41 / 490
女装と復讐 -発起編-
page.26
しおりを挟む
アンナさんが僕を呼んだ。僕はアンナさんの左隣へ。
『信吾くん。じゃ…そろそろ、みんなの紹介を始めるわね』
『はい』
アンナさんの紹介が始まった。
一番に指名したのは、一番目立っていた…しかも、詩織って子にエロいとか言われてた…あのカッコいいお兄さんだ。
鈴木秋良さん。27歳。
【Posi-Stylish/Japan】という、衣装デザインの小さな個人事務所を経営しているらしい。今後、僕の女の子衣装をデザインしてくれるらしい。
大久保啓介さん。25歳。
見た感じ、落ち着いた雰囲気のお兄さん。このお兄さんもカッコいいな。普段は秋良さんのデザインした見本衣装の縫製を担当…つまり、秋良さんのビジネスパートナーらしい。
廣瀬大基さん。27歳。
秋良さんとは逆に、凄くクールな感じのお兄さん。こちらも、お洒落な小物やアクセサリーを製作する個人販売店を経営しているらしい。しかも秋良さんとは同級生。女装の小物やアクセサリーの製作、宜しくお願いします…。
矢野智治さん。34歳。
あまり目立たない、地味な雰囲気の…って、ごめんなさい。
お父さんが、主に女性用のウィッグを作る製造会社を経営…とのこと。今後は僕にウィッグを貸し出ししてくれるんだとか。
次にアンナさんと僕は、あの女の子の前で立ち止まった。
『彼女は、岡本詩織。六条大学の一年生。19歳…』
アンナさんの説明を、ちゃんと聞いてた筈なのに…よく理解できなかった。
解ったのは《この美容院の専属素人モデル》らしい…専属素人モデル?
…あと《信吾くんをアシストしてくれるパートナー》って…?
結局…やっぱり理解が足りず、モヤモヤしたまま…一番離れた場所で、黙って腕を組み、壁に寄りかかる男性の前で止まった。きちんと整えられた髭を蓄えた顔は、さっきからずっと斜め下を向いていた。
『…彼は中澤雄二、40歳。私が天才カメラマンだと認めてる人よ』
……天才カメラマン?…へぇ。
『あと、アンナさんの彼氏だよね。へへっ』
詩織ちゃんが突然、説明に割り込んできた。アンナさんの彼氏かぁ……そっか…。
『雄二…。この男の子が私の話していた…』
まだアンナさんが説明している最中なのに、もう分かったと言わんばかりにウンウンと黙って頷いた。
アンナさんは、気を取り直したように、ゆっくりと笑顔を取り戻すと…。
『じゃ、最後は私ね。篠崎杏菜…私は29歳よ』
『信吾くん。じゃ…そろそろ、みんなの紹介を始めるわね』
『はい』
アンナさんの紹介が始まった。
一番に指名したのは、一番目立っていた…しかも、詩織って子にエロいとか言われてた…あのカッコいいお兄さんだ。
鈴木秋良さん。27歳。
【Posi-Stylish/Japan】という、衣装デザインの小さな個人事務所を経営しているらしい。今後、僕の女の子衣装をデザインしてくれるらしい。
大久保啓介さん。25歳。
見た感じ、落ち着いた雰囲気のお兄さん。このお兄さんもカッコいいな。普段は秋良さんのデザインした見本衣装の縫製を担当…つまり、秋良さんのビジネスパートナーらしい。
廣瀬大基さん。27歳。
秋良さんとは逆に、凄くクールな感じのお兄さん。こちらも、お洒落な小物やアクセサリーを製作する個人販売店を経営しているらしい。しかも秋良さんとは同級生。女装の小物やアクセサリーの製作、宜しくお願いします…。
矢野智治さん。34歳。
あまり目立たない、地味な雰囲気の…って、ごめんなさい。
お父さんが、主に女性用のウィッグを作る製造会社を経営…とのこと。今後は僕にウィッグを貸し出ししてくれるんだとか。
次にアンナさんと僕は、あの女の子の前で立ち止まった。
『彼女は、岡本詩織。六条大学の一年生。19歳…』
アンナさんの説明を、ちゃんと聞いてた筈なのに…よく理解できなかった。
解ったのは《この美容院の専属素人モデル》らしい…専属素人モデル?
…あと《信吾くんをアシストしてくれるパートナー》って…?
結局…やっぱり理解が足りず、モヤモヤしたまま…一番離れた場所で、黙って腕を組み、壁に寄りかかる男性の前で止まった。きちんと整えられた髭を蓄えた顔は、さっきからずっと斜め下を向いていた。
『…彼は中澤雄二、40歳。私が天才カメラマンだと認めてる人よ』
……天才カメラマン?…へぇ。
『あと、アンナさんの彼氏だよね。へへっ』
詩織ちゃんが突然、説明に割り込んできた。アンナさんの彼氏かぁ……そっか…。
『雄二…。この男の子が私の話していた…』
まだアンナさんが説明している最中なのに、もう分かったと言わんばかりにウンウンと黙って頷いた。
アンナさんは、気を取り直したように、ゆっくりと笑顔を取り戻すと…。
『じゃ、最後は私ね。篠崎杏菜…私は29歳よ』
1
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
女ハッカーのコードネームは @takashi
一宮 沙耶
大衆娯楽
男の子に、子宮と女性の生殖器を移植するとどうなるのか?
その後、かっこよく生きる女性ハッカーの物語です。
守護霊がよく喋るので、聞いてみてください。
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
後悔と快感の中で
なつき
エッセイ・ノンフィクション
後悔してる私
快感に溺れてしまってる私
なつきの体験談かも知れないです
もしもあの人達がこれを読んだらどうしよう
もっと後悔して
もっと溺れてしまうかも
※感想を聞かせてもらえたらうれしいです
女豹の恩讐『死闘!兄と妹。禁断のシュートマッチ』
コバひろ
大衆娯楽
前作 “雌蛇の罠『異性異種格闘技戦』男と女、宿命のシュートマッチ”
(全20話)の続編。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/329235482/129667563/episode/6150211
男子キックボクサーを倒したNOZOMIのその後は?
そんな女子格闘家NOZOMIに敗れ命まで落とした父の仇を討つべく、兄と娘の青春、家族愛。
格闘技を通して、ジェンダーフリー、ジェンダーレスとは?を描きたいと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる