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生産ギルドマスターと商談だあ!
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「こちらになります。」
サフィーナがドアの前に立ちノックをする、中から返事がありドアを開けてサフィーナが千春達を中に入れる。
「おはようございます、お久しぶりですチハル王女殿下。」
生産ギルドマスターのダーサンと商業ギルドマスターのメイソンが挨拶をする。
「お久しぶりです、メイソンさんも来たんですか?」
「はい、ダーサン1人に任せると儲かる話も儲からなくなりますからね。」
「何を言ってる、良い物、面白い物、新しい物を作るのに細かい事を言うんじゃ無い。」
「売れてなんぼでしょう。」
「まぁまぁ、今日は私の国の友達を連れて来てます、きっと面白いものが有りますよ。」
頼子達は自己紹介をし席に座る、そしておもむろに頼子が影の中から品物を取り出す。
「おぉ、今のは魔法ですか。」
「面白い魔法をつかうもんだね。」
「闇魔法の1つですよ。」
「へえ、レアな魔法属性じゃ無いか、それで?作りたい物はそれかい?」
ダーサンは取り出された品物を興味津々に見つめる。
「はい、私はそのカルタと言う勉強しながら遊べるカードです。」
頼子はカルタの絵が描いている方を見せ、その後文字の書いてあるカードを見せる。
「うん、文字は読めないけど、コレを読んでそれに合う絵札を取って行く感じかな?」
パッと見ただけで遊び方を言い当てるダーサン。
「はい、もしかしてこっちにもう有ります?」
「いや、無いね、コレはトランプと同じ様な作りにするなら生産可能だね、裕福層よりも市井向けかな?」
「そうですな、枚数次第で価格も抑えれます、絵札の色を少なくすれば市井でも販売出来る価格に出来るでしょう。」
ギルマス2人の反応は中々良い感じだ。
「絵札は行動や会話でも良いですが、物や動物の絵でやった方が良いと思うんですよ、こちらの子供が分かりやすい絵でお願い出来ます?」
「大丈夫でしょう、馬や犬、馬車やランタン、物や動物ならいくらでも有りますからね、それではコレは一度持ち帰らせて頂きます。」
頼子の持って来たカードを渡してつぎの物を見せる。
「次はウチね、このゲームなんですけど。」
「白黒の石?リバーシとはちょっと違うね。」
「はい、コレは五目並べと言う単純なゲームなんですけど。」
そう言って美桜は頼子と実践する。
「ほぉ・・・コレはリバーシとは違う頭の使い方するねぇ。」
「そうですな、単純ですが中々考えられたゲームですね。」
「はーい!3・3とった!」
「あー!そこ見てなかった!」
「こうなると勝ちが確定する訳か、面白いな。」
五目並べを見ながらダーサンは感心しながら呟く。
「これと同じ物フィンレーにあげるんだよね。」
「うん、おもちゃ屋で買った高い方あげるよ、裏返すと六芒星のゲームも出来るやつね。」
千春と麗奈はゲームを見ながら話をする。
「あとこの五目並べの難しい版がコレです!」
横に並べたのは立体五目並べだ。
「コレは立体で並べるタイプで、上下や斜め上にも判定が有るんです、どうですか?」
「うん、作るのは問題ないね、リバーシと一緒に売り出すなら有りじゃないかい?」
「そうですね、ゲームが増えれば売り場も陳列しやすいです、値段もそんなに高くしなくてもよさそうです。」
美桜は小さくガッツポーズをして麗奈にバトンタッチする。
「はい!次は私でーす。」
そう言って出したのはピーラーだ。
「これは?」
「野菜の皮を剥いたり薄く切る道具です。」
「へぇ、変わった形だね、でも作りは精巧だ。」
ダーサンは手に持ちマジマジと見る。
「チハル何か野菜ない?」
「あるよー、人参でいいかな。」
千春はアイテムボックスから人参を数本取り出しテーブルに置く。
「んじゃ私が実践しよっか。」
千春は人参を1本手に取りダーサンからピーラーを受け取ると、慣れた手つきであっという間に皮を剥いてしまう。
「凄いな!こんなに早くしかも薄く切れるのか!」
「ダーサンこれは作れそうか?」
「あぁ、刃の部分が動く所と刃の角度さえ真似すれば作れる、これは良いな。」
「あぁ、これは売れるぞ。」
ダーサンとメイソンは千春が剥いた人参の皮を手に取り話す。
「とりあえず以上です。」
「チハルさん、とりあえずって事はまだあるのかい?」
「まぁネタは有りますね。」
「私もあるー。」
「ウチもまだ持って来たいの有るけど100均にはなかったんだよねー。」
「そうですか、特許の事を王妃殿下と話されましたか?」
「はい、王宮でその手の話を受け持ってくれる部署を作る話ですよね。」
「はいそうです、近々出来るそうなのでもしよろしければそちらの方へ渡してもらえますか?」
「了解!色々持っていきますね。」
千春はサムズアップしながら笑顔でメイソンに答える。
「ダーサン、これは忙しくなりそうですよ。」
「そうだな、ゲームもまだ色々欲しいが実用品も良い、作り甲斐が有りそうだ。」
ダーサンとメイソンはニヤリと笑うと千春達に微笑み返す。
「それでは私達は早速持ち帰らせてもらいます、それぞれヨリコ様、ミオ様、レナ様の口座に振り込ませて頂きますので。」
「え?口座あるの?」
千春がメイソンに聞き返す。
「はい、王妃殿下より書類は受け取っております。」
「お母様仕事早いなぁ。」
そして千春達は挨拶をするとギルドマスター達と別れ部屋を離れる。
「売れたら良いなぁ。」
「レナのピーラー1番食い付きよかったね。」
「ねー、でもゲームもまだ欲しがってたね。」
「それな!こう、単純な作りで面白い物探さないとね。」
「アレは?!ブロック引き抜きながら積んでいく奴!」
「あー!良いかも!」
そうこう言いながら歩いているとエンハルト、アリンハンド、エーデルの3人が歩いてくる。
「商談は終わったのか?チハル。」
「終わったよん。」
「どうだ?儲かりそうか?」
「いい感じだったね、レナの道具が1番食い付き良かったかな、でもゲームも欲しがってた。」
「そうか、で?もう出かけるか?」
「ハルト達は準備終わってるの?」
「いつでも大丈夫だ、今日は目的地まで馬車で移動するからいつもの様に歩き回る事もない。」
「ふーん、いつも連れ回してるの根に持ってる?」
「そんな事・・ないぞ?」
「ふーーーーん。」
エンハルトを見ながらニヤける千春。
「ほら、千春イチャつかないで行こ。」
「イチャついてないもん!」
「イチャついとるわい!」
麗奈が不満げに言う。
「ロイロ居ないけどルプは連れていきたいから一回部屋戻っていい?」
「あぁそうしよう。」
男3人も連れて千春は皆んなで部屋に戻った。
サフィーナがドアの前に立ちノックをする、中から返事がありドアを開けてサフィーナが千春達を中に入れる。
「おはようございます、お久しぶりですチハル王女殿下。」
生産ギルドマスターのダーサンと商業ギルドマスターのメイソンが挨拶をする。
「お久しぶりです、メイソンさんも来たんですか?」
「はい、ダーサン1人に任せると儲かる話も儲からなくなりますからね。」
「何を言ってる、良い物、面白い物、新しい物を作るのに細かい事を言うんじゃ無い。」
「売れてなんぼでしょう。」
「まぁまぁ、今日は私の国の友達を連れて来てます、きっと面白いものが有りますよ。」
頼子達は自己紹介をし席に座る、そしておもむろに頼子が影の中から品物を取り出す。
「おぉ、今のは魔法ですか。」
「面白い魔法をつかうもんだね。」
「闇魔法の1つですよ。」
「へえ、レアな魔法属性じゃ無いか、それで?作りたい物はそれかい?」
ダーサンは取り出された品物を興味津々に見つめる。
「はい、私はそのカルタと言う勉強しながら遊べるカードです。」
頼子はカルタの絵が描いている方を見せ、その後文字の書いてあるカードを見せる。
「うん、文字は読めないけど、コレを読んでそれに合う絵札を取って行く感じかな?」
パッと見ただけで遊び方を言い当てるダーサン。
「はい、もしかしてこっちにもう有ります?」
「いや、無いね、コレはトランプと同じ様な作りにするなら生産可能だね、裕福層よりも市井向けかな?」
「そうですな、枚数次第で価格も抑えれます、絵札の色を少なくすれば市井でも販売出来る価格に出来るでしょう。」
ギルマス2人の反応は中々良い感じだ。
「絵札は行動や会話でも良いですが、物や動物の絵でやった方が良いと思うんですよ、こちらの子供が分かりやすい絵でお願い出来ます?」
「大丈夫でしょう、馬や犬、馬車やランタン、物や動物ならいくらでも有りますからね、それではコレは一度持ち帰らせて頂きます。」
頼子の持って来たカードを渡してつぎの物を見せる。
「次はウチね、このゲームなんですけど。」
「白黒の石?リバーシとはちょっと違うね。」
「はい、コレは五目並べと言う単純なゲームなんですけど。」
そう言って美桜は頼子と実践する。
「ほぉ・・・コレはリバーシとは違う頭の使い方するねぇ。」
「そうですな、単純ですが中々考えられたゲームですね。」
「はーい!3・3とった!」
「あー!そこ見てなかった!」
「こうなると勝ちが確定する訳か、面白いな。」
五目並べを見ながらダーサンは感心しながら呟く。
「これと同じ物フィンレーにあげるんだよね。」
「うん、おもちゃ屋で買った高い方あげるよ、裏返すと六芒星のゲームも出来るやつね。」
千春と麗奈はゲームを見ながら話をする。
「あとこの五目並べの難しい版がコレです!」
横に並べたのは立体五目並べだ。
「コレは立体で並べるタイプで、上下や斜め上にも判定が有るんです、どうですか?」
「うん、作るのは問題ないね、リバーシと一緒に売り出すなら有りじゃないかい?」
「そうですね、ゲームが増えれば売り場も陳列しやすいです、値段もそんなに高くしなくてもよさそうです。」
美桜は小さくガッツポーズをして麗奈にバトンタッチする。
「はい!次は私でーす。」
そう言って出したのはピーラーだ。
「これは?」
「野菜の皮を剥いたり薄く切る道具です。」
「へぇ、変わった形だね、でも作りは精巧だ。」
ダーサンは手に持ちマジマジと見る。
「チハル何か野菜ない?」
「あるよー、人参でいいかな。」
千春はアイテムボックスから人参を数本取り出しテーブルに置く。
「んじゃ私が実践しよっか。」
千春は人参を1本手に取りダーサンからピーラーを受け取ると、慣れた手つきであっという間に皮を剥いてしまう。
「凄いな!こんなに早くしかも薄く切れるのか!」
「ダーサンこれは作れそうか?」
「あぁ、刃の部分が動く所と刃の角度さえ真似すれば作れる、これは良いな。」
「あぁ、これは売れるぞ。」
ダーサンとメイソンは千春が剥いた人参の皮を手に取り話す。
「とりあえず以上です。」
「チハルさん、とりあえずって事はまだあるのかい?」
「まぁネタは有りますね。」
「私もあるー。」
「ウチもまだ持って来たいの有るけど100均にはなかったんだよねー。」
「そうですか、特許の事を王妃殿下と話されましたか?」
「はい、王宮でその手の話を受け持ってくれる部署を作る話ですよね。」
「はいそうです、近々出来るそうなのでもしよろしければそちらの方へ渡してもらえますか?」
「了解!色々持っていきますね。」
千春はサムズアップしながら笑顔でメイソンに答える。
「ダーサン、これは忙しくなりそうですよ。」
「そうだな、ゲームもまだ色々欲しいが実用品も良い、作り甲斐が有りそうだ。」
ダーサンとメイソンはニヤリと笑うと千春達に微笑み返す。
「それでは私達は早速持ち帰らせてもらいます、それぞれヨリコ様、ミオ様、レナ様の口座に振り込ませて頂きますので。」
「え?口座あるの?」
千春がメイソンに聞き返す。
「はい、王妃殿下より書類は受け取っております。」
「お母様仕事早いなぁ。」
そして千春達は挨拶をするとギルドマスター達と別れ部屋を離れる。
「売れたら良いなぁ。」
「レナのピーラー1番食い付きよかったね。」
「ねー、でもゲームもまだ欲しがってたね。」
「それな!こう、単純な作りで面白い物探さないとね。」
「アレは?!ブロック引き抜きながら積んでいく奴!」
「あー!良いかも!」
そうこう言いながら歩いているとエンハルト、アリンハンド、エーデルの3人が歩いてくる。
「商談は終わったのか?チハル。」
「終わったよん。」
「どうだ?儲かりそうか?」
「いい感じだったね、レナの道具が1番食い付き良かったかな、でもゲームも欲しがってた。」
「そうか、で?もう出かけるか?」
「ハルト達は準備終わってるの?」
「いつでも大丈夫だ、今日は目的地まで馬車で移動するからいつもの様に歩き回る事もない。」
「ふーん、いつも連れ回してるの根に持ってる?」
「そんな事・・ないぞ?」
「ふーーーーん。」
エンハルトを見ながらニヤける千春。
「ほら、千春イチャつかないで行こ。」
「イチャついてないもん!」
「イチャついとるわい!」
麗奈が不満げに言う。
「ロイロ居ないけどルプは連れていきたいから一回部屋戻っていい?」
「あぁそうしよう。」
男3人も連れて千春は皆んなで部屋に戻った。
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