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ラムドはどんな時でもゆるがない
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「ひひひひひ、さすが神を目指すだけのことはある。見る目があるのう。お察しのとおり。わしは、別に、世界も人も魔も、どうでもよい……ハッキリ言って、ぬしが神を目指すというのもどうでもよい。わしにとって大事な事は、究極の召喚、その追及のみ。ゆえに――」
そこで、ラムドは、周囲を見渡して、
「確かに理想郷……ここを自由に使える許可がもらえるというのなら、お望み通りに、なんでもしてやろう。陛下に……リーンに、ここほどの設備は用意できん……となれば、わしにとって、あの娘は、もはやなんの価値もないゴミ。別に嫌いではないが、利用価値がないのであれば、力を貸してやる必要もなし。南大陸の支配権……豊富な資源の採掘権利に、遺跡や迷宮に眠る魔道具やオーパーツ等の使用許可……くく……もはや惜しくもない。必要としていたモノは、すべて、ここにある!」
天を仰ぎ、困惑によっておさえつけられていた歓喜をあらわにしてから、
「今後、何か御用が出来ましたら、なんなりと、御命令を、新たなる主よ。このラムド・セノワール、ここの使用許可という報酬に報いる働きを、必ずや、お見せいたしましょうぞ」
「期待しているわ」
「つきましては、主殿――」
「その呼び方はやめなさい。不適切」
「? 不適切? ……んー……まあ、いい。では、なんとおよびすれば?」
「私はゼノリカの天下、百済の頭目、コードネームは、ウルトラバイオレット001。呼ぶ時は、UV1でいい」
「それでは、UV1様」
「なに?」
「いい加減、わしのワクワクも限界じゃ。ここの設備を使って召喚する許可をいただきたく。まず、一回、試してみたいのですよ。どの程度が出来るのか」
「……どうやら、本当に、召喚厨らいしわね……まあ、いいわ。好きにしていい」
「ありがたや、ありがたや」
言いながら、ホクホク顔のラムドは、走り回って、
「ぬおぉおお! 信じられん! ルシフィのクオリティ10じゃと?! ふはは、すさまじい! おお、こっちは小麗花がぎっしり……夢のようじゃ、ひひひ」
ラムドは、テキパキと道具を運び、床に、黒いチョークのようなものでジオメトリをえがきはじめる。
その様子を見ていたUV1が、呆れた顔で、
「お前……よく、この状況で、そのような顔ができるわね。一応、お前は、今、誘拐・監禁されている状況にあるのよ」
「召喚が出来るのであれば、別に、そこが、どこであろうと問題はない……召喚が禁止されておれば、わしもワメくなり、ナゲくなり、脱出の方法を考えるなり、抵抗を試みたりするかもしれんが……現状、そんな事をする必要がない。それだけの話じゃ」
ラムドは、カカカカカっと、チョークでジオメトリを書き続けながらそう答えた。
気持ち悪いものを見る目でラムドを見下ろすUV1。
はぁと一度ためいきをつき、
「せめて、自分がどういう組織に拘束されているかぐらい興味をもったらどう? 一応、こっちは、どこまでお前に教えてやるかとか、色々考えていたのよ」
「では、可能な範囲で教えてもらおうかのう。……ああ、絶賛作業中じゃが、この辺のルーティンは寝ていてもできるので問題はない。意識は、UV1様の話に集中しておくと約束しよう。さあ、教えてもらいたい。わしはどんな組織につかまっておるのかな?」
「はぁ……」
軽く溜息をついてから、UV1は、
「組織の名はゼノリカ。この世界の裏を支配する秘密結社。全世界で最も黒き耀き」
「ほう……世界の裏にはそんなものがあったのか。知らんかった」
そこで、ラムドは、周囲を見渡して、
「確かに理想郷……ここを自由に使える許可がもらえるというのなら、お望み通りに、なんでもしてやろう。陛下に……リーンに、ここほどの設備は用意できん……となれば、わしにとって、あの娘は、もはやなんの価値もないゴミ。別に嫌いではないが、利用価値がないのであれば、力を貸してやる必要もなし。南大陸の支配権……豊富な資源の採掘権利に、遺跡や迷宮に眠る魔道具やオーパーツ等の使用許可……くく……もはや惜しくもない。必要としていたモノは、すべて、ここにある!」
天を仰ぎ、困惑によっておさえつけられていた歓喜をあらわにしてから、
「今後、何か御用が出来ましたら、なんなりと、御命令を、新たなる主よ。このラムド・セノワール、ここの使用許可という報酬に報いる働きを、必ずや、お見せいたしましょうぞ」
「期待しているわ」
「つきましては、主殿――」
「その呼び方はやめなさい。不適切」
「? 不適切? ……んー……まあ、いい。では、なんとおよびすれば?」
「私はゼノリカの天下、百済の頭目、コードネームは、ウルトラバイオレット001。呼ぶ時は、UV1でいい」
「それでは、UV1様」
「なに?」
「いい加減、わしのワクワクも限界じゃ。ここの設備を使って召喚する許可をいただきたく。まず、一回、試してみたいのですよ。どの程度が出来るのか」
「……どうやら、本当に、召喚厨らいしわね……まあ、いいわ。好きにしていい」
「ありがたや、ありがたや」
言いながら、ホクホク顔のラムドは、走り回って、
「ぬおぉおお! 信じられん! ルシフィのクオリティ10じゃと?! ふはは、すさまじい! おお、こっちは小麗花がぎっしり……夢のようじゃ、ひひひ」
ラムドは、テキパキと道具を運び、床に、黒いチョークのようなものでジオメトリをえがきはじめる。
その様子を見ていたUV1が、呆れた顔で、
「お前……よく、この状況で、そのような顔ができるわね。一応、お前は、今、誘拐・監禁されている状況にあるのよ」
「召喚が出来るのであれば、別に、そこが、どこであろうと問題はない……召喚が禁止されておれば、わしもワメくなり、ナゲくなり、脱出の方法を考えるなり、抵抗を試みたりするかもしれんが……現状、そんな事をする必要がない。それだけの話じゃ」
ラムドは、カカカカカっと、チョークでジオメトリを書き続けながらそう答えた。
気持ち悪いものを見る目でラムドを見下ろすUV1。
はぁと一度ためいきをつき、
「せめて、自分がどういう組織に拘束されているかぐらい興味をもったらどう? 一応、こっちは、どこまでお前に教えてやるかとか、色々考えていたのよ」
「では、可能な範囲で教えてもらおうかのう。……ああ、絶賛作業中じゃが、この辺のルーティンは寝ていてもできるので問題はない。意識は、UV1様の話に集中しておくと約束しよう。さあ、教えてもらいたい。わしはどんな組織につかまっておるのかな?」
「はぁ……」
軽く溜息をついてから、UV1は、
「組織の名はゼノリカ。この世界の裏を支配する秘密結社。全世界で最も黒き耀き」
「ほう……世界の裏にはそんなものがあったのか。知らんかった」
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