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5:両手に枝を抱えた竜牙兵
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「いやぁ~。あの二人、良い物持ってたじゃないか~」
盗賊二人組が残していった荷物は、リュックというにはあまりにもボロボロな袋が一つと小さな巾着が一つ。
ボロ袋の中には食べ物とナイフが、巾着には銅色の硬貨が入っていた。
「盗賊ねぇ。あいつら、どこにでも出るのよね」
「あぁ、やっぱりそうなんだ」
再び集めた薪には、ソディアが火を点けた。
彼女は剣士でもあり、同時に精霊使いでもあった。
火の精霊サラマンダーを呼び出すとあっさりと着火完了。
それから闇の精霊を召喚して、まるで天幕のように広げ灯りが漏れないようにした。
こうしておけば、山の上からでも焚火の灯りが見えない。居場所を知られることもない、ということだ。
「それにしても堅いパンだなぁ」
『人様の物をタダで貰っておきながら、贅沢な奴じゃのぉ』
「そうね。ちょっと日持ちさせ過ぎかしら……私が持っている方を食べましょう」
ソディアに貰ったパンはまだ柔らかい。
他にも彼女が捕ってきた山鳥をさばいて焼いたものと、骨から出汁を取ったスープがある。
こんな異世界に来て暖かいものが食べられるって、幸せなことだな。
「レイジくんはこれからどうするの?」
「うぅん、どうするかなぁ」
『旅じゃ! 儂を成仏させるための旅に出るんじゃ!』
「――とアブソディラスが言うんだけど、まぁ充てもないし、それでもいいかなと」
とは言ったものの、今の俺は無一文だ。
こんなことなら。あの王子がくれるって言ったお金だけでも貰ってくるんだった。
まぁ最初からくれる気もなかったのかもしれないけど。
「そうね。せっかくこの世界に来たんですもの。あちこち旅をして、住む場所を探すのもいいわね」
「あ、そうか。そういう考えもあるんだな」
「え? どういうこと?」
「いやさ。住む場所探しさ。ただこの国はやばいよな」
帝国兵に見つかれば、確実に殺されるだろう。
出来るだけ早く別の国に逃げたい。
だがここがどこで、どっちの方角に進めば一番他国に近いのか、まったくわからない!
「そうね。早く移動したほうがいいけれど……とにかく今日のところは休みましょ?」
「うん、そうだね」
じゃあ――と、彼女が火の番をするので起きているという。
彼女ひとりに見張りをさせるなんて、それはダメだろう。
だから――。
「アブソディラス……竜牙兵の呪文、教えてくれ」
『なに? 忘れおったのか……仕方ないのう。復唱するんじゃぞ? "我に従え。竜の骨より出でたるは竜牙兵"はいっ』
「"我に従え。竜の骨より出でたるは竜牙兵"はいっ」
『じゃからはいっはいらん!』
……復唱しろって言ったのはお前じゃないか。
よく見ると、一瞬だけ俺の指先から白い何かがポロっと転げ落ちるのが見えた。
あれが俺の骨なのか……。
恐る恐る指先を触るが、骨の感触はある。
取れた瞬間には再生されているのか。
俺の治癒力、半端ないな。
落ちた骨が土に潜り、そしてぽこぽこと竜牙兵が出てくる。
その数は五体。さっきと同じだ。
よく見るとただの骨ではなく、皮鎧のようなものを着て、手には剣も持っている。
つ、強そうじゃないか。
「盗賊を追い払った竜牙兵?」
「あぁ。なんか俺の骨から生まれているようなんだ」
「え……どうしてそんなことになっているの?」
どうしてだろうな。
俺の骨がドラゴン化しているから……とか?
それは嫌だ。
『竜牙兵は命令に忠実に動く兵士じゃ。主の身を守るよう命令すればよいじゃろう』
「ふぅん。じゃあ竜牙兵たち。俺たちが安心して眠れるよう、守ってくれ」
カラカラと乾いた音を立て、竜牙兵が敬礼する。
こういうポーズは万国ならぬ、全異世界共通なのだろうか。
これで安全は確保された……と思う。
一体には一晩分の枝拾いに出てもらい、残り四体が俺とソディアを守るように立つ。
これでよし。さぁ、寝るぞ――そう思ったが、背後の茂みが揺れ音を立てる。
モンスターか?
