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女装と復讐 -街華編-
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マキさんは広い広い広場の真ん中にある、石造りの変なオブジェの前を指定。
詩織は僕の肩を軽くポンと叩いて…。
『じゃあ私は地下鉄の改札口まで、鈴ちゃんを迎えに行ってくるねー』
…手を振りながら、ゆっくりと離れて行こうとした。
『ちょっと待って詩織ちゃん!行く前に金魚ちゃんとのツーショット、1枚ちょうだい!』
『えっ?…私もいいんですか?』
『うん。早くー!』
また駆けて戻ってきた詩織。ピースして金魚と並んでのツーショット撮影…凄くいい笑顔。
ぼ、僕はピースしてないから。
その撮影後、詩織は改めて地下鉄の改札口へと急ぐ。
『マキさん、佳奈さん。金魚の撮影の続き、宜しくお願いしますねー』
『任せてー詩織ちゃん。お迎えいってらっしゃーい』
…撮影は10分も掛からず無事終了。ちょうど詩織と鈴ちゃんも、タイミングよく駅構内から出てきた。
『金魚ちゃん、詩織ちゃんから聞いたの。凄いね!《G.F.》デビューおめでとう!』
『あ…うん。ありがとう鈴ちゃん』
僕の両手をぎゅっと握って、まるで自分事のように喜んでくれている鈴ちゃん。
詩織に負けないぐらい、凄くいい笑顔。
だけど気が早いっていうか…みんなから言われた『おめでとう!』って言葉は、ちゃんと《G.F.》に載ってるのを確認してから言うのが本当?…かも?
詩織は早速、その報告を電話でしてた…。
…駅前の某ファミレス店内。
6人のテーブル席の真ん中に僕、右に詩織、左に鈴ちゃん。僕の正面にマキさん、その右に佳奈さん、左に志乃さん。
他のお姉さん達も各テーブル席に分かれて、自由にお喋りしてる。
『じゃあ…注文したお料理を待つ時間を使って、インタビュー始めるね』
…インタビュー?
iPhoneを操作し、テーブルの上に置いたマキさん。
『iPhoneのボイスレコーダーで録声するね』
なるほど。メモじゃなくてボイスレコーダーか。
- インタビューの内容 -
《お名前は?》池川金魚です…《生年月日は?》2003年8月28日です…《血液型は?》O型です…《学生さん?》はい。大学生です。これ以上の詳細は言えません…《身長は?》160.0cmです…。
ま…また、見栄を張って…身長をサバ読みしてしまった…。
ほんとは158.6cmなのに…。
『あ…あと、体重は44.1kgです…』
『はぁぁっ!?ちょーっと金魚!ほんとに44kg!?…また痩せたの!?』
詩織はテーブルをトンと軽く叩いて、急に振り向いて僕を見た。
『あ…けど、ちょっとだけだし』
『いいなぁ…てゆうか、私のほうが金魚よりも1.5kgも重いなんて…逆転されちゃったぁ…』
…そして、また詩織はゆっくりと黙り込んだ。
けど1.5kgの差なんて、そんなに変わんない。
『あ、あのね…金魚ちゃん…』
『?』
『?』
僕らの会話に割り込んできたマキさん…っていうか、インタビューの途中に割り込んできたのは、詩織のほうなんだけど。
詩織は僕の肩を軽くポンと叩いて…。
『じゃあ私は地下鉄の改札口まで、鈴ちゃんを迎えに行ってくるねー』
…手を振りながら、ゆっくりと離れて行こうとした。
『ちょっと待って詩織ちゃん!行く前に金魚ちゃんとのツーショット、1枚ちょうだい!』
『えっ?…私もいいんですか?』
『うん。早くー!』
また駆けて戻ってきた詩織。ピースして金魚と並んでのツーショット撮影…凄くいい笑顔。
ぼ、僕はピースしてないから。
その撮影後、詩織は改めて地下鉄の改札口へと急ぐ。
『マキさん、佳奈さん。金魚の撮影の続き、宜しくお願いしますねー』
『任せてー詩織ちゃん。お迎えいってらっしゃーい』
…撮影は10分も掛からず無事終了。ちょうど詩織と鈴ちゃんも、タイミングよく駅構内から出てきた。
『金魚ちゃん、詩織ちゃんから聞いたの。凄いね!《G.F.》デビューおめでとう!』
『あ…うん。ありがとう鈴ちゃん』
僕の両手をぎゅっと握って、まるで自分事のように喜んでくれている鈴ちゃん。
詩織に負けないぐらい、凄くいい笑顔。
だけど気が早いっていうか…みんなから言われた『おめでとう!』って言葉は、ちゃんと《G.F.》に載ってるのを確認してから言うのが本当?…かも?
詩織は早速、その報告を電話でしてた…。
…駅前の某ファミレス店内。
6人のテーブル席の真ん中に僕、右に詩織、左に鈴ちゃん。僕の正面にマキさん、その右に佳奈さん、左に志乃さん。
他のお姉さん達も各テーブル席に分かれて、自由にお喋りしてる。
『じゃあ…注文したお料理を待つ時間を使って、インタビュー始めるね』
…インタビュー?
iPhoneを操作し、テーブルの上に置いたマキさん。
『iPhoneのボイスレコーダーで録声するね』
なるほど。メモじゃなくてボイスレコーダーか。
- インタビューの内容 -
《お名前は?》池川金魚です…《生年月日は?》2003年8月28日です…《血液型は?》O型です…《学生さん?》はい。大学生です。これ以上の詳細は言えません…《身長は?》160.0cmです…。
ま…また、見栄を張って…身長をサバ読みしてしまった…。
ほんとは158.6cmなのに…。
『あ…あと、体重は44.1kgです…』
『はぁぁっ!?ちょーっと金魚!ほんとに44kg!?…また痩せたの!?』
詩織はテーブルをトンと軽く叩いて、急に振り向いて僕を見た。
『あ…けど、ちょっとだけだし』
『いいなぁ…てゆうか、私のほうが金魚よりも1.5kgも重いなんて…逆転されちゃったぁ…』
…そして、また詩織はゆっくりと黙り込んだ。
けど1.5kgの差なんて、そんなに変わんない。
『あ、あのね…金魚ちゃん…』
『?』
『?』
僕らの会話に割り込んできたマキさん…っていうか、インタビューの途中に割り込んできたのは、詩織のほうなんだけど。
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