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襲撃者:side!
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千春が襲撃者に出会う少し前に遡る。
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~~ sideペット枠4人 ~~
「5人か?」
「6人じゃろ。」
「僕も5人しか分からないです。」
「8人やね。」
ロイロ達は建物の横にある木々や通りを見ながら話す。
「ほう、ルプやコン、儂まで誤魔化せる輩がおるとは、中々の者を揃えとるの。」
「そやね、わっちがサクッと消してこか?」
「いや、子供達も居るからの、バレて暴れられるのも困る、手分けした方が良かろう。」
ロイロがそう言うと皆はウンウンと頷く。
「ロイロさん、どうしました?」
「ん?ちと怪しげな連中が居たのでな、手分けして消してくるかと話ししとったんじゃ。」
「何人ですか?」
「儂は6人見つけたがビェリーは8人おると言っておる。」
「・・・ロイロさんの探索で漏れる人物ですか、うちの子達では厳しそうですね。」
サフィーナは難しい顔をして考える。
「サフィー、俺達が手分けしてやるから大丈夫だ、千春達と子供達を護衛させておいてくれ。」
「そうじゃな、万が一子供達に怪我をさせてもいかんからの。」
「わっちらが手分けしてやるけん、直ぐ終わるやろ。」
「ロイロさん、生きたまま捕獲は出来ますか?」
「儂は問題ない、ルプどうじゃ?」
「余裕。」
「ビェリー。」
「楽勝やね。」
「コンはどうじゃ?」
「束縛は苦手ですが、1人なら問題ないです。」
皆はニコニコしながら答える。
「手間を掛けさせて申し訳有りません、終わったらお礼させていただきますね。」
「酒でいいぞ。」
「俺もそれで。」
「わっちも!」
「僕も!」
サフィーナは笑顔で頷くと、お花摘みに行くと移動した千春を追いかけた。
------------------
~~ sideモリアン ~~
「はーい!みんなお昼の準備手伝うよー!」
モリアンは庭で駆け回る幼少組を室内に移動させていた。
「みんないるかなー?」
「はーい!」
「それじゃ年長のお姉さん達のお手伝いしようねー。」
「モリアンおねえちゃんも?」
「おねえちゃん、お仕事あるからまた後でね!」
モリアンは子供達を部屋に入れると直ぐに駆け出す。
「出遅れました!急がないと!」
モリアンは焦っていた、サフィーナから聞かされた不審者から子供達を離すミッションはクリアしている、しかしチハル部隊に手柄を取られたくなかった。
「お花摘みって言ってましたよね?トイレ何処です?!」
モリアンは外から回り最速で走る、すると開いた窓から千春とサフィーナ、サリナが見えた、そして男が千春の方を向く。
「アレが不審者ですね!」
走るモリアンは速度を下げず窓に向かう、そして男が千春に向かい動いた。
「うぉりゃぁ!!!」
走っている上に更に加速するモリアン、そして渾身の一撃を男の横から繰り出す。
(あ、やり過ぎました?)
体が曲がってはいけない形で曲がり、白目を剥き、ヒクヒクと痙攣する男。
「モリー!」
「油断も隙も有りません!あ、子供達はお昼ご飯の準備と言って全員部屋に戻しました!安全です!」
モリアンは自分も仕事していましたよ!アピールをしながら手を払い、笑顔で千春に言う、サフィーナとサリナは千春の守りをやめ、男を見ると、直ぐに部隊を呼び拘束させた。
(はぁぁ、やりすぎって怒られませんでした!良かったぁ)
内心ドッキドキのモリアンであった。
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~~ sideアイトネ ~~
『ミサキ凄いわぁ~!』
「でっしょー、市販品じゃないもの、美容院で使ってるコンディショナーにヘアパックつかったからね!」
アイトネはツヤッツヤになった髪を触りながら喜んでいる。
「アイちゃんなら魔法でチョチョイと出来ないの?」
『やった事無いわねぇ、出来るか他の管理者にも聞いてみようかしら。』
「ウカちゃん普通にコンディショナーとか使ってそうよね。」
「日本で普通に生活してるらしいもんね。」
智美と麗子はコーヒー店で話しをした神様を思い出し話す。
『チハルにもこの髪見せたいわぁ~。』
「今出かけてるんだっけ?」
「うん、レナちゃんも一緒。」
「ミオもヨリちゃんも行ってるわね。」
「孤児院だっけ?」
「そうそう。」
アイトネは千春に自分の髪を見せたくてソワソワしている。
『街中じゃ呼んでくれないわねぇ~。』
「まぁ孤児院だし、護衛も付いてるから安全でしょ。」
「レイコそれフラグって言うらしいよ?」
残念がるアイトネにフラグを立てる麗子、そしてアイトネの顔が満面の笑みにかわる。
『来たわ!行ってくるわね!』
それだけ言い残し瞬時に消えるアイトネ。
「おぉ~、秒でフラグ回収したわ。」
「何かあったのかしら。」
「大丈夫かなぁ。」
「この世界最高、最強のアイちゃんが行ったんだよ?何が有るって言うのよ。」
「そりゃそうだ、さ、次はメグちゃんの髪ね!」
「あとネイルもやるわよね?」
「勿論!さ、行きましょ!」
ママさんズは道具を持ち、意気揚々とマルグリットの部屋へ向かった。
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~~ side帝国 ~~
「皇帝陛下、先程聖女が単独行動しているので行動すると報告がありました。」
そう皇帝に伝えるのは、傀儡の皇帝を手のひらで操る宰相だ。
「ほほー!やっとか!余のコレクションが増えるのぅ!」
「そうでございますね。」
ニヤつく皇帝に宰相は笑顔を見せるが内心は呆れていた、希少な種族の姫君、帝国一の歌姫、侵略すると脅し連れて来た近隣の王女、まだ欲しがるのかと。
「小娘らしいが、どれ、余が調教すればいい女になるよのぅ!」
「そうでございますね。」
子供がおもちゃを手に入れた様に皇帝は手を擦りながら喜ぶ。
「貴様が皇帝か、魂が下賤だな。」
「誰じゃ!」
モートは無表情で皇帝と宰相を見る。
「誰が下賤じゃ!余は皇帝ぞ!」
「人の地位など興味はない、俺が見るのは魂だけだ。」
モートはすぐ近くに無表情で座る女性を見る。
「ふん!兵士は何をしておる!」
「侵入者だ!何をしている!」
皇帝と宰相は大きな声で言うが何も反応は無い。
「面倒なんでな、結界を張っている、無駄に魂を狩る必要も無いだろ。」
「ぬぅ、何者じゃ。」
「皇帝の前です、先ずは跪きなさい!」
「黙れ。」
モートは低い声で威圧を掛ける。
「な、なんじゃ、何者じゃ、何の用じゃぁ・・・。」
皇帝は声を振り絞り問いかける。
「お前を迎えに来ただけだ、女神アイトネの怒りを買ったからな。」
「女神じゃと・・?」
モートは指を鳴らすと皇帝が消える。
「ひっ?!」
「ん?お前、今のバカよりよっぽど魂が濁ってるな、お前も連れていくか、アイトネには事後報告でも良いだろ。」
モートは誰に言うでも無く、もう一度指を鳴らす、そしてこの出来事にも表情を変えず座っている女性を覗き込む。
「あー・・・魂壊れ掛けてるな。」
モートは女性の顔の前に手を出すと指を鳴らす。
「・・・・。」
女性の目に光が戻り視線を少し彷徨わせる、そしてモートと目が合う。
「少しだが魂を修復しておいた、お前を縛る者はもう無い。」
「あ・・・・あなたのお名前は?」
「モート。」
名前を言うと、モートは姿を消した、そして女性は声を上げずボロボロと涙を流す、身体に溜まった悪い物を出し尽くす様に泣き続けた。
その後皇妃の名の下に、囚われた姫や王女と協力し、帝国を潰すと連邦国を立ち上げる、その国の名前はモート連邦国と名付けられた。
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~~ sideペット枠4人 ~~
「5人か?」
「6人じゃろ。」
「僕も5人しか分からないです。」
「8人やね。」
ロイロ達は建物の横にある木々や通りを見ながら話す。
「ほう、ルプやコン、儂まで誤魔化せる輩がおるとは、中々の者を揃えとるの。」
「そやね、わっちがサクッと消してこか?」
「いや、子供達も居るからの、バレて暴れられるのも困る、手分けした方が良かろう。」
ロイロがそう言うと皆はウンウンと頷く。
「ロイロさん、どうしました?」
「ん?ちと怪しげな連中が居たのでな、手分けして消してくるかと話ししとったんじゃ。」
「何人ですか?」
「儂は6人見つけたがビェリーは8人おると言っておる。」
「・・・ロイロさんの探索で漏れる人物ですか、うちの子達では厳しそうですね。」
サフィーナは難しい顔をして考える。
「サフィー、俺達が手分けしてやるから大丈夫だ、千春達と子供達を護衛させておいてくれ。」
「そうじゃな、万が一子供達に怪我をさせてもいかんからの。」
「わっちらが手分けしてやるけん、直ぐ終わるやろ。」
「ロイロさん、生きたまま捕獲は出来ますか?」
「儂は問題ない、ルプどうじゃ?」
「余裕。」
「ビェリー。」
「楽勝やね。」
「コンはどうじゃ?」
「束縛は苦手ですが、1人なら問題ないです。」
皆はニコニコしながら答える。
「手間を掛けさせて申し訳有りません、終わったらお礼させていただきますね。」
「酒でいいぞ。」
「俺もそれで。」
「わっちも!」
「僕も!」
サフィーナは笑顔で頷くと、お花摘みに行くと移動した千春を追いかけた。
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~~ sideモリアン ~~
「はーい!みんなお昼の準備手伝うよー!」
モリアンは庭で駆け回る幼少組を室内に移動させていた。
「みんないるかなー?」
「はーい!」
「それじゃ年長のお姉さん達のお手伝いしようねー。」
「モリアンおねえちゃんも?」
「おねえちゃん、お仕事あるからまた後でね!」
モリアンは子供達を部屋に入れると直ぐに駆け出す。
「出遅れました!急がないと!」
モリアンは焦っていた、サフィーナから聞かされた不審者から子供達を離すミッションはクリアしている、しかしチハル部隊に手柄を取られたくなかった。
「お花摘みって言ってましたよね?トイレ何処です?!」
モリアンは外から回り最速で走る、すると開いた窓から千春とサフィーナ、サリナが見えた、そして男が千春の方を向く。
「アレが不審者ですね!」
走るモリアンは速度を下げず窓に向かう、そして男が千春に向かい動いた。
「うぉりゃぁ!!!」
走っている上に更に加速するモリアン、そして渾身の一撃を男の横から繰り出す。
(あ、やり過ぎました?)
