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魔法少女爆誕!
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ガチャ
ローレルは職務室の扉を開け千春を招く。
「どうぞお入りください、あ、お茶も入れましょうか。」
そう言うと廊下に居たメイドに一言二言話し扉を閉めた。
「そこに座って下さい、少し準備しますので。」
千春はそう促され3人掛けの椅子にポンと座る、そしてローレルを見ていた、ローレルは数冊の本、グラス、水晶のような欠片を幾つかテーブルに置き対面に話しかけた。
「では、先ずは魔法の属性説明からさせて頂きますね。」
そう言いながら6個の水晶の欠片を並べた。
「さて、それでは属性ですが基本の属性は4つ、火・水・風・土になります、そして上位属性として闇・光の2属性、特殊な属性として聖・魔、どの属性にも当てはまらない無属性、全部で9属性が有ります。」
ローレルは水晶を指差しながら説明をする。
「そしてチハルさんは基本の水・風、そして特殊な聖の3種類になります、そして無属性魔法は魔力が有れば基本誰でも使えますが得手不得手が有りますので魔法によっては使えません。」
「それじゃ4属性使えるって事?」
「はい、正確に言えば違う属性でも発動は出来ますが、消費魔力が数倍掛かり魔力が少なければ初級も発動出来ないという事です。」
そう言いながら空のグラスを千春の前に置く。
「魔法の発動に関しては詠唱を行う事で魔法という現象を準備し、そして呪文を唱え発動となります、この詠唱はイメージを正確かつ的確に出来れば省略出来ますので、魔導士になれば初級等は無詠唱で発動する事が可能になります。」
そう言いながらグラスに手を翳し呪文を唱える。
「ウォーター。」
すると手とグラスの間から水が湧き出た、そしてグラスに水が注がれる。
「おおおお!!」
「コレが水の魔法ですね。」
初めて見る水魔法に興奮する千春、そしてローレルが水を一度捨て千春の前に再度置く。
「では手の平に魔力を感じる所は前回お教えしたと思います、手の平に体から熱を集める感じでイメージを、そして詠唱なのですが・・・この本は読めないですよね、詠唱は私が言う言葉を同じように続けてもらいましょうか。」
そう言いながら本を閉じた。
「えっとイメージが出来れば詠唱は要らないんですよね?」
「はい、しかしチハルさんの世界は魔法が無いのでイメージは難しいのではないですかね?」
ローレルは今一度しか見せてない魔法だけでイメージが出来るとは思えない、今まで初めての魔法を使うのに詠唱を行っても一発で成功した者など見た事は無かった。
(えーっと物語だと空気中の水分を集めて水にするとかあったよねー、結露をイメージ?水の元素記号はH2O、酸素1に水素が2・・・空気中の酸素と水素結合に水分を結合・・・・)
そう想像しながら手の平に熱を送るイメージをする、なんとなく手の平にフワリと感じる違和感、そして手の平をじっと見ながら心の中で『水』と呟く。
「あっ。」
そして手の平から水がサラサラと湧き出る、まだ呪文も唱えていない、こちらで言う無詠唱でさらに呪文省略であった、ローレルは目を見開き口が開いたまま見つめる。
「呪文も省略ですか・・・初めての魔法で無詠唱、呪文省略とは恐れ入りますね。」
そう言いながら苦笑いで千春を見つめる。
「あーアハハハ、私の世界は魔法が無いって言ったけど、物語とかゲームでは普通にあるから、あと気体の水分とか元素記号イメージしてたら水出ましたね。」
ケラケラと笑いながら、既に水は止まった手の平を見ていた。
「それでは風の魔法を発動するとしたら、どんなイメージをしますか?」
異世界の物語の魔法、そしてカガクが混じったイメージがどんな物なのか、魔導士団の師団長として、そして一人の魔法研究者(魔法バカ)として全開の興味で聞いてみた。
「えーっと気圧を一部変える、空気を圧縮する、空気中の温度を変えるとかかな?」
そう言いながら、イメージとして透明な風船が手の上に有るイメージをしつつ、それをぐーっと抑えるイメージ、目の前にローレルが居るので取りあえず風船の上がぽん!っと割れるイメージをする、そして。
ブワッ!
上に吹き上がる風、またもや無詠唱で呪文省略であった、もうローレルは苦笑いであった。
「うわああ!風魔法も水魔法も使えたよ!凄い!超すっごい!!!」
「本当に・・・凄いですね。」
2人の言う凄いに齟齬が有る物の、ハイテンションな千春にローレルはツッコミすら入れられなかった。
「火と土の魔法は部屋の中で出来ませんし、属性はありませんので試すのは止めておきましょう、取りあえずこの鑑定石で魔力を確認しましょうか。」
そして先日鑑定した時の石を千春の前に置く、千春も前回やった事があるので同じように両手で触り魔力を流す、前回と違い魔力を通すイメージが分かって来たのかすんなりとポップアップが出る。
------------------
・チハル 17歳
・HP:38/38
・MP:31/45
攻撃力:4
防御力:3
素早さ:15
器用さ:86
スキル
・料理:7
・家事:4
属性・聖水風
------------------
「MPだいぶ減ってるねー。」
千春は消費MPがだいぶ減ってる事に気づいたが、ローレルは最大MPの方に目が行った。
「最大魔力が45になってますね、前回はたしか43だったと思いますから増えてますね、このまま魔法の練習を続けて行けば魔術師レベルまでは問題無く行けそうですねー。」
「マジで!?うっはー!魔法少女爆誕やん!」
「あははは・・・後は聖魔法ですね、こちらは特殊な属性で本来は修行等で覚えれる属性です、稀に生まれた頃から持ってる方も居ますが本当に稀な属性になります。」
ローレルは魔法少女爆誕が千春の世界の独特な慣用句なんだろうなぁとスルーしつつ聖魔法の説明を始めた。
「聖魔法って言うとアレでしょ?回復とか浄化とか蘇生とか!」
「はい、蘇生は出来ませんが回復や浄化、祝福等の支援魔法と言われる部類に入りますね、私は持っていない属性なので説明が難しいのですが・・・、教会の方に知られると是非ともチハルさんを!と引き込まれそうなんですよね。」
そう言いながら眉間に皺を寄せ千春に説明を続ける。
「基本的には他の属性と同じようにイメージが必要になります、しかし聖のイメージと言うのが私にはまったく分かりません、チハルさんは解りますか?」
千春なら、イメージが出来るかもしれないと少し期待を込めて聞くローレル。
「んー、ホ○ミ?ケ○ル?普通にヒールかなぁ、傷を修復、細胞の結合?あ、ローレルさんなんか針っぽいのあります?」
「あ、えっと針ですか?」
コンコンコン
ノックがあり、ローレルが「どうぞ」と返事をするとワゴンを押しながらサフィーナが入って来た。
「お茶をお持ちしました。」
そう言いながら千春と目があり微笑む。
「あ!サフィー!針持ってない?」
「え?あ、有りますよ。」
そう言いつつエプロンの裏側にあるポケットからソーイングセットが出てきた。
「こちらでよろしいですか?」
「ありがと!」
そう言いながら針を一本引き抜きサフィーナに返す、そして右手に針を持ち左手人差し指をジーっと見る、そして・・・。
「プスッ」
「「あっ!」」
ローレルとサフィーナは急に針を指に刺す千春に驚き声を上げる。
そして千春はじわりと血が滲む指先をじーっと見つめながら「ヒール」と唱える、すると指先が「ポッ」と光った。
「チハル!」
サフィーナはナプキンをさっと取り出し千春の左手を取り指を押さえる。
「サフィー大丈夫だよもう痛くないから。」
そう言いながら指をナプキンから引き抜く、針の刺した痕は無くなっていた、そして千春は鑑定石を触り鑑定する。
------------------
・チハル 17歳
・HP:38/38
・MP:29/45
攻撃力:4
防御力:3
素早さ:15
器用さ:86
スキル
・料理:7
・家事:4
属性・聖水風
------------------
「ヒール一回MP2か、どんくらいの傷治るのかなー。」
「チハルさん回復魔法も成功ですか!他と違って呪文は省略しませんでしたけど何故ですか?」
「えっと、イメージがじわっと来るよりも、呪文でパッと発動するイメージがやりやすかった?なんとなくゲームの回復イメージがそんな感じだったから。」
