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20:転生者
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「ロロとリリが手伝ってくれて助かったよ」
「本当に魚を捌くのは初めてなの?」
「はい。オレたちが暮らしていた里の近くには、川も池も湖もなかったので」
「でもお料理はお手伝いしていニャから」
俺が魚を三枚おろしにするのを、二人はよく観察した。
それからう鱗とヒレを取って下準備までしてくれるように。
おかげで大漁ながら夕食前には全部塩漬けが完成した。
夕食の時。
リカバリーの事を話さなきゃと思っていたら、それが顔に出ていたようだ。
「ディオン、また考え事?」
「ん、あぁ……んっとね」
リカバリーはユニークスキルだと話せばいい。
なら他のスキルのことは?
さすがにいくつものスキルを使い分けていることを、どう説明すればいいのやら。
これまで習得したスキルを……こう……好きにセットでき……いや、習得しているなら、使えなくなるってことはおかしくなってしまう。
うぅん……うううぅぅん。
「あの、ディオンさん……も、もしかしてなんですが」
「ディオン、大丈夫?」
「ディオンさんは、あの……記憶が……あるんですよね? 生まれる前の記憶が」
……え?
生まれる前の……記憶ってまさか。
まさかロロも!?
「君も転生者なのか!?」
「あ、違います」
「違ううぅぅ!?」
「曾祖父です。曾祖父が、そうだったので」
曾祖父──ひいおじいさんが転生者……だったのか。
うちのじいちゃんの話だと、転生者は少ないと言っても、同じ時代に数十人はいるんじゃないかって話だった。
うちなんて、じーちゃんと俺とが転生者だったもんな。
三年前に亡くなった母は転生者ではなかった。俺とじーちゃんが転生者であることも知らない。
「それで、実はオレには神眼《しんがん》というユニークスキルがありまして」
「ロロもユニークを!?」
「あ、でもこの神眼は、代々受け継がれるものなんです」
「だけど代を重ねるごとに、能力は弱くなっていくんだって義父が話しておりました」
とネネさんが付け加える。
元のユニークスキルは、もちろん転生者であるひいおじいさんが授かったもの。
だいたいスキル所持者の最初の子供に能力が受け継がれていくけど、五代目ぐらいでなくなってしまうらしい。
ロロの神眼は、その先に危険が待ち構えていたり、相手のステータスが薄っすら見える効果なんだとか。
「すみません。うまく使いこなせないせいで、ステータスが勝手に見えてしまうんです……」
「いや、いいんだ。鑑定スキルみたいなものだろ、要は。あと危険探知か。でも俺のステータスを見て、どうして転生者だと思ったんだい?」
「あ、それは『獲得スキル』です。しかもディオンさんは、見えるたびにスキルが変わっていましたし」
あぁ、セットしたりリカバリーしたりしていたからな。
そして獲得スキルは、スキルポイントのある転生者にしか存在しない。きっとそのことも、ひいおじいちゃんから代々伝え聞かされてきたんだろう。
「ちょっと、待って。転生者だとか記憶だとか……なんの話なの?」
「セリス……いや、えっと……」
おっと。あまりにもビックリしすぎて、自分の事を説明しなきゃならない立場ってのを忘れていた。
ロロの事を話すためにも、セリスには知っておいて貰う方がいいんだろうな。
「じゃあディオンは、この世界とは別の世界から来たってこと?」
地球という星──まったく別の世界で生まれ育って、そこで早死にして気づいたらこの世界に生まれ変わっていた……というのを、ちょっと時間が掛かったけど説明。
もちろんユニークルスキル『リカバリー』や、スキルポイントで自由にスキルを取れることもだ。
「来たというか、あっちの世界からこっちの世界に生まれ変わったってことだよ。あっちの世界じゃ俺、死んだことになってるから」
「そ、そうだったわね。ごめんなさい、変なこと言っちゃって」
「いや、セリスも混乱するのは仕方ないさ。逆に俺なんて、こっちの世界に赤ん坊として生まれた時にめちゃくちゃビックリしたし」
「え!? 生まれた時から記憶があったの!?」
「生まれて暫くしてから記憶が蘇った感じかな」
生後三か月ぐらい過ぎてたと思う。それまではたぶん、ただの赤ん坊だったんだ。
突然記憶が蘇って、赤ん坊っぽく振舞うのが大変だったのを思い出した。
「セリス、黙っててごめん。でも転生者は必ずユニークスキルを持って生まれてくるから、そのせいで転生者狩りとか始まると、第二の人生が悪夢のような人生になってしまうから」
ポイントさえあれば自由にスキルを獲得できる。
もし独裁国家なんかでそんなことが知られれば、生まれてくる赤ん坊全員が監視され、転生者だと分かると飼い殺しするために捕まってしまうだろう。
きっと、転生者はそれを肌で感じ、誰にも知られないようにしたんだ。
誰のためでもなく、自分のために。
「俺のユニークは数時間前の状態に戻すっていう特殊なもので、その効果で獲得したスキルをなかったことにし、消費したポイントも戻って来るんだ。それで今までその場その場で役立つスキルを獲得してはリセットしていたんだよ」
「そうだったの……え、じゃあテイミングスキルも!?」
「あぁそれは、リセットするとゴンとのテイミング契約が消えちゃうだろ? だからリセット出来ないようにしたんだ」
リカバリー可能な時間が八時間ぐらいで、それ以上の時間をリカバリーせずにいれば、次にスキルを使ってもリセット出来なくなる。
それを説明すると、セリスは首を傾げた。
「どうして八時間なの?」
「あぁ、それは俺の魔力に関係するんだ。結構、魔力の消費量が多くてね。リカバリーする時間が長くなればなるほど、特に三時間を超えた所からガバーっと増えてね」
「魔力が足りなくて、それ以上の時間はリカバリーできないってことね」
「そういうこと」
納得──と言った顔のセリスの隣で、リリはひょこっと顔を出す。
「あの、だったら魔力を高めれば、リカバリー出来る時間も伸びるんじゃないですニャ?」
「まぁそうなんだろうけど……でも魔術師の適性がない俺は、平凡な魔力しかないし」
他のステータスに比べて、魔力を伸ばすのは難しい。
魔術師としての素質がある人なら、魔法の勉強を少しするだけで上がると言う。
勉強はした。その環境も、以前はあったから。
宮廷魔術師も務めた人をじいちゃんが連れて来てくれて、その人に指導を受けたりもしたけど。
でも魔力は増えなかったんだ。
「すてーたすぽいんと、っていうのがあるんですよね? それを使ってみるっていうのはどうですニャ?」
「ステータスポイントかぁ」
「え、まさかステータスを自分の意思で上げられるってこと?」
「う、うん。まぁポイントは少ないんだけどね」
ジョブレベルが上がると、ポイントが+2される。
領主レベル4になったので、今+6だ。
レベル2になった時、安易にポイントを振らずによく考えようとして未だ消費していない。
なんならこっちのポイントもある程度上げて、いざという時に筋力全振りしてモンスターを倒せるように──とか考えているから。
その後でリカバリーすれば、ステータスポイントもまた戻って来る。
そうでなくてもステータスは、ある程度行動することで増えたりするのでそれ任せでもいいかなぁと。
「じゃあ、魔法スキルを取ってから、じゃんじゃん使えばいいんじゃない?」
「え? 魔法を使う?」
「えぇ。特に気絶するギリギリまでね。すると体の中を流れる魔力が、気絶しまいと頑張ろうとしてくれるから」
注意するのは、気絶してはいけないこと──なんだそうな。
最下級の魔法を一発ずつ使い、どこで気絶するかしないか、見極めてからそれを繰り返すといい、と。
「ディオンの魔力っていくつなの?」
「えっと……10……」
「魔法を使わない人間族の平均値ね。魔力が低いほど、最初は上がりやすいって聞くわ」
「え、本当か!?」
これはちょっと期待できるかも?
「本当に魚を捌くのは初めてなの?」
「はい。オレたちが暮らしていた里の近くには、川も池も湖もなかったので」
「でもお料理はお手伝いしていニャから」
俺が魚を三枚おろしにするのを、二人はよく観察した。
それからう鱗とヒレを取って下準備までしてくれるように。
おかげで大漁ながら夕食前には全部塩漬けが完成した。
夕食の時。
リカバリーの事を話さなきゃと思っていたら、それが顔に出ていたようだ。
「ディオン、また考え事?」
「ん、あぁ……んっとね」
リカバリーはユニークスキルだと話せばいい。
なら他のスキルのことは?
さすがにいくつものスキルを使い分けていることを、どう説明すればいいのやら。
これまで習得したスキルを……こう……好きにセットでき……いや、習得しているなら、使えなくなるってことはおかしくなってしまう。
うぅん……うううぅぅん。
「あの、ディオンさん……も、もしかしてなんですが」
「ディオン、大丈夫?」
「ディオンさんは、あの……記憶が……あるんですよね? 生まれる前の記憶が」
……え?
生まれる前の……記憶ってまさか。
まさかロロも!?
「君も転生者なのか!?」
「あ、違います」
「違ううぅぅ!?」
「曾祖父です。曾祖父が、そうだったので」
曾祖父──ひいおじいさんが転生者……だったのか。
うちのじいちゃんの話だと、転生者は少ないと言っても、同じ時代に数十人はいるんじゃないかって話だった。
うちなんて、じーちゃんと俺とが転生者だったもんな。
三年前に亡くなった母は転生者ではなかった。俺とじーちゃんが転生者であることも知らない。
「それで、実はオレには神眼《しんがん》というユニークスキルがありまして」
「ロロもユニークを!?」
「あ、でもこの神眼は、代々受け継がれるものなんです」
「だけど代を重ねるごとに、能力は弱くなっていくんだって義父が話しておりました」
とネネさんが付け加える。
元のユニークスキルは、もちろん転生者であるひいおじいさんが授かったもの。
だいたいスキル所持者の最初の子供に能力が受け継がれていくけど、五代目ぐらいでなくなってしまうらしい。
ロロの神眼は、その先に危険が待ち構えていたり、相手のステータスが薄っすら見える効果なんだとか。
「すみません。うまく使いこなせないせいで、ステータスが勝手に見えてしまうんです……」
「いや、いいんだ。鑑定スキルみたいなものだろ、要は。あと危険探知か。でも俺のステータスを見て、どうして転生者だと思ったんだい?」
「あ、それは『獲得スキル』です。しかもディオンさんは、見えるたびにスキルが変わっていましたし」
あぁ、セットしたりリカバリーしたりしていたからな。
そして獲得スキルは、スキルポイントのある転生者にしか存在しない。きっとそのことも、ひいおじいちゃんから代々伝え聞かされてきたんだろう。
「ちょっと、待って。転生者だとか記憶だとか……なんの話なの?」
「セリス……いや、えっと……」
おっと。あまりにもビックリしすぎて、自分の事を説明しなきゃならない立場ってのを忘れていた。
ロロの事を話すためにも、セリスには知っておいて貰う方がいいんだろうな。
「じゃあディオンは、この世界とは別の世界から来たってこと?」
地球という星──まったく別の世界で生まれ育って、そこで早死にして気づいたらこの世界に生まれ変わっていた……というのを、ちょっと時間が掛かったけど説明。
もちろんユニークルスキル『リカバリー』や、スキルポイントで自由にスキルを取れることもだ。
「来たというか、あっちの世界からこっちの世界に生まれ変わったってことだよ。あっちの世界じゃ俺、死んだことになってるから」
「そ、そうだったわね。ごめんなさい、変なこと言っちゃって」
「いや、セリスも混乱するのは仕方ないさ。逆に俺なんて、こっちの世界に赤ん坊として生まれた時にめちゃくちゃビックリしたし」