体が曲がってはいけない形で曲がり、白目を剥き、ヒクヒクと痙攣する男。
「モリー!」
「油断も隙も有りません!あ、子供達はお昼ご飯の準備と言って全員部屋に戻しました!安全です!」
モリアンは自分も仕事していましたよ!アピールをしながら手を払い、笑顔で千春に言う、サフィーナとサリナは千春の守りをやめ、男を見ると、直ぐに部隊を呼び拘束させた。
(はぁぁ、やりすぎって怒られませんでした!良かったぁ)
内心ドッキドキのモリアンであった。
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~~ sideアイトネ ~~
『ミサキ凄いわぁ~!』
「でっしょー、市販品じゃないもの、美容院で使ってるコンディショナーにヘアパックつかったからね!」
アイトネはツヤッツヤになった髪を触りながら喜んでいる。
「アイちゃんなら魔法でチョチョイと出来ないの?」
『やった事無いわねぇ、出来るか他の管理者にも聞いてみようかしら。』
「ウカちゃん普通にコンディショナーとか使ってそうよね。」
「日本で普通に生活してるらしいもんね。」
智美と麗子はコーヒー店で話しをした神様を思い出し話す。
『チハルにもこの髪見せたいわぁ~。』
「今出かけてるんだっけ?」
「うん、レナちゃんも一緒。」
「ミオもヨリちゃんも行ってるわね。」
「孤児院だっけ?」
「そうそう。」
アイトネは千春に自分の髪を見せたくてソワソワしている。
『街中じゃ呼んでくれないわねぇ~。』
「まぁ孤児院だし、護衛も付いてるから安全でしょ。」
「レイコそれフラグって言うらしいよ?」
残念がるアイトネにフラグを立てる麗子、そしてアイトネの顔が満面の笑みにかわる。
『来たわ!行ってくるわね!』
それだけ言い残し瞬時に消えるアイトネ。
「おぉ~、秒でフラグ回収したわ。」
「何かあったのかしら。」
「大丈夫かなぁ。」
「この世界最高、最強のアイちゃんが行ったんだよ?何が有るって言うのよ。」
「そりゃそうだ、さ、次はメグちゃんの髪ね!」
「あとネイルもやるわよね?」
「勿論!さ、行きましょ!」
ママさんズは道具を持ち、意気揚々とマルグリットの部屋へ向かった。
------------------
~~ side帝国 ~~
「皇帝陛下、先程聖女が単独行動しているので行動すると報告がありました。」
そう皇帝に伝えるのは、傀儡の皇帝を手のひらで操る宰相だ。
「ほほー!やっとか!余のコレクションが増えるのぅ!」
「そうでございますね。」
ニヤつく皇帝に宰相は笑顔を見せるが内心は呆れていた、希少な種族の姫君、帝国一の歌姫、侵略すると脅し連れて来た近隣の王女、まだ欲しがるのかと。
「小娘らしいが、どれ、余が調教すればいい女になるよのぅ!」
「そうでございますね。」
子供がおもちゃを手に入れた様に皇帝は手を擦りながら喜ぶ。
「貴様が皇帝か、魂が下賤だな。」
「誰じゃ!」
モートは無表情で皇帝と宰相を見る。
「誰が下賤じゃ!余は皇帝ぞ!」
「人の地位など興味はない、俺が見るのは魂だけだ。」
モートはすぐ近くに無表情で座る女性を見る。
「ふん!兵士は何をしておる!」
「侵入者だ!何をしている!」
皇帝と宰相は大きな声で言うが何も反応は無い。
「面倒なんでな、結界を張っている、無駄に魂を狩る必要も無いだろ。」
「ぬぅ、何者じゃ。」
「皇帝の前です、先ずは跪きなさい!」
「黙れ。」
モートは低い声で威圧を掛ける。
「な、なんじゃ、何者じゃ、何の用じゃぁ・・・。」
皇帝は声を振り絞り問いかける。
「お前を迎えに来ただけだ、女神アイトネの怒りを買ったからな。」
「女神じゃと・・?」
モートは指を鳴らすと皇帝が消える。
「ひっ?!」
「ん?お前、今のバカよりよっぽど魂が濁ってるな、お前も連れていくか、アイトネには事後報告でも良いだろ。」
モートは誰に言うでも無く、もう一度指を鳴らす、そしてこの出来事にも表情を変えず座っている女性を覗き込む。
「あー・・・魂壊れ掛けてるな。」
モートは女性の顔の前に手を出すと指を鳴らす。
「・・・・。」
女性の目に光が戻り視線を少し彷徨わせる、そしてモートと目が合う。
「少しだが魂を修復しておいた、お前を縛る者はもう無い。」
「あ・・・・あなたのお名前は?」
「モート。」
名前を言うと、モートは姿を消した、そして女性は声を上げずボロボロと涙を流す、身体に溜まった悪い物を出し尽くす様に泣き続けた。
その後皇妃の名の下に、囚われた姫や王女と協力し、帝国を潰すと連邦国を立ち上げる、その国の名前はモート連邦国と名付けられた。
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