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35元魔王はきょういを知る。
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「うっうっ。今日でみんなとお別れなのね」
暖かい春の日差しを差すとある日。
この日、僕らは大神殿での卒業式を迎える。
「ルインくん。君はきっと近いうちに司祭になるの。そして高司祭に。それから、史上最年少で最高司祭になるのね!」
「え? それは嫌だ」
「え? い、嫌って?」
「最高司祭になるのは嫌だ。事務仕事ばかりなのだろう? 大神殿からほとんど出られないのだろう? まるで籠の中の小鳥――玉座に座る魔王のようじゃないか」
「……玉座に座る? え?」
玉座から半径五メートル。それが執務室から半径数十……数百はあるか?
とにかく大神殿内だけで生き続ける人生など、絶対に嫌だ。
僕は世界を見て回りたい。そして飽きたらスローライフを満喫する。
そういう人生設計が出来ているんだ。
邪魔などされてたまるかっ。
「じ、じゃあルインくんは、これからどうするのね?」
「ひとまず実家に帰る。兄上の話だと作物はよく育つようになったが、どこでも収穫できる野菜は安く買い叩かれるから収入はそこまで増えないと」
「なるほどなのねー。じゃあ特産品を作るといいのね」
「特産品?」
「うんうん。その土地、気候にあった物を一つでもいいから探してみるのね。ありふれた野菜でも、品種改良を重ねることで、他とは違う味になったりするのね」
他にもポッソは、農作物に限らずいろいろやってみる事を勧められた。
流石商人になろうという男だ。
「ポッソ。苺はどんな気候で育つ?」
「苺? そうなのねぇ、苺は冬から春にかけて、寒い時期か暖かくなる時期に実るのね。ここから少し南の地域の方が適した気候だと思うけれど、ルインくんの実家は南の国境付近だったよね?」
「うん。なら期待出来そうだな。苺を栽培してみよう」
「だったら苗を仕入れなきゃダメなのね」
苗……仕入れ……つまり買わねばならないのか。
うぅむ。いくらぐらいするのだろうか。
「困ってるのね。もしよかったら僕が仕入れておいてあげるのね」
「本当かポッソ!?」
「うん。ルインくんとはお友達でいられると、きっと良いことがありそうな気がするのね」
「ふふふ。持つべきものは友というアレだな」
「ふっふっふ。その通りなのね」
「くふふ」
「ふへへ」
ポッソの実家は我が故郷アルファート領への途中、スタドの町にあるという。
帰宅後すぐに用意すると言ったが、数日は待って欲しいと。
ではこちらも実家に帰って寛いでから尋ねるとするか。
学友らとの別れを終え、奥の神殿へと向かった。
学び舎を出れば本来は見習い神官からスタートするが、僕は何故か神官位を与えられている。
以前、食堂で聖域《サンクチュアリ》の魔法を使ったのが原因のようだ。
あれ以来、講師である司祭らの態度が一変したからな。
そしてこの奥の神殿――通称聖域と呼ばれるここも、自由に出入りして良い事になった。
表から堂々と入るのはこれが初めてだが、僕は迷うことなくある部屋へと向かう。
ノックをし、返事を待つ。
「は、はいっ」
「どうせルインだよ」
中から聞こえたのは、緊張したようなフィリアとまったく緊張していないラフィの二人の声だ。
「どうせとはなんだ、どうせとは」
「ほらー、やっぱりルインじゃん」
「ル、ルインさま。ご卒業、おめでとうございます。今日からついに聖職者さまですね!」
「ありがとうフィリア。これで念願だったスローライフに向けた計画に、一歩近づけたよ」
「あんたのそのスローライフって、悪党ぶん殴って力業で平和を勝ち取るってやつだろ? それスローライフなのか?」
「スローライフに決まっているだろう」
何をいまさらそんなことを。
二人はこの二年ほどで見違えるように成長した。
