29 / 30
29話
しおりを挟む
「さぁみなさん。わたくしとお城に戻りますわよ。お友達もみーんな心配で、一緒に来てくださっているのですから」
「七尾、石川!?」
誰かが前に出された。遠くて見えない──と思ったら、長老が魔法で視力を強化してくれた。
王女の前に押し出されたのは、残りのクラスメイト六人だった。
城を脱走したものの、捕まったみたいだな。
『ふん。彼らが大人しく従わなければ人質にと思っていましたが。案外素直でしたわね。はぁ、残念』
おいおい、人質にって……。
しかも田淵たちが大人しいことは残念って、どういうことだよ。
「ヒューマンって、どうしてこう傲慢なのかしらね」
「カケルのお友達、人質にされでますぅ」
「いけないヒューマン。スーモ嫌いなの」
「とりあえず、クラスメイト全員救出してからだな」
その役目は俺じゃない。
王女の言葉は田淵たちにも聞こえている。
『じゃあ、始めるぞ?』
そう田淵の声が聞こえてきた。
「いつでも」
俺の声はネフィの魔法で飛んでいく。
そして──
「俺たちにお仕置きをするそうだが、どんなことをしてくれるんだ?」
田淵が王女を挑発した。
「ぐわぁーっ!」
「なっ、なっ。なんですの!? どうして勇者たちがこんなに強く!?」
「ひ、姫様っ。勇者たちが勇者たちに奪われました!」
「はぁ? もっと分かりやすく仰いなさい!」
勇者としてこの世界に召喚された田淵たちは、当たり前だがその辺の王国騎士より強い。
そしてこの半年の間、俺たちは七尾たちを探しながらあちこち歩きまわっていた。しかも人目に付かないよう、凶悪なモンスターが生息する森の中をだ。
嫌でもスキルのレベルが上がるってもんだ。
その上でエルフの長老やドワーフたちからいろいろなスキルを学んで、それを使いこなすまでになっている。
ある意味、本当の勇者っぽくなってるよな。
あっという間に七尾たち六人を救出した田淵たち。
そして窪地に身を伏せた。
「じゃあ、俺の出番っと」
「頑張ってくださーい、カケルぅ」
「頑張るのー」
「"無"──」
レベルはもう50を超えた。効果時間は約三分。そして球体の大きさはバランスボールよりもデカくなった。
それを薄く、紙のように伸ばして──投げる!
幅は10メートルほど。長さはその倍以上。
それが王国軍が展開する丘の──下を消滅させた。
「なっ、なんですの? 攻撃を外した?」
「はは、そのようですな」
丘の上からは自分たちの足元がどうなっているかは見えないんだろうな。
王国軍の足元は、3メートルほど下からごっそり穴が空いている。
その穴は今も現在進行形で広がっていた。
「ふ、ふふふ。あの男、確かスキルが無かった男ですわね。エルフの森で魔法を学んだようですが、無能は変わらないようですわ。おーっほっほっほっほ」
「そのようですなーっはっはっは」
「おーっほっほっほ」
「はーっはっはっ──「おだまり!」すみません」
「さぁ、とっとと捕まえておしまい!!」
そろそろ無の効果時間が終わるかな。二発目いっとく?
と考えていると、王国軍が動いた。
それが止めになった。
ズズンッ
短い地響きで丘が潰れた。
それまでギリギリ堪えていた地面が、王国兵が動いたことで持ちこたえられず。
俺の無で消えた地面の分陥没した。
10メートルも落下したんだ。ただじゃあ済まないよな。
土埃が収まった。
土と、騎士との間に王女の姿がある。
「な、な……なんですの!?」
「おぉ、意外と元気だ。やっぱりこの世界の奴らは頑丈だなぁ」
「なぁに。わしらドワーフほどでもないさ」
「ですねぇ」
ドワーフ族長が、そしてエルフの長老らが森から出てきていた。
そして動けなくなっている王女のところへ行って、
「ヴェレッタ・ブレアゾン王女。わたしはエルフの里の者です。一応長老という立場でしてね」
「くっ。わ、わたくしを王女と知って、このような目に会わせてタダで済むとお思い!? お互いの不可侵条約を忘れたわけではないでしょうねぇ」
「忘れたのはお嬢ちゃんのほうだろう。森を半分焼き払え。そう部下に命じておっただろう?」
「な、な、なな、な、なにを仰っていますの。おほほほほほ」
この期に及んでしらばっくれるのか。
「まぁいいでしょう。あなたのお父上にご報告いたしましょう。そして神の前にて真実をお話しください。その為の準備はこちらで致しますよ。神をお招きいたしましょう」
「ふひっひっひ。神の前で嘘をつけるかのぉ」
「ふふふ」
「ひひひ」
長老とドワーフ族長の顔が……怖い。
「七尾、石川!?」
誰かが前に出された。遠くて見えない──と思ったら、長老が魔法で視力を強化してくれた。
王女の前に押し出されたのは、残りのクラスメイト六人だった。
城を脱走したものの、捕まったみたいだな。
『ふん。彼らが大人しく従わなければ人質にと思っていましたが。案外素直でしたわね。はぁ、残念』
おいおい、人質にって……。
しかも田淵たちが大人しいことは残念って、どういうことだよ。
「ヒューマンって、どうしてこう傲慢なのかしらね」
「カケルのお友達、人質にされでますぅ」
「いけないヒューマン。スーモ嫌いなの」
「とりあえず、クラスメイト全員救出してからだな」
その役目は俺じゃない。
王女の言葉は田淵たちにも聞こえている。
『じゃあ、始めるぞ?』
そう田淵の声が聞こえてきた。
「いつでも」
俺の声はネフィの魔法で飛んでいく。
そして──
「俺たちにお仕置きをするそうだが、どんなことをしてくれるんだ?」
田淵が王女を挑発した。
「ぐわぁーっ!」
「なっ、なっ。なんですの!? どうして勇者たちがこんなに強く!?」
「ひ、姫様っ。勇者たちが勇者たちに奪われました!」
「はぁ? もっと分かりやすく仰いなさい!」
勇者としてこの世界に召喚された田淵たちは、当たり前だがその辺の王国騎士より強い。
そしてこの半年の間、俺たちは七尾たちを探しながらあちこち歩きまわっていた。しかも人目に付かないよう、凶悪なモンスターが生息する森の中をだ。
嫌でもスキルのレベルが上がるってもんだ。
その上でエルフの長老やドワーフたちからいろいろなスキルを学んで、それを使いこなすまでになっている。
ある意味、本当の勇者っぽくなってるよな。
あっという間に七尾たち六人を救出した田淵たち。
そして窪地に身を伏せた。
「じゃあ、俺の出番っと」
「頑張ってくださーい、カケルぅ」
「頑張るのー」
「"無"──」
レベルはもう50を超えた。効果時間は約三分。そして球体の大きさはバランスボールよりもデカくなった。
それを薄く、紙のように伸ばして──投げる!
幅は10メートルほど。長さはその倍以上。
それが王国軍が展開する丘の──下を消滅させた。
「なっ、なんですの? 攻撃を外した?」
「はは、そのようですな」
丘の上からは自分たちの足元がどうなっているかは見えないんだろうな。
王国軍の足元は、3メートルほど下からごっそり穴が空いている。
その穴は今も現在進行形で広がっていた。
「ふ、ふふふ。あの男、確かスキルが無かった男ですわね。エルフの森で魔法を学んだようですが、無能は変わらないようですわ。おーっほっほっほっほ」
「そのようですなーっはっはっは」
「おーっほっほっほ」
「はーっはっはっ──「おだまり!」すみません」
「さぁ、とっとと捕まえておしまい!!」
そろそろ無の効果時間が終わるかな。二発目いっとく?
と考えていると、王国軍が動いた。
それが止めになった。
ズズンッ
短い地響きで丘が潰れた。
それまでギリギリ堪えていた地面が、王国兵が動いたことで持ちこたえられず。
俺の無で消えた地面の分陥没した。
10メートルも落下したんだ。ただじゃあ済まないよな。
土埃が収まった。
土と、騎士との間に王女の姿がある。
「な、な……なんですの!?」
「おぉ、意外と元気だ。やっぱりこの世界の奴らは頑丈だなぁ」
「なぁに。わしらドワーフほどでもないさ」
「ですねぇ」
ドワーフ族長が、そしてエルフの長老らが森から出てきていた。
そして動けなくなっている王女のところへ行って、
「ヴェレッタ・ブレアゾン王女。わたしはエルフの里の者です。一応長老という立場でしてね」
「くっ。わ、わたくしを王女と知って、このような目に会わせてタダで済むとお思い!? お互いの不可侵条約を忘れたわけではないでしょうねぇ」
「忘れたのはお嬢ちゃんのほうだろう。森を半分焼き払え。そう部下に命じておっただろう?」
「な、な、なな、な、なにを仰っていますの。おほほほほほ」
この期に及んでしらばっくれるのか。
「まぁいいでしょう。あなたのお父上にご報告いたしましょう。そして神の前にて真実をお話しください。その為の準備はこちらで致しますよ。神をお招きいたしましょう」
「ふひっひっひ。神の前で嘘をつけるかのぉ」
「ふふふ」
「ひひひ」
長老とドワーフ族長の顔が……怖い。
6
お気に入りに追加
733
あなたにおすすめの小説

職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!
よっしぃ
ファンタジー
この物語は、通常1つの職業を選定する所を、一つ目で遊び人を選定してしまい何とか別の職業を、と思い3つとも遊び人を選定してしまったデルクが、成長して無双する話。
10歳を過ぎると皆教会へ赴き、自身の職業を選定してもらうが、デルク・コーネインはここでまさかの遊び人になってしまう。最高3つの職業を選べるが、その分成長速度が遅くなるも、2つ目を選定。
ここでも前代未聞の遊び人。止められるも3度目の正直で挑むも結果は遊び人。
同年代の連中は皆良い職業を選定してもらい、どんどん成長していく。
皆に馬鹿にされ、蔑まれ、馬鹿にされ、それでも何とかレベル上げを行うデルク。
こんな中2年ほど経って、12歳になった頃、1歳年下の11歳の1人の少女セシル・ヴァウテルスと出会う。凄い職業を得たが、成長が遅すぎると見捨てられた彼女。そんな2人がダンジョンで出会い、脱出不可能といわれているダンジョン下層からの脱出を、2人で成長していく事で不可能を可能にしていく。
そんな中2人を馬鹿にし、死地に追い込んだ同年代の連中や年上の冒険者は、中層への攻略を急ぐあまり、成長速度の遅い上位職を得たデルクの幼馴染の2人をダンジョンの大穴に突き落とし排除してしまう。
しかし奇跡的にもデルクはこの2人の命を救う事ができ、セシルを含めた4人で辛うじてダンジョンを脱出。
その後自分達をこんな所に追い込んだ連中と対峙する事になるが、ダンジョン下層で成長した4人にかなう冒険者はおらず、自らの愚かな行為に自滅してしまう。
そして、成長した遊び人の職業、実は成長すればどんな職業へもジョブチェンジできる最高の職業でした!
更に未だかつて同じ職業を3つ引いた人物がいなかったために、その結果がどうなるかわかっていなかった事もあり、その結果がとんでもない事になる。
これはのちに伝説となる4人を中心とする成長物語。
ダンジョン脱出までは辛抱の連続ですが、その後はざまぁな展開が待っています。

チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』

天才ピアニストでヴァイオリニストの二刀流の俺が死んだと思ったら異世界に飛ばされたので,世界最高の音楽を異世界で奏でてみた結果
yuraaaaaaa
ファンタジー
国際ショパンコンクール日本人初優勝。若手ピアニストの頂点に立った斎藤奏。世界中でリサイタルに呼ばれ,ワールドツアーの移動中の飛行機で突如事故に遭い墜落し死亡した。はずだった。目覚めるとそこは知らない場所で知らない土地だった。夢なのか? 現実なのか? 右手には相棒のヴァイオリンケースとヴァイオリンが……
知らない生物に追いかけられ見たこともない人に助けられた。命の恩人達に俺はお礼として音楽を奏でた。この世界では俺が奏でる楽器も音楽も知らないようだった。俺の音楽に引き寄せられ現れたのは伝説の生物黒竜。俺は突然黒竜と契約を交わす事に。黒竜と行動を共にし,街へと到着する。
街のとある酒場の端っこになんと,ピアノを見つける。聞くと伝説の冒険者が残した遺物だという。俺はピアノの存在を知らない世界でピアノを演奏をする。久々に弾いたピアノの音に俺は魂が震えた。異世界✖クラシック音楽という異色の冒険物語が今始まる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この作品は,小説家になろう,カクヨムにも掲載しています。

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。

S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️

学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します
名無し
ファンタジー
毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる