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G.F. - 大逆転編 -
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『おはよーう。秋良くーん?』
入り口から入ると、すぐ目の前からお店になってた。
ずらりと並ぶ木製の商品棚…お店、結構広い。
店内には、何だか雰囲気漂うピアノジャズの曲が柔らかに流れていた。
僕はすぐ、並べられた商品のTシャツや冬物のワンピース、スカートやデニムパンツを綺麗に畳み直している、知らない2人のお姉さんに気付いた。
一人は黒髪のロング、一人はショートカットの金髪。どちらのお姉さんも綺麗系でスタイルも良かった。
でも僕らでもすぐに解る。
このお姉さん達は、募集されたこのお店の従業員なんだろうってこと。
『あ…店長ー。金魚ちゃんと詩織ちゃん、来ましたよー』
金髪のお姉さんが、お店の奥へ向かってそう呼ぶと…「おーぅ!今行く!」と、店の奥から聞こえた。
あれは間違いなく秋良さんの声だ。
『約束どおり、よく来てくれたな!詩織と金魚…?』
店の奥から出てきてくれた秋良さんに、詩織は挨拶する前に『あのホワイトボードのあれは何!?』って、本当に文句言ってた。
けど…結局『まぁ…今更もう仕方ないから、いいんだけど…』ってことで、文句は落ち着いた。
『済まないな。詩織。金魚。夜は寿司奢ってやっから』
そう言って、秋良さんは手に持ってた2着のパーカーを僕らに見せた…?
『これ…ウチの店のオリジナル・スタッフパーカーなんだ。上着はこれを着てくれ』
…本当に《お店に遊びに来た》んじゃなくて《お手伝いに来た》ことになってしまった。
詩織はベージュのスタッフパーカーを。
金魚はピンクのスタッフパーカーを着ることになった。
『見えるだろ?あそこに試着室あるから。使ってくれ。店の奥の更衣室でもいいぞ』
お店の左側の壁の真ん中あたり。そこに試着室は2つ…並んで設置されている。
『うぅん。試着室借りるねー。金魚も行こっ』
『うん』
…スタッフパーカーに着替え完了。
金魚や詩織が着てきたトレンチコートは、店の奥の隅に置かせてもらった。
『そういえば…お店の一番奥。ガラス張りで丸見えになってるね』
レジカウンターを挟んで、その奥の壁。
詩織の言うとおり、大きなガラス張りの壁が設置されている。
そしてその奥に隣の部屋が見えて、3台の工業用ミシン…かな?
それが置いてあるのが見える。
あと…たぶん衣装デザイン用だろうテーブルも。
『あぁ。俺らの普段の仕事の様子も、瀬ヶ池の女子らに見てもらおうと思ってな』
ガラス張りの隣の部屋のその奥にあるドアが開き、歩美さんが出てきた。
そして当たり前のとおり、工業用ミシンの一つに歩美さんが座った。
まさに今、そのミシン作業をするのかな…と思ったとき、歩美さんがガラス壁の向こうの僕と詩織に気付いて、僕らに手を振ってくれた。
僕も詩織も、歩美さんに手を振って返す。
『なぁ、金魚と詩織…あれ見てみろよ』
『えっと…どれ?』
秋良さんが、試着室の壁の更に奥側に設置された、ディスプレイ用のガラス棚を指差した…あっ!
『あれ…えっ!去年の《春フェス》で私たちが着た、ヴィジュアル系の衣装!』
『うん、本当だ…ガラス棚にディスプレイされてる…』
《春フェス》とは毎年、4月の第3土曜日に、藤浦市桜野区参門橋の嘉久見大通りで開催される《藤浦市スプリングフェスタ》のこと。
去年のあの日…あのヴィジュアル系の衣装を着て、詩織と僕はあの大きなステージに立って、観客の前で歌ったんだ。
あの時に着てた衣装…もちろん本物。
背中には、金魚のトライバルデザインの刺繍が施されていたんだ。
『…そのトライバル金魚が、ウチのオリジナル・トレードマークなんだ。お前らが着てるスタッフパーカーの背中にも、同じデザインが貼り付けてある』
えっ…!?
本当ですか?秋良さん…?
詩織と、互いの背中を見せ合う…本当だ!
さっき、試着してたときには気付いてなかった…。
『じゃあ…もうすぐ開店時間だから、お前らもスタッフの子たちも…宜しく!』
…こうして、予定どおり午前9時の初開店時間を迎えた。
もうすぐ正午…午後0時。
服屋さんで働くのって…こんなに大変だった…?
『あの…金魚ちゃん、詩織ちゃん、ツーショ(撮影)いいですか…?』
『うん。もちろんいいよー。撮ろっか』
2人組の女の子たちに呼ばれ、僕と詩織と女の子2人…スマホを借りて撮影パシャリ。
撮影してくれてるのは…僕らと同じく、黒色のスタッフパーカーを着た啓介さん。
そして…女の子たちの撮影が済むと『金魚ちゃーん、詩織ちゃん…』って…また撮影をお願いされ…。
…撮影エンドレス。イコール大変。
人気があるのは嬉しいことなんだけど…。
あのスタッフのお姉さんたちも、くしゃくしゃになった商品の服を畳み直したり、お客さんの女の子のご案内を担当したり…凄く忙しそう。
秋良さんも僕らと同じく、忙しくお客さん対応。
凄いな…初開店日って…。
そして、歩美さんは?というと…。
相変わらず、ガラス壁の向こうの部屋…工業用ミシンを使い、購入された商品のデニムパンツやスカートの裾直し。それが一旦落ち着いたら、今度はデザイン用のテーブルに移動し、何らかの作業…。
やっぱり忙しそう。
『詩織、金魚…昼だ。店の奥で、用意しといた弁当食ってきてくれ』
…えっ。お弁当?…用意していただけてたんですね。
ありがとうございます。いただきます…。
午後…今、何時頃だろう。
たぶん…午後2時が過ぎた頃。
今、スタッフの黒髪ロングのお姉さんが、店の奥でお弁当をいただき中。
それと啓介さんも。
店舗には秋良さん…僕と詩織…あと金髪ショートのお姉さん。
でも…午前よりはお客さんの入りが少し減って落ち着いてきた。
それにあわせて、ツーショット撮影のお願いも、少し落ち着いた。
『お姉さま!金魚さま!来たよ!』
…えっ?
その声に振り返ると…あっ、五十峯雫ちゃん!
『来てくれたのね!ありがとう!』
『はい!もちろんです!』
うん。来てくれてありがとう。雫ちゃん。
…午後5時を過ぎた頃。
秋良さんが僕と詩織に声を掛けてくれた。
『そういや…2階まだ見に行ってないだろ?』
…2階?
まだです…けど。
確か…2階は大基さんが営んでるアクセサリー屋さんのはず。
名前は《Gnoms.-グノームス-》。
『今ならいいだろう。見てこいよ』
確かに…。
お客さんの入りは、確かに落ち着いてきてる…けど、まだまだ女の子たちは入店してる。
『いいの!?じゃあ、ちょっと見てくるね!』
詩織がそう言ったから、僕も付いて見に行くことに。
『ごめんね…ちょっと上見てくるね…』
そう詩織がお客さんの女の子たちに謝りながら、お店の右端にある自動ドアから出て、僕と二人でビル内に設置された階段を上がっていく。
…2階。
廣瀬大基さんの新しいお店《Gnoms.-グノームス-》。
中に入ると…こっちも広かった。
『あ、詩織ちゃん!金魚ちゃん!いらっしゃい!』
そう言って迎えてくれたのは、大基さんの妹の美弥ちゃん。
『1階で頑張ってるんでしょ。服の売り子さんのお手伝い』
…うん。そのとおり。
もう大変です…。
大基さんはネックレス、ブレスレット、指輪、ピアスなどの販売に注力しているんだけど、妹の美弥さんはこのお店では、帽子や靴の販売を専門にお店を手伝っていた。
確かに…。
お店の中の半分は、お洒落な帽子やブーツが、背の高い木製棚に並んでいる。
この装飾店の中には、何人かの女の子のお客さんが見えた。
『おぉ!お疲れ様だな。詩織ちゃんと金魚!』
『大基くんもお疲れ様ぁ♪』
『お疲れ様です…』
僕は、すぐにあのことを大基さんに訊いた。
『あの…大基さん』
『ん?どうした?金魚』
『たぶん…去年のことなんですけど…』
『去年のこと…?』
『…はい。超有名な現役のアイドルが、僕のピアスに似た金魚ピアス…買いに来ませんでしたか…?』
入り口から入ると、すぐ目の前からお店になってた。
ずらりと並ぶ木製の商品棚…お店、結構広い。
店内には、何だか雰囲気漂うピアノジャズの曲が柔らかに流れていた。
僕はすぐ、並べられた商品のTシャツや冬物のワンピース、スカートやデニムパンツを綺麗に畳み直している、知らない2人のお姉さんに気付いた。
一人は黒髪のロング、一人はショートカットの金髪。どちらのお姉さんも綺麗系でスタイルも良かった。
でも僕らでもすぐに解る。
このお姉さん達は、募集されたこのお店の従業員なんだろうってこと。
『あ…店長ー。金魚ちゃんと詩織ちゃん、来ましたよー』
金髪のお姉さんが、お店の奥へ向かってそう呼ぶと…「おーぅ!今行く!」と、店の奥から聞こえた。
あれは間違いなく秋良さんの声だ。
『約束どおり、よく来てくれたな!詩織と金魚…?』
店の奥から出てきてくれた秋良さんに、詩織は挨拶する前に『あのホワイトボードのあれは何!?』って、本当に文句言ってた。
けど…結局『まぁ…今更もう仕方ないから、いいんだけど…』ってことで、文句は落ち着いた。
『済まないな。詩織。金魚。夜は寿司奢ってやっから』
そう言って、秋良さんは手に持ってた2着のパーカーを僕らに見せた…?
『これ…ウチの店のオリジナル・スタッフパーカーなんだ。上着はこれを着てくれ』
…本当に《お店に遊びに来た》んじゃなくて《お手伝いに来た》ことになってしまった。
詩織はベージュのスタッフパーカーを。
金魚はピンクのスタッフパーカーを着ることになった。
『見えるだろ?あそこに試着室あるから。使ってくれ。店の奥の更衣室でもいいぞ』
お店の左側の壁の真ん中あたり。そこに試着室は2つ…並んで設置されている。
『うぅん。試着室借りるねー。金魚も行こっ』
『うん』
…スタッフパーカーに着替え完了。
金魚や詩織が着てきたトレンチコートは、店の奥の隅に置かせてもらった。
『そういえば…お店の一番奥。ガラス張りで丸見えになってるね』
レジカウンターを挟んで、その奥の壁。
詩織の言うとおり、大きなガラス張りの壁が設置されている。
そしてその奥に隣の部屋が見えて、3台の工業用ミシン…かな?
それが置いてあるのが見える。
あと…たぶん衣装デザイン用だろうテーブルも。
『あぁ。俺らの普段の仕事の様子も、瀬ヶ池の女子らに見てもらおうと思ってな』
ガラス張りの隣の部屋のその奥にあるドアが開き、歩美さんが出てきた。
そして当たり前のとおり、工業用ミシンの一つに歩美さんが座った。
まさに今、そのミシン作業をするのかな…と思ったとき、歩美さんがガラス壁の向こうの僕と詩織に気付いて、僕らに手を振ってくれた。
僕も詩織も、歩美さんに手を振って返す。
『なぁ、金魚と詩織…あれ見てみろよ』
『えっと…どれ?』
秋良さんが、試着室の壁の更に奥側に設置された、ディスプレイ用のガラス棚を指差した…あっ!
『あれ…えっ!去年の《春フェス》で私たちが着た、ヴィジュアル系の衣装!』
『うん、本当だ…ガラス棚にディスプレイされてる…』
《春フェス》とは毎年、4月の第3土曜日に、藤浦市桜野区参門橋の嘉久見大通りで開催される《藤浦市スプリングフェスタ》のこと。
去年のあの日…あのヴィジュアル系の衣装を着て、詩織と僕はあの大きなステージに立って、観客の前で歌ったんだ。
あの時に着てた衣装…もちろん本物。
背中には、金魚のトライバルデザインの刺繍が施されていたんだ。
『…そのトライバル金魚が、ウチのオリジナル・トレードマークなんだ。お前らが着てるスタッフパーカーの背中にも、同じデザインが貼り付けてある』
えっ…!?
本当ですか?秋良さん…?
詩織と、互いの背中を見せ合う…本当だ!