思わず立ち上がって見ると、そこにはさっきの二人組……と、その他大勢がいた。
「こ、こいつでさぁボス! この野郎が俺らの荷物を奪ったんですぜ」
「ほぉ。魔法で骨を動かしてる魔術師様か。しかも女もいてやがる。くぅー、イイ女だぜ」
パっと見ても二十人はいるな。全員悪そうな顔だ。
人数が多いな……"爆炎"……は、確実に森が炎上する。
『また小物かのぉ』
「小物ってお前、向こうは人数が多いんだぞ。竜牙兵四体じゃあ勝てないだろっ」
『いやいや小物じゃて。竜牙兵の相手にもならんじゃろ』
「え、竜牙兵ってそんなに強いのか?」
『並みの冒険者ならば五人で挑んでも勝てぬぐらいにはの』
「竜牙兵は腕の良い冒険者と勝負しても、五分五分ぐらいの強さがあるわ」
冒険者の強さの基準がわかないものの、冒険者と盗賊ならきっと冒険者の方が強いだろう。
これは……勝てる?
「魔術師は魔法を唱えさせる時間を与えなければどうってことはねえ! 一気に畳みかけろっ」
「え、ちょ……」
「レイジくん、下がって!」
この盗賊、わかってらっしゃる!
呪文を唱えられなければ魔法は使えない。
しかも俺は竜牙兵召喚と、マップ破壊兵器魔法しか知らない。
あんなもん気軽に使えやしないし、事実上最弱なの俺じゃないか!
――まぁ、何もしなくても終わっていることって、あるよな。
駆け出した盗賊に反応して、三体の竜牙兵が動く。
盗賊の一振りなど完全に無視し、躱すこともなく、だがまったくダメージを受けた様子もない。
逆に竜牙兵の一振りで奴らの首が宙に舞い、俺は思わず顔を逸らした。
動かないと思われた一体は俺の傍に控え、万が一抜け出してきた奴を仕留めようってことなんだろう。
だが、僅か三体の壁を盗賊たちは超えられなかった。
静まり返ったあと、そぉっと前を向くと――そこには半べそ状態の盗賊たち……の幽霊が立っていた。
『怖えぇよぉーっ。母ちゃ~んっ』
『俺だってさぁ、好きでワルになったんじゃないんだぜ』
『ただのスケルトンじゃねえなら、最初からそう言ってくれよ』
新鮮な幽霊はなかなかにグロい。
死んだときの、そのままの姿であることが多いからだ。
首が皮一枚で繋がった幽霊に、四肢が欠損した幽霊。更にそれらを潰された幽霊。
うっぷ……こ、これはきつい。
「どうしたの、レイジくん。顔が青いようだけど?」
「ソ、ソディアには見えないんだよな。今まさに、死にたてほやほやの盗賊どもの幽霊がいるのも」
「え!? い、いるの?」
ささっと身を寄せてきて、辺りをきょろきょろしだすソディア。
あれ……案外怖がりだったり?
「アンデッドはいいの。見えるから。でも幽霊は見えないから嫌なのよぉ」
アンデッドは見えて幽霊は見えないって……モンスターとそうじゃない物の差、なのかな。
とりあえず彼女が怯えるからさっさと逝って貰おう。
「成仏してください成仏してくださいっ!」
必殺、ひいばあちゃん伝授の拝み!