「え!? 生まれた時から記憶があったの!?」
「生まれて暫くしてから記憶が蘇った感じかな」
生後三か月ぐらい過ぎてたと思う。それまではたぶん、ただの赤ん坊だったんだ。
突然記憶が蘇って、赤ん坊っぽく振舞うのが大変だったのを思い出した。
「セリス、黙っててごめん。でも転生者は必ずユニークスキルを持って生まれてくるから、そのせいで転生者狩りとか始まると、第二の人生が悪夢のような人生になってしまうから」
ポイントさえあれば自由にスキルを獲得できる。
もし独裁国家なんかでそんなことが知られれば、生まれてくる赤ん坊全員が監視され、転生者だと分かると飼い殺しするために捕まってしまうだろう。
きっと、転生者はそれを肌で感じ、誰にも知られないようにしたんだ。
誰のためでもなく、自分のために。
「俺のユニークは数時間前の状態に戻すっていう特殊なもので、その効果で獲得したスキルをなかったことにし、消費したポイントも戻って来るんだ。それで今までその場その場で役立つスキルを獲得してはリセットしていたんだよ」
「そうだったの……え、じゃあテイミングスキルも!?」
「あぁそれは、リセットするとゴンとのテイミング契約が消えちゃうだろ? だからリセット出来ないようにしたんだ」
リカバリー可能な時間が八時間ぐらいで、それ以上の時間をリカバリーせずにいれば、次にスキルを使ってもリセット出来なくなる。
それを説明すると、セリスは首を傾げた。
「どうして八時間なの?」
「あぁ、それは俺の魔力に関係するんだ。結構、魔力の消費量が多くてね。リカバリーする時間が長くなればなるほど、特に三時間を超えた所からガバーっと増えてね」
「魔力が足りなくて、それ以上の時間はリカバリーできないってことね」
「そういうこと」
納得──と言った顔のセリスの隣で、リリはひょこっと顔を出す。
「あの、だったら魔力を高めれば、リカバリー出来る時間も伸びるんじゃないですニャ?」
「まぁそうなんだろうけど……でも魔術師の適性がない俺は、平凡な魔力しかないし」
他のステータスに比べて、魔力を伸ばすのは難しい。
魔術師としての素質がある人なら、魔法の勉強を少しするだけで上がると言う。
勉強はした。その環境も、以前はあったから。
宮廷魔術師も務めた人をじいちゃんが連れて来てくれて、その人に指導を受けたりもしたけど。
でも魔力は増えなかったんだ。
「すてーたすぽいんと、っていうのがあるんですよね? それを使ってみるっていうのはどうですニャ?」
「ステータスポイントかぁ」
「え、まさかステータスを自分の意思で上げられるってこと?」
「う、うん。まぁポイントは少ないんだけどね」
ジョブレベルが上がると、ポイントが+2される。
領主レベル4になったので、今+6だ。
レベル2になった時、安易にポイントを振らずによく考えようとして未だ消費していない。
なんならこっちのポイントもある程度上げて、いざという時に筋力全振りしてモンスターを倒せるように──とか考えているから。
その後でリカバリーすれば、ステータスポイントもまた戻って来る。
そうでなくてもステータスは、ある程度行動することで増えたりするのでそれ任せでもいいかなぁと。
「じゃあ、魔法スキルを取ってから、じゃんじゃん使えばいいんじゃない?」
「え? 魔法を使う?」
「えぇ。特に気絶するギリギリまでね。すると体の中を流れる魔力が、気絶しまいと頑張ろうとしてくれるから」
注意するのは、気絶してはいけないこと──なんだそうな。
最下級の魔法を一発ずつ使い、どこで気絶するかしないか、見極めてからそれを繰り返すといい、と。
「ディオンの魔力っていくつなの?」
「えっと……10……」
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