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19:キャンパー、魔法を使う
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キャンプ風呂もゲットして、異世界でのキャンプ生活はより一層快適になった。
数日狩りをしては町へ戻って素材を売却。
戻った時には町の共同風呂を利用する。やっぱり足を伸ばせる風呂はいいもんな。
食料も仕入れて、また数日は路銀稼ぎだ。
「露店にあった、雪山越え用の防寒着だけど。だいたいひとり銀貨八枚ぐらいだな」
「んー、じゃあもうお金は貯まったってこと?」
「防寒着用はね。でも他にも必要になるんじゃないかな」
武器防具だ。特にアイラの分はしっかりしたものを揃えてやりたい。
俺はまぁ、カチカチだし。服が破れても、一度カートに入れれば元通りだしな。
武器防具は防寒着と比べ物にならないほど高い。
山越えするなら、矢も十分な本数を用意しておいた方がいいだろう。
「ま、とにかくもう数日、町を拠点に狩りをしよう。そうそう、地図とかも欲しいよな。安全な山道のルートが記された地図とか、山を越えた向こう側のとかないかなぁ」
「地図……そうよね。あったほうがいいわよね。うん」
『町を出る前に果物を買い込むぞ!』
甘党の銀次郎は、フルーツサンドが気に入ったようだ。
市場でいろんな果物を指差す。でもクサーイのだけは勘弁してくれよ。
買い物を済ませて町を出る。
町の南側のほうがモンスターが多いし、向かうのは当然そっちだ。
ちょっと移動したらテントを張って休憩。昼間の砂漠の移動は辛いからな。
昼寝して、夕方移動と狩りをして深夜寝て、早朝にまた移動と狩りをして昼寝をする。
更にもう一日それを繰り返すと、本来サンドハウンドが生息していた場所へとやって来た。
砂漠──といってもこの辺りは荒野に近く、足元は砂ではなく土と小石、そして岩ばかりだ。
遠くに小さなオアシスが見えるが、建物は見えない。あそこはモンスターや砂漠で暮らす動物が利用する水場なんだろう。
「ほんと。この辺り、モンスターの影も形もないわね」
「あぁ。砂漠より荒野の方がモンスターが多いって、ギルド職員が言ってたんだけどな」
「ふむ。確かに気配がないの。ならば安心してキャンプ飯にしよう!」
「モンスターがいようといまいと、キャンプ飯を食いたいんだろ?」
「その通り!」
ほんっと食い気ばっかだな、銀次郎のヤツは。
でも、最近は食べる量がだいぶ減ってきている。昼食はアイスカップヌードル五杯と、スモークハムのマヨネーズ炙り三枚で満腹になったしな。
「さぁてさてさて。今夜は何を作るのだ?」
「んー、そうだなぁ。今夜は手早く作るか」
洗ったじゃがいもと切ったスモークハムをアルミホイルで包む。それを焚火台の上で焼く。
網の上だけじゃスペースが足りないから、薪の中にも放り込んだ。
焼く間にホットサンドの用意をする。
具は卵とキャベツの千切りだ。
あとはアイラが野菜炒めを作ってくれた。
「じゃ、いただきまーす」
「いただきます」
「いただいてやろう」
アルミホイルを開いて、チーズを乗せる。
チーズが溶けたところで火から下ろしてパクり。
「あっふ。ふっ、ほっ。はふはふ」
「ほっほっ。んむ、美味い!」
「ん~。チーズとじゃがいも合うわぁ~」
こうしてテントの外で飯を食ってても、モンスターが寄ってくることもない。
しまったなぁ。あんまり南下しなきゃよかった。
夜の間に何も出てこないようなら、明日は少し町の方へ戻るか。
「ぬ?」
「ん? どうした、銀次郎」
「南の方角から来るぞ」
俺とアイラがすぐに武器を──ぶ……
「テント!?」
「私が──」
無敵テントは今、テントとして展開している!
