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料理は愛情!
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「お待たせしました。」
千春とサフィーナはマルグリット王妃の部屋に戻った、モリアンは先に休憩を入れさせた。
「お帰りなさい、そろそろ夕食準備出来たかしらね。」
「はい、もう移動されても宜しいかと。」
王妃の付き人エリーナもそろそろでは無いかと返事をする。
「では行きましょうか。」
「はーい。」
マルグリットの後ろをてくてく付いていく。
「そう言えば新しい料理って言ってたわね、何を作ったのかしら?」
「見てからのお楽しみと言う事で。」
「あら、それじゃ楽しみにしましょうか。」
マルグリットは笑顔で言う千春に微笑み返す、そして王族の食卓に着き座る。
「おぉチハル今日はココで食べるのか。」
「はい、メグ様からお誘い頂きましたので。」
「そうか、メグよチハルの件は子供達には伝えたのか?」
「いえ、そうですね丁度良いので揃ったら伝えましょう。」
そのタイミングで次男ライリー、三男フィンレーも執事に連れられ入って来た、2人はいつもの席へ座りチハルが居るのを見るとニコリと笑う。
「ライリー、フィンレー、大事なお話がありますのよ。」
「「はいお母様。」」
「まだ手続きは終わってませんが、チハルが貴方達のお姉さまになります。」
「!!」
「正式に私たちの娘になるのは遅くても1ヵ月くらいです、確定事項なのでもう姉と呼んでも構いませんからね。」
そう言うと王子2人はチハルを見ながらこう言った。
「「チハルお姉さま!よろしくお願いします!」」
「っ!よ、よろしくお願いしますね、ライリー様フィンレー様。」
「お姉さま僕たちに様は付けないでください!そのままライリーと呼んでください。」
「ぼくもです!フィンレーとよんでください!」
「は、はい、ライリー、フィンレー、よろしくね。」
そしてチハルはニッコリと微笑む、しかし!心の中では凄い葛藤が起きていた
(やばい!お姉さまって呼ばれた!弟ほしかったんだよねー!超かわいい!やばー!ライリー君もフィンレー君も超かわいい!お姉さま!いい響きだあぁぁ!!!もう一回呼んでくれないかな!!!)
「お待たせしました。」
そう言って入って来たのは第一王子のエンハルトだ、チハルの件はとっくに知っていた事と、部屋に入る時に話が聞こえたので『あぁ話したんだな』と思いながら普通に入って来た。
「チハル、俺の事はお兄様と呼んでいいからな?」
クスクスと笑いながら揶揄う様にチハルに言う。
「エンハルトお兄様よろしくお願いしますねっ。」
なにげにエンハルトとは普通に喋って居たので揶揄われたと分かった瞬間意趣返ししてみた。
「っっ!あ、ああよろしくな。」
即答でお兄様と言われ逆に戸惑ってしまった。
(あぁメグ様がお母様って言われたい気持ちが分かっちゃった・・・お姉さまってまた言われたい!)
そう思えばマルグリットにお母様と言うのも悪くはないなと思った千春は思い切って言ってみた。
「お父様、お母様これからよろしくお願い致します。」
「ええ!もちろんよ!」
「おぉ、おおぉよろしくなチハル。」
挨拶が終わった所で執事長セバスが料理を入れるよう指示をし、食卓に並べられた。
「うむ、今日は新しい家族が増えた、喜ばしい事だ、さぁ食事を楽しもうではないか!」
国王陛下はそう言うと食事を始めた。
「この白いスープがチハルの作ったスープなのかしら?」
「はい、作ったと言っても指示をしただけで私が作ったわけじゃないんですけど、料理人のシャリーちゃんが1時間かけてアク取りと濾す作業をした鶏のスープを使ったクリームシチューと言う料理になります。」
「ほう、一つの料理にそれだけの手間を掛けて作った物なのか。」
マルグリットがスープを聞けば、陛下は料理の手間を感心していた。
「はい、パンもふっくらとさせる酵母を作るのに5日、それを使い捏ねて発酵させてと2時間近くかけて焼いています。」
「・・・・異世界の料理と言うのは時間も手間もかかる物なのだな、だからこんなに美味しいのか。」
「いえ、簡単に出来る料理も有ります、美味しいのはズバリ愛情です!」
「愛情とな!」
「はい、手間を惜しまずアク取りからソース作り、さらに美味しくする為の研究、そこまでして作るのはひとえに大事な人に美味しく食べてもらいたいと言う愛情です!」
チハルの料理に対する心構えの一つ『料理は愛情』の信念を強く語る。
「そして美味しい料理はみんなを笑顔にします!みんな笑顔になれば喧嘩もせず平和になるんです!」
陛下もマルグリットも皆がチハルを見る、それはチハルの料理に対する愛情と信念を感じたからであった、しかしエンハルトは違う所を見ていた。
「チハル、今飲んでるソレは・・・食前酒だな、お前お酒飲めたのか?」
「はぃ?未成年だからのんだことないですよぉ?」
「セバス、食前酒を入れたのか?」
「はい、チハル様のご家族初めての食事でお祝いとお聞きしておりまして、成人もしていると。」
そう、こちらの世界では成人は15歳、お酒は成人してからと言うルールも無い為、成人してなくても飲んでも構わないのだが・・・・。
「セバス飲み物を果実か水に変えてやってくれ。」
「はい。」
「えぇコレお酒なんですかぁ?」
「あらあらあら、少ししか飲んでないからすぐ覚めるでしょう、さぁ食事を続けましょうか、冷えてしまいますわよ?」
マルグリットも飲んだ量は少しだと見て料理を進める。
「うむ、クリームシチューも美味いな。」
「はい!お父様こんな美味しいスープは初めてです!」
陛下も絶賛しライリーも大喜びである、三男のフィンレーはニコニコしながらスープを飲んでいる、それをチハルは満面の笑みで見ていた。
厨房の皆が愛情たっぷり詰め込んだ料理だから美味しいよね!と心の中で喝采しながら。
「さぁそれじゃぁチハル、湯浴みに行きましょうか。」
「はいー。」
「大丈夫?」
「はいー大丈夫ですー。」
「セバス、この子にお酒は禁止するように。」
「はい、そう致します。」
ふらつく程では無いが気分が良さそうにニッコニコなチハルを連れてマルグリットは部屋をでる、一応チハルと手を繋いでゆっくりと。
そして浴室で至れり尽くせりで侍女達に洗われ温泉に浸かる2人。
「はぁぁぁぁ。」
「酔いは覚めたかしら?」
「はい、恥ずかしい所を申し訳ありません。」
「フフッ、酔ったチハルも可愛かったけどお酒はもう少し大きくなってからにしましょうね。」
「そうですね、私の国じゃお酒は二十歳になってからしか飲めませんから。」
「陛下がお祝いと思って出しちゃったみたいなのごめんなさいね。」
「そんな・・お、お母様が謝る事では。」
「・・・・フフフ。」
マルグリットは千春の横に行き頭を撫でる。
「・・・・」
「・・・・」
2人は微笑みながらお湯を堪能し浴室を出る。
「それじゃ今日はあっちに帰るのね?」
「はい、明日学校ですし試験勉強もしないとなので。」
「分ったわ、サフィーナ後はお願いね。」
「はい、お送りしますねチハル様。」
「はーい、おやすみなさいお母様。」
「お休みなさいチハル。」
2人は笑顔でお休みの挨拶をし王妃の部屋を出た。
「はぁぁ食前酒出てるとは思わなかったよー!犯罪だよー!」
「お酒が犯罪ですか?」
「私の国は二十歳までお酒はダメなのー!」
「他の国では良いの?」
「うん、飲める国もあるけど私が居る国はダメー。」
ジブラロール王国では飲酒に制限が無い為サフィーナは不思議に思ったもののチハルに飲ませてはダメだと言う事は解った、歳云々では無くチハル自体酒は飲ませないほうがいいなと。
「そう言えばサフィーナは晩御飯食べたの?」
「食べましたよ?クリームシチューが食堂で出たので食べました、美味しかったですよ。」
微笑みながらチハルに言う。
「うん、厨房の皆が愛情込めて作ってるからね!美味しく無い訳がない!」
「・・・チハル酔ってる?」
「酔ってませーーーーーん!ところでモリアンは何処行ったの?」
「門の部屋でお留守番してますよ?」
「なんで?」
「チハルのあの姿見せたらまた、いらない事言いそうだから部屋の掃除させてます。」
「あ・・・・ありがと。」
「い~えどういたしまして。」
クスクスと笑いながらサフィーナは返事をする、そして部屋に着く。
「たっだいまー!」
「チハルさんおかえりー、クリームシチュー食べました!美味しかったです!でもお代わりさせてくれなかったんですよ!もっと食べたかったのになー。」
「他の人も食べたいんです、贅沢言わないの。」
サフィーナに窘められショボンとするモリアン。
「それじゃ今日はお疲れ様でした!今日の業務終わりでーす!んじゃ帰るねまた明日。」
「「おやすみなさいませ。」」
2人は侍女らしいお辞儀をしながらチハルを送る。
「はぁー!やっぱり温泉きもちいいなー!」
扉を閉め自分の部屋に戻った千春はベッドのダイブすると「ん-ーー!!」と言いながら伸びをする。
「・・・・・眠い・・・・勉強したくない・・・・・・・・やばい眠い。」
そう言いながらスマホを見る、通知は無い。
「・・・・・・・・すぅすぅ・・・・・・・ぐぅ」
そのまま眠りに落ち朝まで起きる事は無かった。
千春とサフィーナはマルグリット王妃の部屋に戻った、モリアンは先に休憩を入れさせた。
「お帰りなさい、そろそろ夕食準備出来たかしらね。」
「はい、もう移動されても宜しいかと。」
王妃の付き人エリーナもそろそろでは無いかと返事をする。
「では行きましょうか。」
「はーい。」
マルグリットの後ろをてくてく付いていく。
「そう言えば新しい料理って言ってたわね、何を作ったのかしら?」
「見てからのお楽しみと言う事で。」
「あら、それじゃ楽しみにしましょうか。」
マルグリットは笑顔で言う千春に微笑み返す、そして王族の食卓に着き座る。
「おぉチハル今日はココで食べるのか。」
「はい、メグ様からお誘い頂きましたので。」
「そうか、メグよチハルの件は子供達には伝えたのか?」
「いえ、そうですね丁度良いので揃ったら伝えましょう。」
そのタイミングで次男ライリー、三男フィンレーも執事に連れられ入って来た、2人はいつもの席へ座りチハルが居るのを見るとニコリと笑う。
「ライリー、フィンレー、大事なお話がありますのよ。」
「「はいお母様。」」
「まだ手続きは終わってませんが、チハルが貴方達のお姉さまになります。」
「!!」
「正式に私たちの娘になるのは遅くても1ヵ月くらいです、確定事項なのでもう姉と呼んでも構いませんからね。」
そう言うと王子2人はチハルを見ながらこう言った。
「「チハルお姉さま!よろしくお願いします!」」
「っ!よ、よろしくお願いしますね、ライリー様フィンレー様。」
「お姉さま僕たちに様は付けないでください!そのままライリーと呼んでください。」
「ぼくもです!フィンレーとよんでください!」
「は、はい、ライリー、フィンレー、よろしくね。」
そしてチハルはニッコリと微笑む、しかし!心の中では凄い葛藤が起きていた
(やばい!お姉さまって呼ばれた!弟ほしかったんだよねー!超かわいい!やばー!ライリー君もフィンレー君も超かわいい!お姉さま!いい響きだあぁぁ!!!もう一回呼んでくれないかな!!!)
「お待たせしました。」
そう言って入って来たのは第一王子のエンハルトだ、チハルの件はとっくに知っていた事と、部屋に入る時に話が聞こえたので『あぁ話したんだな』と思いながら普通に入って来た。
「チハル、俺の事はお兄様と呼んでいいからな?」
クスクスと笑いながら揶揄う様にチハルに言う。
「エンハルトお兄様よろしくお願いしますねっ。」
なにげにエンハルトとは普通に喋って居たので揶揄われたと分かった瞬間意趣返ししてみた。
「っっ!あ、ああよろしくな。」
即答でお兄様と言われ逆に戸惑ってしまった。
(あぁメグ様がお母様って言われたい気持ちが分かっちゃった・・・お姉さまってまた言われたい!)
そう思えばマルグリットにお母様と言うのも悪くはないなと思った千春は思い切って言ってみた。
「お父様、お母様これからよろしくお願い致します。」
「ええ!もちろんよ!」
「おぉ、おおぉよろしくなチハル。」
挨拶が終わった所で執事長セバスが料理を入れるよう指示をし、食卓に並べられた。
「うむ、今日は新しい家族が増えた、喜ばしい事だ、さぁ食事を楽しもうではないか!」
国王陛下はそう言うと食事を始めた。
「この白いスープがチハルの作ったスープなのかしら?」
「はい、作ったと言っても指示をしただけで私が作ったわけじゃないんですけど、料理人のシャリーちゃんが1時間かけてアク取りと濾す作業をした鶏のスープを使ったクリームシチューと言う料理になります。」
「ほう、一つの料理にそれだけの手間を掛けて作った物なのか。」
マルグリットがスープを聞けば、陛下は料理の手間を感心していた。
「はい、パンもふっくらとさせる酵母を作るのに5日、それを使い捏ねて発酵させてと2時間近くかけて焼いています。」
「・・・・異世界の料理と言うのは時間も手間もかかる物なのだな、だからこんなに美味しいのか。」
「いえ、簡単に出来る料理も有ります、美味しいのはズバリ愛情です!」
「愛情とな!」
「はい、手間を惜しまずアク取りからソース作り、さらに美味しくする為の研究、そこまでして作るのはひとえに大事な人に美味しく食べてもらいたいと言う愛情です!」
チハルの料理に対する心構えの一つ『料理は愛情』の信念を強く語る。
「そして美味しい料理はみんなを笑顔にします!みんな笑顔になれば喧嘩もせず平和になるんです!」
陛下もマルグリットも皆がチハルを見る、それはチハルの料理に対する愛情と信念を感じたからであった、しかしエンハルトは違う所を見ていた。
「チハル、今飲んでるソレは・・・食前酒だな、お前お酒飲めたのか?」
「はぃ?未成年だからのんだことないですよぉ?」
「セバス、食前酒を入れたのか?」
「はい、チハル様のご家族初めての食事でお祝いとお聞きしておりまして、成人もしていると。」
そう、こちらの世界では成人は15歳、お酒は成人してからと言うルールも無い為、成人してなくても飲んでも構わないのだが・・・・。
「セバス飲み物を果実か水に変えてやってくれ。」
「はい。」
「えぇコレお酒なんですかぁ?」
「あらあらあら、少ししか飲んでないからすぐ覚めるでしょう、さぁ食事を続けましょうか、冷えてしまいますわよ?」
マルグリットも飲んだ量は少しだと見て料理を進める。
「うむ、クリームシチューも美味いな。」
「はい!お父様こんな美味しいスープは初めてです!」
陛下も絶賛しライリーも大喜びである、三男のフィンレーはニコニコしながらスープを飲んでいる、それをチハルは満面の笑みで見ていた。
厨房の皆が愛情たっぷり詰め込んだ料理だから美味しいよね!と心の中で喝采しながら。
「さぁそれじゃぁチハル、湯浴みに行きましょうか。」
「はいー。」
「大丈夫?」
「はいー大丈夫ですー。」
「セバス、この子にお酒は禁止するように。」
「はい、そう致します。」
ふらつく程では無いが気分が良さそうにニッコニコなチハルを連れてマルグリットは部屋をでる、一応チハルと手を繋いでゆっくりと。
そして浴室で至れり尽くせりで侍女達に洗われ温泉に浸かる2人。
「はぁぁぁぁ。」
「酔いは覚めたかしら?」
「はい、恥ずかしい所を申し訳ありません。」
「フフッ、酔ったチハルも可愛かったけどお酒はもう少し大きくなってからにしましょうね。」
「そうですね、私の国じゃお酒は二十歳になってからしか飲めませんから。」
「陛下がお祝いと思って出しちゃったみたいなのごめんなさいね。」
「そんな・・お、お母様が謝る事では。」
「・・・・フフフ。」
マルグリットは千春の横に行き頭を撫でる。
「・・・・」
「・・・・」
2人は微笑みながらお湯を堪能し浴室を出る。
「それじゃ今日はあっちに帰るのね?」
「はい、明日学校ですし試験勉強もしないとなので。」
「分ったわ、サフィーナ後はお願いね。」
「はい、お送りしますねチハル様。」
「はーい、おやすみなさいお母様。」
「お休みなさいチハル。」
2人は笑顔でお休みの挨拶をし王妃の部屋を出た。
「はぁぁ食前酒出てるとは思わなかったよー!犯罪だよー!」
「お酒が犯罪ですか?」
「私の国は二十歳までお酒はダメなのー!」
「他の国では良いの?」
「うん、飲める国もあるけど私が居る国はダメー。」
ジブラロール王国では飲酒に制限が無い為サフィーナは不思議に思ったもののチハルに飲ませてはダメだと言う事は解った、歳云々では無くチハル自体酒は飲ませないほうがいいなと。
「そう言えばサフィーナは晩御飯食べたの?」
「食べましたよ?クリームシチューが食堂で出たので食べました、美味しかったですよ。」
微笑みながらチハルに言う。
「うん、厨房の皆が愛情込めて作ってるからね!美味しく無い訳がない!」
「・・・チハル酔ってる?」
「酔ってませーーーーーん!ところでモリアンは何処行ったの?」
「門の部屋でお留守番してますよ?」
「なんで?」
「チハルのあの姿見せたらまた、いらない事言いそうだから部屋の掃除させてます。」
「あ・・・・ありがと。」
「い~えどういたしまして。」
クスクスと笑いながらサフィーナは返事をする、そして部屋に着く。
「たっだいまー!」
「チハルさんおかえりー、クリームシチュー食べました!美味しかったです!でもお代わりさせてくれなかったんですよ!もっと食べたかったのになー。」
「他の人も食べたいんです、贅沢言わないの。」
サフィーナに窘められショボンとするモリアン。
「それじゃ今日はお疲れ様でした!今日の業務終わりでーす!んじゃ帰るねまた明日。」
「「おやすみなさいませ。」」
2人は侍女らしいお辞儀をしながらチハルを送る。
「はぁー!やっぱり温泉きもちいいなー!」
扉を閉め自分の部屋に戻った千春はベッドのダイブすると「ん-ーー!!」と言いながら伸びをする。
「・・・・・眠い・・・・勉強したくない・・・・・・・・やばい眠い。」
そう言いながらスマホを見る、通知は無い。
「・・・・・・・・すぅすぅ・・・・・・・ぐぅ」
そのまま眠りに落ち朝まで起きる事は無かった。
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