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これから俺は、お前を殺すために積んでいく。だから……
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(無限転生を持たない。つまり、一歩間違えれば、ポックリと死んで終わりってこと)
この時点におけるセンの肉体は脆弱。
少し強い悪人と遭遇すれば、その時点でゲームオーバー。
(お前に死なれちゃ困るんでね。もちろん、『エックス級でしかない表世界の壁すら乗り越えられないようなヤツ』なんざ『俺の中』にはいらないから、過保護に守るつもりはないが、最低限以上のサポートはしてやるよ。とりあえず、最速で、不老不死が手に入るくらいまでは強くなってもらう)
そこで、神は、センから目線を逸らし、
(なぜ、『間違いなく俺』でありながら、解析された訳でもないのに無限転生を持たないのか。ハッキリとした理由は分からない――が、見えてきた事はいくつかある)
心の中で、『オボロゲにだが、しかし少しだけ見えてきた敵』の輪郭を描く。
(まだ仮説の段階だが、もし、俺の想像通りなら……相当、『鬱陶しい敵』だ)
『何がしたい』のかは、『おおよそ』だが分かる。
しかし、行動が一貫していない。
つねに二面性を持っている。
相対する俯瞰。
それは、つまり――
(……くく……萌えるねぇ……どんなに可愛い女の子よりも萌えさせてくれるじゃねぇか……頼むから、『俺の想像通り』か、もしくは『それ以上』であってくれよ……)
ハッキリとはわからない。
しかし、おそらく、『敵』は大きい。
きっと、途方もなく大きい。
ここまでに出そろった情報が、
――きっと、この敵は、全てを賭さないと勝てないくらい巨大だ――
と、センに確信させたのだ。
エル・プサイ・コングルゥ。
(頼むから、誇大妄想ではあってくれるなよ。これから、俺は『お前』を殺すために積んでいく。その全てを受け止めてもらいたいと思っている。だから、頼む。存在していてくれ。そして、本当に頼むから……決して、呆気なく終わってくれるな)
ニタっと粘り気のある笑みを浮かべながら、心の中で『これから』について固めたところで、神は、センに意識を戻して、
「喜べ、セン。これからお前にやるのは、究極のチート。どの異世界モノの最強主人公が持つ能力でも太刀打ちはできない、無上の神チートだ。どのくらい究極かと言うと、それさえあれば、あの三体を倒すくらい、楽勝すぎてアクビもでないというレベルだ」
「……じゃあ、これまでの、努力どうこうの話はなんだったんすか……結構、感動してたのに……」
呆れ口調でそう言うセンに、神は、
「必死にアホほどバカみたいに努力すれば、楽勝で勝てるようになるチートということだ。何もウソはついていない」
「はぁ、そうっすか」
「よく聞け。これからお前に与えるチート、それは、GODレベルの解放だ」
「…………はぁ……」
全力で『良く分からない』という顔をするセンに、神は続けて、
「本来ならば、神にならなければ解放されない、エクストラ成長システム『GODレベル』だが、お前は、それが最初から使える。このアドバンテージはエゲつないぞ」
「はぁ……そう……っすか……」
「そんな顔するな。すぐに教えてやる。――つまり、こういうものだ」
神が、パチンと指を鳴らすと、センの頭の中に、『GODレベル』に関する情報が流れこんできた。
「うぉお……なんだ、なんだ?!」
生まれて初めての感覚。
『知識そのもの』が頭の中に流れ込んでくる。
『大量の情報』を一瞬で脳味噌に刷り込まれる、狂ったような違和感。
「なんじゃ、こりゃあ……頭の中に……うわっ……ちょっと、きもちわり……おぇ」
瞬時かつ直接。
GLに関する情報以外にも、『これからの、ゼロから始まる異世界生活で必須となる情報』が、『どうあがいても忘れられそうにない記憶』として、頭の中に流れこんでくる。
「うぇ……おぇ……頭、ズッキズキするんすけど、これ、大丈夫っすか?」
「あまりに多くの情報を、一瞬で処理しなくてはいけなくなって、脳が重度の糖分枯渇に陥っただけだ。近い感覚なら、これまでに、勉強で、いくらでも経験してきただろう」
「……まあ、そうっすねぇ……ちょっと、レベルが違いすぎますけど……おぇ」
この時点におけるセンの肉体は脆弱。
少し強い悪人と遭遇すれば、その時点でゲームオーバー。
(お前に死なれちゃ困るんでね。もちろん、『エックス級でしかない表世界の壁すら乗り越えられないようなヤツ』なんざ『俺の中』にはいらないから、過保護に守るつもりはないが、最低限以上のサポートはしてやるよ。とりあえず、最速で、不老不死が手に入るくらいまでは強くなってもらう)
そこで、神は、センから目線を逸らし、
(なぜ、『間違いなく俺』でありながら、解析された訳でもないのに無限転生を持たないのか。ハッキリとした理由は分からない――が、見えてきた事はいくつかある)
心の中で、『オボロゲにだが、しかし少しだけ見えてきた敵』の輪郭を描く。
(まだ仮説の段階だが、もし、俺の想像通りなら……相当、『鬱陶しい敵』だ)
『何がしたい』のかは、『おおよそ』だが分かる。
しかし、行動が一貫していない。
つねに二面性を持っている。
相対する俯瞰。
それは、つまり――
(……くく……萌えるねぇ……どんなに可愛い女の子よりも萌えさせてくれるじゃねぇか……頼むから、『俺の想像通り』か、もしくは『それ以上』であってくれよ……)
ハッキリとはわからない。
しかし、おそらく、『敵』は大きい。
きっと、途方もなく大きい。
ここまでに出そろった情報が、
――きっと、この敵は、全てを賭さないと勝てないくらい巨大だ――
と、センに確信させたのだ。
エル・プサイ・コングルゥ。
(頼むから、誇大妄想ではあってくれるなよ。これから、俺は『お前』を殺すために積んでいく。その全てを受け止めてもらいたいと思っている。だから、頼む。存在していてくれ。そして、本当に頼むから……決して、呆気なく終わってくれるな)
ニタっと粘り気のある笑みを浮かべながら、心の中で『これから』について固めたところで、神は、センに意識を戻して、
「喜べ、セン。これからお前にやるのは、究極のチート。どの異世界モノの最強主人公が持つ能力でも太刀打ちはできない、無上の神チートだ。どのくらい究極かと言うと、それさえあれば、あの三体を倒すくらい、楽勝すぎてアクビもでないというレベルだ」
「……じゃあ、これまでの、努力どうこうの話はなんだったんすか……結構、感動してたのに……」
呆れ口調でそう言うセンに、神は、
「必死にアホほどバカみたいに努力すれば、楽勝で勝てるようになるチートということだ。何もウソはついていない」
「はぁ、そうっすか」
「よく聞け。これからお前に与えるチート、それは、GODレベルの解放だ」
「…………はぁ……」
全力で『良く分からない』という顔をするセンに、神は続けて、
「本来ならば、神にならなければ解放されない、エクストラ成長システム『GODレベル』だが、お前は、それが最初から使える。このアドバンテージはエゲつないぞ」
「はぁ……そう……っすか……」
「そんな顔するな。すぐに教えてやる。――つまり、こういうものだ」
神が、パチンと指を鳴らすと、センの頭の中に、『GODレベル』に関する情報が流れこんできた。
「うぉお……なんだ、なんだ?!」
生まれて初めての感覚。
『知識そのもの』が頭の中に流れ込んでくる。
『大量の情報』を一瞬で脳味噌に刷り込まれる、狂ったような違和感。
「なんじゃ、こりゃあ……頭の中に……うわっ……ちょっと、きもちわり……おぇ」
瞬時かつ直接。
GLに関する情報以外にも、『これからの、ゼロから始まる異世界生活で必須となる情報』が、『どうあがいても忘れられそうにない記憶』として、頭の中に流れこんでくる。
「うぇ……おぇ……頭、ズッキズキするんすけど、これ、大丈夫っすか?」
「あまりに多くの情報を、一瞬で処理しなくてはいけなくなって、脳が重度の糖分枯渇に陥っただけだ。近い感覚なら、これまでに、勉強で、いくらでも経験してきただろう」
「……まあ、そうっすねぇ……ちょっと、レベルが違いすぎますけど……おぇ」
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