女装と復讐は街の華

木乃伊(元 ISAM-t)

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女装と復讐 -完結編-

page.450

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ん?…うーん。あぁ…もう朝かぁ…。

ふと壁掛け時計を見たら…午前8時を過ぎてるー!ヤバっ!!

僕は朝食を慌てて済ませ、歯磨きと洗顔と着替えも急いで済ませて、髪はくしゃくしゃ寝癖のついたまま、バタバタと部屋を出た。






…大学でのお昼休み。僕は鈴ちゃんからの早朝のLINEの書き込みを、一つ一つコピペして詩織に転送。そしてLINEの僕の書き込みを最後に送った。



【…今送った鈴ちゃんからのLINEに対する、詩織の意見や考えは土曜日に聞くよ。だからLINEでの返事とかはいいから…】



すると、すぐに詩織からLINEでの返事…?



【おっけー。了解です。じゃあ今度の土曜日にね】



土曜日…あっ!
そういえば今週の土曜日のこと、鈴ちゃんにも訊いてみないと!






…そして午後5時28分。アパートに帰宅。肩に掛けていた学生鞄を下ろし、ベッドの上にドサッと置いた。

さて…と。とりあえず今日は食材の買い出しに行かないと…って今から。



…で、午後6時38分。買い出しから帰宅。

今日はタマゴ《Mパック8個入り》が安かった…けど、今日の料理はタマゴを使った料理じゃなくて、茹で上がったパスタに先に下ごしらえ済みの《まいたけ》と《しめじ》、それに《鷹の爪》を少量敢えて、溶かしたバターと更に敢えて胡椒をちょっと振って《超簡単きのこパスタ》にする。

じゃあ…始めよう!





パスタの麺を片手鍋でぐつぐつと茹でていたとき…僕のスマホに電話着信。

僕はガスコンロの火を止めて、スマホを確認…鈴ちゃんからだ。


『…はい。もしもし』

「もしもし。鈴です。こんばんは」

『こんばんは…』

「ごめんね。今朝の長いLINE。あんな朝早い時間に…」

『あ…いえ。LINEに気付いたのは6時過ぎの、目覚めたあとだったので。大丈夫です』


電話の内容は…ほぼ、早朝のLINEの内容と変わらなかった。


「本当に…ごめんなさい」

『いえいえ』


たぶん…鈴ちゃんが直接言いたかったのはこれ…『ごめんなさい』だったんだろう。
でも、鈴ちゃんは全然悪くない。


「…あとね、今度の…」

『今週末の土曜日は、僕らはどうしたらいいですか?』

「うん。私も今それを言おうと思ってたところだったの」


あっ!…す、すみません…。


「…今度の土曜日は、いつものように普通に会って3人で一緒にランチするの…止めにしない?」

『はい…』


…やっぱり。だよな…。
危険過ぎるもんな…。


「代わりに…アンナさんの美容室に集まらない?私もラジオの生放送が終わったら、お店に向かうから」


…ってことに決まった。























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