うわぁぁ、畳まなきゃ武器にならねぇ。畳むにしても中に運び込んだ荷物も出さなきゃならないし、あああぁぁぁぁぁっ。
「やっぱり予備の武器が欲しいな。くそっ、とりあえずナイフでも──」
キャンプバッグからナイフを取り出そうとして、代りに黒いビー玉が目に入った。
古代魔法王朝の秘宝。
封印を解けば、魔法を使えるようになるって言う激レアアイテムだ。
その呪文がめちゃくちゃふざけてるけど。
「これは……ストームガストが封印されている奴か。よし、呪文は──マジマジマージピッピルルゥ!」
握ったビー玉が輝き、そして消えた。
「魔法!? つ、使えるの?」
「封印を解いたか。まぁ主はそこそこ魔力があるようだし、練習をすれば使えるやもしれんが」
「え、俺って魔力があるのか?」
「魔力は誰でも持っておる。高いか低いかの違いだ。主の魔力であれば、魔法は使えるだろう。だが封じられている魔法は、上級魔法だ。そう簡単に使いこなせはせぬよ」
魔法が使える程度の魔力はある。だけど強力な魔法を使うには、高い魔力が必要になるのか。
「タック。来たわ。でも……冒険者?」
「え、冒険者?」
太陽が南の地平線に沈もうとする中、夕日を背にして数人が巨岩の影から躍り出た。
眩しい──そう思った次の瞬間、夕日を遮るような巨大な何かが現れた。
「な、なんだあれは!?」
「逃げろぉー!」
駆けてくる男──手に武器を持って皮鎧を見に纏っている冒険者が叫ぶ。
「タック。あれは無理。逃げなきゃ!」
アイラも後ずさる。その顔は夕日に照らされて赤みを帯びているように見えるが、表情は険しく恐怖の色を浮かべていた。
「石化の魔眼を持っておるが、それとて目が金色に光っておるときに視線を合わせねばよいだけだ。雑魚だよ雑魚。我の足元にも及ばんわ。がーっはっはっはっは」
「銀次郎以下だって聞くと、大したことなさそうに思えるのは何故だろうな」
「ちなみに主よ。奴は氷属性が弱点だぞ。さぁ、ストームガストを上手く扱えるかの?」
おいおい、ぶっつけ本番かよ!
そもそも魔法ってどう使うんだ。呪文とかいるの?
──吹雪をイメージする。
ふと、そんな声が聞こえた。
おっとりした口調の男の声。そして、すぅーっと人の姿が浮かび上がった。
「だ、誰?」
「タック、早く逃げなきゃ!」
「秘宝に魔法を封印した者の姿が見えるか主よ。見えているのであれば、その者の指示に従え」
秘宝を封印した人? この人がそうなのか。
じゃあこれは、記憶映像的なもの……
──その吹雪を発生させているのは自分。
──それを強く意識して、呪文を唱えるんだ。
──"始原の吐息、全てを凍てつかせる冷気よ"
「"始原の吐息、全てを凍てつかせる冷気よ"」
──"狂い吹け。熱をも凍らせる吹雪となりて"
「"狂い吹け。熱をも凍らせる吹雪となりて"」
自然と俺は右手を空へと掲げた。
──掌に熱を感じたら、一気に放出するイメージを。
掌が……熱い。
「何をしている! 早く逃げろ!! 奴が目に入らないのかっ」
逃げて来た冒険者たちは、俺たちを追い越しそのまま走り去る。
「タック!」
見えているさ。デッカい蜥蜴だろ?
ドラゴンじゃないのは、銀次郎と見比べるとすぐに分かる。
蜥蜴っぽい印象のドラゴンと、まさに蜥蜴そのもののバジリスク。
ゆうに十メートルは超えるサイズだ。
──"ストームガスト"
「"ストームガスト"!」
呪文を唱え終わる。
掲げた右手に熱が集まり、それを放出──というか発射させるようなイメージで力を込めた。
すぅっと熱が消えると、次に襲って来たのは冷気。
「な、なにこの冷気!? し、信じられない。私の魔力の比じゃないわ」
「あ、あいつ……魔術師だったのか」
そんな声が聞こえた。
俺が魔術師?
いいえ、俺はただの異世界キャンパーです。
それと同時に、迫りくる巨大バジリスクを中心に白い雪が舞い、そして──
吹雪いた。
数日狩りをしては町へ戻って素材を売却。
戻った時には町の共同風呂を利用する。やっぱり足を伸ばせる風呂はいいもんな。
食料も仕入れて、また数日は路銀稼ぎだ。
「露店にあった、雪山越え用の防寒着だけど。だいたいひとり銀貨八枚ぐらいだな」
「んー、じゃあもうお金は貯まったってこと?」
「防寒着用はね。でも他にも必要になるんじゃないかな」
武器防具だ。特にアイラの分はしっかりしたものを揃えてやりたい。
俺はまぁ、カチカチだし。服が破れても、一度カートに入れれば元通りだしな。
武器防具は防寒着と比べ物にならないほど高い。
山越えするなら、矢も十分な本数を用意しておいた方がいいだろう。
「ま、とにかくもう数日、町を拠点に狩りをしよう。そうそう、地図とかも欲しいよな。安全な山道のルートが記された地図とか、山を越えた向こう側のとかないかなぁ」
「地図……そうよね。あったほうがいいわよね。うん」
『町を出る前に果物を買い込むぞ!』
甘党の銀次郎は、フルーツサンドが気に入ったようだ。
市場でいろんな果物を指差す。でもクサーイのだけは勘弁してくれよ。
買い物を済ませて町を出る。
町の南側のほうがモンスターが多いし、向かうのは当然そっちだ。
ちょっと移動したらテントを張って休憩。昼間の砂漠の移動は辛いからな。
昼寝して、夕方移動と狩りをして深夜寝て、早朝にまた移動と狩りをして昼寝をする。
更にもう一日それを繰り返すと、本来サンドハウンドが生息していた場所へとやって来た。
砂漠──といってもこの辺りは荒野に近く、足元は砂ではなく土と小石、そして岩ばかりだ。
遠くに小さなオアシスが見えるが、建物は見えない。あそこはモンスターや砂漠で暮らす動物が利用する水場なんだろう。
「ほんと。この辺り、モンスターの影も形もないわね」
「あぁ。砂漠より荒野の方がモンスターが多いって、ギルド職員が言ってたんだけどな」
「ふむ。確かに気配がないの。ならば安心してキャンプ飯にしよう!」
「モンスターがいようといまいと、キャンプ飯を食いたいんだろ?」
「その通り!」
ほんっと食い気ばっかだな、銀次郎のヤツは。
でも、最近は食べる量がだいぶ減ってきている。昼食はアイスカップヌードル五杯と、スモークハムのマヨネーズ炙り三枚で満腹になったしな。
「さぁてさてさて。今夜は何を作るのだ?」
「んー、そうだなぁ。今夜は手早く作るか」
洗ったじゃがいもと切ったスモークハムをアルミホイルで包む。それを焚火台の上で焼く。
網の上だけじゃスペースが足りないから、薪の中にも放り込んだ。
焼く間にホットサンドの用意をする。
具は卵とキャベツの千切りだ。
あとはアイラが野菜炒めを作ってくれた。
「じゃ、いただきまーす」
「いただきます」
「いただいてやろう」
アルミホイルを開いて、チーズを乗せる。
チーズが溶けたところで火から下ろしてパクり。
「あっふ。ふっ、ほっ。はふはふ」
「ほっほっ。んむ、美味い!」
「ん~。チーズとじゃがいも合うわぁ~」
こうしてテントの外で飯を食ってても、モンスターが寄ってくることもない。
しまったなぁ。あんまり南下しなきゃよかった。
夜の間に何も出てこないようなら、明日は少し町の方へ戻るか。
「ぬ?」
「ん? どうした、銀次郎」
「南の方角から来るぞ」
俺とアイラがすぐに武器を──ぶ……
「テント!?」
「私が──」
無敵テントは今、テントとして展開している!
