314 / 490
女装と復讐 -街華編-
page.303
しおりを挟む
私や雄二が詩織を、周りのどんな女の子たちよりも可愛く思うのって、そんなの《親ばか》みたいなものでしょ!…なんて普通思うじゃない?
だから私たちは試してみたの。
詩織が中学3年生になった年の5月。私たちは《誕生日おめでとう》の言葉を添えて、一緒に外食に行きましょうって詩織を誘ったの。
夕方になって、白いふわふわのワンピース姿の詩織は美容院まで来てくれたわ。
詩織に『お化粧したこと、まだ』なかったんじゃない?』って、詩織を可愛くメイクしてあげた。恥ずかしそうに詩織は、あどけなく笑ってた。
そして《記念写真》の名目で、雄二が普段のままの美容院の店内を背景に、可愛くメイクした詩織を立たせて、あのテディベアを胸に抱かせて1枚撮った。
翌日…私と雄二は詩織には内緒でね、その写真に《15th birthday.》とタイトルを付けて、とある出版社に投稿したの。
すぐに「この女の子!凄く可愛いじゃないですか!」って返事が来たわ。けど…それ以上の何らかの進展は…何もなかった。
代わりにその1枚の写真がフランスの、とある有名な写真家さんの目に留まってね、《私の助手として、こちらで働かないか?》って雄二…フランスへと誘われることになったんだけどね。
その年の年末…私は強行手段に打って出たの。
『詩織…あなたは来年から、この美容院の《G.F.》専属モデルになってもらうから』…そう詩織に伝えた。
これも全て詩織のためと思って。
《G.F.》視察員のスカウトをいつまで待ってても、本当に遭遇し《G.F.》デビューできるのかさえも判らない。
だったら詩織を、正式な《G.F.》デビューを省いてでも専属モデルに…。
私の思案では翌年の3月の撮影日を、詩織の専属モデルとしてのデビュー日にする予定ではだったの。
だけど、詩織から頑なに拒否されて…無理やりだったけど3ヶ月ものあいだ詩織を説得し続けて…モデルデビューは遅れて6月になった。
専属モデルを務めれば、そこから芸能界入りできる《可能性》が、少なからず生まれる。
何故そう私がそう考えたんだと思う?
伊藤鈴ちゃんこと《丹羽鈴ちゃん》という前例があったからよ。
彼女はたった1回、専属モデルを務めただけで、もの凄く可愛いって有名になって、とある芸能事務所の女性社長さんの目に留まり、誘われて芸能界入りできたの。
だから瀬ヶ池の女の子たちのあいだでは《G.F.》デビューが憧れとなった。
詩織が専属モデルを務めはじめて…3年が経ち、4年目を迎えて詩織は大学生になった。
…でも、まだ何かが足りないの。じゃあ、何が足りないの?
もっと目立てる、何か特別な話題性のあるもの…それさえあれば…?
だから私たちは試してみたの。
詩織が中学3年生になった年の5月。私たちは《誕生日おめでとう》の言葉を添えて、一緒に外食に行きましょうって詩織を誘ったの。
夕方になって、白いふわふわのワンピース姿の詩織は美容院まで来てくれたわ。
詩織に『お化粧したこと、まだ』なかったんじゃない?』って、詩織を可愛くメイクしてあげた。恥ずかしそうに詩織は、あどけなく笑ってた。
そして《記念写真》の名目で、雄二が普段のままの美容院の店内を背景に、可愛くメイクした詩織を立たせて、あのテディベアを胸に抱かせて1枚撮った。
翌日…私と雄二は詩織には内緒でね、その写真に《15th birthday.》とタイトルを付けて、とある出版社に投稿したの。
すぐに「この女の子!凄く可愛いじゃないですか!」って返事が来たわ。けど…それ以上の何らかの進展は…何もなかった。
代わりにその1枚の写真がフランスの、とある有名な写真家さんの目に留まってね、《私の助手として、こちらで働かないか?》って雄二…フランスへと誘われることになったんだけどね。
その年の年末…私は強行手段に打って出たの。
『詩織…あなたは来年から、この美容院の《G.F.》専属モデルになってもらうから』…そう詩織に伝えた。
これも全て詩織のためと思って。
《G.F.》視察員のスカウトをいつまで待ってても、本当に遭遇し《G.F.》デビューできるのかさえも判らない。
だったら詩織を、正式な《G.F.》デビューを省いてでも専属モデルに…。
私の思案では翌年の3月の撮影日を、詩織の専属モデルとしてのデビュー日にする予定ではだったの。
だけど、詩織から頑なに拒否されて…無理やりだったけど3ヶ月ものあいだ詩織を説得し続けて…モデルデビューは遅れて6月になった。
専属モデルを務めれば、そこから芸能界入りできる《可能性》が、少なからず生まれる。
何故そう私がそう考えたんだと思う?
伊藤鈴ちゃんこと《丹羽鈴ちゃん》という前例があったからよ。
彼女はたった1回、専属モデルを務めただけで、もの凄く可愛いって有名になって、とある芸能事務所の女性社長さんの目に留まり、誘われて芸能界入りできたの。
だから瀬ヶ池の女の子たちのあいだでは《G.F.》デビューが憧れとなった。
詩織が専属モデルを務めはじめて…3年が経ち、4年目を迎えて詩織は大学生になった。
…でも、まだ何かが足りないの。じゃあ、何が足りないの?
もっと目立てる、何か特別な話題性のあるもの…それさえあれば…?
1
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説


ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。




ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる