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ママさんズ火山に行く!
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「はぁぁ、よく寝たわ、今何時?」
智美は枕元に置いているスマホを見ながら呟く。
「・・・あードワーフのお城か、おはよう智美、」
「おはよう美咲。」
2人はベッドから降り、着替えると隣の部屋に移動する、ソファーにはマルグリットと麗子がお茶を飲んでいた。
「おはよう、よく寝れたかしら。」
「ええ、メグちゃんも早いね。」
「私もさっき起きた所、これでも寝過ぎたくらいよ。」
4人は笑いながら話しをする。
「いつ出発する?」
「朝食は取るでしょ?」
「大丈夫、菓子パンあるわ。」
麗子はアイテムボックス鞄の中からあんぱんやクリームパン、メロンパンと、出して行く。
「それじゃ食べたら出かけましょうか。」
皆はパンを選び食べだす。
「美味しいわ、このパン中に甘いのが入ってるわ。」
「メグのパンはクリームパンだね、カスタードが入ってるのよ。」
美咲が説明しながらパンを食べる。
「これも王国で作れるのかしら。」
「作れると思うけど、私パンは作った事無いわ。」
「私も無いわね。」
「千春ちゃんなら作れそうよね。」
「チハルは凄いわね、帰ったら聞いてみるわ。」
4人は一通り食べ終わり、荷物を持つと部屋を出る。
「もう行かれるのですか?マルグリット王妃殿下。」
「コルラット、世話になったわね、また遊びに来るわ。」
「心よりお待ち申し上げます。」
執事のコルラットは頭を下げて挨拶をする、表に出ると、4人は箒に跨り準備をする。
「さぁて、メグちゃんどっち?」
「えーっと、あの正面の山と右の山の間を直進ね、私が先に行くわ。」
「了解、それじゃ出発しましょう。」
4人は地面を蹴ると、ぐんぐん上昇し、山の方へ飛び立つ。
「絶景だねぇ。」
美咲は後方に離れて行くドワーフの街並みと山を見ながら言うと、マルグリットは笑いながら答える。
「この先はもっと凄いわよ。」
「メグちゃん行った事あるの?」
「あるわよ、冒険者時代に何度かね、私の魔法が無かったら皆んな蒸し焼きだったわよ。」
箒で並走しながら飛び、話しを暫くしていると、山の景色が変わって行く。
「木が無いわねー。」
「チラホラ枯れた木なら有るけどねぇ。」
美咲と麗子が下を見ながら話す。
「そろそろ見えてくるわ。」
少し前を飛ぶマルグリットがそう言い、最後の山を越えると皆は声を上げる。
「マジか。」
「活火山あったんだ。」
「凄いわ、キラウエア火山みたい。」
目の前には溶岩が溢れ、固まりながらも流れて行くのが見える。
「思ったより暑く無いわね。」
「智美、これ見て。」
美咲が首からかけた巾着袋の中を見ながら言うと、皆も見る。
「うっすら光ってるね。」
「アイちゃんのお守りのおかげじゃ無い?」
「そうね、本当なら私が耐火魔法を掛ける所なんだけど、それでも暑いの、このお守りは凄いわね。」
「で、火鼠は居るのかな。」
麗子が下を見ながらキョロキョロと見回す。
「少し戻りましょう、その山の中腹辺りね。」
マルグリットが指を差し、降りる場所を言うと、皆はゆっくりと下降する。
「昔はここら辺に居たのだけど、大分様子も変わったわね。」
「これだけ火山活動があるなら変わるわよ、手分けして探す?」
「いえ、危険は回避したいわ、一緒に行動しましょう。」
マルグリットは杖を、智美は人の形をした紙を2枚両手に、美咲は弓、麗子は勾玉のブレスレットを手に持つ。
「あら、それ全部魔法の品?」
「えぇ、この依頼の先払いで日本の神様がくれたのよ。」
固まり冷えた溶岩の上を歩きながら魔物を探す4人。
「2時の方向に魔物が3匹居るわ。」
勾玉を持った麗子は指を差しながら皆に言う。
「便利よね、その勾玉。」
「だよねー、イメージ出来るスキルが使えるんだっけ?」
「ゲームのスキルでイメージ出来たのは、探索と千里眼、あとは魔法操作ね、まだ全部試して無いけどチートスキルは無理だったわよ。」
麗子が差した方向へ歩くと狼が3匹居た。
「ハズレね、鼠じゃ無いわ。」
「気付かれてるわね、襲ってくるかしら。」
「来るでしょうね。」
「それじゃ先手必勝で!」
美咲は小柄なアーチェリー、コンパウンドボウの弦を軽く息を吐きながら引く、矢をつがえていない弦に光の矢が現れた。
「フッ。」
息を止めた瞬間、3本の矢が放たれ3匹の狼に突き刺さる。
「ナイスショット!」
「何本まで行けるの?」
「5本まで出せたけど、命中させるなら3本までね、頭がついて行かないのよ。」
「あの狼どうする?」
「これに入れるわ。」
マルグリットは口が大きく開く袋を取り出し、狼に被せると狼は消えた。
「それもアイテムボックスの?」
「そ、ちょっと大きめの魔石を使った特別製。」
「次はどこかな、麗子分かる?」
「私の探索範囲には居ないわね。」
「それじゃぁ偵察するわね。」
智美は依代の紙をパタパタと振ると呟く。
「おいで!八咫烏!」
智美が言うと紙は三本足のカラスになった、そして手をあげるとカラスは飛んでいく。
「あれって妖怪?」
「神様じゃなかったっけ?」
「一応神様っぽい扱いだけど、あの子は私が作った子だからどっちでも無いわよ。」
「へぇー、他にどんな子が居るの?」
「12支の動物は教えてもらったけどね。」
説明をしていると智美が空を見る。
「あ、居たって。」
「どっち?」
「向こうね、そう遠く無いわ、行けば麗子が見つけれるでしょ。」
4人は箒に跨り智美が差す方へ向かった。
智美は枕元に置いているスマホを見ながら呟く。
「・・・あードワーフのお城か、おはよう智美、」
「おはよう美咲。」
2人はベッドから降り、着替えると隣の部屋に移動する、ソファーにはマルグリットと麗子がお茶を飲んでいた。
「おはよう、よく寝れたかしら。」
「ええ、メグちゃんも早いね。」
「私もさっき起きた所、これでも寝過ぎたくらいよ。」
4人は笑いながら話しをする。
「いつ出発する?」
「朝食は取るでしょ?」
「大丈夫、菓子パンあるわ。」
麗子はアイテムボックス鞄の中からあんぱんやクリームパン、メロンパンと、出して行く。
「それじゃ食べたら出かけましょうか。」
皆はパンを選び食べだす。
「美味しいわ、このパン中に甘いのが入ってるわ。」
「メグのパンはクリームパンだね、カスタードが入ってるのよ。」
美咲が説明しながらパンを食べる。
「これも王国で作れるのかしら。」
「作れると思うけど、私パンは作った事無いわ。」
「私も無いわね。」
「千春ちゃんなら作れそうよね。」
「チハルは凄いわね、帰ったら聞いてみるわ。」
4人は一通り食べ終わり、荷物を持つと部屋を出る。
「もう行かれるのですか?マルグリット王妃殿下。」
「コルラット、世話になったわね、また遊びに来るわ。」
「心よりお待ち申し上げます。」
執事のコルラットは頭を下げて挨拶をする、表に出ると、4人は箒に跨り準備をする。
「さぁて、メグちゃんどっち?」
「えーっと、あの正面の山と右の山の間を直進ね、私が先に行くわ。」
「了解、それじゃ出発しましょう。」
4人は地面を蹴ると、ぐんぐん上昇し、山の方へ飛び立つ。
「絶景だねぇ。」
美咲は後方に離れて行くドワーフの街並みと山を見ながら言うと、マルグリットは笑いながら答える。
「この先はもっと凄いわよ。」
「メグちゃん行った事あるの?」
「あるわよ、冒険者時代に何度かね、私の魔法が無かったら皆んな蒸し焼きだったわよ。」
箒で並走しながら飛び、話しを暫くしていると、山の景色が変わって行く。
「木が無いわねー。」
「チラホラ枯れた木なら有るけどねぇ。」
美咲と麗子が下を見ながら話す。
「そろそろ見えてくるわ。」
少し前を飛ぶマルグリットがそう言い、最後の山を越えると皆は声を上げる。
「マジか。」
「活火山あったんだ。」
「凄いわ、キラウエア火山みたい。」
目の前には溶岩が溢れ、固まりながらも流れて行くのが見える。
「思ったより暑く無いわね。」
「智美、これ見て。」
美咲が首からかけた巾着袋の中を見ながら言うと、皆も見る。
「うっすら光ってるね。」
「アイちゃんのお守りのおかげじゃ無い?」
「そうね、本当なら私が耐火魔法を掛ける所なんだけど、それでも暑いの、このお守りは凄いわね。」
「で、火鼠は居るのかな。」
麗子が下を見ながらキョロキョロと見回す。
「少し戻りましょう、その山の中腹辺りね。」
マルグリットが指を差し、降りる場所を言うと、皆はゆっくりと下降する。
「昔はここら辺に居たのだけど、大分様子も変わったわね。」
「これだけ火山活動があるなら変わるわよ、手分けして探す?」
「いえ、危険は回避したいわ、一緒に行動しましょう。」
マルグリットは杖を、智美は人の形をした紙を2枚両手に、美咲は弓、麗子は勾玉のブレスレットを手に持つ。
「あら、それ全部魔法の品?」
「えぇ、この依頼の先払いで日本の神様がくれたのよ。」
固まり冷えた溶岩の上を歩きながら魔物を探す4人。
「2時の方向に魔物が3匹居るわ。」
勾玉を持った麗子は指を差しながら皆に言う。
「便利よね、その勾玉。」
「だよねー、イメージ出来るスキルが使えるんだっけ?」
「ゲームのスキルでイメージ出来たのは、探索と千里眼、あとは魔法操作ね、まだ全部試して無いけどチートスキルは無理だったわよ。」
麗子が差した方向へ歩くと狼が3匹居た。
「ハズレね、鼠じゃ無いわ。」
「気付かれてるわね、襲ってくるかしら。」
「来るでしょうね。」
「それじゃ先手必勝で!」
美咲は小柄なアーチェリー、コンパウンドボウの弦を軽く息を吐きながら引く、矢をつがえていない弦に光の矢が現れた。
「フッ。」
息を止めた瞬間、3本の矢が放たれ3匹の狼に突き刺さる。
「ナイスショット!」
「何本まで行けるの?」
「5本まで出せたけど、命中させるなら3本までね、頭がついて行かないのよ。」
「あの狼どうする?」
「これに入れるわ。」
マルグリットは口が大きく開く袋を取り出し、狼に被せると狼は消えた。
「それもアイテムボックスの?」
「そ、ちょっと大きめの魔石を使った特別製。」
「次はどこかな、麗子分かる?」
「私の探索範囲には居ないわね。」
「それじゃぁ偵察するわね。」
智美は依代の紙をパタパタと振ると呟く。
「おいで!八咫烏!」
智美が言うと紙は三本足のカラスになった、そして手をあげるとカラスは飛んでいく。
「あれって妖怪?」
「神様じゃなかったっけ?」
「一応神様っぽい扱いだけど、あの子は私が作った子だからどっちでも無いわよ。」
「へぇー、他にどんな子が居るの?」
「12支の動物は教えてもらったけどね。」
説明をしていると智美が空を見る。
「あ、居たって。」
「どっち?」
「向こうね、そう遠く無いわ、行けば麗子が見つけれるでしょ。」
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