16 / 748
コーンポタージュスープ!
しおりを挟む
「んー・・・・・あれ?」
ベッドが揺れ目が覚めた千春は見覚えのない景色で混乱していた。
「おはようチハル、起こしちゃったわね。」
そう言いマルグリッド王妃はチハルに近寄り頭を撫でる。
「おか・・・メグ様おはようございます。」
「ん?おか・・何?もう一回いってごらんなさい?」
ちょっと目を見開いたがすぐに笑顔で千春にもう一度と言う。
「い・・・いえ!なんでもありませんメグ様おはようございます!」
顔を真っ赤にし王妃に見えないように顔を隠しながら挨拶をする。
「そう?寝言の時みたいにお母様って言ってくれたらよかったのに残念だわぁ。」
「っっっっっ!!!」
「ごめんなさいね、可愛くてつい揶揄ってしまったわ、いい夢が見れたみたいね。」
王妃は軽く千春を抱きしめ頭を撫でる。
「はい、おかぁさんと久しぶりに会えました、メグ様のおかげです、有難う御座います。」
「あらあら、それじゃまた一緒に寝ないといけないわね、私はいつでも良いわよ。」
そう微笑みながら答えてくれる王妃に千春は照れながら頷く。
「食事にはまだ早いわね。」
寝室から出るとエリーナが他の侍女と王妃の服を準備していた。
「王妃殿下おはよう御座います、本日は・・・・。」
エリーナは今日の予定と、会う人を伝えながら話をしていた。
「チハル様お召し物はこちらで宜しいでしょうか?」
昨日着ていた服が綺麗に掛けられていた、「はい!」と言うとすぐにそれを受け取りどこで着替えようかとキョロキョロと見回す。
「あら、この部屋を覗くような不届き者は居ないわよ、その姿見の所で着替なさい。」
王妃はそう言いながら侍女がレースついたナイトガウンを脱がせ着替えを始めた、早々に着替えを終わらせパジャマをリュックに入れた千春は。
「メグ様、一度あちらへ戻って用事を済ませたらまた来ますので、練習の方は何時ごろお伺いしたらよろしいですか?」
「あら、朝食は一緒に取らないの?」
「はい、用事のついでに向こうで済ませてきますので。」
「わかったわ、チハルはゆっくり用事を終わらせてきなさいな、正午の鐘までには私も用事を済ませておくわ、昼食は一緒に取りましょう、それから魔法の特訓ね。」
そう言いながら王妃はクスクス笑う。
「いえ・・・練習です。」
千春も苦笑いで返す。
「では後ほど、失礼いたします。」
千春はそのまま戻ろうとしたが、まだ王城が良く分かっていない事を思い出した、そして申し訳なさそうに一人の侍女を捕まえ「魔導士団の棟はどうやって行くのか」と聞き急いで家に帰った。
「はぁぁぁ!ただいまっとー!」
部屋に戻った千春はすぐさま携帯をチェック、LIMEにヨリからの履歴が有りチェックすると昨日電話があった内容の画像が貼ってあった。
「うん、可愛い柄のマフラーだね、ヨリのセンスはやっぱりいいなぁ。」
そう言いながら頼子に返信し洗濯物をぶち込み時間を見る。
「あ・・・まだ7時にもなってないのか、めっちゃ早起きしちゃったなー。」
すると、開けっ放しにしていた扉の先にサフィーナが現れた。
「おはようチハル、良く寝れましたか?」
「めっちゃ爆睡しちゃったよ、しかも寝言まで王妃様に聞かれちゃって・・・めっちゃ恥ずかしい!」
「本当に一緒に寝たのね、私なら一睡も出来ないと思うわ。」
「うん、ちょっと疲れてたっぽい。」
千春は扉を抜けサフィーナの所へ行く、サフィーナはお茶の準備をしながら「飲むでしょ?」と、いつもの魔法でお湯を沸かしていた。
「サフィーは朝ごはんとかは?」
「さっき軽く食べましたよ、ココの使用人は朝は軽く食べて昼食前にお昼を頂くの。」
「へぇーブランチってやつかな?」
「チハルはいまから朝食かしら?また何か作るの?食堂で食べるの?」
「んーちょっとまだお腹空いてないと言うか・・・早すぎるんだよねー、まぁ何か作っても良いけど。」
作ると聞いてサフィーの目がキラリと光る。
「へぇ、何作るの?」
「え・・え?いや、まだ何も考えてない・・・・何か食べたいの?」
「そう言う訳じゃないけど、チハルの料理はどれも美味しいから、ね?気になっただけよ?」
「ふーん、んじゃご飯と味噌汁と納豆と言う、ザ!日本の朝食!を食べさせてあげようか?」
「ご飯って?パンじゃないのよね?」
「うん、米を炊いた物、もしかして米って無いのかな?」
「あるわよ?食べれるのも知ってるけど基本家畜の餌だけど。」
「家畜・・・私の国のソウルフードだよ。」
「へぇ、臭くてモサモサして美味しくないって聞いたこと有るけど食べたことは無いわねぇ。」
そう言いながらサフィーは眉をへの字にして食べたくは無さそうにしていた。
「で、ミソシルって言うのは?」
「味噌っていう調味料を使ったスープ。」
「ミソって?」
「大豆を発酵させた・・・発酵調味料。」
「・・・・・・ナットウは?」
「・・・・・・大豆を発酵させた物。」
「発酵ってたしかパンに使う酵母も発酵っていう良い菌が腐らせるやつだよね。」
「うん、よく覚えてたね。」
「チハルの国ってどんだけ物を腐らせて食べてるの?腐らせすぎじゃない?」
「発酵食品は体にいいんだよ!ホントだよ!」
「家畜の餌と腐らせた食べ物とか普通に聞いたらチハルの国危ない所かと思うね。」
「ひどいな!www」
2人は笑いながらお茶を飲みつつ日本の食事がどうのと話を続けていた。
「サフィーは朝ごはん作ったら食べれる?」
「ええ、食べれますけど先程言ってた料理はちょっと遠慮したいかな?」
「えー・・・まぁそのうちそれは食べてもらうとしてー。」
「えぇぇ・・・食べさせられるのね。」
「ちょっとコンビニでなんか買ってくるかな、お湯は沸騰させれる?」
「ええ、出来ますけど、何作るのかしら?」
「出来てのおたのしみっ!ちょっと行ってくるね!」
そう言いながら千春は扉をぬけ財布と携帯を握り走れば2分で着くコンビニへBダッシュした。
「ふぃぃ、んじゃ何かってこかねー。」
そう言いながらパンコーナーで総菜パンをいくつか手に取りスープコーナーへ。
「味噌汁は家で作ったほうがいいし、コーンスープでいっか、あ、オニオンスープも買って行こ。」
そしてレジ横のハッシュポテトを注文しレジへ、そしてすぐに家に戻る。
「たっだいまー!」
「おかえりチハルー。」
扉の向こうから声が聞こえる。
マグカップを二つ取り出しスプーンとスープの素をサフィーナに渡す、そして小さい鍋も持って行く。
「サフィー、これに袋の中身を入れるからゆっくりかき混ぜながら溶かしてもらっていい?、一度に入れるとダマになるから少し入れて溶かしながら回して混ぜてね、あとこの鍋に玉子が沈むくらいお湯入れてもらっていいかな?」
「はい、わかりました。」
マグカップにスープの素を入れ部屋に戻る、そして小さな鍋をコンロに掛け沸騰させる、すぐに沸騰したお湯に玉子をそーっと入れる。
「ん-で、6分タイマーかけてっと、あとは明太子パンとソーセージパンをトースターに掛けてアツアツにー、ハッシュポテトは4分割で小皿に~♪」
焼けたパンを幾つかに切り分けフードピックを刺しちょっとかわいく盛り付ける。
「スープ出来ましたよー。」
サフィーナから声がかかる。
「はーい、りょうかーい。」
そしてサフィーナの所へ持って行きテーブルに並べる。
「さ~て、もう少ししたら茹で卵出来るから先に食べてよう。」
「美味しそうねー、コレも柔らかいパンなのね。」
「うん、そう言えば昨日王宮の料理長にイースト渡したけど使えたかなぁ。」
「大丈夫よ、昨日試食して大盛況で今日の朝王族の食事用に作ってたから、試食用一個もらっちゃったもん。」
「おー流石だね、一回で覚えたかー。」
「チハルの教え方が良かったからよ、時間配分もちゃんとメモしてたから同じ量で作ってたみたいよ?」
「それじゃ結構早起きしたんじゃない?」
「いつもとあまり変わらない感じだったけど、それが仕事だし良いんじゃないかしら?」
「そっか、それじゃサフィーはあのパン食べれたのね。」
「そ、チハルの付き人特権よ。」
ニッコリと笑いながらサフィーナは言うが、少し悪い顔をしていたように見える、千春は多分気のせいだと思う事にした。
「チハル!この揚げ物美味しいわ!パンも美味しい!」
「ハッシュポテトねー、美味しいよねー、あーコーンポタージュがうんまぁ。」
「美味しいわねこのスープ、コーンって事はこっちでも作れるのかしら?」
「コーンがあったら作れるよ、厨房にあるの?」
「有るわよ、旬はもう少し先だけどもう出回ってるから。」
「そか、んじゃコーンスープとこっちのオニオンスープも作り方教えてみよーかー。」
「ほんとに!?あーコレが毎日飲めるなら毎日食堂に行くわ!」
サフィーナはコーンポタージュスープが気に入ったようだ。
「この超半熟卵はどう?」
出来上がった茹で卵の殻を上半分剥きスプーンで掬いながら食べる。
「美味しいわ、こんなに黄身が生の茹で卵なんて初めて食べたけど濃厚なのね、お腹壊さないわよね?」
「大丈夫、まるっと生のまま食べてもあっちの玉子はお腹壊さないから。」
「えぇぇ、こっちだと浄化かけないと怖くて食べれないわよ。」
「ん?んじゃぁ浄化かけたら食べれるの?」
「食べれるって聞いたわよ?でもわざわざ教会に玉子浄化して下さいって言う人いると思う?」
「・・・・いたら追い返されそうだね。」
「ね、そう言う事よ?」
そして、2人は食べ終わったら厨房へ行き何の料理を教えるかレシピを考えながら朝食をとるのであった。
ベッドが揺れ目が覚めた千春は見覚えのない景色で混乱していた。
「おはようチハル、起こしちゃったわね。」
そう言いマルグリッド王妃はチハルに近寄り頭を撫でる。
「おか・・・メグ様おはようございます。」
「ん?おか・・何?もう一回いってごらんなさい?」
ちょっと目を見開いたがすぐに笑顔で千春にもう一度と言う。
「い・・・いえ!なんでもありませんメグ様おはようございます!」
顔を真っ赤にし王妃に見えないように顔を隠しながら挨拶をする。
「そう?寝言の時みたいにお母様って言ってくれたらよかったのに残念だわぁ。」
「っっっっっ!!!」
「ごめんなさいね、可愛くてつい揶揄ってしまったわ、いい夢が見れたみたいね。」
王妃は軽く千春を抱きしめ頭を撫でる。
「はい、おかぁさんと久しぶりに会えました、メグ様のおかげです、有難う御座います。」
「あらあら、それじゃまた一緒に寝ないといけないわね、私はいつでも良いわよ。」
そう微笑みながら答えてくれる王妃に千春は照れながら頷く。
「食事にはまだ早いわね。」
寝室から出るとエリーナが他の侍女と王妃の服を準備していた。
「王妃殿下おはよう御座います、本日は・・・・。」
エリーナは今日の予定と、会う人を伝えながら話をしていた。
「チハル様お召し物はこちらで宜しいでしょうか?」
昨日着ていた服が綺麗に掛けられていた、「はい!」と言うとすぐにそれを受け取りどこで着替えようかとキョロキョロと見回す。
「あら、この部屋を覗くような不届き者は居ないわよ、その姿見の所で着替なさい。」
王妃はそう言いながら侍女がレースついたナイトガウンを脱がせ着替えを始めた、早々に着替えを終わらせパジャマをリュックに入れた千春は。
「メグ様、一度あちらへ戻って用事を済ませたらまた来ますので、練習の方は何時ごろお伺いしたらよろしいですか?」
「あら、朝食は一緒に取らないの?」
「はい、用事のついでに向こうで済ませてきますので。」
「わかったわ、チハルはゆっくり用事を終わらせてきなさいな、正午の鐘までには私も用事を済ませておくわ、昼食は一緒に取りましょう、それから魔法の特訓ね。」
そう言いながら王妃はクスクス笑う。
「いえ・・・練習です。」
千春も苦笑いで返す。
「では後ほど、失礼いたします。」
千春はそのまま戻ろうとしたが、まだ王城が良く分かっていない事を思い出した、そして申し訳なさそうに一人の侍女を捕まえ「魔導士団の棟はどうやって行くのか」と聞き急いで家に帰った。
「はぁぁぁ!ただいまっとー!」
部屋に戻った千春はすぐさま携帯をチェック、LIMEにヨリからの履歴が有りチェックすると昨日電話があった内容の画像が貼ってあった。
「うん、可愛い柄のマフラーだね、ヨリのセンスはやっぱりいいなぁ。」
そう言いながら頼子に返信し洗濯物をぶち込み時間を見る。
「あ・・・まだ7時にもなってないのか、めっちゃ早起きしちゃったなー。」
すると、開けっ放しにしていた扉の先にサフィーナが現れた。
「おはようチハル、良く寝れましたか?」
「めっちゃ爆睡しちゃったよ、しかも寝言まで王妃様に聞かれちゃって・・・めっちゃ恥ずかしい!」
「本当に一緒に寝たのね、私なら一睡も出来ないと思うわ。」
「うん、ちょっと疲れてたっぽい。」
千春は扉を抜けサフィーナの所へ行く、サフィーナはお茶の準備をしながら「飲むでしょ?」と、いつもの魔法でお湯を沸かしていた。
「サフィーは朝ごはんとかは?」
「さっき軽く食べましたよ、ココの使用人は朝は軽く食べて昼食前にお昼を頂くの。」
「へぇーブランチってやつかな?」
「チハルはいまから朝食かしら?また何か作るの?食堂で食べるの?」
「んーちょっとまだお腹空いてないと言うか・・・早すぎるんだよねー、まぁ何か作っても良いけど。」
作ると聞いてサフィーの目がキラリと光る。
「へぇ、何作るの?」
「え・・え?いや、まだ何も考えてない・・・・何か食べたいの?」
「そう言う訳じゃないけど、チハルの料理はどれも美味しいから、ね?気になっただけよ?」
「ふーん、んじゃご飯と味噌汁と納豆と言う、ザ!日本の朝食!を食べさせてあげようか?」
「ご飯って?パンじゃないのよね?」
「うん、米を炊いた物、もしかして米って無いのかな?」
「あるわよ?食べれるのも知ってるけど基本家畜の餌だけど。」
「家畜・・・私の国のソウルフードだよ。」
「へぇ、臭くてモサモサして美味しくないって聞いたこと有るけど食べたことは無いわねぇ。」
そう言いながらサフィーは眉をへの字にして食べたくは無さそうにしていた。
「で、ミソシルって言うのは?」
「味噌っていう調味料を使ったスープ。」
「ミソって?」
「大豆を発酵させた・・・発酵調味料。」
「・・・・・・ナットウは?」
「・・・・・・大豆を発酵させた物。」
「発酵ってたしかパンに使う酵母も発酵っていう良い菌が腐らせるやつだよね。」
「うん、よく覚えてたね。」
「チハルの国ってどんだけ物を腐らせて食べてるの?腐らせすぎじゃない?」
「発酵食品は体にいいんだよ!ホントだよ!」
「家畜の餌と腐らせた食べ物とか普通に聞いたらチハルの国危ない所かと思うね。」
「ひどいな!www」
2人は笑いながらお茶を飲みつつ日本の食事がどうのと話を続けていた。
「サフィーは朝ごはん作ったら食べれる?」
「ええ、食べれますけど先程言ってた料理はちょっと遠慮したいかな?」
「えー・・・まぁそのうちそれは食べてもらうとしてー。」
「えぇぇ・・・食べさせられるのね。」
「ちょっとコンビニでなんか買ってくるかな、お湯は沸騰させれる?」
「ええ、出来ますけど、何作るのかしら?」
「出来てのおたのしみっ!ちょっと行ってくるね!」
そう言いながら千春は扉をぬけ財布と携帯を握り走れば2分で着くコンビニへBダッシュした。
「ふぃぃ、んじゃ何かってこかねー。」
そう言いながらパンコーナーで総菜パンをいくつか手に取りスープコーナーへ。
「味噌汁は家で作ったほうがいいし、コーンスープでいっか、あ、オニオンスープも買って行こ。」
