬢と仲の良い精霊シュシュに場所を教えた、って所だ。」
「・・・はっ!把握しました、チハル様は!?」
「今頃ブルーワグ国で買い物してるだろ、ロイロ達と竜騎士団の護衛付きでな。」
説明をしながらルプは報告に走る侍女を見ながら苦笑いする。
「ユラ、ちょっと千春の部屋で休憩でもしよう、エイダン殿が多分来るぞ。」
「おとうさまが?」
「あぁ、今報告に走った者が居たからな。」
そう言うと勝手知った部屋へ何事も無かったように入る、ユラとイーレンはルペタの手を取り付いて行く、程なく扉の外が騒がしくなり、ノックが鳴る、モリアンはクスクス笑いながら扉を開けると、エイダン国王がひょっこりと顔を出した。
「ユラ、お帰り、メグ達はどうしたんじゃ?」
「おかあさまはルペタさまのおかあさまとお話してます、チハルおねえちゃんは街におかいものです。」
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「儂はユラの父、エイダン・アル・ジブラロールだ、よろしくな。」
「ルペタ・ジル・ブルーワグともうします。」
可愛いカテーシーをするとにっこり微笑むルペタ。
「ジル・ブルーワグ、王族か、はぁ!?ブルーワグじゃと!?何処まで行っとるんじゃあ奴らは!」
「えっとー、きょうこくでいっかいねてー、モートこくでいっかいねてー、今日はぶるーわぐです!」
「・・・はぁ、それで、リリが連れて帰って来たのか。」
溜息を吐くと、ルプは先ほどよりも詳しく説明を入れる。
「ふむ、二柱の誘いと有れば行くじゃろうな・・・ふむ、ルプ殿儂もブルーワグへ行けるか?儂も挨拶するのも有か?」
「エイダン殿が行くと面倒事が増えるんじゃねぇか?」
「なぁ~に、ちょっと向こうの王に挨拶するだけじゃ、メグも王妃同士で仲良くしとるんじゃろ?」
「そうだな、まぁエイダン殿が良いなら別に良いんじゃねぇか?」
「よし、秘蔵の酒でも持って行くか、リリ、ユラ、暫し戻るのは待っててくれ。」
「いいわよ~ん。」
「はーい!」
エイダンはすぐに部屋を出て行った、ユラ達はモリアンの入れたお茶とお菓子でのんびりティータイムをしながらエイダンを待った。
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