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女装と復讐 -躍動編-
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2人の声にびっくりして、僕も慌ててドアを閉めた。
ほんの一瞬、ドアの隙間から…詩織の白くて綺麗な素肌の、首筋から肩の辺りが…白色の肩紐が…肩に垂れた長い髪が…ちょっとだけ見えてしまった…。ごめん。詩織…。
「信吾くん?どうかしたの?」
ドアの向こうから…アンナさんの声だ。
『いえ…ただ、朝の挨拶を…と…』
「…挨拶?ごめんね信吾くん。詩織の振袖の着付け、今始めたばっかりだったから…」
『あ!…こちらこそ。すみません…』
もし今ドアを開けてたら完全に見…かもしれない。危ない危ない。
あとで詩織にグーで殺されかけるところだった…。
「ねぇ、私たちもう先にシャワー浴びたんだけど、信吾くんも振袖着る前に、シャワー浴びてきたら?」
『シャワーですか?あ、はい』
ボディーソープは白のポンプ…シャンプーは青紫、コンディショナーは…って、僕は使わないけど赤紫…新しい青色の歯ブラシ…バスタオルは緑色のを使って…。
アンナさんから一通りの説明を聞いて浴室へ。
僕は大抵いつも、10分もあればシャワータイムは終了。髪と体をささっと洗って、ついでに浴室内で歯磨き。老廃物の溜まり易いピアス穴も丁寧に優しく洗い流して…さっと浴室から出て着替える。
『アンナさーん、シャワーありがとうございました』
「もう出たの?早いわね」
…まだ詩織の振袖の着付けは終わってないらしい…って当然か。15分程しか経ってないんだから。
「…じゃ、テレビでも見てゆっくりしてて」
『あ、はい』
…今見てるテレビの番組内では、お正月特番らしくお笑い芸人が次々と登場し、漫才やコントをやっている。
あ!そういえば…あとで押木町のお父さんとお母さんに、ちゃんと忘れず年明けの《あけおめ電話》しとかないと…。
《ピンポーン♪》
えっ?…もう秋良さんたち来た!?だってまだ8時20分頃なんだけど。
《ピンポーン♪》
玄関のドアチャイムがまた鳴った。僕は立ち上がって寝室のドアへと急ぐ。
『アンナさん、秋良さんたち、もう来たみたいなんですけど…』
「えっ?もう?…ちょっと私、手が離せないから、信吾くん代わりに玄関出てくれる?」
『あ、分かりました』
…ってことで僕は玄関へと急いで…玄関扉のロックを解除し、ゆっくりと開けた。
『アンナおはよっ!明けましておめでー…………えっ?』
えっ!?…なのは僕も同じだ。ドアチャイムを押していたのは、秋良さんたちではなかった。
明るい栗色の、緩やかにカールした長い髪…目がパッチリ、綺麗な整った顔…細くて背が高くて、スタイルも綺麗。
『あの…私、お家間違えたかしら…?』
その綺麗な女の人は、一旦玄関を出て再確認…。
『あ…いえ!ここ、間違いなく篠崎杏菜さんの家です!』
ほんの一瞬、ドアの隙間から…詩織の白くて綺麗な素肌の、首筋から肩の辺りが…白色の肩紐が…肩に垂れた長い髪が…ちょっとだけ見えてしまった…。ごめん。詩織…。
「信吾くん?どうかしたの?」
ドアの向こうから…アンナさんの声だ。
『いえ…ただ、朝の挨拶を…と…』
「…挨拶?ごめんね信吾くん。詩織の振袖の着付け、今始めたばっかりだったから…」
『あ!…こちらこそ。すみません…』
もし今ドアを開けてたら完全に見…かもしれない。危ない危ない。
あとで詩織にグーで殺されかけるところだった…。
「ねぇ、私たちもう先にシャワー浴びたんだけど、信吾くんも振袖着る前に、シャワー浴びてきたら?」
『シャワーですか?あ、はい』
ボディーソープは白のポンプ…シャンプーは青紫、コンディショナーは…って、僕は使わないけど赤紫…新しい青色の歯ブラシ…バスタオルは緑色のを使って…。
アンナさんから一通りの説明を聞いて浴室へ。
僕は大抵いつも、10分もあればシャワータイムは終了。髪と体をささっと洗って、ついでに浴室内で歯磨き。老廃物の溜まり易いピアス穴も丁寧に優しく洗い流して…さっと浴室から出て着替える。
『アンナさーん、シャワーありがとうございました』
「もう出たの?早いわね」
…まだ詩織の振袖の着付けは終わってないらしい…って当然か。15分程しか経ってないんだから。
「…じゃ、テレビでも見てゆっくりしてて」
『あ、はい』
…今見てるテレビの番組内では、お正月特番らしくお笑い芸人が次々と登場し、漫才やコントをやっている。
あ!そういえば…あとで押木町のお父さんとお母さんに、ちゃんと忘れず年明けの《あけおめ電話》しとかないと…。
《ピンポーン♪》
えっ?…もう秋良さんたち来た!?だってまだ8時20分頃なんだけど。
《ピンポーン♪》
玄関のドアチャイムがまた鳴った。僕は立ち上がって寝室のドアへと急ぐ。
『アンナさん、秋良さんたち、もう来たみたいなんですけど…』
「えっ?もう?…ちょっと私、手が離せないから、信吾くん代わりに玄関出てくれる?」
『あ、分かりました』
…ってことで僕は玄関へと急いで…玄関扉のロックを解除し、ゆっくりと開けた。
『アンナおはよっ!明けましておめでー…………えっ?』
えっ!?…なのは僕も同じだ。ドアチャイムを押していたのは、秋良さんたちではなかった。
明るい栗色の、緩やかにカールした長い髪…目がパッチリ、綺麗な整った顔…細くて背が高くて、スタイルも綺麗。
『あの…私、お家間違えたかしら…?』
その綺麗な女の人は、一旦玄関を出て再確認…。
『あ…いえ!ここ、間違いなく篠崎杏菜さんの家です!』
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