フィリアはおっとりした印象はそのままだが、その辺の貴族令嬢と比べても遜色ないほどの淑女っぷりを身に着けた。
ラフィは同年代の女子を比べてもかなり背が伸びた。体はきゅっと引き締まり、無駄な肉はある一点を覗いてまったく無い。
その一点とは――
「はぁ……この法衣……きつい」
「胸がきついのであって、他は問題なかろう」
「んなっ!? ルインのえっち!!」
「は? 何故そうなる」
「ルインさまっ。えっちです!」
「フィリアまで……本当の事を言っただけではないか」
ラフィは胸の発育が最も著しい。フィリアはその点、のんびりした成長だ。
胸のサイズに合わせれば他が合わなくなる。袖や裾丈を考慮して選ばれた法衣だろう。
「ふにゅぅ……これ邪魔なんだよ。剣振るうときにも当たるし、こんなんで後れを取る事になったら……」
「ラ、ラフィちゃんはいいじゃない。私なんか……私なんか……」
「二人して無いもの強請りしても仕方ないだろう。それにラフィ。僕は胸の大きさ程度で後れを取るような、優しい修行はやらせてないハズだけど」
「うにゅ……そ、そうだけどぉ」
「胸が大きいから弱いなんて理屈は存在しない。胸が大きくても立派な剣士は居るだろう。胸の大きな女騎士も、胸の大きな女性の英雄も、胸の大きな賢者も居る!」
「う……胸が大きいばっかり強調しないでよ恥ずかしい!!」
何故恥ずかしがる。胸の大小など個人によりけりだが、大きかろうが小さかろうが、胸は胸。
それこそ胸を張って生きていくものだろう。
フィリアは小さい胸。
ラフィは大きい胸。
それでいいじゃないか。
「ルインさま。私とラフィの胸を見比べないでください!」
「ルインがむっつりスケベだったとは……」
「どうすればいいのだ……」
誰かこの状況から僕を救ってくれ。
そんな祈りが通じたのだろう。
背後で気配がしてドアがノックされた。
「フィリアさま、ラフィさまもいらっしゃいますか? そろそろ大聖堂へとお越し下さい」
「わ、わかりました」
「は~い」
ふむ。いよいよだな。
女神ローリエの啓示により選ばれた聖女が誰なのかが、これから決定する。
暖かい春の日差しを差すとある日。
この日、僕らは大神殿での卒業式を迎える。
「ルインくん。君はきっと近いうちに司祭になるの。そして高司祭に。それから、史上最年少で最高司祭になるのね!」
「え? それは嫌だ」
「え? い、嫌って?」
「最高司祭になるのは嫌だ。事務仕事ばかりなのだろう? 大神殿からほとんど出られないのだろう? まるで籠の中の小鳥――玉座に座る魔王のようじゃないか」
「……玉座に座る? え?」
玉座から半径五メートル。それが執務室から半径数十……数百はあるか?
とにかく大神殿内だけで生き続ける人生など、絶対に嫌だ。
僕は世界を見て回りたい。そして飽きたらスローライフを満喫する。
そういう人生設計が出来ているんだ。
邪魔などされてたまるかっ。
「じ、じゃあルインくんは、これからどうするのね?」
「ひとまず実家に帰る。兄上の話だと作物はよく育つようになったが、どこでも収穫できる野菜は安く買い叩かれるから収入はそこまで増えないと」
「なるほどなのねー。じゃあ特産品を作るといいのね」
「特産品?」
「うんうん。その土地、気候にあった物を一つでもいいから探してみるのね。ありふれた野菜でも、品種改良を重ねることで、他とは違う味になったりするのね」
他にもポッソは、農作物に限らずいろいろやってみる事を勧められた。
流石商人になろうという男だ。
「ポッソ。苺はどんな気候で育つ?」
「苺? そうなのねぇ、苺は冬から春にかけて、寒い時期か暖かくなる時期に実るのね。ここから少し南の地域の方が適した気候だと思うけれど、ルインくんの実家は南の国境付近だったよね?」
「うん。なら期待出来そうだな。苺を栽培してみよう」
「だったら苗を仕入れなきゃダメなのね」
苗……仕入れ……つまり買わねばならないのか。
うぅむ。いくらぐらいするのだろうか。
「困ってるのね。もしよかったら僕が仕入れておいてあげるのね」
「本当かポッソ!?」
「うん。ルインくんとはお友達でいられると、きっと良いことがありそうな気がするのね」
「ふふふ。持つべきものは友というアレだな」
「ふっふっふ。その通りなのね」
「くふふ」
「ふへへ」
ポッソの実家は我が故郷アルファート領への途中、スタドの町にあるという。
帰宅後すぐに用意すると言ったが、数日は待って欲しいと。
ではこちらも実家に帰って寛いでから尋ねるとするか。
学友らとの別れを終え、奥の神殿へと向かった。
学び舎を出れば本来は見習い神官からスタートするが、僕は何故か神官位を与えられている。
以前、食堂で聖域《サンクチュアリ》の魔法を使ったのが原因のようだ。
あれ以来、講師である司祭らの態度が一変したからな。
そしてこの奥の神殿――通称聖域と呼ばれるここも、自由に出入りして良い事になった。
表から堂々と入るのはこれが初めてだが、僕は迷うことなくある部屋へと向かう。
ノックをし、返事を待つ。
「は、はいっ」
「どうせルインだよ」
中から聞こえたのは、緊張したようなフィリアとまったく緊張していないラフィの二人の声だ。
「どうせとはなんだ、どうせとは」
「ほらー、やっぱりルインじゃん」
「ル、ルインさま。ご卒業、おめでとうございます。今日からついに聖職者さまですね!」
「ありがとうフィリア。これで念願だったスローライフに向けた計画に、一歩近づけたよ」
「あんたのそのスローライフって、悪党ぶん殴って力業で平和を勝ち取るってやつだろ? それスローライフなのか?」
「スローライフに決まっているだろう」
何をいまさらそんなことを。
二人はこの二年ほどで見違えるように成長した。
フィリアはおっとりした印象はそのままだが、その辺の貴族令嬢と比べても遜色ないほどの淑女っぷりを身に着けた。
ラフィは同年代の女子を比べてもかなり背が伸びた。体はきゅっと引き締まり、無駄な肉はある一点を覗いてまったく無い。
その一点とは――
「はぁ……この法衣……きつい」
「胸がきついのであって、他は問題なかろう」
「んなっ!? ルインのえっち!!」
「は? 何故そうなる」
「ルインさまっ。えっちです!」
「フィリアまで……本当の事を言っただけではないか」
ラフィは胸の発育が最も著しい。フィリアはその点、のんびりした成長だ。
胸のサイズに合わせれば他が合わなくなる。袖や裾丈を考慮して選ばれた法衣だろう。
「ふにゅぅ……これ邪魔なんだよ。剣振るうときにも当たるし、こんなんで後れを取る事になったら……」
「ラ、ラフィちゃんはいいじゃない。私なんか……私なんか……」
「二人して無いもの強請りしても仕方ないだろう。それにラフィ。僕は胸の大きさ程度で後れを取るような、優しい修行はやらせてないハズだけど」
「うにゅ……そ、そうだけどぉ」
「胸が大きいから弱いなんて理屈は存在しない。胸が大きくても立派な剣士は居るだろう。胸の大きな女騎士も、胸の大きな女性の英雄も、胸の大きな賢者も居る!」
「う……胸が大きいばっかり強調しないでよ恥ずかしい!!」
何故恥ずかしがる。胸の大小など個人によりけりだが、大きかろうが小さかろうが、胸は胸。
それこそ胸を張って生きていくものだろう。
フィリアは小さい胸。
ラフィは大きい胸。
それでいいじゃないか。
「ルインさま。私とラフィの胸を見比べないでください!」
「ルインがむっつりスケベだったとは……」
「どうすればいいのだ……」
誰かこの状況から僕を救ってくれ。
そんな祈りが通じたのだろう。
背後で気配がしてドアがノックされた。
「フィリアさま、ラフィさまもいらっしゃいますか? そろそろ大聖堂へとお越し下さい」
「わ、わかりました」
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ふむ。いよいよだな。
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