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G.F. - 夢追娘編 -
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閉まった控え室の扉の向こう…廊下から、まだ微かに《HoneyMaids》のメンバーの子たちの話し声や笑い声が微かに聞こえる…。
それが完全に消えると、また控え室の扉が勢いよく開いた。
控え室に入ってきたのは、メイクやヘアメイク担当のスタッフさん達だった。
『優羽ちゃん!千景ちゃん!詩織ちゃん!大丈夫だった!?』
『え…あ、はい!大丈夫でした』
優羽ちゃんは、自身のヘアメイク担当のスタッフさん達を、安心させるかのように優しく笑ってそう返答した。
『私たちも。何もなく無事でした』
詩織も千景ちゃんも、優羽ちゃんと同じくニコリと笑って見せた。
『ほんっと…Kira♠︎m所属のアイドルの子たちの横暴ぶりときたら…ねぇ』
『さぁ。じゃあ事務所に帰りましょ』
『はーい』
『帰ろーう』
『帰りまーす』
嵐が過ぎ去ったあとのように詩織たちもスタッフさん達も、控え室を出てすっかり普段のような雰囲気に戻って、時折り「きゃはは」と笑いながら駐車場へと向かった。
『はー。ほんと疲れたぁ。もう早く脱ぎたいねー振り袖』
『焼肉パーティーかぁ。事務所に帰って着替えたら、私たちも何か美味しいもの食べに行きたーい』
『…ねー。せっかくのお正月なんだし。お鍋の美味しいお店とか、温かい洋食のシチュー屋さんとか』
詩織と優羽ちゃんと千景ちゃんは、それぞれを見合って大きくウンウンと頷いた。
『じゃあ…あとまずは、海音ちゃんグループと合流しなきゃね』
『あー!私めっちゃお腹空いてきたー!』
『早く帰ろっ。美味しいもの食べたーい』
…あの振り袖生放送日の1月3日から、数えてちょうど1週間後。
今日は1月10日、水曜日。お正月気分はもうすっかり抜けていた。
午前9時13分。
僕らは東京都江東区某所にある、この冴嶋プロダクションビルの玄関に入ってロビーを歩いていた。
『…あの…詩織。女の子ってさぁ…』
『うん。なぁに?』
『あの…《お正月太り》とかって、よく言うじゃん…?』
『…えっ?きゃははは。私は大丈夫だってば。信吾…ってか、毎日一緒にいるんだから解ってるはずでしょ?そんなの』
詩織は普段から、バランスのいい細身の体型だし…うん。だからまぁ一応解ってる。
それにあの振り袖の日のあともピプレのメンバーは、首都圏の各市各所を転々と巡回して、多忙にイベント活動してたことも。
『そ…そうじゃなくて、あんまり毎日忙しいから…もし詩織が痩せすぎて体調を壊したら…なんて、心配を…』
『ふぅ…ん。ふふっ♪』
詩織がちょっと首を傾げて 艶かしく…うっとりとした目と表情で僕に微笑んで見せた…。
こ、これは《詩織!危険!詩織!ヤバい!》のサイン…。
『じゃあ…ねぇ、今度のお休みの日、都内の美味しい高級カフェスィーツ店に連れてってくれる…?』
『な、なんで…?』
『私ぃ毎日疲れてるしぃ…毎日のご褒美も兼ねて…奢ってほしいなぁ♪美味しくて甘ぁい…高級ケーキ♪』
僕は全力ダッシュでエレベーターへと向かった。
危ない…危な過ぎる!
とにかく逃げる…!
『えっ!?信吾?ちょっ、待っ…きゃははは。待ってよー。だから冗談だってばー半分』
新年を迎えて、最近出番が多すぎないか!?小悪魔詩織!
それに「半分本気」って何だよ!ほんっと!
高級ケーキ奢ってって何だよ!
僕だって食べたいよ!
