31 / 42
31:もみもみ
しおりを挟む
「やぁぁぁ~、癒されるぅ」
恍惚とした表情で、神官のミーナさんが言う。
にゃびが彼女の手を取ってもみもみと揉み解していた。
肉球もみもみのレベルを3にして、急いでマッサージを開始。
魔力の回復に効果があるのかは分からないが、何もしないよりはいい。
にゃびのマッサージが行われている間に、残りのメンバーで安全地帯まで走る準備をする。
「空間収納袋か、そんなレアアイテムを持ってるなんて、凄いな」
「これは完全に運だけどね。本当に俺を信じてくれるのか?」
「あぁ。わざわざ駆けつけて助けてくれるような冒険者を、どうして疑えるんだ」
彼らの荷物を俺の袋の中に入れる。
重い荷物を持ったまま走れば、体力の消耗も激しくなるからな。
荷物を入れる──その気になれば持ち逃げだって出来る状況だ。
そうはならない、と、彼らは俺を信じてくれた。
「次はリアックよ。あぁ、でももっとぷにぷにして欲しかった」
「それで、魔力はどうなんだ?」
「少し回復したみたい、大丈夫よ兄さん」
重傷だった戦士と神官は兄妹だったのか。
それはともかく、もみもみで魔力の回復も促されたようだ。
今のうちにスキルボードを弄っておこう。
コポトからの贈り物。スキルの発生条件がどうとか書かれていたけど。
階段の隅に寄って、荷物の整理をする振りをしてステータスボードを呼び出す。
コポトの贈り物……それっぽいものはどこにも見えない。
職業を見習い魔術師にして、スキル一覧を確認してみよう。何かヒントが──あった!
ステータスボードの文字は白色なのに、いくつか灰色の文字で書かれたスキル名がある。
触れると説明が出て来て、そこにスキルの獲得条件があるじゃないか!?
おぉ、範囲魔法スキルがある!
「もみもみ終わったにゃ」
「ロイドくん、こっちの準備は終わったぞ」
「あ、はいっ。じゃあ──」
急いでステータスボードを弄って、プチ・カッターのレベルを10に、灰色から白に変わった『プチ・ファイアストーム』のスキルを5にしておいた。
「ミーナさん。まだ魔力は全快じゃないだろうし、温存してください。俺もプチ・ブレッシング使えるんで、サポートは俺がします」
「ロイドくんも神官、なの? でも剣を使っていたみたいだし」
「俺、器用貧乏なんですよ」
全員にプチ・ブレッシングを施し、俺とにゃびが先頭に立って走り出す。最後尾は重傷だった向こうのリーダーのジンだ。
「ロイド、前方右側の角」
「了解。にゃび、頼む」
「うにゃ」
耳のいいルナは俺たちのすぐ後ろだ。
にゃびの影が先行して、ルナが言った右側の角へと突っ込む。
すぐにモンスターの悲鳴が聞こえたが、無視して真っ直ぐ駆け抜ける。
十字路を過ぎる際にプチ・ファイアを右側に投げ込んだ。
「魔術師のスキルまで? 器用貧乏の域を超えてんじゃないか?」
そんな声が後ろから掛けられた。もうひとりの戦士キリクだ。
「あはは……俺、職業適性なしなんで」
「適正──あっ、最近噂になってる適正なしって、君のことだったのか」
「モンスターハウスからの生存者!? なんだか希望が見えてきましたね」
リアックの、少し弾んだような声が聞こえてきた。
安易に期待されるのも困るけど、今は落ち込まれるよりはいい。
記憶を頼りに通路を走るが、スタンピード化しつつあることを実感した。
どんどん地面から壁からモンスターが生み出されている。
どこかで誰かがモンスターを倒しまくっているにしても、復活ペースが速すぎるだろっ。
「くそ、キリがないなっ」
「道を塞ぐ奴だけ倒して、あとは無視しようっ。殲滅速度より復活速度のほうが早くなってきてる!」
「トレインはクソだが、そんなことも言ってられないか」
暫く走ると別の冒険者パーティーがモンスターに囲まれている場面に遭遇した。
「"プチ・サンダー"! 安全地帯まで走れっ」
「な、仲間が怪我を」
「任せてください。"サークル・ヒール"!」
凄い。ミーナの治癒スキルは、ヒールの範囲版じゃないか。
見習いでもあれ、覚えられるかな。
「"インパクトアロー"! 吹き飛ばすから、今のうちにっ」
ルナが正面奥の通路から迫って来るモンスターを吹き飛ばす。
右側通路に駆けていって、群がるモンスターに向かってバースト・ブレイクをお見舞いしてこちらも吹き飛ばした。
横からにゃびが躍り出て、仕留めそこなった奴の止めを刺す。更に後方から魔法の援護射撃が飛んで来た。
「"プチ・ブレッシング"。とにかく走れっ。安全地帯はこの近くのはずだっ」
「道を覚えていないのか? なら任せろ。この先の二つ目の角をまず右だ」
「知ってるのか? 助かるっ。にゃび、影を」
「先行にゃ~」
移動速度の速さは、敏捷度にも依存している。
低いから極端に遅い訳じゃないが、高いとその分早く走れる。
だからといって他の人を置いて行く訳にも行かないから、にゃびと、それから俺、ルナも加減して走っていた。
角のたびににゃびの影に先行させて、その先のモンスターの注意を引き付ける。
俺とにゃび、それからルナが追い付いたらインパクトアローでふっ飛ばし、更に群がっているモンスターがいればバースト・ブレイク。
にゃびが素早く個別に止めを刺して行った。
数が多い時には、追いついたリアックが援護射撃をしてくれる。
二つ目の角を曲がって、さっき合流したパーティーが次の道を叫ぶ。
「まっすぐ突き当りを左! 途中に脇道がいくつかあるから気を付けろっ」
「了解っ」
突き当りの壁は、モンスターに阻まれて見えない。そこへルナの矢が飛んで、モンスターを吹き飛ばす。
「"プチ・ファイアストーム"!」
人がいないから安心してぶっ放せる。
渦巻く炎が、待ち構えるモンスターの群れの中心に現れた。
飛ばすタイプじゃなく、任意の場所に炎の竜巻を出現させる魔法スキルか。
モンスターを巻き込んで炎が渦巻き、次第に収束していく。
レベルを5までしかとらなかったせいもあるのか、即死させることは出来なかった。
だがほとんどが瀕死状態だ。
「すげっ。なんでお前は神官スキルと魔術師スキルが使えるんだよ」
「あー、説明は安全な所に行ってからで。止めは刺さずに走り抜けようっ。俺とにゃびが先行する」
あの魔法があれば、少し先行して先に燃やしておく方が安全かもしれない。
にゃびを連れて行くのは保険だ。魔法スキルの範囲外にいて、元気に突っ込んでこられたときには彼に仕留めて貰う。
「突き当りを左だぞ、にゃび」
「オッケーにゃ」
左──角を曲がる時、右側から走って来る人影が見えた。
その人影は、
「ルイック!?」
「ロイド!?」
「いっぱいいるにゃよロイド!」
左に曲がった先に、数十体のモンスターがいた。
駆けてくるルイックたちの背後にもモンスターはいた。
そして俺の後ろを追ってくるルナたちの背後にも。
「"プチ・ファイアストーム"!!」
左側の通路に向かってスキルを放つ。
後ろにもう一発──でもこのタイミングだと、ルナたちを巻き込んでしまう!
「あんたたち!」
ルナの声がしてすぐに振り向くと、ルイックが彼女を──
「邪魔なんだよ、どけ!」
ルナは突き飛ばされ、彼女はその場に倒れ込んだ。
恍惚とした表情で、神官のミーナさんが言う。
にゃびが彼女の手を取ってもみもみと揉み解していた。
肉球もみもみのレベルを3にして、急いでマッサージを開始。
魔力の回復に効果があるのかは分からないが、何もしないよりはいい。
にゃびのマッサージが行われている間に、残りのメンバーで安全地帯まで走る準備をする。
「空間収納袋か、そんなレアアイテムを持ってるなんて、凄いな」
「これは完全に運だけどね。本当に俺を信じてくれるのか?」
「あぁ。わざわざ駆けつけて助けてくれるような冒険者を、どうして疑えるんだ」
彼らの荷物を俺の袋の中に入れる。
重い荷物を持ったまま走れば、体力の消耗も激しくなるからな。
荷物を入れる──その気になれば持ち逃げだって出来る状況だ。
そうはならない、と、彼らは俺を信じてくれた。
「次はリアックよ。あぁ、でももっとぷにぷにして欲しかった」
「それで、魔力はどうなんだ?」
「少し回復したみたい、大丈夫よ兄さん」
重傷だった戦士と神官は兄妹だったのか。
それはともかく、もみもみで魔力の回復も促されたようだ。
今のうちにスキルボードを弄っておこう。
コポトからの贈り物。スキルの発生条件がどうとか書かれていたけど。
階段の隅に寄って、荷物の整理をする振りをしてステータスボードを呼び出す。
コポトの贈り物……それっぽいものはどこにも見えない。
職業を見習い魔術師にして、スキル一覧を確認してみよう。何かヒントが──あった!