はははと笑いながらそう答える、そしてホッとしたサフィーナは困り顔でお茶の準備を始めるそして千春に一言。
「もうチハルには針は貸しません!」
「ごめんてwww」
千春も苦笑いで謝り倒したのであった。
ローレルは職務室の扉を開け千春を招く。
「どうぞお入りください、あ、お茶も入れましょうか。」
そう言うと廊下に居たメイドに一言二言話し扉を閉めた。
「そこに座って下さい、少し準備しますので。」
千春はそう促され3人掛けの椅子にポンと座る、そしてローレルを見ていた、ローレルは数冊の本、グラス、水晶のような欠片を幾つかテーブルに置き対面に話しかけた。
「では、先ずは魔法の属性説明からさせて頂きますね。」
そう言いながら6個の水晶の欠片を並べた。
「さて、それでは属性ですが基本の属性は4つ、火・水・風・土になります、そして上位属性として闇・光の2属性、特殊な属性として聖・魔、どの属性にも当てはまらない無属性、全部で9属性が有ります。」
ローレルは水晶を指差しながら説明をする。
「そしてチハルさんは基本の水・風、そして特殊な聖の3種類になります、そして無属性魔法は魔力が有れば基本誰でも使えますが得手不得手が有りますので魔法によっては使えません。」
「それじゃ4属性使えるって事?」
「はい、正確に言えば違う属性でも発動は出来ますが、消費魔力が数倍掛かり魔力が少なければ初級も発動出来ないという事です。」
そう言いながら空のグラスを千春の前に置く。
「魔法の発動に関しては詠唱を行う事で魔法という現象を準備し、そして呪文を唱え発動となります、この詠唱はイメージを正確かつ的確に出来れば省略出来ますので、魔導士になれば初級等は無詠唱で発動する事が可能になります。」
そう言いながらグラスに手を翳し呪文を唱える。
「ウォーター。」
すると手とグラスの間から水が湧き出た、そしてグラスに水が注がれる。
「おおおお!!」
「コレが水の魔法ですね。」
初めて見る水魔法に興奮する千春、そしてローレルが水を一度捨て千春の前に再度置く。
「では手の平に魔力を感じる所は前回お教えしたと思います、手の平に体から熱を集める感じでイメージを、そして詠唱なのですが・・・この本は読めないですよね、詠唱は私が言う言葉を同じように続けてもらいましょうか。」
そう言いながら本を閉じた。
「えっとイメージが出来れば詠唱は要らないんですよね?」
「はい、しかしチハルさんの世界は魔法が無いのでイメージは難しいのではないですかね?」
ローレルは今一度しか見せてない魔法だけでイメージが出来るとは思えない、今まで初めての魔法を使うのに詠唱を行っても一発で成功した者など見た事は無かった。
(えーっと物語だと空気中の水分を集めて水にするとかあったよねー、結露をイメージ?水の元素記号はH2O、酸素1に水素が2・・・空気中の酸素と水素結合に水分を結合・・・・)
そう想像しながら手の平に熱を送るイメージをする、なんとなく手の平にフワリと感じる違和感、そして手の平をじっと見ながら心の中で『水』と呟く。
「あっ。」
そして手の平から水がサラサラと湧き出る、まだ呪文も唱えていない、こちらで言う無詠唱でさらに呪文省略であった、ローレルは目を見開き口が開いたまま見つめる。
「呪文も省略ですか・・・初めての魔法で無詠唱、呪文省略とは恐れ入りますね。」
そう言いながら苦笑いで千春を見つめる。
「あーアハハハ、私の世界は魔法が無いって言ったけど、物語とかゲームでは普通にあるから、あと気体の水分とか元素記号イメージしてたら水出ましたね。」
ケラケラと笑いながら、既に水は止まった手の平を見ていた。
「それでは風の魔法を発動するとしたら、どんなイメージをしますか?」
異世界の物語の魔法、そしてカガクが混じったイメージがどんな物なのか、魔導士団の師団長として、そして一人の魔法研究者(魔法バカ)として全開の興味で聞いてみた。
「えーっと気圧を一部変える、空気を圧縮する、空気中の温度を変えるとかかな?」
そう言いながら、イメージとして透明な風船が手の上に有るイメージをしつつ、それをぐーっと抑えるイメージ、目の前にローレルが居るので取りあえず風船の上がぽん!っと割れるイメージをする、そして。
ブワッ!