《2階です。ドアが開きます》
さっきの事を僕に謝る素振りもなく、詩織は『今度うちにご飯食べに来て、信吾。ちょっと信吾に見せたいものがあるんだぁ』って…。
エレベーターの昇降室の中で、僕の隣でニコニコ上機嫌そうだった詩織…あっ。
『鈴ちゃーん!』
『あー。詩織ちゃーん』
エレベーターの扉が開くと、廊下のその先に鈴ちゃんがいた。
詩織は僕より先にエレベーターを降りて、小走りで鈴ちゃんの元へと駆けてゆく。
『電話では挨拶したんだけどねー。改めて…明けましておめでとうございます。鈴ちゃん』
『はーい。詩織ちゃん、今年も宜しくね』
『うん。今年も来年も再来年もねー♪』
『あはははは』
…詩織。
だから、そんな新年の挨拶ってある?っての…。
新年を迎えて、詩織と同じく忙しく全国を飛び回ってた鈴ちゃん。
1月10日になって、ようやく事務所に新年のご挨拶に来たんだとか。
『それで鈴ちゃん、事務室の挨拶は済んだの?』
『うん。けど専務取締役の大槻さんは福岡出張らしくて、事務室に居なかったの』
『そうなんだ…』
詩織と鈴ちゃんは『ねぇ、せっかくだから事務所の隣の控え室で、ちょっとお喋りしていこうよ』…ってことになった。
『…で、私!ほんっとに頭にきたんだけど、その場では我慢して…』
詩織。まーた先日の《振り袖生放送控え室事件》のことを、鈴ちゃんに愚痴ってる…。
『あ!そう言えば鈴ちゃん、去年末の《G.F.アワード》の金魚受賞のあのお話、信吾にしてくれない?』
『…えっ?』
鈴ちゃんが僕を見る…僕も鈴ちゃんを見る。
『うん。じゃあ話すね』
『お願いします』
…去年末の《G.F.アワード/2023》も、ノミネートされた女の子たちは25名。
もちろん、その中に《池川金魚》の名前は無かった。
『…でね、いつもの最後のスマホでのネット投票になったんだけど、特設サイトに票が全然入らないの。司会司会の柏木さんが《皆さーん、もう投票できますよー。ぜひ得票してくださーい。皆さんお願いしまーす》って、会場の女の子たちに言って促しても…』
もし全員が投票すれば、だいたい500票ほどが特設サイトにて投票されるはずだった。
…けど、投票時間のタイムリミットが過ぎて…投票された、たった102票のなかの78票を獲得した【五十峯雫】ちゃんって18歳の子が、一応G.F.アワードの受賞者として選ばれたらしいんだけど…。
で?そこから…どうやって、どういう流れで《池川金魚、G.F.アワード受賞》になった…??
それが完全に消えると、また控え室の扉が勢いよく開いた。
控え室に入ってきたのは、メイクやヘアメイク担当のスタッフさん達だった。
『優羽ちゃん!千景ちゃん!詩織ちゃん!大丈夫だった!?』
『え…あ、はい!大丈夫でした』
優羽ちゃんは、自身のヘアメイク担当のスタッフさん達を、安心させるかのように優しく笑ってそう返答した。
『私たちも。何もなく無事でした』
詩織も千景ちゃんも、優羽ちゃんと同じくニコリと笑って見せた。
『ほんっと…Kira♠︎m所属のアイドルの子たちの横暴ぶりときたら…ねぇ』
『さぁ。じゃあ事務所に帰りましょ』
『はーい』
『帰ろーう』
『帰りまーす』
嵐が過ぎ去ったあとのように詩織たちもスタッフさん達も、控え室を出てすっかり普段のような雰囲気に戻って、時折り「きゃはは」と笑いながら駐車場へと向かった。
『はー。ほんと疲れたぁ。もう早く脱ぎたいねー振り袖』
『焼肉パーティーかぁ。事務所に帰って着替えたら、私たちも何か美味しいもの食べに行きたーい』
『…ねー。せっかくのお正月なんだし。お鍋の美味しいお店とか、温かい洋食のシチュー屋さんとか』
詩織と優羽ちゃんと千景ちゃんは、それぞれを見合って大きくウンウンと頷いた。
『じゃあ…あとまずは、海音ちゃんグループと合流しなきゃね』
『あー!私めっちゃお腹空いてきたー!』
『早く帰ろっ。美味しいもの食べたーい』
…あの振り袖生放送日の1月3日から、数えてちょうど1週間後。
今日は1月10日、水曜日。お正月気分はもうすっかり抜けていた。
午前9時13分。
僕らは東京都江東区某所にある、この冴嶋プロダクションビルの玄関に入ってロビーを歩いていた。
『…あの…詩織。女の子ってさぁ…』
『うん。なぁに?』
『あの…《お正月太り》とかって、よく言うじゃん…?』
『…えっ?きゃははは。私は大丈夫だってば。信吾…ってか、毎日一緒にいるんだから解ってるはずでしょ?そんなの』
詩織は普段から、バランスのいい細身の体型だし…うん。だからまぁ一応解ってる。
それにあの振り袖の日のあともピプレのメンバーは、首都圏の各市各所を転々と巡回して、多忙にイベント活動してたことも。
『そ…そうじゃなくて、あんまり毎日忙しいから…もし詩織が痩せすぎて体調を壊したら…なんて、心配を…』
『ふぅ…ん。ふふっ♪』
詩織がちょっと首を傾げて 艶かしく…うっとりとした目と表情で僕に微笑んで見せた…。
こ、これは《詩織!危険!詩織!ヤバい!》のサイン…。
『じゃあ…ねぇ、今度のお休みの日、都内の美味しい高級カフェスィーツ店に連れてってくれる…?』
『な、なんで…?』
『私ぃ毎日疲れてるしぃ…毎日のご褒美も兼ねて…奢ってほしいなぁ♪美味しくて甘ぁい…高級ケーキ♪』
僕は全力ダッシュでエレベーターへと向かった。
危ない…危な過ぎる!
とにかく逃げる…!
『えっ!?信吾?ちょっ、待っ…きゃははは。待ってよー。だから冗談だってばー半分』
新年を迎えて、最近出番が多すぎないか!?小悪魔詩織!
それに「半分本気」って何だよ!ほんっと!
高級ケーキ奢ってって何だよ!
僕だって食べたいよ!
《2階です。ドアが開きます》
さっきの事を僕に謝る素振りもなく、詩織は『今度うちにご飯食べに来て、信吾。ちょっと信吾に見せたいものがあるんだぁ』って…。
エレベーターの昇降室の中で、僕の隣でニコニコ上機嫌そうだった詩織…あっ。
『鈴ちゃーん!』
『あー。詩織ちゃーん』
エレベーターの扉が開くと、廊下のその先に鈴ちゃんがいた。
詩織は僕より先にエレベーターを降りて、小走りで鈴ちゃんの元へと駆けてゆく。
『電話では挨拶したんだけどねー。改めて…明けましておめでとうございます。鈴ちゃん』
『はーい。詩織ちゃん、今年も宜しくね』
『うん。今年も来年も再来年もねー♪』
『あはははは』
…詩織。
だから、そんな新年の挨拶ってある?っての…。
新年を迎えて、詩織と同じく忙しく全国を飛び回ってた鈴ちゃん。
1月10日になって、ようやく事務所に新年のご挨拶に来たんだとか。
『それで鈴ちゃん、事務室の挨拶は済んだの?』
『うん。けど専務取締役の大槻さんは福岡出張らしくて、事務室に居なかったの』
『そうなんだ…』
詩織と鈴ちゃんは『ねぇ、せっかくだから事務所の隣の控え室で、ちょっとお喋りしていこうよ』…ってことになった。
『…で、私!ほんっとに頭にきたんだけど、その場では我慢して…』
詩織。まーた先日の《振り袖生放送控え室事件》のことを、鈴ちゃんに愚痴ってる…。
『あ!そう言えば鈴ちゃん、去年末の《G.F.アワード》の金魚受賞のあのお話、信吾にしてくれない?』
『…えっ?』
鈴ちゃんが僕を見る…僕も鈴ちゃんを見る。
『うん。じゃあ話すね』
『お願いします』
…去年末の《G.F.アワード/2023》も、ノミネートされた女の子たちは25名。
もちろん、その中に《池川金魚》の名前は無かった。
『…でね、いつもの最後のスマホでのネット投票になったんだけど、特設サイトに票が全然入らないの。司会司会の柏木さんが《皆さーん、もう投票できますよー。ぜひ得票してくださーい。皆さんお願いしまーす》って、会場の女の子たちに言って促しても…』
もし全員が投票すれば、だいたい500票ほどが特設サイトにて投票されるはずだった。
…けど、投票時間のタイムリミットが過ぎて…投票された、たった102票のなかの78票を獲得した【五十峯雫】ちゃんって18歳の子が、一応G.F.アワードの受賞者として選ばれたらしいんだけど…。
で?そこから…どうやって、どういう流れで《池川金魚、G.F.アワード受賞》になった…??
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