ステータスボードの文字は白色なのに、いくつか灰色の文字で書かれたスキル名がある。
触れると説明が出て来て、そこにスキルの獲得条件があるじゃないか!?
おぉ、範囲魔法スキルがある!
「もみもみ終わったにゃ」
「ロイドくん、こっちの準備は終わったぞ」
「あ、はいっ。じゃあ──」
急いでステータスボードを弄って、プチ・カッターのレベルを10に、灰色から白に変わった『プチ・ファイアストーム』のスキルを5にしておいた。
「ミーナさん。まだ魔力は全快じゃないだろうし、温存してください。俺もプチ・ブレッシング使えるんで、サポートは俺がします」
「ロイドくんも神官、なの? でも剣を使っていたみたいだし」
「俺、器用貧乏なんですよ」
全員にプチ・ブレッシングを施し、俺とにゃびが先頭に立って走り出す。最後尾は重傷だった向こうのリーダーのジンだ。
「ロイド、前方右側の角」
「了解。にゃび、頼む」
「うにゃ」
耳のいいルナは俺たちのすぐ後ろだ。
にゃびの影が先行して、ルナが言った右側の角へと突っ込む。
すぐにモンスターの悲鳴が聞こえたが、無視して真っ直ぐ駆け抜ける。
十字路を過ぎる際にプチ・ファイアを右側に投げ込んだ。
「魔術師のスキルまで? 器用貧乏の域を超えてんじゃないか?」
そんな声が後ろから掛けられた。もうひとりの戦士キリクだ。
「あはは……俺、職業適性なしなんで」
「適正──あっ、最近噂になってる適正なしって、君のことだったのか」
「モンスターハウスからの生存者!? なんだか希望が見えてきましたね」
リアックの、少し弾んだような声が聞こえてきた。
安易に期待されるのも困るけど、今は落ち込まれるよりはいい。
記憶を頼りに通路を走るが、スタンピード化しつつあることを実感した。
どんどん地面から壁からモンスターが生み出されている。
どこかで誰かがモンスターを倒しまくっているにしても、復活ペースが速すぎるだろっ。
「くそ、キリがないなっ」
「道を塞ぐ奴だけ倒して、あとは無視しようっ。殲滅速度より復活速度のほうが早くなってきてる!」
「トレインはクソだが、そんなことも言ってられないか」
暫く走ると別の冒険者パーティーがモンスターに囲まれている場面に遭遇した。
「"プチ・サンダー"! 安全地帯まで走れっ」
「な、仲間が怪我を」
「任せてください。"サークル・ヒール"!」
凄い。ミーナの治癒スキルは、ヒールの範囲版じゃないか。
見習いでもあれ、覚えられるかな。
「"インパクトアロー"! 吹き飛ばすから、今のうちにっ」
ルナが正面奥の通路から迫って来るモンスターを吹き飛ばす。
右側通路に駆けていって、群がるモンスターに向かってバースト・ブレイクをお見舞いしてこちらも吹き飛ばした。
横からにゃびが躍り出て、仕留めそこなった奴の止めを刺す。更に後方から魔法の援護射撃が飛んで来た。
「"プチ・ブレッシング"。とにかく走れっ。安全地帯はこの近くのはずだっ」
「道を覚えていないのか? なら任せろ。この先の二つ目の角をまず右だ」
「知ってるのか? 助かるっ。にゃび、影を」
「先行にゃ~」
移動速度の速さは、敏捷度にも依存している。
低いから極端に遅い訳じゃないが、高いとその分早く走れる。
だからといって他の人を置いて行く訳にも行かないから、にゃびと、それから俺、ルナも加減して走っていた。
角のたびににゃびの影に先行させて、その先のモンスターの注意を引き付ける。
俺とにゃび、それからルナが追い付いたらインパクトアローでふっ飛ばし、更に群がっているモンスターがいればバースト・ブレイク。
にゃびが素早く個別に止めを刺して行った。
数が多い時には、追いついたリアックが援護射撃をしてくれる。
二つ目の角を曲がって、さっき合流したパーティーが次の道を叫ぶ。
「まっすぐ突き当りを左! 途中に脇道がいくつかあるから気を付けろっ」
「了解っ」
突き当りの壁は、モンスターに阻まれて見えない。そこへルナの矢が飛んで、モンスターを吹き飛ばす。
「"プチ・ファイアストーム"!」
人がいないから安心してぶっ放せる。
渦巻く炎が、待ち構えるモンスターの群れの中心に現れた。
飛ばすタイプじゃなく、任意の場所に炎の竜巻を出現させる魔法スキルか。
モンスターを巻き込んで炎が渦巻き、次第に収束していく。
レベルを5までしかとらなかったせいもあるのか、即死させることは出来なかった。
だがほとんどが瀕死状態だ。
「すげっ。なんでお前は神官スキルと魔術師スキルが使えるんだよ」
「あー、説明は安全な所に行ってからで。止めは刺さずに走り抜けようっ。俺とにゃびが先行する」
あの魔法があれば、少し先行して先に燃やしておく方が安全かもしれない。
にゃびを連れて行くのは保険だ。魔法スキルの範囲外にいて、元気に突っ込んでこられたときには彼に仕留めて貰う。
「突き当りを左だぞ、にゃび」
「オッケーにゃ」
左──角を曲がる時、右側から走って来る人影が見えた。
その人影は、
「ルイック!?」
「ロイド!?」
「いっぱいいるにゃよロイド!」
左に曲がった先に、数十体のモンスターがいた。
駆けてくるルイックたちの背後にもモンスターはいた。
そして俺の後ろを追ってくるルナたちの背後にも。
「"プチ・ファイアストーム"!!」
左側の通路に向かってスキルを放つ。
後ろにもう一発──でもこのタイミングだと、ルナたちを巻き込んでしまう!
「あんたたち!」
ルナの声がしてすぐに振り向くと、ルイックが彼女を──
「邪魔なんだよ、どけ!」
ルナは突き飛ばされ、彼女はその場に倒れ込んだ。
0
お気に入りに追加
1,004
あなたにおすすめの小説
異世界転移ボーナス『EXPが1になる』で楽々レベルアップ!~フィールドダンジョン生成スキルで冒険もスローライフも謳歌しようと思います~
夢・風魔
ファンタジー
大学へと登校中に事故に巻き込まれて溺死したタクミは輪廻転生を司る神より「EXPが1になる」という、ハズレボーナスを貰って異世界に転移した。
が、このボーナス。実は「獲得経験値が1になる」のと同時に、「次のLVupに必要な経験値も1になる」という代物だった。
それを知ったタクミは激弱モンスターでレベルを上げ、あっさりダンジョンを突破。地上に出たが、そこは小さな小さな小島だった。
漂流していた美少女魔族のルーシェを救出し、彼女を連れてダンジョン攻略に乗り出す。そしてボスモンスターを倒して得たのは「フィールドダンジョン生成」スキルだった。
生成ダンジョンでスローライフ。既存ダンジョンで異世界冒険。
タクミが第二の人生を謳歌する、そんな物語。
*カクヨム先行公開
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!(改訂版)
IXA
ファンタジー
凡そ三十年前、この世界は一変した。
世界各地に次々と現れた天を突く蒼の塔、それとほぼ同時期に発見されたのが、『ダンジョン』と呼ばれる奇妙な空間だ。
不気味で異質、しかしながらダンジョン内で手に入る資源は欲望を刺激し、ダンジョン内で戦い続ける『探索者』と呼ばれる職業すら生まれた。そしていつしか人類は拒否感を拭いきれずも、ダンジョンに依存する生活へ移行していく。
そんなある日、ちっぽけな少女が探索者協会の扉を叩いた。
諸事情により金欠な彼女が探索者となった時、世界の流れは大きく変わっていくこととなる……
人との出会い、無数に折り重なる悪意、そして隠された真実と絶望。
夢見る少女の戦いの果て、ちっぽけな彼女は一体何を選ぶ?
絶望に、立ち向かえ。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
タブレット片手に異世界転移!〜元社畜、ダウンロード→インストールでチート強化しつつ温泉巡り始めます〜
夢・風魔
ファンタジー
一か月の平均残業時間130時間。残業代ゼロ。そんなブラック企業で働いていた葉月悠斗は、巨漢上司が眩暈を起こし倒れた所に居たため圧死した。
不真面目な天使のせいでデスルーラを繰り返すハメになった彼は、輪廻の女神によって1001回目にようやくまともな異世界転移を果たす。
その際、便利アイテムとしてタブレットを貰った。検索機能、収納機能を持ったタブレットで『ダウンロード』『インストール』で徐々に強化されていく悠斗。
彼を「勇者殿」と呼び慕うどうみても美少女な男装エルフと共に、彼は社畜時代に夢見た「温泉巡り」を異世界ですることにした。
異世界の温泉事情もあり、温泉地でいろいろな事件に巻き込まれつつも、彼は社畜時代には無かったポジティブ思考で事件を解決していく!?
*小説家になろうでも公開しております。
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?
夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。
気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。
落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。
彼らはこの世界の神。
キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。
ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。
「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる