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女装と復讐 -躍動編-
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岡ちゃんは何の躊躇もなく、僕のそれに答えてくれた。
『そうね。あなた達かも』
『!!』
『岡ちゃん!本当ぉ!?』
あの…詩織。今は僕が話してる番なんだけど…。
『だって、2人とも本当に可愛らしいし…そうね。鈴ちゃんに直接訊いてみてあげましょうか?』
『直接って…そんなこと出来るの!?』
…もういい。拗ねるわけじゃないけど…僕は黙って、もう詩織に任せとく…。
『だって私、鈴ちゃんとLINE友だちだもの。電話だって直接できるわよ』
…凄い!現役芸能アイドルとLINE友の!レクサスタクシーおばさんドライバー!67歳!AB型!!
『もし…それを確かめたとして…その後どうなるんだろう…』
僕は小さくボソッと呟いたつもりだったけど…それは岡ちゃんに聞こえていたらしい。
『そうね。鈴ちゃんはね…あぁ見えて、実は地元…ここ藤浦市に友達って、殆どいないのよ…』
『…なんで!?』
なんか…話のトーンが急に変わった…?
詩織のキラキラしてた瞳も、今は落ち着いてる…。
『でも、あの子だって芸能界デビューしたあとも何度か、あの子なりに友達を作ろうと頑張ったのよ』
…だけど、女の子らの殆どが、有名アイドルである伊藤鈴を遠慮がちに特別視。その結果…とてもじゃないけど《友達》という関係は遂に築けなかったらしい…。
『…それに、心からお友達だと信じてた子にも裏切られたことがあるの。《伊藤鈴と私、お友達よ》って話題を、男の子を誘って異性交遊するためだけの《ただの自慢の種》にされた…って…』
『…。』
…なんか…詩織も僕も黙ってしまった…。
『…こんな話までしちゃってごめんなさいね。だから…もし、鈴ちゃんがそう求めるなら…』
…そう求めるなら?…って?
『…鈴ちゃんのお友達になってあげてほしいの』
『えっ…ぉ、お友達!?』
詩織の瞳が、再び輝きを取り戻しはじめた。
『私、なりたい!鈴ちゃんとお友達になりたい!!』
『うふふふ』
岡ちゃんも、嬉しそうに笑ってる。
…この話題の最後に、鈴ちゃんに確認してもらうために《あとで停車したら、3人で記念写真を撮りましょう》って決まった。
『ねぇ岡ちゃん。今までに、他にどんな芸能人や有名人を乗せたことがあるの?』
『明石家さんちゃんも乗せたこともあるわ。あと聖子ちゃんとか…猪木さんとか…あと大御所の有名女優、宮代千恵子ちゃんとか…』
『凄ーい♪』
…うん。本当に本当に凄い。
『私はね、本来はそういった《要人》や《政治家さん》《業界人》とかの特別な方を専門に、お客様にお迎えする《特命個人ハイヤー》で…実は一般的な個人タクシーとかとはちょっと違うの』
『そうね。あなた達かも』
『!!』
『岡ちゃん!本当ぉ!?』
あの…詩織。今は僕が話してる番なんだけど…。
『だって、2人とも本当に可愛らしいし…そうね。鈴ちゃんに直接訊いてみてあげましょうか?』
『直接って…そんなこと出来るの!?』
…もういい。拗ねるわけじゃないけど…僕は黙って、もう詩織に任せとく…。
『だって私、鈴ちゃんとLINE友だちだもの。電話だって直接できるわよ』
…凄い!現役芸能アイドルとLINE友の!レクサスタクシーおばさんドライバー!67歳!AB型!!
『もし…それを確かめたとして…その後どうなるんだろう…』
僕は小さくボソッと呟いたつもりだったけど…それは岡ちゃんに聞こえていたらしい。
『そうね。鈴ちゃんはね…あぁ見えて、実は地元…ここ藤浦市に友達って、殆どいないのよ…』
『…なんで!?』
なんか…話のトーンが急に変わった…?
詩織のキラキラしてた瞳も、今は落ち着いてる…。
『でも、あの子だって芸能界デビューしたあとも何度か、あの子なりに友達を作ろうと頑張ったのよ』
…だけど、女の子らの殆どが、有名アイドルである伊藤鈴を遠慮がちに特別視。その結果…とてもじゃないけど《友達》という関係は遂に築けなかったらしい…。
『…それに、心からお友達だと信じてた子にも裏切られたことがあるの。《伊藤鈴と私、お友達よ》って話題を、男の子を誘って異性交遊するためだけの《ただの自慢の種》にされた…って…』
『…。』
…なんか…詩織も僕も黙ってしまった…。
『…こんな話までしちゃってごめんなさいね。だから…もし、鈴ちゃんがそう求めるなら…』
…そう求めるなら?…って?
『…鈴ちゃんのお友達になってあげてほしいの』
『えっ…ぉ、お友達!?』
詩織の瞳が、再び輝きを取り戻しはじめた。
『私、なりたい!鈴ちゃんとお友達になりたい!!』
『うふふふ』
岡ちゃんも、嬉しそうに笑ってる。
…この話題の最後に、鈴ちゃんに確認してもらうために《あとで停車したら、3人で記念写真を撮りましょう》って決まった。
『ねぇ岡ちゃん。今までに、他にどんな芸能人や有名人を乗せたことがあるの?』
『明石家さんちゃんも乗せたこともあるわ。あと聖子ちゃんとか…猪木さんとか…あと大御所の有名女優、宮代千恵子ちゃんとか…』
『凄ーい♪』
…うん。本当に本当に凄い。
『私はね、本来はそういった《要人》や《政治家さん》《業界人》とかの特別な方を専門に、お客様にお迎えする《特命個人ハイヤー》で…実は一般的な個人タクシーとかとはちょっと違うの』
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