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フルーツ狩り満喫だ!
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「ただいま!長老!」
リリは村長の家に飛び込み声をかける。
「おかえりなさいませ、いかがでしたかな?」
「凄いの一言です、世界樹の実も美味しかったですし。」
「え?!」
長老は目を見開き千春を見た後リリを見る。
「ドライアド様がとってきましたわー。」
「そ、そうなんですね、そ、それはよかったです・・はい。」
「もしかしてダメだった?」
「でもドライアドさん普通に採って来てくれたよね。」
千春と頼子がコソコソと話をするが長老には聞こえていたようで。
「いえ、ドライアド様が許可しておれば問題は、そもそも私達では取りに行く事も出来ませんので。」
「何か特別な物でした?」
「はい、祝い事等の時に妖精が採りに行くくらいで、私も百年ほど口にしておりません。」
「食べます?いっぱい貰ったんで。」
千春はほんの一部の世界樹の実をテーブルに置く。
「おおおおおお、まさに世界樹の実で御座います!よろしいのですか?!」
「はい、代わりと言ってはなんですけど、後で厨房お借りしても良いですか?」
「そのくらいの事でしたら幾らでも、離れの方にも厨房は御座いますのでお好きな方を好きなだけ使われて下さい。」
長老は世界樹の実を触りながら千春に伝えた。
「リリ、まだ他に珍しい果物とか美味しいの無い?」
「有るわよー、採りに行きたいのかしら?」
「リリも美味しいデザート食べたいでしょ。」
「美味しい・・・甘い?」
「甘いよー。」
「連れて行ってあげるわー!」
長老そっちのけで家を飛び出すリリ、皆はそれに続いて外に出る。
「移動するのに私の魔力が足りなくなるから数人連れて行くわねー!」
リリの周りに5人の妖精が飛び回る。
「甘い物!」
「果物より美味しいの!?」
「案内するぜー!」
妖精達は興奮気味に飛び回っている。
「チハル!こっちよー!」
「儂はドライアドとここで休んでおるから、何かあったら呼んでくれ。」
「どうやって呼ぶのさ。」
「妖精達がドライアドを呼べるはずじゃ、まぁ妖精が6匹もいれば、滅多な事は無いじゃろ。」
「ロイロー、それフラグだからやめてくんなーい?」
「はっはっは!ルプやビェリー達も居るんじゃ、何も無いわ。」
苦笑いしながら千春はハイハイと返事を返しリリの後をついて行く。
「さぁココに入ってー。」
「さっきと違うフェアリーリングだね。」
「こっちは簡易装置よー、世界樹の方は結界も張ってあって特殊だったのー。」
皆が入ると1人の妖精が魔力を込める、すると景色が変わった。
「まずはココねー、木になる果物が沢山あるわー。」
「うわぁ、凄いけど季節感無くね?」
「本当だ、りんごにみかん?オレンジかな?これキウイじゃん?」
「似てるけど何か違う感あるねぇ。」
美桜が言うと麗奈が同意する、そして頼子はフルーツをマジマジと見ながら呟く。
「幾らでも有りますわー、片っ端から採って構いませんのー!」
「オッケーリリ、それじゃ手分けして収穫しよう、採ったら私とサフィー、ヨリに渡してね。」
「了解!」
「あいよー。」
千春とルプに妖精1人、頼子とビェリーに妖精1人、美桜とコンに妖精1人、サフィーナとモリアンに妖精1人、麗奈とサリナとリリの5チームに分かれて果物を採りまくる。
「葡萄うまっ!コン食べてみな。」
「美味しいですっ!」
「ミオなに摘み食いしてんのさ。」
「レナも食べてみなよ、めっちゃ美味いから。」
「・・・うんま!何これ、リリここの果物こんなに美味しいの?」
「美味しいですわー、特にこの辺りの果物は格別ですのー。」
リリは自分の頭ほどある葡萄を一粒持ち齧り付く。
「あ、そうだリリ、後で私たちの国の果物たべさせてあげるからね。」
「ココには無い果実ですのー?」
「うん、今のところ見てないね、楽しみにしててね。」
麗奈はリリに言うとまた果物を採る。
「こんなもんでしょー。」
「千春いっぱい採ったねぇ。」
「葡萄狩りとか久しぶりにしたよ。」
千春と頼子が話をしているとリリが飛んでくる。
「次行くわよー!」
「え?まだあんの?」
「色々行くって言ったのですわー!」
「そういや言ったね。」
リリはまた先頭で飛びフェアリーリングにみんなを呼ぶ。
「次は僕が飛ばすよー!」
妖精の男の子がヒラヒラと飛びながら言うとまた景色が変わる。
「へぇさっきとだいぶ違うね。」
「林もあるけどひらけてるね。」
「ココは何があるの?」
「ココはベリーが沢山実ってるわー。」
そう言うと背の低い木を指差す。
「千春ちょっと待て。」
「どうしたの?ルプ」
ルプは林の方を見ながらリリに問いかける。
「リリ、ここには人間は良く来るのか?」
「滅多に来る事は無いですわ・・・来るとしたら妖精の密猟者ですわ。」
「妖精って強いんじゃ無いの?」
「人間には負けませんわ、でも幼い妖精は姿を消せない子も居ますし魔力も弱いんですの。」
リリは周りを飛ぶ妖精を見ながら言う。
「ルプ何人いるか分かる?」
「5人だ。」
「わっちが蹴散らしてこっか?」
「僕も手伝いますよ。」
ビェリーとコンが楽しそうに言う。
「やっぱり密猟者なのかな。」
「まだ分からんが、リリが言うならそうかもな。」
「んー、ルプ達3人姿消せる?」
「僕が術をかけますよ!」
コンとビェリーはルプの上に乗ると姿がきえる。
「千春どうするの?」
「私達と妖精だけを見た反応で決める、もし妖精目的ならやっつけよう。」
そう言って人が居る方のベリーが生えている場所へてくてくと歩いて行く。
「ルプ動きある?」
「こっちに気付いた様だが動きはないな。」
「ふーん、とりあえずベリーを採ろう!」
「ほいよー。」
先程と同じメンバーで別れるが近くに集まりベリーを採っていると男が現れる。
「よう、嬢ちゃん達こんな所で何してんだぁ?」
「見てわかんない?ベリー採ってんのよ。」
下品な言い方で聞かれた千春はイラッとし適当にあしらう。
「その飛んでるのは妖精だよな、嬢ちゃんのか?」
「お友達だよ、何か用?」
「そうだな、そのお友達をいただこうか。」
ニヤニヤ笑いながら話しかけてくる男、そしてその男が手を挙げると林から4人の男がニヤニヤしながら出て来た。
「ほう、上玉じゃねーか、妖精と一緒にコイツらも貰っていこうぜ。」
「いいな、人数分居るじゃねーか。」
それを聞いたルプ達は姿を現す、ビェリーとコンも大きくなり戦闘態勢だった、しかし。
「失礼ですわね。」
「ダメダメですね!」
「チハル様に何と言う無礼な、生きる価値有りませんね。」
サフィーナとモリアン、そして怒りを露わにしたサリナが前に出て男達と対峙した。
リリは村長の家に飛び込み声をかける。
「おかえりなさいませ、いかがでしたかな?」
「凄いの一言です、世界樹の実も美味しかったですし。」
「え?!」
長老は目を見開き千春を見た後リリを見る。
「ドライアド様がとってきましたわー。」
「そ、そうなんですね、そ、それはよかったです・・はい。」
「もしかしてダメだった?」
「でもドライアドさん普通に採って来てくれたよね。」
千春と頼子がコソコソと話をするが長老には聞こえていたようで。
「いえ、ドライアド様が許可しておれば問題は、そもそも私達では取りに行く事も出来ませんので。」
「何か特別な物でした?」
「はい、祝い事等の時に妖精が採りに行くくらいで、私も百年ほど口にしておりません。」
「食べます?いっぱい貰ったんで。」
千春はほんの一部の世界樹の実をテーブルに置く。
「おおおおおお、まさに世界樹の実で御座います!よろしいのですか?!」
「はい、代わりと言ってはなんですけど、後で厨房お借りしても良いですか?」
「そのくらいの事でしたら幾らでも、離れの方にも厨房は御座いますのでお好きな方を好きなだけ使われて下さい。」
長老は世界樹の実を触りながら千春に伝えた。
「リリ、まだ他に珍しい果物とか美味しいの無い?」
「有るわよー、採りに行きたいのかしら?」
「リリも美味しいデザート食べたいでしょ。」
「美味しい・・・甘い?」
「甘いよー。」
「連れて行ってあげるわー!」
長老そっちのけで家を飛び出すリリ、皆はそれに続いて外に出る。
「移動するのに私の魔力が足りなくなるから数人連れて行くわねー!」
リリの周りに5人の妖精が飛び回る。
「甘い物!」
「果物より美味しいの!?」
「案内するぜー!」
妖精達は興奮気味に飛び回っている。
「チハル!こっちよー!」
「儂はドライアドとここで休んでおるから、何かあったら呼んでくれ。」
「どうやって呼ぶのさ。」
「妖精達がドライアドを呼べるはずじゃ、まぁ妖精が6匹もいれば、滅多な事は無いじゃろ。」
「ロイロー、それフラグだからやめてくんなーい?」
「はっはっは!ルプやビェリー達も居るんじゃ、何も無いわ。」
