婚約破棄らしいので、私は愛する人に魔法を行使します

マルローネ

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10話 魔法の仕事 その1

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 パナマ伯爵のパーティーは無事に? 終わった。

 私とリクイドの関係性をどこまでアピールできたかはわからないけれd、それなりにインパクトを与えるには成功したのではないかと思う。ニセの恋愛みたいなものだけれどね。

 これがどのように転がるのかはまだわからない。でもやるだけのことはやったわけだ。結果はまだわからないのだから、今からくよくよしていてもしょうがない。


 私はリクイドの屋敷に行って魔法を行使しようと思った。それで案内されているんだけれど。


「まさか、本当に来るとは思っていなかったよ」

「私が適当に嘘を言うと思っていたの?」

「いや、そういうわけじゃないけどさ。私としては貴重な魔法を私なんかの為に使わなくてもいいんじゃないかと」

「貴重な魔法だから使うのよ。あなたの役に立ちたいの」


 これはある意味では恋の告白かもしれない。それくらいリクイドには感謝していた。だから協力したいのだ。


「それならこの書類をまとめてくれないか? さっき落としちゃってさ」

「それくらいならお安いご用よ」


 私は念動力を使って書類をページ順に並べ替えた。すぐに整頓は終了する。こういうところは魔法のがはるかに楽だ。手作業では1時間かかる作業も数分とかからずに終わるし。

「相変わらず凄いな。ハグリズの元ではどんなことをしていたんだい?」

「こういう書類の整理から図書館の整頓、家事や料理なんかも手伝っていたわね。そして資材運搬が一番多かったかしら」

「なるほど。土木事業を早く終わらせるには魔法が強いだろうからな」

「そういうことね」


 ハグリズの元ではかなりの作業量をこなしていたように思う。後任の魔法使いが出て来たとしていたけれど、あれだけの作業量を行える魔法使いなのだろうか? それは少し心配であった。潰れないといいけれど……。


「レジャーランドの建設が予定よりも遅くなっているんだ。その手伝いをしてもらっても大丈夫かな?」

「大丈夫よ、そういう重労働の方が魔法を行使しがいがあるし」

「ははは、なんだか頼もしいな」


 ハグリズの元で修行していたようなものだから、重労働になっても平気だわ。まあ、リクイドはかなり気を遣ってくれると思うけれどね。
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