手を合わせてそう唱えると、その手から眩い光が溢れ出し、その光は幽霊たちを包み込んでいく。
『あぁ……なんて温かい光なんだ』
『母ちゃんが呼んでいる。俺、母ちゃんと同じ所に行けるのかなぁ』
『ありがとう。ありがとう』
『今度生まれ変わったら、真人間になるんだ』
そう言って幽霊たちは天に昇っていった。
幽霊が成仏する光景を見るのは初めてだぜ。
この上なく幸せそうな顔で天へと上って行く盗賊幽霊たち。
危険は去った。
ほっと胸を撫でおろした瞬間、再び背後の茂みが音を出す。
「つ、次はなんだ!? また盗賊か、それともモンスターか!?」
身構えた俺たちの前に現れたのは、両手に枝を抱えた竜牙兵だった。
盗賊二人組が残していった荷物は、リュックというにはあまりにもボロボロな袋が一つと小さな巾着が一つ。
ボロ袋の中には食べ物とナイフが、巾着には銅色の硬貨が入っていた。
「盗賊ねぇ。あいつら、どこにでも出るのよね」
「あぁ、やっぱりそうなんだ」
再び集めた薪には、ソディアが火を点けた。
彼女は剣士でもあり、同時に精霊使いでもあった。
火の精霊サラマンダーを呼び出すとあっさりと着火完了。
それから闇の精霊を召喚して、まるで天幕のように広げ灯りが漏れないようにした。
こうしておけば、山の上からでも焚火の灯りが見えない。居場所を知られることもない、ということだ。
「それにしても堅いパンだなぁ」
『人様の物をタダで貰っておきながら、贅沢な奴じゃのぉ』
「そうね。ちょっと日持ちさせ過ぎかしら……私が持っている方を食べましょう」
ソディアに貰ったパンはまだ柔らかい。
他にも彼女が捕ってきた山鳥をさばいて焼いたものと、骨から出汁を取ったスープがある。
こんな異世界に来て暖かいものが食べられるって、幸せなことだな。
「レイジくんはこれからどうするの?」
「うぅん、どうするかなぁ」
『旅じゃ! 儂を成仏させるための旅に出るんじゃ!』
「――とアブソディラスが言うんだけど、まぁ充てもないし、それでもいいかなと」
とは言ったものの、今の俺は無一文だ。
こんなことなら。あの王子がくれるって言ったお金だけでも貰ってくるんだった。
まぁ最初からくれる気もなかったのかもしれないけど。
「そうね。せっかくこの世界に来たんですもの。あちこち旅をして、住む場所を探すのもいいわね」
「あ、そうか。そういう考えもあるんだな」
「え? どういうこと?」
「いやさ。住む場所探しさ。ただこの国はやばいよな」
帝国兵に見つかれば、確実に殺されるだろう。
出来るだけ早く別の国に逃げたい。
だがここがどこで、どっちの方角に進めば一番他国に近いのか、まったくわからない!
「そうね。早く移動したほうがいいけれど……とにかく今日のところは休みましょ?」
「うん、そうだね」
じゃあ――と、彼女が火の番をするので起きているという。
彼女ひとりに見張りをさせるなんて、それはダメだろう。
だから――。
「アブソディラス……竜牙兵の呪文、教えてくれ」
『なに? 忘れおったのか……仕方ないのう。復唱するんじゃぞ? "我に従え。竜の骨より出でたるは竜牙兵"はいっ』
「"我に従え。竜の骨より出でたるは竜牙兵"はいっ」
『じゃからはいっはいらん!』
……復唱しろって言ったのはお前じゃないか。
よく見ると、一瞬だけ俺の指先から白い何かがポロっと転げ落ちるのが見えた。
あれが俺の骨なのか……。
恐る恐る指先を触るが、骨の感触はある。
取れた瞬間には再生されているのか。
俺の治癒力、半端ないな。
落ちた骨が土に潜り、そしてぽこぽこと竜牙兵が出てくる。
その数は五体。さっきと同じだ。
よく見るとただの骨ではなく、皮鎧のようなものを着て、手には剣も持っている。
つ、強そうじゃないか。
「盗賊を追い払った竜牙兵?」
「あぁ。なんか俺の骨から生まれているようなんだ」
「え……どうしてそんなことになっているの?」
どうしてだろうな。
俺の骨がドラゴン化しているから……とか?
それは嫌だ。
『竜牙兵は命令に忠実に動く兵士じゃ。主の身を守るよう命令すればよいじゃろう』
「ふぅん。じゃあ竜牙兵たち。俺たちが安心して眠れるよう、守ってくれ」
カラカラと乾いた音を立て、竜牙兵が敬礼する。
こういうポーズは万国ならぬ、全異世界共通なのだろうか。
これで安全は確保された……と思う。
一体には一晩分の枝拾いに出てもらい、残り四体が俺とソディアを守るように立つ。
これでよし。さぁ、寝るぞ――そう思ったが、背後の茂みが揺れ音を立てる。
モンスターか?