苦笑いしながら千春はハイハイと返事を返しリリの後をついて行く。
「さぁココに入ってー。」
「さっきと違うフェアリーリングだね。」
「こっちは簡易装置よー、世界樹の方は結界も張ってあって特殊だったのー。」
皆が入ると1人の妖精が魔力を込める、すると景色が変わった。
「まずはココねー、木になる果物が沢山あるわー。」
「うわぁ、凄いけど季節感無くね?」
「本当だ、りんごにみかん?オレンジかな?これキウイじゃん?」
「似てるけど何か違う感あるねぇ。」
美桜が言うと麗奈が同意する、そして頼子はフルーツをマジマジと見ながら呟く。
「幾らでも有りますわー、片っ端から採って構いませんのー!」
「オッケーリリ、それじゃ手分けして収穫しよう、採ったら私とサフィー、ヨリに渡してね。」
「了解!」
「あいよー。」
千春とルプに妖精1人、頼子とビェリーに妖精1人、美桜とコンに妖精1人、サフィーナとモリアンに妖精1人、麗奈とサリナとリリの5チームに分かれて果物を採りまくる。
「葡萄うまっ!コン食べてみな。」
「美味しいですっ!」
「ミオなに摘み食いしてんのさ。」
「レナも食べてみなよ、めっちゃ美味いから。」
「・・・うんま!何これ、リリここの果物こんなに美味しいの?」
「美味しいですわー、特にこの辺りの果物は格別ですのー。」
リリは自分の頭ほどある葡萄を一粒持ち齧り付く。
「あ、そうだリリ、後で私たちの国の果物たべさせてあげるからね。」
「ココには無い果実ですのー?」
「うん、今のところ見てないね、楽しみにしててね。」
麗奈はリリに言うとまた果物を採る。
「こんなもんでしょー。」
「千春いっぱい採ったねぇ。」
「葡萄狩りとか久しぶりにしたよ。」
千春と頼子が話をしているとリリが飛んでくる。
「次行くわよー!」
「え?まだあんの?」
「色々行くって言ったのですわー!」
「そういや言ったね。」
リリはまた先頭で飛びフェアリーリングにみんなを呼ぶ。
「次は僕が飛ばすよー!」
妖精の男の子がヒラヒラと飛びながら言うとまた景色が変わる。
「へぇさっきとだいぶ違うね。」
「林もあるけどひらけてるね。」
「ココは何があるの?」
「ココはベリーが沢山実ってるわー。」
そう言うと背の低い木を指差す。
「千春ちょっと待て。」
「どうしたの?ルプ」
ルプは林の方を見ながらリリに問いかける。
「リリ、ここには人間は良く来るのか?」
「滅多に来る事は無いですわ・・・来るとしたら妖精の密猟者ですわ。」
「妖精って強いんじゃ無いの?」
「人間には負けませんわ、でも幼い妖精は姿を消せない子も居ますし魔力も弱いんですの。」
リリは周りを飛ぶ妖精を見ながら言う。
「ルプ何人いるか分かる?」
「5人だ。」
「わっちが蹴散らしてこっか?」
「僕も手伝いますよ。」
ビェリーとコンが楽しそうに言う。
「やっぱり密猟者なのかな。」
「まだ分からんが、リリが言うならそうかもな。」
「んー、ルプ達3人姿消せる?」
「僕が術をかけますよ!」
コンとビェリーはルプの上に乗ると姿がきえる。
「千春どうするの?」
「私達と妖精だけを見た反応で決める、もし妖精目的ならやっつけよう。」
そう言って人が居る方のベリーが生えている場所へてくてくと歩いて行く。
「ルプ動きある?」
「こっちに気付いた様だが動きはないな。」
「ふーん、とりあえずベリーを採ろう!」
「ほいよー。」
先程と同じメンバーで別れるが近くに集まりベリーを採っていると男が現れる。
「よう、嬢ちゃん達こんな所で何してんだぁ?」
「見てわかんない?ベリー採ってんのよ。」
下品な言い方で聞かれた千春はイラッとし適当にあしらう。
「その飛んでるのは妖精だよな、嬢ちゃんのか?」
「お友達だよ、何か用?」
「そうだな、そのお友達をいただこうか。」
ニヤニヤ笑いながら話しかけてくる男、そしてその男が手を挙げると林から4人の男がニヤニヤしながら出て来た。
「ほう、上玉じゃねーか、妖精と一緒にコイツらも貰っていこうぜ。」
「いいな、人数分居るじゃねーか。」
それを聞いたルプ達は姿を現す、ビェリーとコンも大きくなり戦闘態勢だった、しかし。
「失礼ですわね。」
「ダメダメですね!」
「チハル様に何と言う無礼な、生きる価値有りませんね。」
サフィーナとモリアン、そして怒りを露わにしたサリナが前に出て男達と対峙した。
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