うわぁぁ、畳まなきゃ武器にならねぇ。畳むにしても中に運び込んだ荷物も出さなきゃならないし、あああぁぁぁぁぁっ。
「やっぱり予備の武器が欲しいな。くそっ、とりあえずナイフでも──」
キャンプバッグからナイフを取り出そうとして、代りに黒いビー玉が目に入った。
古代魔法王朝の秘宝。
封印を解けば、魔法を使えるようになるって言う激レアアイテムだ。
その呪文がめちゃくちゃふざけてるけど。
「これは……ストームガストが封印されている奴か。よし、呪文は──マジマジマージピッピルルゥ!」
握ったビー玉が輝き、そして消えた。
「魔法!? つ、使えるの?」
「封印を解いたか。まぁ主はそこそこ魔力があるようだし、練習をすれば使えるやもしれんが」
「え、俺って魔力があるのか?」
「魔力は誰でも持っておる。高いか低いかの違いだ。主の魔力であれば、魔法は使えるだろう。だが封じられている魔法は、上級魔法だ。そう簡単に使いこなせはせぬよ」
魔法が使える程度の魔力はある。だけど強力な魔法を使うには、高い魔力が必要になるのか。
「タック。来たわ。でも……冒険者?」
「え、冒険者?」
太陽が南の地平線に沈もうとする中、夕日を背にして数人が巨岩の影から躍り出た。
眩しい──そう思った次の瞬間、夕日を遮るような巨大な何かが現れた。
「な、なんだあれは!?」
「逃げろぉー!」
駆けてくる男──手に武器を持って皮鎧を見に纏っている冒険者が叫ぶ。
「タック。あれは無理。逃げなきゃ!」
アイラも後ずさる。その顔は夕日に照らされて赤みを帯びているように見えるが、表情は険しく恐怖の色を浮かべていた。
「石化の魔眼を持っておるが、それとて目が金色に光っておるときに視線を合わせねばよいだけだ。雑魚だよ雑魚。我の足元にも及ばんわ。がーっはっはっはっは」
「銀次郎以下だって聞くと、大したことなさそうに思えるのは何故だろうな」
「ちなみに主よ。奴は氷属性が弱点だぞ。さぁ、ストームガストを上手く扱えるかの?」
おいおい、ぶっつけ本番かよ!
そもそも魔法ってどう使うんだ。呪文とかいるの?
──吹雪をイメージする。
ふと、そんな声が聞こえた。
おっとりした口調の男の声。そして、すぅーっと人の姿が浮かび上がった。
「だ、誰?」
「タック、早く逃げなきゃ!」
「秘宝に魔法を封印した者の姿が見えるか主よ。見えているのであれば、その者の指示に従え」
秘宝を封印した人? この人がそうなのか。
じゃあこれは、記憶映像的なもの……
──その吹雪を発生させているのは自分。
──それを強く意識して、呪文を唱えるんだ。
──"始原の吐息、全てを凍てつかせる冷気よ"
「"始原の吐息、全てを凍てつかせる冷気よ"」
──"狂い吹け。熱をも凍らせる吹雪となりて"
「"狂い吹け。熱をも凍らせる吹雪となりて"」
自然と俺は右手を空へと掲げた。
──掌に熱を感じたら、一気に放出するイメージを。
掌が……熱い。
「何をしている! 早く逃げろ!! 奴が目に入らないのかっ」
逃げて来た冒険者たちは、俺たちを追い越しそのまま走り去る。
「タック!」
見えているさ。デッカい蜥蜴だろ?
ドラゴンじゃないのは、銀次郎と見比べるとすぐに分かる。
蜥蜴っぽい印象のドラゴンと、まさに蜥蜴そのもののバジリスク。
ゆうに十メートルは超えるサイズだ。
──"ストームガスト"
「"ストームガスト"!」
呪文を唱え終わる。
掲げた右手に熱が集まり、それを放出──というか発射させるようなイメージで力を込めた。
すぅっと熱が消えると、次に襲って来たのは冷気。
「な、なにこの冷気!? し、信じられない。私の魔力の比じゃないわ」
「あ、あいつ……魔術師だったのか」
そんな声が聞こえた。
俺が魔術師?
いいえ、俺はただの異世界キャンパーです。
それと同時に、迫りくる巨大バジリスクを中心に白い雪が舞い、そして──
吹雪いた。
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