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G.F. - 大逆転編 -
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詩織たちが《どっちが可愛いか勝負》の作戦を話し合っているなか…僕はひとり、少し離れたところで詩織のマンションでのことを思い出してた…。
…秋良さんが送ってくれたリビングのあの段ボール箱に、確かに僕らが要望した《パーカーとロングスカート》が入ってたんだって、詩織が言ってた。
そしてこのパーカーとロングスカートの服装は、海音さんが提案してくれた金魚の勝負衣装イメージ。
僕がチラリとリビングを覗いて見た、部屋の隅に置かれたその段ボール箱…それにしても大き過ぎない?
仮にパーカーとロングスカートが綺麗に畳まれて入っていたとしても…だったら、もう少し小さめの段ボール箱でも十分入ったはず。
それなのに…だから違和感…。
なんか大きいんだ、この段ボール箱…。
そんなことを考えながら、段ボール箱の中を覗くと…!
その段ボール箱の中に、それを僕は見付けた…。
それで僕はこの《パーカーとロングスカート》の服装のほかに、僕の考えた《別の作戦》もひとつ仕込んだんだ…。
…ゆっくりと目覚めるように、僕はふと我に返った…あれ?
『…池田さん?』
『ん?』
池田さんは詩織たちの作戦会議には全く参加せず、画面が真っ暗になったままの自身のスマホを、じーっと睨んでる…?
『あの…どうしたんですか?』
『いやあね、遅いもんだから…』
『??』
…遅い?
そんな会話をして、金魚と池田さんは視線を交わした。
『…夕紀ちゃんだよ。今日来るはずなのに…その連絡も何も来ない』
それで、池田さんは夕紀さんからの電話とかLINEとか…ずっと連絡を待っているんだった。
《~♪》
…あっ!
今度は僕のスマホが鳴った!?
この着信音は…LINEの新着。
夕紀さんから?…かも?
そんな頃、詩織たちはというと…。
『…うん。じゃあ雫ちゃんにも、可愛い子勝負のお助けをしてもらうとして…』
軽く腕を組んで、軽く目を閉じた海音さん…少し困った表情。
『…あとは…ねぇ。どうやったら会場…というか、うちらの控え室に雫ちゃんを潜入させるか…なんだよね…』
『ですね。イベント入場許可申請書の記入欄に、雫ちゃんの名前…入ってないですもんね』
『そーうなんだよねーぇ。どーぅしたらいーぃのかなーぁ…』
海音さんと優羽ちゃんはお互いを見合って…同じタイミングで、溜め息を吐いた…。
…僕はアパートから持ってきていた、赤い色の《金魚専用メイクボックス》を開けて、そこに入れていたスマホを取り出した。
そしてLINEの新着を確認する…ほら。
やっぱり、夕紀さんからだった。
【{池田さんにも今LINEしたんですけど、見てないのか既読が付かなくて)】
【{信吾さんごめんなさい!私行きたいのに行けなくなりました!伝えるのが遅くなってすみません!)】
【{海音ちゃんと私が彼女らと揉めて始まった勝負なのに、本当にごめんなさい!)】
【{今日のイベント運営委員さんに、私の入場のキャンセルをお伝えください…泣)】
【{それで行けない理由なんですが、今日の鈴ちゃんのマネージメント業務の代理を私にと、山本さんから…)】
…なるほど。そういうことかぁ…。
「…んぎょ?…聞こえてる…?」
…えっ!?
『ねぇってばぁ!聞こえてないの!?金魚ぉ!』
詩織のその声にふと気が付くと…詩織が僕をじーっと見てた!
『ねぇ!金魚も一緒に考えてよ!雫ちゃんを私たちの控え室まで潜入させる方法!』
雫ちゃんを…潜入させ…る方…法…。
…あ!
そういうことか!
僕は少し慌てて、夕紀さんにLINEの返信をした。
【{夕紀さん!助かったよ!ありがとう!!)】
『池田さん。夕紀さんがさっきLINE、送ってたみたいですよ』
『えっ本当かい!?それは申し訳ない!今急いで見てみるよ!』
動揺を隠し切れてない池田さんが、慌ててスマホを触りはじめたのを見届けて…僕は今度は詩織を見た。
『詩織と雫ちゃんに…それとみんなに。本来だったら朗報とは言えない朗報があります』
『えっ?今何って?…本来だったら…?』
『朗報?…って、いい知らせ?ってことです??』
今度は詩織と雫ちゃんが見合って首を傾げて…そして二人揃って、不思議そうに僕を見た。
『うん。夕紀さんが今日…来られなくなりました』
…時刻は、午前11時8分。
場所は、都内某所のイベント会場。
僕らはそのイベント会場の正面入り口の真裏にある、《関係者専用入口》の前にいた。
僕ら…というのは、アイドルグループ《Peace prayer》のメンバー。
リーダーの海音さんと、詩織と、明日佳ちゃんと心夏ちゃんと、優羽ちゃんと、千景ちゃん。
それに僕と…池田さんと…西村Pからグループマネージャーを委任されている槙野さん。
ちなみに、槙野さんは普段は《明日佳ちゃんと心夏ちゃんの専属マネージャー》を務めている人。
そして最後に…今日の《可愛い子勝負》の主役のひとり、偽夕紀ちゃん。
『はーい。すみませーん。一列に並んで止まってくださーい』
関係者専用入口に入ると、イベントの特注スタッフジャンパーを着た20代半ばくらいだろうお兄さんが3人、僕らに近づいてきた。
その他にも周りや通路の奥には、警備員らしきおじさん達が数人立っている。
そんなイベントスタッフのお兄さんの1人が、何かリストらしき物を手に持って、槙野さんに話し掛けた。
『今日、イベントに出演されるアイドルグループさんですか?』
『はい。《Peace prayer》です』
『では順に一人ずつ、お名前を言ってください…』
イベントスタッフのお兄さんたち、3人が厳しい目で僕らを見る…。
『私はグループマネージャーの槙野篤史です』
『リーダーの浅倉海音です』
『岡本詩織です』
『私たちは氷上明日佳と…』
『氷上心夏です』
『へぇ。君たちは、双子?』
『いいえ。私たちは…』
『父同士が兄弟の従姉妹です』
『えっ?い、従姉妹!?』
『私は中原優羽です』
『小林千景です』
『はいはい…っと。メンバー全員揃ってますね。確認できました。入場オッケーです』
詩織たちピプレのメンバーは、わあっと安堵の声や笑い声を漏らした。
『…で、あなた達は…?』
残るは…池田さん、僕、雫ちゃん…。
『ちょっと!待てって!直人!』
もう一人のお兄さんが近づいてきて、お兄さん同士で確認を始めた。
『リストのここ!書いてあるじゃん!ここ!名前!』
ボールペンで、リストを何度も叩いた。
『あー。確かに書いてあるなぁ。悪ぃ悪ぃ』
そして、改めて僕らを見て…。
『えぇと…じゃあ…あなたが、池田孝良さん?』
『はい。池田孝良です。詩織ちゃんと優羽ちゃんの所属事務所の者です』
『…で、じゃあ君が…南野夕紀さん…?』
そう言って…お兄さん2人が僕を見た…。
『いえ。私は池川金魚です』
『あー。こっちか。メイク担当の…?』
『はい。そうです』
そう言って僕は、右手に下げた赤いメイクボックスを両手で持ち上げて、お兄さんに見せた。
『ちなみに、読みは"なんの"ではなくて"のうの"と読むんですが…!』
…って、池田さんが指摘をすると『あー!すみません!』って、お兄さんは真面目に平謝りしてた。
『じゃあ…ええと、ごめんなさい。この"南野夕紀"さんは…君?』
『ぇ、えぇと…はい。私です』
雫ちゃんが、にこりと笑ってお兄さんを見る…。
お兄さんも、雫ちゃんを…じーっと見る…。
『…でも、年齢は"22歳"って書いてあるんだけど…君、本当に22歳?』
『ぁ…はい。私よく、童顔?というか…年齢より若く見られるんです…たっ例えば…18歳…くらい?とか…』
『えぇ…?』
…更に、雫ちゃんをじーっと見るお兄さん…。
対して可愛らしいニコニコ笑顔で、何とか誤魔化そうとしてる《偽夕紀ちゃん》こと、五十峯雫ちゃん…。
お願い…お兄さん。
見逃して…。
雫ちゃんをこのまま通させて…。
…秋良さんが送ってくれたリビングのあの段ボール箱に、確かに僕らが要望した《パーカーとロングスカート》が入ってたんだって、詩織が言ってた。
そしてこのパーカーとロングスカートの服装は、海音さんが提案してくれた金魚の勝負衣装イメージ。
僕がチラリとリビングを覗いて見た、部屋の隅に置かれたその段ボール箱…それにしても大き過ぎない?
仮にパーカーとロングスカートが綺麗に畳まれて入っていたとしても…だったら、もう少し小さめの段ボール箱でも十分入ったはず。
それなのに…だから違和感…。
なんか大きいんだ、この段ボール箱…。
そんなことを考えながら、段ボール箱の中を覗くと…!
その段ボール箱の中に、それを僕は見付けた…。
それで僕はこの《パーカーとロングスカート》の服装のほかに、僕の考えた《別の作戦》もひとつ仕込んだんだ…。
…ゆっくりと目覚めるように、僕はふと我に返った…あれ?
『…池田さん?』
『ん?』
池田さんは詩織たちの作戦会議には全く参加せず、画面が真っ暗になったままの自身のスマホを、じーっと睨んでる…?
『あの…どうしたんですか?』
『いやあね、遅いもんだから…』
『??』
…遅い?
そんな会話をして、金魚と池田さんは視線を交わした。
『…夕紀ちゃんだよ。今日来るはずなのに…その連絡も何も来ない』
それで、池田さんは夕紀さんからの電話とかLINEとか…ずっと連絡を待っているんだった。
《~♪》
…あっ!
今度は僕のスマホが鳴った!?
この着信音は…LINEの新着。
夕紀さんから?…かも?
そんな頃、詩織たちはというと…。
『…うん。じゃあ雫ちゃんにも、可愛い子勝負のお助けをしてもらうとして…』
軽く腕を組んで、軽く目を閉じた海音さん…少し困った表情。
『…あとは…ねぇ。どうやったら会場…というか、うちらの控え室に雫ちゃんを潜入させるか…なんだよね…』
『ですね。イベント入場許可申請書の記入欄に、雫ちゃんの名前…入ってないですもんね』
『そーうなんだよねーぇ。どーぅしたらいーぃのかなーぁ…』
海音さんと優羽ちゃんはお互いを見合って…同じタイミングで、溜め息を吐いた…。
…僕はアパートから持ってきていた、赤い色の《金魚専用メイクボックス》を開けて、そこに入れていたスマホを取り出した。
そしてLINEの新着を確認する…ほら。
やっぱり、夕紀さんからだった。
【{池田さんにも今LINEしたんですけど、見てないのか既読が付かなくて)】
【{信吾さんごめんなさい!私行きたいのに行けなくなりました!伝えるのが遅くなってすみません!)】
【{海音ちゃんと私が彼女らと揉めて始まった勝負なのに、本当にごめんなさい!)】
【{今日のイベント運営委員さんに、私の入場のキャンセルをお伝えください…泣)】
【{それで行けない理由なんですが、今日の鈴ちゃんのマネージメント業務の代理を私にと、山本さんから…)】
…なるほど。そういうことかぁ…。
「…んぎょ?…聞こえてる…?」
…えっ!?
『ねぇってばぁ!聞こえてないの!?金魚ぉ!』
詩織のその声にふと気が付くと…詩織が僕をじーっと見てた!
『ねぇ!金魚も一緒に考えてよ!雫ちゃんを私たちの控え室まで潜入させる方法!』
雫ちゃんを…潜入させ…る方…法…。
…あ!
そういうことか!
僕は少し慌てて、夕紀さんにLINEの返信をした。
【{夕紀さん!助かったよ!ありがとう!!)】
『池田さん。夕紀さんがさっきLINE、送ってたみたいですよ』
『えっ本当かい!?それは申し訳ない!今急いで見てみるよ!』
動揺を隠し切れてない池田さんが、慌ててスマホを触りはじめたのを見届けて…僕は今度は詩織を見た。
『詩織と雫ちゃんに…それとみんなに。本来だったら朗報とは言えない朗報があります』
『えっ?今何って?…本来だったら…?』
『朗報?…って、いい知らせ?ってことです??』
今度は詩織と雫ちゃんが見合って首を傾げて…そして二人揃って、不思議そうに僕を見た。
『うん。夕紀さんが今日…来られなくなりました』
…時刻は、午前11時8分。
場所は、都内某所のイベント会場。
僕らはそのイベント会場の正面入り口の真裏にある、《関係者専用入口》の前にいた。
僕ら…というのは、アイドルグループ《Peace prayer》のメンバー。
リーダーの海音さんと、詩織と、明日佳ちゃんと心夏ちゃんと、優羽ちゃんと、千景ちゃん。
それに僕と…池田さんと…西村Pからグループマネージャーを委任されている槙野さん。
ちなみに、槙野さんは普段は《明日佳ちゃんと心夏ちゃんの専属マネージャー》を務めている人。
そして最後に…今日の《可愛い子勝負》の主役のひとり、偽夕紀ちゃん。
『はーい。すみませーん。一列に並んで止まってくださーい』
関係者専用入口に入ると、イベントの特注スタッフジャンパーを着た20代半ばくらいだろうお兄さんが3人、僕らに近づいてきた。
その他にも周りや通路の奥には、警備員らしきおじさん達が数人立っている。
そんなイベントスタッフのお兄さんの1人が、何かリストらしき物を手に持って、槙野さんに話し掛けた。
『今日、イベントに出演されるアイドルグループさんですか?』
『はい。《Peace prayer》です』
『では順に一人ずつ、お名前を言ってください…』
イベントスタッフのお兄さんたち、3人が厳しい目で僕らを見る…。
『私はグループマネージャーの槙野篤史です』
『リーダーの浅倉海音です』
『岡本詩織です』
『私たちは氷上明日佳と…』
『氷上心夏です』
『へぇ。君たちは、双子?』
『いいえ。私たちは…』
『父同士が兄弟の従姉妹です』
『えっ?い、従姉妹!?』
『私は中原優羽です』
『小林千景です』
『はいはい…っと。メンバー全員揃ってますね。確認できました。入場オッケーです』
詩織たちピプレのメンバーは、わあっと安堵の声や笑い声を漏らした。
『…で、あなた達は…?』
残るは…池田さん、僕、雫ちゃん…。
『ちょっと!待てって!直人!』
もう一人のお兄さんが近づいてきて、お兄さん同士で確認を始めた。
『リストのここ!書いてあるじゃん!ここ!名前!』
ボールペンで、リストを何度も叩いた。
『あー。確かに書いてあるなぁ。悪ぃ悪ぃ』
そして、改めて僕らを見て…。
『えぇと…じゃあ…あなたが、池田孝良さん?』
『はい。池田孝良です。詩織ちゃんと優羽ちゃんの所属事務所の者です』
『…で、じゃあ君が…南野夕紀さん…?』
そう言って…お兄さん2人が僕を見た…。
『いえ。私は池川金魚です』
『あー。こっちか。メイク担当の…?』
『はい。そうです』
そう言って僕は、右手に下げた赤いメイクボックスを両手で持ち上げて、お兄さんに見せた。
『ちなみに、読みは"なんの"ではなくて"のうの"と読むんですが…!』
…って、池田さんが指摘をすると『あー!すみません!』って、お兄さんは真面目に平謝りしてた。
『じゃあ…ええと、ごめんなさい。この"南野夕紀"さんは…君?』
『ぇ、えぇと…はい。私です』
雫ちゃんが、にこりと笑ってお兄さんを見る…。
お兄さんも、雫ちゃんを…じーっと見る…。
『…でも、年齢は"22歳"って書いてあるんだけど…君、本当に22歳?』
『ぁ…はい。私よく、童顔?というか…年齢より若く見られるんです…たっ例えば…18歳…くらい?とか…』
『えぇ…?』
…更に、雫ちゃんをじーっと見るお兄さん…。
対して可愛らしいニコニコ笑顔で、何とか誤魔化そうとしてる《偽夕紀ちゃん》こと、五十峯雫ちゃん…。
お願い…お兄さん。
見逃して…。
雫ちゃんをこのまま通させて…。
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