思わず立ち上がって見ると、そこにはさっきの二人組……と、その他大勢がいた。
「こ、こいつでさぁボス! この野郎が俺らの荷物を奪ったんですぜ」
「ほぉ。魔法で骨を動かしてる魔術師様か。しかも女もいてやがる。くぅー、イイ女だぜ」
パっと見ても二十人はいるな。全員悪そうな顔だ。
人数が多いな……"爆炎"……は、確実に森が炎上する。
『また小物かのぉ』
「小物ってお前、向こうは人数が多いんだぞ。竜牙兵四体じゃあ勝てないだろっ」
『いやいや小物じゃて。竜牙兵の相手にもならんじゃろ』
「え、竜牙兵ってそんなに強いのか?」
『並みの冒険者ならば五人で挑んでも勝てぬぐらいにはの』
「竜牙兵は腕の良い冒険者と勝負しても、五分五分ぐらいの強さがあるわ」
冒険者の強さの基準がわかないものの、冒険者と盗賊ならきっと冒険者の方が強いだろう。
これは……勝てる?
「魔術師は魔法を唱えさせる時間を与えなければどうってことはねえ! 一気に畳みかけろっ」
「え、ちょ……」
「レイジくん、下がって!」
この盗賊、わかってらっしゃる!
呪文を唱えられなければ魔法は使えない。
しかも俺は竜牙兵召喚と、マップ破壊兵器魔法しか知らない。
あんなもん気軽に使えやしないし、事実上最弱なの俺じゃないか!
――まぁ、何もしなくても終わっていることって、あるよな。
駆け出した盗賊に反応して、三体の竜牙兵が動く。
盗賊の一振りなど完全に無視し、躱すこともなく、だがまったくダメージを受けた様子もない。
逆に竜牙兵の一振りで奴らの首が宙に舞い、俺は思わず顔を逸らした。
動かないと思われた一体は俺の傍に控え、万が一抜け出してきた奴を仕留めようってことなんだろう。
だが、僅か三体の壁を盗賊たちは超えられなかった。
静まり返ったあと、そぉっと前を向くと――そこには半べそ状態の盗賊たち……の幽霊が立っていた。
『怖えぇよぉーっ。母ちゃ~んっ』
『俺だってさぁ、好きでワルになったんじゃないんだぜ』
『ただのスケルトンじゃねえなら、最初からそう言ってくれよ』
新鮮な幽霊はなかなかにグロい。
死んだときの、そのままの姿であることが多いからだ。
首が皮一枚で繋がった幽霊に、四肢が欠損した幽霊。更にそれらを潰された幽霊。
うっぷ……こ、これはきつい。
「どうしたの、レイジくん。顔が青いようだけど?」
「ソ、ソディアには見えないんだよな。今まさに、死にたてほやほやの盗賊どもの幽霊がいるのも」
「え!? い、いるの?」
ささっと身を寄せてきて、辺りをきょろきょろしだすソディア。
あれ……案外怖がりだったり?
「アンデッドはいいの。見えるから。でも幽霊は見えないから嫌なのよぉ」
アンデッドは見えて幽霊は見えないって……モンスターとそうじゃない物の差、なのかな。
とりあえず彼女が怯えるからさっさと逝って貰おう。
「成仏してください成仏してくださいっ!」
必殺、ひいばあちゃん伝授の拝み!
手を合わせてそう唱えると、その手から眩い光が溢れ出し、その光は幽霊たちを包み込んでいく。
『あぁ……なんて温かい光なんだ』
『母ちゃんが呼んでいる。俺、母ちゃんと同じ所に行けるのかなぁ』
『ありがとう。ありがとう』
『今度生まれ変わったら、真人間になるんだ』
そう言って幽霊たちは天に昇っていった。
幽霊が成仏する光景を見るのは初めてだぜ。
この上なく幸せそうな顔で天へと上って行く盗賊幽霊たち。
危険は去った。
ほっと胸を撫でおろした瞬間、再び背後の茂みが音を出す。
「つ、次はなんだ!? また盗賊か、それともモンスターか!?」
身構えた俺たちの前に現れたのは、両手に枝を抱えた竜牙兵だった。
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