女装と復讐は街の華

木乃伊(元 ISAM-t)

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女装と復讐 -躍動編-

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Disappeared girl.
作詞:大久保啓介(木乃伊)
作曲:鈴木秋良(-)
歌 :池川金魚

(BPM=156)
She ran away from this broken mirror
And she was very pretty and cute
All the guys are looking for her
But I find it before anyone else…

誰もが探し始めた あの子はこのド派手な街で
一番可愛いって有名さ 知らない人なんて居ないくらい
微笑んで天使のように あの声は歌のように
誰もが幻って言うんだ 彼女に触れられないからって

(So she was very pretty and cute)

あの子が何処に居ようと 僕は辿り着けられる
7Gの電波速度で 僕は君を見付けられる
彼女の熱も心も 全て感じられる
目を閉じて探すんだ 彼女はきっと僕の近くにいる


She escape from this reality
And she escape into a dream
But she doesn't hate this world
This world hates her because she's special…


見付けたんだ 君はいた
星空の下で悲しそうに 
僕は手を差し出した 
本当に触れられないのかい…?

彼女は僕の手にその手を
重ねてゆっくりと立ち上がったんだ!
僕の「行こう」その声で
走り出した さあ逃げよう…

(So we escape into a dream)



誰もが探していた あの子をこのド派手な街で
一番可愛いって有名で 知らない人なんて居ないくらい
踊れば小悪魔のように そのは月のように
誰もが悪夢だって言うんだ 彼女に触れられないからって

(So she was very pretty and cute)

あの子は今ここにいる 僕はまた巡り逢えた
触れられない幻の 君を今抱きしめてる
彼女の熱も心も この胸に伝わってくる
目を閉じて誓うんだ 彼女をずっと守り続けよう

だからずっと笑っていて
So we escape into a dream

She was very pretty and cute…







…何だかよく分からないハイテンションで、歌い終えたけど…気持ち良かった。けど…息切れも凄い…疲れたぁ。

観客のみんなに『ありがとう』も言えないくらい…。


『聴いてくれてありがとーう♪』
『あ…ありがとう…』

『きゃははは。頑張って金魚が歌ってくれましたーぁ♪』


詩織がマイクを握る僕の右手を掴んで挙げてくれた。今も詩織は、とても楽しそうで幸せそうな、最高の笑顔だった。
そんな詩織の笑顔を見られて、元気が出ないわけがない…!

僕は不意にマイクを床に落として、ステージ上のど真ん中で詩織と目一杯抱擁し合った。


『ありがとう…詩織』

『うん。カッコ良かったよ。最高だった…金魚』




『やったなぁ!お疲れ!金魚!』


すぐに駆け寄って来てくれた啓介さん…ありがとうございます。3回も作詞、頑張ってくれたんですよね…言葉にできないくらい感謝です。


『金魚!詩織!お前ら最高だぜ!あははは』

『秋良くんも!啓介くんも!わっちさんもヤマさんも!みんなも最高ーぉ♪』


秋良さんもわっちさんも、ヤマさんも…少し遅れて春華さんも…みんなこのステージの真ん中へ来てくれて、僕らを褒めて肩を抱いてくれた…なんだか凄く気持ちがいい!本当に最高の瞬間からだった…。
観客のみんなの、こんなにたくさんの拍手が、一瞬聞こえなかったくらいに…。





そして僕らは、ステージに横一列に並んで、ここで一旦挨拶。
真ん中は僕と詩織…詩織の横に春華さんと秋良さん、ヤマさん。僕の横には啓介さん。その向こうにわっちさん。


『あ、その前に…』


一列に並んだその真ん中に立つ僕が、ちょっと挨拶の前に言葉を挟んだ。


『さっき私が歌ったROCKな曲…作詞したのは、こちらの超イケメンのお兄さんです。凄いよねぇ!この曲ほんとにカッコよかったぁ!』


啓介さんは「俺そんな…イケメンじゃないって!」って言ってるけど…ほんとに素敵なイケメンです。

僕らはもう一度、観客に大きく手を振って、深々とお辞儀した…こういうの、本当のアーティストライブの最後に見たことあるよね?

これがやりたかったんだ…僕。



秋良さん達、男性演奏メンバーが、手を振りながらステージ下り…。


『お待ちなさい!アンタたち!秋良くん!』

『!』


…えっ?大きなスピーカーから聴こえるこの声…まさか!?
秋良さんから《このあと、俺たちのスペシャルパフォーマーがステージに上がる予定》とは聞いてたけど…誰だとかは僕も詩織も聞いてなかった。


『えっ…この声…きゃははは!』

『なーに、私を歌わせずステージを下りようとしてんのよぉ!』


僕も詩織もキョロキョロとステージを見回す…どこ!?


『この、藤浦市の伝説の《ステージ・パフォーマー》と言われたこの私…この菊江にも一曲歌わせなさいよ!』


でっ出たーぁ!
いつも以上に派手な着物姿で、ステージの階段を上がってきた菊江さん…!!

詩織なんか、僕の手を引いてステージの端へゆっくりと逃げながら…でも大笑いしてる。


『どうもー。藤浦市のみんなー。伝説のエンターテイナー…菊江の登場よー!』


























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