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お腹の底のほうから湧き上がる熱いモノ。
それを練り上げる。
湧き上がる熱いモノを粘土のようなイメージで固め、そして練る! こねる!
適度なところで呪文の詠唱を完了させる!!
「"鋼の肉体"」
防御アップ魔法を手あたり次第、近くの兵士にかけまくっていく。
それからとにかく魔法を打ちまくる。
「"煉獄の炎を我が手に。爆ぜろ、そして焦土と化せ――爆炎《フレイム》"」
敵は動き始めてすぐなので、味方もまだいない中にぶっぱなす。
馬に乗って突撃してくる騎士が数人吹っ飛んだ。
一度に何百二んか吹っ飛ばせればなぁ……。
そろそろ先頭に立たせた竜牙兵たちが交戦状態に入る頃だ。
竜牙兵がいくら強いとはいえ、数が違い過ぎるよな……。竜牙兵A……融合合体させてやるのも忘れてたけど、生きて帰って来いよ。
「戦力差がなぁ……」
「はっはっは。どこの国の軍であれ、この差では勝てぬだろうな。ただひとつ、エスクェードの騎士団以外は例外であろうがの」
だがそれも今は滅んでおる――国王はそう言う。
エスクェード……あれ、どこかで聞いたな。
『エスクェード騎士団はまだ滅んでいません! ボクがその――』
は!
思い出した!!
コラッダがそのエスクェード騎士団の見習い騎士じゃん。
ってかお前、自分がその騎士団所属だって言おうとしているだろっ!
慌ててコラッダの甲冑を抑えるが、それはただの甲冑でしかない。口ではないのだ。
『ボクがそのエスクェード騎士団に所属する、騎士見習いです!』
「わーっわーっわーっ」
「きゃーっきゃーっきゃーっ」
ソディアと二人で叫び、コラッダの声を遮る。
なんとか誤魔化せた?
当のコラッダは『なにするんですかー』って……。
とりあえずコラッダを引きずって王様やほかの兵士から離れて説教だ。
「あのなコラッダ。ここでお前がエスクェード騎士団の亡霊だって気づかれたら、今まで隠してきたことが台無しだろっ」
『あ……あぁ、すみませんすみませんすみません。つい熱くなってしまって。その……こんな時先輩たちがいてくれたら、こんな戦場、あっという間に終わらせられるのにと思って』
「気持ちはわかるが……いやでも、帝国は5000ぐらいだろ? お前の先輩たちって十人ぐらいだったじゃん。さすがにこの数は――」
『ま、まぁそうですけ。他の小隊や、それこそ本隊がいれば!』
数に対して、結局数で対抗しようってことじゃん。
とはいえ、アンデッドの騎士軍団が数百加われば、勝てるんじゃないかって気にもなる。
アンデッドはただでさえ強いんだ。
そこに歴代最強と言われたエスクェード王国の騎士団ともなれば、そりゃあ相当強いだろ。
けど、契約している騎士団のアンデッドは十名ほどだ。
雀の涙ってのは、こういうことを言うんだよな。
戦場の方で激しい爆発音が響く。
帝国の魔導師による魔法攻撃か――ってか、味方も巻き込んでねーか?
吹っ飛んでいく人影の中に、明らかに帝国兵らしく赤黒いマントとか見えてるんだが。
しかもかなり強力な魔導師みたいだ。
「ったく、なりふり構わずってことかよ」
「レイジくん、私たちも行きましょう。このままだとすぐにでも決着がついちゃうわ」
「あぁ、行こう」
「あまり無茶をするでないぞ。すぐにでも逃げれるよう、心の準備をしておくのだ」
「「はいっ」」
俺たち三人は戦場に向かって駆け出した。
出会う王国軍兵士に防御魔法を掛け、ソディアが傷を癒していく。
「おい、隙あらばこっそり出て帝国兵をやっつけてくれよ」
『わかりやした』
『バレないよう上手くやるっすよ』
駆けながら、影からひょいっとゴーストが出てきて帝国兵を倒していく。
そしてまたすぐ影の中へ。
俺も突撃してくる帝国兵の槍を掌で受け止め、直接"火球《ファイア》"を叩き込んでいった。
「なぁ……槍が俺の掌を貫通しないのって、どういうことだ?」
実は受け止めたつもりはない。
ビックリして反射的に顔を庇おうとして、手を突き出しただけだ。
そしたら槍のほうが止まったというか、止めたというか……。
『硬いからじゃろ?』
「ドラゴンの鱗化しているんじゃ……」
「うぇっ」
慌てて掌を見たが、特に鱗は無い。
ソディアに触れてもらっても「あら? 普通に柔らかいわ」と。
ピンチの時だけ硬化しているのだろうか。それならそれで――。
「うおりゃあぁぁぁぁっ」
駆け抜けながら敵の武器を素手で掴み、もう片方の手で殴り飛ばす。
地面に倒れたところをアンデッドたちがこっそり止めを刺していく。
何度も何度もそれを繰り返していった。
何人倒した?
どのくらい減らせた?
『むぅ、いかんのぉ』
「アブソディラス、どうした?」
『敵の援軍じゃ。東から来ておるわい』
嘘……だろ?
俺頑張ってるのに、敵の援軍って……くそっ。
これじゃあ負ける。
負けるのがわかっていたとしても、こんな一方的な負け方は嫌だ。
出来るだけのことはやる。全力でやるって、俺が言ったんだ。
これが出来ることか? 全力なのか?
「あぁ、もういい! 全員出てこい!」
『え!? でもそれじゃあ』
『レイジ様、みんなにバレちゃうわよ?』
『そうですよぉ。そんなことしたら、レイジ様が怒られちゃう』
『怒られるだけで済まねーだろうな』
『そうですね。死霊使いがいた。しかも戦場に……下手をすると帝国側の人間と思われかねませんよ』
そんなものどうだっていい。
勝てばいいんだ。勝てば俺が帝国側の人間だと思われないだろ。
勝てば国王を死なせずに済むんだ。
勝てばアリアン王女も泣かずに済むんだ。
勝てさえすればいい!
「俺の体裁なんてどうだっていい。お前たち、ドーラム王国を勝利に導け!」
『『仰せのままに』』
強制力が働き、アンデッドたちが一斉に戦場へと雪崩れ込む。
その時、戦場の真北――小高い丘から馬蹄の音が響いてきた。
くそっ。敵の増援か!?
ん……でも、帝国兵の増援は東から来るって、さっきアブソディラスが言ってなかったか?
馬蹄の音、そして男たちの雄々しい叫びに誰もが視線を向ける。
俺たちだけでなく、戦場にいる全ての者が。
そこに現れたのは、白い靄をまとった騎士たち。
真っ先に反応したのはコラッダだったん。
『先輩!』
「え、せんぱ……えぇ!?」
先輩って、エスクェード王国騎士団の!?
いやだって地下の最深部に向かったのは九人だろ?
それがなんで、あの数になってんだよ!
分裂? ゴストだから分裂したのか?
いや、俺は何を言っているんだ。スライムじゃないんだ、分裂するわけないだろう。
じゃあ……あの数百もの騎士たちは……。
考えている間にも、丘の上ではラッパのような音が響き渡り――。
『全騎、突撃ーっ!』
号令とともに全ての騎馬が駆け出す。
その中から単騎がこちらにやって来た。
『お待たせしましたレイジ様。我らエスクェード王国の王国騎士団、第四師団第十二小隊。目的を達し、ほかの小隊とともに主の前へと馳せ参じました』
それを練り上げる。
湧き上がる熱いモノを粘土のようなイメージで固め、そして練る! こねる!
適度なところで呪文の詠唱を完了させる!!
「"鋼の肉体"」
防御アップ魔法を手あたり次第、近くの兵士にかけまくっていく。
それからとにかく魔法を打ちまくる。
「"煉獄の炎を我が手に。爆ぜろ、そして焦土と化せ――爆炎《フレイム》"」
敵は動き始めてすぐなので、味方もまだいない中にぶっぱなす。
馬に乗って突撃してくる騎士が数人吹っ飛んだ。
一度に何百二んか吹っ飛ばせればなぁ……。
そろそろ先頭に立たせた竜牙兵たちが交戦状態に入る頃だ。
竜牙兵がいくら強いとはいえ、数が違い過ぎるよな……。竜牙兵A……融合合体させてやるのも忘れてたけど、生きて帰って来いよ。
「戦力差がなぁ……」
「はっはっは。どこの国の軍であれ、この差では勝てぬだろうな。ただひとつ、エスクェードの騎士団以外は例外であろうがの」
だがそれも今は滅んでおる――国王はそう言う。
エスクェード……あれ、どこかで聞いたな。
『エスクェード騎士団はまだ滅んでいません! ボクがその――』
は!
思い出した!!
コラッダがそのエスクェード騎士団の見習い騎士じゃん。
ってかお前、自分がその騎士団所属だって言おうとしているだろっ!
慌ててコラッダの甲冑を抑えるが、それはただの甲冑でしかない。口ではないのだ。
『ボクがそのエスクェード騎士団に所属する、騎士見習いです!』
「わーっわーっわーっ」
「きゃーっきゃーっきゃーっ」
ソディアと二人で叫び、コラッダの声を遮る。
なんとか誤魔化せた?
当のコラッダは『なにするんですかー』って……。
とりあえずコラッダを引きずって王様やほかの兵士から離れて説教だ。
「あのなコラッダ。ここでお前がエスクェード騎士団の亡霊だって気づかれたら、今まで隠してきたことが台無しだろっ」
『あ……あぁ、すみませんすみませんすみません。つい熱くなってしまって。その……こんな時先輩たちがいてくれたら、こんな戦場、あっという間に終わらせられるのにと思って』
「気持ちはわかるが……いやでも、帝国は5000ぐらいだろ? お前の先輩たちって十人ぐらいだったじゃん。さすがにこの数は――」
『ま、まぁそうですけ。他の小隊や、それこそ本隊がいれば!』
数に対して、結局数で対抗しようってことじゃん。
とはいえ、アンデッドの騎士軍団が数百加われば、勝てるんじゃないかって気にもなる。
アンデッドはただでさえ強いんだ。
そこに歴代最強と言われたエスクェード王国の騎士団ともなれば、そりゃあ相当強いだろ。
けど、契約している騎士団のアンデッドは十名ほどだ。
雀の涙ってのは、こういうことを言うんだよな。
戦場の方で激しい爆発音が響く。
帝国の魔導師による魔法攻撃か――ってか、味方も巻き込んでねーか?
吹っ飛んでいく人影の中に、明らかに帝国兵らしく赤黒いマントとか見えてるんだが。
しかもかなり強力な魔導師みたいだ。
「ったく、なりふり構わずってことかよ」
「レイジくん、私たちも行きましょう。このままだとすぐにでも決着がついちゃうわ」
「あぁ、行こう」
「あまり無茶をするでないぞ。すぐにでも逃げれるよう、心の準備をしておくのだ」
「「はいっ」」
俺たち三人は戦場に向かって駆け出した。
出会う王国軍兵士に防御魔法を掛け、ソディアが傷を癒していく。
「おい、隙あらばこっそり出て帝国兵をやっつけてくれよ」
『わかりやした』
『バレないよう上手くやるっすよ』
駆けながら、影からひょいっとゴーストが出てきて帝国兵を倒していく。
そしてまたすぐ影の中へ。
俺も突撃してくる帝国兵の槍を掌で受け止め、直接"火球《ファイア》"を叩き込んでいった。
「なぁ……槍が俺の掌を貫通しないのって、どういうことだ?」
実は受け止めたつもりはない。
ビックリして反射的に顔を庇おうとして、手を突き出しただけだ。
そしたら槍のほうが止まったというか、止めたというか……。
『硬いからじゃろ?』
「ドラゴンの鱗化しているんじゃ……」
「うぇっ」
慌てて掌を見たが、特に鱗は無い。
ソディアに触れてもらっても「あら? 普通に柔らかいわ」と。
ピンチの時だけ硬化しているのだろうか。それならそれで――。
「うおりゃあぁぁぁぁっ」
駆け抜けながら敵の武器を素手で掴み、もう片方の手で殴り飛ばす。
地面に倒れたところをアンデッドたちがこっそり止めを刺していく。
何度も何度もそれを繰り返していった。
何人倒した?
どのくらい減らせた?
『むぅ、いかんのぉ』
「アブソディラス、どうした?」
『敵の援軍じゃ。東から来ておるわい』
嘘……だろ?
俺頑張ってるのに、敵の援軍って……くそっ。
これじゃあ負ける。
負けるのがわかっていたとしても、こんな一方的な負け方は嫌だ。
出来るだけのことはやる。全力でやるって、俺が言ったんだ。
これが出来ることか? 全力なのか?
「あぁ、もういい! 全員出てこい!」
『え!? でもそれじゃあ』
『レイジ様、みんなにバレちゃうわよ?』
『そうですよぉ。そんなことしたら、レイジ様が怒られちゃう』
『怒られるだけで済まねーだろうな』
『そうですね。死霊使いがいた。しかも戦場に……下手をすると帝国側の人間と思われかねませんよ』
そんなものどうだっていい。
勝てばいいんだ。勝てば俺が帝国側の人間だと思われないだろ。
勝てば国王を死なせずに済むんだ。
勝てばアリアン王女も泣かずに済むんだ。
勝てさえすればいい!
「俺の体裁なんてどうだっていい。お前たち、ドーラム王国を勝利に導け!」
『『仰せのままに』』
強制力が働き、アンデッドたちが一斉に戦場へと雪崩れ込む。
その時、戦場の真北――小高い丘から馬蹄の音が響いてきた。
くそっ。敵の増援か!?
ん……でも、帝国兵の増援は東から来るって、さっきアブソディラスが言ってなかったか?
馬蹄の音、そして男たちの雄々しい叫びに誰もが視線を向ける。
俺たちだけでなく、戦場にいる全ての者が。
そこに現れたのは、白い靄をまとった騎士たち。
真っ先に反応したのはコラッダだったん。
『先輩!』
「え、せんぱ……えぇ!?」
先輩って、エスクェード王国騎士団の!?
いやだって地下の最深部に向かったのは九人だろ?
それがなんで、あの数になってんだよ!
分裂? ゴストだから分裂したのか?
いや、俺は何を言っているんだ。スライムじゃないんだ、分裂するわけないだろう。
じゃあ……あの数百もの騎士たちは……。
考えている間にも、丘の上ではラッパのような音が響き渡り――。
『全騎、突撃ーっ!』
号令とともに全ての騎馬が駆け出す。
その中から単騎がこちらにやって来た。
『お待たせしましたレイジ様。我らエスクェード王国の王国騎士団、第四師団第十二小隊。目的を達し、ほかの小隊とともに主の前へと馳せ参じました』
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