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お金の使い道を考えよう!

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「はぁ~お腹いっぱい!」
「メンチカツうみゃぁ~♪」
「千春のメンチカツ美味しいねぇ、また作ってよ。」
「いいよ~ん、いっぱいあるし。」
 美桜はお腹を摩り、千春は自画自賛で満足しながら言う、頼子もまた作ってと催促していた。

「チハル、まだ60頭くらいあるんだよね?」
「うん。」
「黒毛和牛くらい美味しいよねこれ。」
「それ以上じゃん?」
「黒毛和牛って1頭150万円以上だってさ。」
 麗奈がスマホで黒毛和牛の値段を調べる。

「は?マジ?」
「うん、1頭で300㎏くらい取れるって。」
「倍くらいのサイズあるから600㎏くらい取れるのか。」
「あ、松坂牛とかは300万円以上だってよ?」
「・・・マ?」
「マ。」
「え~っと黒毛和牛計算で60頭かける150万円は!」
「え~~~~~~~いくら?」
「9000万円。」
「あ!ヨリ電卓使ってる!ずるっ!」
 青空や大愛、日葵は暗算で考えていると、頼子はスマホの電卓で計算し答える。

「で、肉が倍取れるって事は。」
「にくじゅうはち・・1億8千万円?」
「ひぇっ!?」
「肉だけに・・・にくじゅうはち。」
「ミオ寒いよ。」
「あははは!でも今回の魔物の料金まだ増えるじゃん?、この肉も売るの?」
「売らないよー、牛肉は食べつくす!」
「無理っしょ、600㎏の60頭だよ?」
「え~ろくろくさんじゅうろく・・・0が3つで・・・36000㎏、え?計算間違った?」
「間違ってないよ、って36トン?!」
 千春達は肉の量を計算してビックリする。

「・・・売るわ。」
「うん、それが良いよ、千春とサフィーちゃんのアイテムボックスずっと満杯だよこのままだと。」
「それは困る!」
「困りますねぇ。」
 千春とサフィーナは苦笑いしながら答える。

「よし、これはメイソンさんに直接卸すわ。」
「そうしましょう、この人数で食べるとしても1頭消費するのにどれくらい掛かることやら。」
「サフィーと私で2~3頭分持ってようか。」
「それでも数年かかりそうですけどね。」
「チハル食堂に卸さないの?」
「え?ココ?」
 千春は作業をしているルノアーを見る。

「ルノアーさーん!」
「んー?なんだー?」
 ルノアーが千春の所まで来ると千春が説明をする。

「肉が大量にあるんだけど、食堂で使う?」
「そりゃあれば使うが、さっきのブラックホーンブルか?」
「そ、60頭くらいあんの。」
「そ・・そんなに有るのか!?」
「1頭で600㎏くらい取れるっぽいけど、どれくらいで消費出来る?」
「100㎏くらいなら・・・王宮の3か所で使えば1日で消費出来るが。」
「おー!1週間で一頭使いきれるね!」
「待ってくれ、毎日牛肉ばかりってわけにもいかない、それにあの肉は高級すぎる、上流階級の人間が食べるもんだ、今日は特別なんだよ。」
「でも貴族って魔物食べないじゃん?」
「食べないわけじゃない、それにブラックホーンブルは魔獣だが、食べたからわかるだろ、貴族でも喜んで食べるし買い取るぞ。」
 腰に手を当てルノアーは千春に説明をする。

「んー、やっぱりメイソンさん行きだねぇ。」
「あぁ、商業ギルドに卸すのが一番だろうな、しかし、相当な金額になるだろ。」
「うん、1頭で、え~~っと金貨30枚?」
「その倍だな、60枚は行くぞ、魔物としても結構上位だ、それに希少価値も高い。」
「ひぇー、チハルおっかねもち~♪」
「いやいや、みんなで行ったから山分けじゃん?」
「うちらは行って無いからなー。」
「ソラ達にもあげるよ。」
「は?マ?」
「うん、私達副業あるし、お金ぶっちゃけ使わないんだよねぇ。」
 千春はそう言うと、千春はパンやシャンプー、頼子達も料理道具やゲームの話しをする。

「レナも?」
「あ、私は魔道具作って売ってる。」
「そうそう、レナは飛行魔道具作って大儲け、多分一番お金持ち。」
「えー!ちなみにおいくら万円もってるの?」
 日葵が興味津々に聞いてくる。

「私は最後に聞いたのが5億円くらい?」
「チハルはまだ増えてますよ、多分倍以上になってます。」
「私は知らなーい、商業ギルド行って無いしお金使ってないもん。」
「そう言えばウチも聞いてないな。」
 頼子と美桜もハテ?と首を傾げる。

「なんだこいつら。」
「金持ち怖え。」
「うちらも何かお金稼ぎするか。」
 青空達はそう言うと、考え出す。

「アハハ、私達もそう思ってたんだけどさー、日本じゃこっちのお金使えないじゃん?こっちでも使う事ほぼ無いんだよね。」
「それなー、別荘でも作るー?」
「別荘作っても余るよ、他に有意義な使い方をかんがえるべぇ。」
「遊園地!」
「ミオ流石にそれは無理じゃん?」
「ジェットコースターとか危ないやつじゃ無くてさ、コーヒーカップとか、グルグル回るぶら下がる奴とか?」
「メンテナンス大変そう。」
「ダメかぁ。」
 ウーンウーンと悩むJK7人。

「モリーなんか無い?」
「え?私です?!」
「うん、モリーたまにすっごい閃くじゃん。」
「褒められてない気がしますけど・・・そうですねぇ、宿屋なんてどうです?」
「宿屋?なんで宿屋?」
 想像していた斜め上の提案をされ、千春は言葉を返す。

「最近王都に来る人が凄く増えたんですよ、まぁ原因はチハルさん達なんですけど。」
「なんで私達なのよー。」
「商人や料理人、他国からも仕入れや料理を覚えに来てるらしいですよ、ほら、トランプとか賭け事で使えるからって需要増えてますし。」
「宿屋足りないの?」
「そんな事はないですけど。」
「ダメじゃん。」
「そうですか?従業員に孤児院の子達を使えばお仕事になりますし、厨房に入れれば料理人になる子もいると思うんですけどねぇ。」
「?!」
「どうです?」
「採用!メイソンさんまだ居るかな?解体現場。」
「まだ終わってないと思いますよ。」
「よし!話ししてこよう!」
「思いついたらすぐ動くんですから・・・チハルらしいですけどね。」
 千春は立ち上がり、また解体現場へ移動することにした。





 
 
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