さっき、試着してたときには気付いてなかった…。
『じゃあ…もうすぐ開店時間だから、お前らもスタッフの子たちも…宜しく!』
…こうして、予定どおり午前9時の初開店時間を迎えた。
もうすぐ正午…午後0時。
服屋さんで働くのって…こんなに大変だった…?
『あの…金魚ちゃん、詩織ちゃん、ツーショ(撮影)いいですか…?』
『うん。もちろんいいよー。撮ろっか』
2人組の女の子たちに呼ばれ、僕と詩織と女の子2人…スマホを借りて撮影パシャリ。
撮影してくれてるのは…僕らと同じく、黒色のスタッフパーカーを着た啓介さん。
そして…女の子たちの撮影が済むと『金魚ちゃーん、詩織ちゃん…』って…また撮影をお願いされ…。
…撮影エンドレス。イコール大変。
人気があるのは嬉しいことなんだけど…。
あのスタッフのお姉さんたちも、くしゃくしゃになった商品の服を畳み直したり、お客さんの女の子のご案内を担当したり…凄く忙しそう。
秋良さんも僕らと同じく、忙しくお客さん対応。
凄いな…初開店日って…。
そして、歩美さんは?というと…。
相変わらず、ガラス壁の向こうの部屋…工業用ミシンを使い、購入された商品のデニムパンツやスカートの裾直し。それが一旦落ち着いたら、今度はデザイン用のテーブルに移動し、何らかの作業…。
やっぱり忙しそう。
『詩織、金魚…昼だ。店の奥で、用意しといた弁当食ってきてくれ』
…えっ。お弁当?…用意していただけてたんですね。
ありがとうございます。いただきます…。
午後…今、何時頃だろう。
たぶん…午後2時が過ぎた頃。
今、スタッフの黒髪ロングのお姉さんが、店の奥でお弁当をいただき中。
それと啓介さんも。
店舗には秋良さん…僕と詩織…あと金髪ショートのお姉さん。
でも…午前よりはお客さんの入りが少し減って落ち着いてきた。
それにあわせて、ツーショット撮影のお願いも、少し落ち着いた。
『お姉さま!金魚さま!来たよ!』
…えっ?
その声に振り返ると…あっ、五十峯雫ちゃん!
『来てくれたのね!ありがとう!』
『はい!もちろんです!』
うん。来てくれてありがとう。雫ちゃん。
…午後5時を過ぎた頃。
秋良さんが僕と詩織に声を掛けてくれた。
『そういや…2階まだ見に行ってないだろ?』
…2階?
まだです…けど。
確か…2階は大基さんが営んでるアクセサリー屋さんのはず。
名前は《Gnoms.-グノームス-》。
『今ならいいだろう。見てこいよ』
確かに…。
お客さんの入りは、確かに落ち着いてきてる…けど、まだまだ女の子たちは入店してる。
『いいの!?じゃあ、ちょっと見てくるね!』
詩織がそう言ったから、僕も付いて見に行くことに。
『ごめんね…ちょっと上見てくるね…』
そう詩織がお客さんの女の子たちに謝りながら、お店の右端にある自動ドアから出て、僕と二人でビル内に設置された階段を上がっていく。
…2階。
廣瀬大基さんの新しいお店《Gnoms.-グノームス-》。
中に入ると…こっちも広かった。
『あ、詩織ちゃん!金魚ちゃん!いらっしゃい!』
そう言って迎えてくれたのは、大基さんの妹の美弥ちゃん。
『1階で頑張ってるんでしょ。服の売り子さんのお手伝い』
…うん。そのとおり。
もう大変です…。
大基さんはネックレス、ブレスレット、指輪、ピアスなどの販売に注力しているんだけど、妹の美弥さんはこのお店では、帽子や靴の販売を専門にお店を手伝っていた。
確かに…。
お店の中の半分は、お洒落な帽子やブーツが、背の高い木製棚に並んでいる。
この装飾店の中には、何人かの女の子のお客さんが見えた。
『おぉ!お疲れ様だな。詩織ちゃんと金魚!』
『大基くんもお疲れ様ぁ♪』
『お疲れ様です…』
僕は、すぐにあのことを大基さんに訊いた。
『あの…大基さん』
『ん?どうした?金魚』
『たぶん…去年のことなんですけど…』
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