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「まさか、このタイミングでルシエドに会えるとは思わなかったわ」
「僕もだよ、ミリー。まさか、君に会えるとは思ってなかった」
私達はパーティー会場の端に行き、1年振りの会話を楽しんだ。彼と出会ったのはボイド様と出会う前の話で8歳くらいだったような気がする。それからしばらく彼との付き合いはあったのだけれど、その時に彼に恋をしたのだ。でも、私は1年前に「お兄様」のように慕っていたボイド様と婚約をした。ルシエドも祝福してくれていたわね。
それから1年……こうして久しぶりに会話を楽しんでいるのだけれど、あの時とは随分と変わってしまったわ。
「今日は婚約者のボイド殿とは一緒じゃないのか?」
「あ、ええと……それは」
「どうかしたのか?」
ルシエドはまだ知らないようね、私達の関係がとっくに終わっていることに。公爵令息という立場であることを考えると遅いくらいかもしれない。
「ボイド様は……その」
「何かあったのか?」
「実は……婚約破棄されたのよ、私は」
「えっ、婚約破棄?」
ルシエドは本当に知らなかったようだ。かなり驚いていたから。
----------------------------
私は仕方がないのでルシエドに全てを話すことにした。かなり恥ずかしいことではあったけれど。
「なるほど、そんなことがあったのか。なんと言えばいいのか分からないが……」
「いえ、気遣ってくれてありがとう。そんなに心配しなくて大丈夫よ」
「本当に大丈夫なのか? 何やら噂も軽く流れているようだが……」
「ああ、それはね……」
ヘンリック様がこちらを見ていた。私達が何を話しているのか気になっているようだ。ヘンリック様はおそらく、私がシエナ様を虐めていると思っているだろうし。やりにくいわね。
「シエナ嬢を虐めていたという話は……」
「ルシエドはどうだと思っているの?」
私はルシエドの本音が聞きたかった。だから、まずは彼の想いを聞いてみる。ルシエドはゆっくりとした口調で話し出した。
「そうだな……僕はミリーのことを信用している。虐めなんて最低なことはしていないと思っているさ。どうなんだい?」
「ありがとう、ルシエド。その想いを聞けて嬉しいわ。私はもちろん無実よ。虐めの話は単なる濡れ衣でしかないの」
でも一つだけ問題があった。
「ルシエドに出せる証拠はないけれどね」
「なるほど。だからこそ、ボイド殿も君を叱責して婚約破棄なんて言い出したのか」
「そういうことになるわね」
虐めていないという証拠がなかった。私の心の中以外は……だからこそ、私は追い出されたのだから。でも、ルシエドは信じてくれているし、お父様も信じてくれている。これは本当に嬉しいことだ。
「私はルシエドに信じてもらっているだけで十分だわ。あっ……あれは……!」
「どうしたんだい、ミリー?」
ルシエドはまだ気付いていないみたいだけれど、ボイド様とシエナ様の二人が入って来ていた。このパーティー会場でまさか会うことになるなんて……嘘でしょう?
「僕もだよ、ミリー。まさか、君に会えるとは思ってなかった」
私達はパーティー会場の端に行き、1年振りの会話を楽しんだ。彼と出会ったのはボイド様と出会う前の話で8歳くらいだったような気がする。それからしばらく彼との付き合いはあったのだけれど、その時に彼に恋をしたのだ。でも、私は1年前に「お兄様」のように慕っていたボイド様と婚約をした。ルシエドも祝福してくれていたわね。
それから1年……こうして久しぶりに会話を楽しんでいるのだけれど、あの時とは随分と変わってしまったわ。
「今日は婚約者のボイド殿とは一緒じゃないのか?」
「あ、ええと……それは」
「どうかしたのか?」
ルシエドはまだ知らないようね、私達の関係がとっくに終わっていることに。公爵令息という立場であることを考えると遅いくらいかもしれない。
「ボイド様は……その」
「何かあったのか?」
「実は……婚約破棄されたのよ、私は」
「えっ、婚約破棄?」
ルシエドは本当に知らなかったようだ。かなり驚いていたから。
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私は仕方がないのでルシエドに全てを話すことにした。かなり恥ずかしいことではあったけれど。
「なるほど、そんなことがあったのか。なんと言えばいいのか分からないが……」
「いえ、気遣ってくれてありがとう。そんなに心配しなくて大丈夫よ」
「本当に大丈夫なのか? 何やら噂も軽く流れているようだが……」
「ああ、それはね……」
ヘンリック様がこちらを見ていた。私達が何を話しているのか気になっているようだ。ヘンリック様はおそらく、私がシエナ様を虐めていると思っているだろうし。やりにくいわね。
「シエナ嬢を虐めていたという話は……」
「ルシエドはどうだと思っているの?」
私はルシエドの本音が聞きたかった。だから、まずは彼の想いを聞いてみる。ルシエドはゆっくりとした口調で話し出した。
「そうだな……僕はミリーのことを信用している。虐めなんて最低なことはしていないと思っているさ。どうなんだい?」
「ありがとう、ルシエド。その想いを聞けて嬉しいわ。私はもちろん無実よ。虐めの話は単なる濡れ衣でしかないの」
でも一つだけ問題があった。
「ルシエドに出せる証拠はないけれどね」
「なるほど。だからこそ、ボイド殿も君を叱責して婚約破棄なんて言い出したのか」
「そういうことになるわね」
虐めていないという証拠がなかった。私の心の中以外は……だからこそ、私は追い出されたのだから。でも、ルシエドは信じてくれているし、お父様も信じてくれている。これは本当に嬉しいことだ。
「私はルシエドに信じてもらっているだけで十分だわ。あっ……あれは……!」
「どうしたんだい、ミリー?」
ルシエドはまだ気付いていないみたいだけれど、ボイド様とシエナ様の二人が入って来ていた。このパーティー会場でまさか会うことになるなんて……嘘でしょう?
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