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立っていたのは男二人に女がひとり。男二人が剣士で、女は法衣を着ているあたり神官だろう。
微妙にバランスの悪い組み合わせだが、剣士のひとりがかなりの使い手だと思う。
「ちょうどあと二人探していたのだが、どうだろうか? もちろんこちらは前衛二人に神官という、バランスの悪い組み合わせなのだが」
へぇ。自分からデメリットを口にするのか。
口調から育ちの良さが伺える。
喋っているのは若い剣士で、たぶん二十歳未満か。女の神官もそのぐらいで、もうひとりの腕が立ちそうな方が二十代後半──保護者だろう。
「なんで俺たちなんだ? 二人組のパーティーならいくらでもいるだろ?」
パーティーを探すとは言ったが、職員相手に口にしただけで大っぴらに募集はまだしてない。
俺たちの様子をうかがっていた、カウンターでの会話を聞いていたかのどちらかだ。
どっちにしても、あまりいい感じはしないな。
「すまない。君たちがここのギルドの職員と親し気に話していたので、少し聞き耳を立てさせてもらったのだ」
「え……ず、随分ぶっちゃけるんだな」
「ははは。隠すことでもないからね。それで、どうやらここの職員は君たちに信頼を置いているように見えてね」
「ギルド職員から信頼されているということは、人となりも能力も申し分ないということ。故にお二人に声を掛けさせていただいたのです」
と、後半は保護者剣士の言葉だ。
し、信頼されてる?
そうなのかなぁ。
「無理強いはしたくないが、どうだろうか?」
随分腰の低いお坊ちゃんだな。
「リヴァ、私はいいと思う」
「まぁセシリアがそう言うなら、俺も構わないけど」
「本当か!? 感謝するっ」
男は俺とセシリアの手をガシっと掴んで、爽やかに笑った。
微妙にバランスの悪い組み合わせだが、剣士のひとりがかなりの使い手だと思う。
「ちょうどあと二人探していたのだが、どうだろうか? もちろんこちらは前衛二人に神官という、バランスの悪い組み合わせなのだが」
へぇ。自分からデメリットを口にするのか。
口調から育ちの良さが伺える。
喋っているのは若い剣士で、たぶん二十歳未満か。女の神官もそのぐらいで、もうひとりの腕が立ちそうな方が二十代後半──保護者だろう。
「なんで俺たちなんだ? 二人組のパーティーならいくらでもいるだろ?」
パーティーを探すとは言ったが、職員相手に口にしただけで大っぴらに募集はまだしてない。
俺たちの様子をうかがっていた、カウンターでの会話を聞いていたかのどちらかだ。
どっちにしても、あまりいい感じはしないな。
「すまない。君たちがここのギルドの職員と親し気に話していたので、少し聞き耳を立てさせてもらったのだ」
「え……ず、随分ぶっちゃけるんだな」
「ははは。隠すことでもないからね。それで、どうやらここの職員は君たちに信頼を置いているように見えてね」
「ギルド職員から信頼されているということは、人となりも能力も申し分ないということ。故にお二人に声を掛けさせていただいたのです」
と、後半は保護者剣士の言葉だ。
し、信頼されてる?
そうなのかなぁ。
「無理強いはしたくないが、どうだろうか?」
随分腰の低いお坊ちゃんだな。
「リヴァ、私はいいと思う」
「まぁセシリアがそう言うなら、俺も構わないけど」
「本当か!? 感謝するっ」
男は俺とセシリアの手をガシっと掴んで、爽やかに笑った。
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