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29:悶える石
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「ん-っと、えぇっと……ゴーレンでどう?」
「ゴーレムとほとんど変わらないようだけど」
「でも人の名前っぽくなりましたよね!」
『ごぉむ!』
ゴーレムゴーレムと呼ぶのもアレなんで、こいつに名前を付けることにした。
ゴーレンと名付けてみたけど、本人は気に入ってくれたみたい。
「それでゴーレン。さっそくだけど仕事を頼まれてくれるかな?」
『ごっ』
難しいことはまだ頼まない方がいいだろう。
砦の外にある井戸までゴーレンを案内し、それから──
「この井戸の周辺の石をどけて欲しいんだ。土が見えるまでね」
『ごっ』
「石は、そうだな……あの辺にまとめておいてくれないか?」
『ごれっ』
歩きやすくなればそれでいい。小さな子もいるしな。
さっそくゴーレンは石を拾っては、少し離れた「あの辺」に運んでいく。
それを見てふと思ったんだけど──
「ゴーレン」
『ご?』
「お前、暗くても見えてるのか?」
『ごっ』
首があるのかないのか分からないぐらいのゴーレンが頷くと、抱えていた石がころんっと落ちた。
「ゴーレムって視力はいいのか」
「魔法生物だもの。真っ暗でも関係ないと思うわよ」
セリスが戸口に立ってそう言う。
暗くても見えるってことは、夜の見張りにも最適ってことか。
「じゃあゴーレン、頼むよ。休み休みでいいから、無理しない程度にな」
『んご? ごあぁ』
「大丈夫だって? いや、そんな張り切って疲れても仕方ないだろ」
『ごれぇっむ』
「は? ゴーレムは疲れない? ほんとに? へぇ、凄いな、ゴーレム──あ?」
俺……なんでゴーレンの言葉が分かるんだ!?
え、ゴーレム語を習得したとか!?
慌ててステータスボードを開いても、言語マスター的なものは何もない。
「どうしたの、ディオン?」
「あ、ゴーレンの言葉が分かるんだ。だからゴーレム語を習得したのかと思って」
そう言うと、目を丸くしたセリスが、次の瞬間には笑い始めた。
「ゴ、ゴーレム語……ぷふっ。ふふふ」
「な、なんで笑うんだよっ」
「だって、ゴーレム語ですって。ふふふ、ごめんなさい。あのねディオン、あなたはゴーレンの主人なの。ポイントと交換してだとしても、ゴーレンは間違いなくあなたを主人だと認識しているわ」
それはまぁ、そうなんだろうけど。
「ゴーレムは魔法生物で、主人と意思の疎通が可能よ。言語が分かるっていうより、ゴーレンの意思が直接届いているんだと思うわ」
「ゴーレンの?」
「えぇ。だから他のゴーレムの言葉は分からないはずよ」
ゴーレム語ではなく、ゴーレンの意思が分かるのか。
ゴーレンを見ると、向こうも俺を見て、それから小さくお辞儀をするように頷いた。
「多言語が習得できたのかなってちょっと期待したけど……まぁゴーレム語なんて役立つことなんてないか」
「ゴーレンの言葉が分かればそれで十分ですものね。さ、もう寒いわ。中へ入りましょう」
「そうだな。ゴーレン、寒くなったら中に入って休むんだぞ」
『ごっ』
寒さも平気──そう言っているけど……まぁ石だもんな。
それでも無理はするなよと伝えて、砦の中へと入った。
久しぶりの風呂は最高だった。
体の汚れがすっかり落とされ、だがそのせいか、マットとシーツのニオイが気になるように。
翌朝、それは俺だけじゃなかったらしく──
「ずっと気にならなかったのに、自分の汚れが落ちただけでシーツが気になるようになっちゃったのよ」
「あー、それ俺も。石鹸はまだあるし、いっそ綺麗に選択するかぁ」
浴槽を造るために伐採した木はまだ残っている。それで洗濯用の樽を作るのもいいかもしれない。
顔を洗うために、そしてゴーレンの様子を見るために外に出てみると──
「うわぁ……勝手口から井戸まで、綺麗に土が見えるようになってるじゃないか!?」
勝手口から井戸まで、だいたい幅二メートルほどの道が出来上がっていた。
そのうえで井戸の周辺の石もすっかりどかされ、洗濯が出来るぐらいのスペースもある。
『ごれっ』
「ゴーレン!? お前、ずぅーっと石運びをしていたのか!」
『ごれぇーむっ』
ゴーレ頑張った、と誇らしげだ。
うんうん、すっげー頑張ってくれたよ。
「ありがとうな、ゴーレン!」
ゴーレンの石の頭を撫でてやると、何故かビックリして後ろに飛び跳ねた。
「撫でられるの嫌か?」
『ご、ごれっ』
「撫でられるってのが分からない? いや、頭を優しく……あぁ、こうするのが撫でるっていうんだよ」
撫でる──の意味が分からないらしく、実演するしかない。
「相手を褒める時にこうしてな、頭を優しく撫でてやるんだ。親愛の証みたいなもん。分かるか?」
『ごれ』
褒められるのは良いことだって理解はしているようだ。
撫でること=褒めていることと理解したゴーレンは、嬉しそうに赤い瞳を細めている。
「なぁ、本当に休まなくていいのか? ゴーレムだって体力が削られたりするんじゃ……」
『ごれっ。ごれぇーむごれごれ』
「ふぅーん。五日間動きっぱなしでも平気なのか。でも五日以上は?」
『むっ。ごれ、ごれぇごっご』
ゴーレムの核に魔力を注入することで、また動けるようになるようだ。
──って!?
「お、おいゴーレン。俺の魔力、10しか……あ、いや、なんか1あがって11になってるのか。でもそれしかないんだぞ!」
本来ゴーレムは魔術師が生み出す魔法生物だ。魔術師なら魔力が高い。注入ぐらいどうってことはないだろう。
でも俺は違う。魔術が使えない、極々平凡な数値しかないんだ。
『ごれっ!? ご、ごれ、ごれごれれれ』
「だろ? やばいよな? あぁ、どうする……どうしよう……あ、そうだ!」
何も五日に一度、大量の魔力を注がなくてもいいじゃん。
消耗した魔力は、普通の日常生活レベルのことをしていても回復する。
俺の普段の生活は、そもそも魔力を必要としない。あ、戦闘は別だけどね。
今日のところは砦での作業になるし、ゴーレンに魔力を注いでも平気だろう。
一日に少しずつ魔力を注いでやって回復させてやればいい。寝る前にちょっと多めに、気絶しない程度にね。
「ん? この方法なら、もしかして魔力訓練にもなるんじゃ……」
『ごれ?』
「ん、まぁいいや。とりあえずどうやればいいか、教えてくれないか?」
『ごれぇーむ!』
気絶しない程度に魔力を消耗させる。
それが魔力の数値を上げる、手っ取り早い方法だってセリスは言ってた。
もしかしてゴーレンに魔力を注ぐのも、それに該当したりしないかなぁ。
「ゴーレムとほとんど変わらないようだけど」
「でも人の名前っぽくなりましたよね!」
『ごぉむ!』
ゴーレムゴーレムと呼ぶのもアレなんで、こいつに名前を付けることにした。
ゴーレンと名付けてみたけど、本人は気に入ってくれたみたい。
「それでゴーレン。さっそくだけど仕事を頼まれてくれるかな?」
『ごっ』
難しいことはまだ頼まない方がいいだろう。
砦の外にある井戸までゴーレンを案内し、それから──
「この井戸の周辺の石をどけて欲しいんだ。土が見えるまでね」
『ごっ』
「石は、そうだな……あの辺にまとめておいてくれないか?」
『ごれっ』
歩きやすくなればそれでいい。小さな子もいるしな。
さっそくゴーレンは石を拾っては、少し離れた「あの辺」に運んでいく。
それを見てふと思ったんだけど──
「ゴーレン」
『ご?』
「お前、暗くても見えてるのか?」
『ごっ』
首があるのかないのか分からないぐらいのゴーレンが頷くと、抱えていた石がころんっと落ちた。
「ゴーレムって視力はいいのか」
「魔法生物だもの。真っ暗でも関係ないと思うわよ」
セリスが戸口に立ってそう言う。
暗くても見えるってことは、夜の見張りにも最適ってことか。
「じゃあゴーレン、頼むよ。休み休みでいいから、無理しない程度にな」
『んご? ごあぁ』
「大丈夫だって? いや、そんな張り切って疲れても仕方ないだろ」
『ごれぇっむ』
「は? ゴーレムは疲れない? ほんとに? へぇ、凄いな、ゴーレム──あ?」
俺……なんでゴーレンの言葉が分かるんだ!?
え、ゴーレム語を習得したとか!?
慌ててステータスボードを開いても、言語マスター的なものは何もない。
「どうしたの、ディオン?」
「あ、ゴーレンの言葉が分かるんだ。だからゴーレム語を習得したのかと思って」
そう言うと、目を丸くしたセリスが、次の瞬間には笑い始めた。
「ゴ、ゴーレム語……ぷふっ。ふふふ」
「な、なんで笑うんだよっ」
「だって、ゴーレム語ですって。ふふふ、ごめんなさい。あのねディオン、あなたはゴーレンの主人なの。ポイントと交換してだとしても、ゴーレンは間違いなくあなたを主人だと認識しているわ」
それはまぁ、そうなんだろうけど。
「ゴーレムは魔法生物で、主人と意思の疎通が可能よ。言語が分かるっていうより、ゴーレンの意思が直接届いているんだと思うわ」
「ゴーレンの?」
「えぇ。だから他のゴーレムの言葉は分からないはずよ」
ゴーレム語ではなく、ゴーレンの意思が分かるのか。
ゴーレンを見ると、向こうも俺を見て、それから小さくお辞儀をするように頷いた。
「多言語が習得できたのかなってちょっと期待したけど……まぁゴーレム語なんて役立つことなんてないか」
「ゴーレンの言葉が分かればそれで十分ですものね。さ、もう寒いわ。中へ入りましょう」
「そうだな。ゴーレン、寒くなったら中に入って休むんだぞ」
『ごっ』
寒さも平気──そう言っているけど……まぁ石だもんな。
それでも無理はするなよと伝えて、砦の中へと入った。
久しぶりの風呂は最高だった。
体の汚れがすっかり落とされ、だがそのせいか、マットとシーツのニオイが気になるように。
翌朝、それは俺だけじゃなかったらしく──
「ずっと気にならなかったのに、自分の汚れが落ちただけでシーツが気になるようになっちゃったのよ」
「あー、それ俺も。石鹸はまだあるし、いっそ綺麗に選択するかぁ」
浴槽を造るために伐採した木はまだ残っている。それで洗濯用の樽を作るのもいいかもしれない。
顔を洗うために、そしてゴーレンの様子を見るために外に出てみると──
「うわぁ……勝手口から井戸まで、綺麗に土が見えるようになってるじゃないか!?」
勝手口から井戸まで、だいたい幅二メートルほどの道が出来上がっていた。
そのうえで井戸の周辺の石もすっかりどかされ、洗濯が出来るぐらいのスペースもある。
『ごれっ』
「ゴーレン!? お前、ずぅーっと石運びをしていたのか!」
『ごれぇーむっ』
ゴーレ頑張った、と誇らしげだ。
うんうん、すっげー頑張ってくれたよ。
「ありがとうな、ゴーレン!」
ゴーレンの石の頭を撫でてやると、何故かビックリして後ろに飛び跳ねた。
「撫でられるの嫌か?」
『ご、ごれっ』
「撫でられるってのが分からない? いや、頭を優しく……あぁ、こうするのが撫でるっていうんだよ」
撫でる──の意味が分からないらしく、実演するしかない。
「相手を褒める時にこうしてな、頭を優しく撫でてやるんだ。親愛の証みたいなもん。分かるか?」
『ごれ』
褒められるのは良いことだって理解はしているようだ。
撫でること=褒めていることと理解したゴーレンは、嬉しそうに赤い瞳を細めている。
「なぁ、本当に休まなくていいのか? ゴーレムだって体力が削られたりするんじゃ……」
『ごれっ。ごれぇーむごれごれ』
「ふぅーん。五日間動きっぱなしでも平気なのか。でも五日以上は?」
『むっ。ごれ、ごれぇごっご』
ゴーレムの核に魔力を注入することで、また動けるようになるようだ。
──って!?
「お、おいゴーレン。俺の魔力、10しか……あ、いや、なんか1あがって11になってるのか。でもそれしかないんだぞ!」
本来ゴーレムは魔術師が生み出す魔法生物だ。魔術師なら魔力が高い。注入ぐらいどうってことはないだろう。
でも俺は違う。魔術が使えない、極々平凡な数値しかないんだ。
『ごれっ!? ご、ごれ、ごれごれれれ』
「だろ? やばいよな? あぁ、どうする……どうしよう……あ、そうだ!」
何も五日に一度、大量の魔力を注がなくてもいいじゃん。
消耗した魔力は、普通の日常生活レベルのことをしていても回復する。
俺の普段の生活は、そもそも魔力を必要としない。あ、戦闘は別だけどね。
今日のところは砦での作業になるし、ゴーレンに魔力を注いでも平気だろう。
一日に少しずつ魔力を注いでやって回復させてやればいい。寝る前にちょっと多めに、気絶しない程度にね。
「ん? この方法なら、もしかして魔力訓練にもなるんじゃ……」
『ごれ?』
「ん、まぁいいや。とりあえずどうやればいいか、教えてくれないか?」
『ごれぇーむ!』
気絶しない程度に魔力を消耗させる。
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