上に吹き上がる風、またもや無詠唱で呪文省略であった、もうローレルは苦笑いであった。
「うわああ!風魔法も水魔法も使えたよ!凄い!超すっごい!!!」
「本当に・・・凄いですね。」
2人の言う凄いに齟齬が有る物の、ハイテンションな千春にローレルはツッコミすら入れられなかった。
「火と土の魔法は部屋の中で出来ませんし、属性はありませんので試すのは止めておきましょう、取りあえずこの鑑定石で魔力を確認しましょうか。」
そして先日鑑定した時の石を千春の前に置く、千春も前回やった事があるので同じように両手で触り魔力を流す、前回と違い魔力を通すイメージが分かって来たのかすんなりとポップアップが出る。
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・チハル 17歳
・HP:38/38
・MP:31/45
攻撃力:4
防御力:3
素早さ:15
器用さ:86
スキル
・料理:7
・家事:4
属性・聖水風
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「MPだいぶ減ってるねー。」
千春は消費MPがだいぶ減ってる事に気づいたが、ローレルは最大MPの方に目が行った。
「最大魔力が45になってますね、前回はたしか43だったと思いますから増えてますね、このまま魔法の練習を続けて行けば魔術師レベルまでは問題無く行けそうですねー。」
「マジで!?うっはー!魔法少女爆誕やん!」
「あははは・・・後は聖魔法ですね、こちらは特殊な属性で本来は修行等で覚えれる属性です、稀に生まれた頃から持ってる方も居ますが本当に稀な属性になります。」
ローレルは魔法少女爆誕が千春の世界の独特な慣用句なんだろうなぁとスルーしつつ聖魔法の説明を始めた。
「聖魔法って言うとアレでしょ?回復とか浄化とか蘇生とか!」
「はい、蘇生は出来ませんが回復や浄化、祝福等の支援魔法と言われる部類に入りますね、私は持っていない属性なので説明が難しいのですが・・・、教会の方に知られると是非ともチハルさんを!と引き込まれそうなんですよね。」
そう言いながら眉間に皺を寄せ千春に説明を続ける。
「基本的には他の属性と同じようにイメージが必要になります、しかし聖のイメージと言うのが私にはまったく分かりません、チハルさんは解りますか?」
千春なら、イメージが出来るかもしれないと少し期待を込めて聞くローレル。
「んー、ホ○ミ?ケ○ル?普通にヒールかなぁ、傷を修復、細胞の結合?あ、ローレルさんなんか針っぽいのあります?」
「あ、えっと針ですか?」
コンコンコン
ノックがあり、ローレルが「どうぞ」と返事をするとワゴンを押しながらサフィーナが入って来た。
「お茶をお持ちしました。」
そう言いながら千春と目があり微笑む。
「あ!サフィー!針持ってない?」
「え?あ、有りますよ。」
そう言いつつエプロンの裏側にあるポケットからソーイングセットが出てきた。
「こちらでよろしいですか?」
「ありがと!」
そう言いながら針を一本引き抜きサフィーナに返す、そして右手に針を持ち左手人差し指をジーっと見る、そして・・・。
「プスッ」
「「あっ!」」
ローレルとサフィーナは急に針を指に刺す千春に驚き声を上げる。
そして千春はじわりと血が滲む指先をじーっと見つめながら「ヒール」と唱える、すると指先が「ポッ」と光った。
「チハル!」
サフィーナはナプキンをさっと取り出し千春の左手を取り指を押さえる。
「サフィー大丈夫だよもう痛くないから。」
そう言いながら指をナプキンから引き抜く、針の刺した痕は無くなっていた、そして千春は鑑定石を触り鑑定する。
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・チハル 17歳
・HP:38/38
・MP:29/45
攻撃力:4
防御力:3
素早さ:15
器用さ:86
スキル
・料理:7
・家事:4
属性・聖水風
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「ヒール一回MP2か、どんくらいの傷治るのかなー。」
「チハルさん回復魔法も成功ですか!他と違って呪文は省略しませんでしたけど何故ですか?」
「えっと、イメージがじわっと来るよりも、呪文でパッと発動するイメージがやりやすかった?なんとなくゲームの回復イメージがそんな感じだったから。」
はははと笑いながらそう答える、そしてホッとしたサフィーナは困り顔でお茶の準備を始めるそして千春に一言。
「もうチハルには針は貸しません!」
「ごめんてwww」
千春も苦笑いで謝り倒したのであった。
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