そしてレジ横のハッシュポテトを注文しレジへ、そしてすぐに家に戻る。
「たっだいまー!」
「おかえりチハルー。」
扉の向こうから声が聞こえる。
マグカップを二つ取り出しスプーンとスープの素をサフィーナに渡す、そして小さい鍋も持って行く。
「サフィー、これに袋の中身を入れるからゆっくりかき混ぜながら溶かしてもらっていい?、一度に入れるとダマになるから少し入れて溶かしながら回して混ぜてね、あとこの鍋に玉子が沈むくらいお湯入れてもらっていいかな?」
「はい、わかりました。」
マグカップにスープの素を入れ部屋に戻る、そして小さな鍋をコンロに掛け沸騰させる、すぐに沸騰したお湯に玉子をそーっと入れる。
「ん-で、6分タイマーかけてっと、あとは明太子パンとソーセージパンをトースターに掛けてアツアツにー、ハッシュポテトは4分割で小皿に~♪」
焼けたパンを幾つかに切り分けフードピックを刺しちょっとかわいく盛り付ける。
「スープ出来ましたよー。」
サフィーナから声がかかる。
「はーい、りょうかーい。」
そしてサフィーナの所へ持って行きテーブルに並べる。
「さ~て、もう少ししたら茹で卵出来るから先に食べてよう。」
「美味しそうねー、コレも柔らかいパンなのね。」
「うん、そう言えば昨日王宮の料理長にイースト渡したけど使えたかなぁ。」
「大丈夫よ、昨日試食して大盛況で今日の朝王族の食事用に作ってたから、試食用一個もらっちゃったもん。」
「おー流石だね、一回で覚えたかー。」
「チハルの教え方が良かったからよ、時間配分もちゃんとメモしてたから同じ量で作ってたみたいよ?」
「それじゃ結構早起きしたんじゃない?」
「いつもとあまり変わらない感じだったけど、それが仕事だし良いんじゃないかしら?」
「そっか、それじゃサフィーはあのパン食べれたのね。」
「そ、チハルの付き人特権よ。」
ニッコリと笑いながらサフィーナは言うが、少し悪い顔をしていたように見える、千春は多分気のせいだと思う事にした。
「チハル!この揚げ物美味しいわ!パンも美味しい!」
「ハッシュポテトねー、美味しいよねー、あーコーンポタージュがうんまぁ。」
「美味しいわねこのスープ、コーンって事はこっちでも作れるのかしら?」
「コーンがあったら作れるよ、厨房にあるの?」
「有るわよ、旬はもう少し先だけどもう出回ってるから。」
「そか、んじゃコーンスープとこっちのオニオンスープも作り方教えてみよーかー。」
「ほんとに!?あーコレが毎日飲めるなら毎日食堂に行くわ!」
サフィーナはコーンポタージュスープが気に入ったようだ。
「この超半熟卵はどう?」
出来上がった茹で卵の殻を上半分剥きスプーンで掬いながら食べる。
「美味しいわ、こんなに黄身が生の茹で卵なんて初めて食べたけど濃厚なのね、お腹壊さないわよね?」
「大丈夫、まるっと生のまま食べてもあっちの玉子はお腹壊さないから。」
「えぇぇ、こっちだと浄化かけないと怖くて食べれないわよ。」
「ん?んじゃぁ浄化かけたら食べれるの?」
「食べれるって聞いたわよ?でもわざわざ教会に玉子浄化して下さいって言う人いると思う?」
「・・・・いたら追い返されそうだね。」
「ね、そう言う事よ?」
そして、2人は食べ終わったら厨房へ行き何の料理を教えるかレシピを考えながら朝食をとるのであった。
518
お気に入りに追加
2,593
あなたにおすすめの小説
幸子ばあさんの異世界ご飯
雨夜りょう
ファンタジー
「幸子さん、異世界に行ってはくれませんか」
伏見幸子、享年88歳。家族に見守られ天寿を全うしたはずだったのに、目の前の男は突然異世界に行けというではないか。
食文化を発展させてほしいと懇願され、幸子は異世界に行くことを決意する。
聖女としてきたはずが要らないと言われてしまったため、異世界でふわふわパンを焼こうと思います!
伊桜らな
ファンタジー
家業パン屋さんで働くメルは、パンが大好き。
いきなり聖女召喚の儀やらで異世界に呼ばれちゃったのに「いらない」と言われて追い出されてしまう。どうすればいいか分からなかったとき、公爵家当主に拾われ公爵家にお世話になる。
衣食住は確保できたって思ったのに、パンが美味しくないしめちゃくちゃ硬い!!
パン好きなメルは、厨房を使いふわふわパン作りを始める。
*表紙画は月兎なつめ様に描いて頂きました。*
ー(*)のマークはRシーンがあります。ー
少しだけ展開を変えました。申し訳ありません。
ホットランキング 1位(2021.10.17)
ファンタジーランキング1位(2021.10.17)
小説ランキング 1位(2021.10.17)
ありがとうございます。読んでくださる皆様に感謝です。
転生王女は現代知識で無双する
紫苑
ファンタジー
普通に働き、生活していた28歳。
突然異世界に転生してしまった。
定番になった異世界転生のお話。
仲良し家族に愛されながら転生を隠しもせず前世で培ったアニメチート魔法や知識で色んな事に首を突っ込んでいく王女レイチェル。
見た目は子供、頭脳は大人。
現代日本ってあらゆる事が自由で、教育水準は高いし平和だったんだと実感しながら頑張って生きていくそんなお話です。
魔法、亜人、奴隷、農業、畜産業など色んな話が出てきます。
伏線回収は後の方になるので最初はわからない事が多いと思いますが、ぜひ最後まで読んでくださると嬉しいです。
読んでくれる皆さまに心から感謝です。
ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜
望月かれん
ファンタジー
中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。
戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。
暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。
疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。
なんと、ぬいぐるみが喋っていた。
しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。
天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。
※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。
【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
幼馴染み達が寝取られたが,別にどうでもいい。
みっちゃん
ファンタジー
私達は勇者様と結婚するわ!
そう言われたのが1年後に再会した幼馴染みと義姉と義妹だった。
「.....そうか,じゃあ婚約破棄は俺から両親達にいってくるよ。」
そう言って俺は彼女達と別れた。
しかし彼女達は知らない自分達が魅了にかかっていることを、主人公がそれに気づいていることも,そして,最初っから主人公は自分達をあまり好いていないことも。
魔力値1の私が大賢者(仮)を目指すまで
ひーにゃん
ファンタジー
誰もが魔力をもち魔法が使える世界で、アンナリーナはその力を持たず皆に厭われていた。
運命の【ギフト授与式】がやってきて、これでまともな暮らしが出来るかと思ったのだが……
与えられたギフトは【ギフト】というよくわからないもの。
だが、そのとき思い出した前世の記憶で【ギフト】の使い方を閃いて。
これは少し歪んだ考え方の持ち主、アンナリーナの一風変わった仲間たちとの日常のお話。
冒険を始めるに至って、第1章はアンナリーナのこれからを書くのに外せません。
よろしくお願いします。
この作品は小説家になろう様にも掲載しています。
大聖女の姉と大聖者の兄の元に生まれた良くも悪くも普通の姫君、二人の絞りカスだと影で嘲笑されていたが実は一番神に祝福された存在だと発覚する。
下菊みこと
ファンタジー
絞りカスと言われて傷付き続けた姫君、それでも姉と兄が好きらしい。
ティモールとマルタは父王に詰め寄られる。結界と祝福が弱まっていると。しかしそれは当然だった。本当に神から愛されているのは、大聖女のマルタでも大聖者のティモールでもなく、平凡な妹リリィなのだから。
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる