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5話 告白の言葉

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「クライブ、本当にごめんさない……思い出させてしまって、貴方のことを振ってしまったのは、本当に申し訳ないく思っているわ……」

「グサッ、グサッ……! ははは、ルリアは手厳しいな……あはははははっ」


 なんだか擬音がクライブから音声になって聞こえて来た気がする……しまった、空気の読めない発言をしてしまったかもしれない。ちょっと私はパニックになっている……彼が、私の初恋の相手が私のことをまだ想ってくれているのかもしれないと、期待してしまっていたから。


「ごめんなさい……クライブ。なんだか私、パニックになっているみたいだわ。この話はこれで終わりにしましょう」

「いや、構わないんだ……別に嫌というわけじゃないし」


 あれ? クライブに悪いと思っていたけれど、そんなに失礼なことは言っていなかったのかしら?」

「私、クライブに酷いことを言ってしまったような気がするし……」

「あははは、まあ、ルリアがそこまでハッキリ言うとは思わなかったからビックリしただけさ。悪気がないのは、わかっているからさ」

 あ、やっぱり空気の読めない発言ではあったみたいね……気を付けないと。親しき仲にも礼儀ありっていう先人の言葉もあるくらいだしね。

「君の最初の質問だったね、告白のセリフを覚えているか? 流石に半年くらいしか経ってないし忘れたりしないよ」

「そ、そうよね……ただ、本当にごめんなさい……私が空気を読まずについつい言ってしまっただけだから。特に答えなくても別に……」


「ルリア、僕と一緒に今後の道を歩んでくれないか?」

「あっ……」


 これは彼からの反撃だったのか……後から考えると、そんな気がしないでもないけれど、その時の私は何も考えられなくなってしまっていた。クライブは、私の質問の答えに合わせる形で、あの時と同じ告白を行ってきたのだから……。

 あの時は……私はその言葉に頷くことは出来なかった。でも、今はどうなんだろう? 頷いてしまっても良いのかな……?



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 ガスト・モリアーヌ第二王子……


「へへへ、なかなか、楽しめたぜミリアム。これからもよろしくな……!」

「お、王子殿下……そ、その、大丈夫なのでしょうか? 私とはその……」

「ん? 今日は安全日だったのだろう? ならば問題はあるまい」


「そ、それはそうかもしれませんが……ですが、万が一……」


 本日はメイドの新人メイドのミリアムを食ってやった。なかなか、良い感じの娘だ。私の好みに徐々に育て上げてやるとするか。ふははははははっ。

 ついつい興奮して、ろくに避妊をしなかったが、まあ問題ないだろう。そんな簡単に妊娠するというものでもあるまいて。この前は貴族令嬢で中々、子供が出来ずに悩んでいる者の話を聞いたばかりだからな。


 あの五月蠅いルリアと別れたのは正解だったな。ふはははは、こんなにも楽しく王族生活を満喫しているのだ。結婚などという呪縛などに当分、縛られるつもりなどない。
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