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敵地潜入? 残されたふたり…!
シーン2
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「あっぶねえな! しかも今ぶっちゃけただの山勘で相手を狙っただろ!? なにがどっかーんだ!! おまけにてめえのそのでかいなりは、ビーグルⅣだとっ? そんな骨董品でよくもこの戦場に駆けつけてきやがったな!?」
じぶんの機体よりおよそ一回りはき大きいのだろう。
そのいかつく鈍重そうな見てくれの友軍機をにらみつけてのセリフに、機体とおなじくいかつい見てくれしたクマが苦笑い気味に返してくる。
「ははっ、ひどい言われようだな! こんなに役に立ってるのに? 正直そっちはかなり手こずっていたんだろう?? まあいいよ、それよりも今はやるべきことが…ちょっとごめんよ!」
「は? なんだっ?? …あ、てめえどこに向かって! そういやはじめのグレネードもテキトーに撃ち込んできやがっただろうっ…て、ただの照明弾かよ、今のヤツは??」
どこか日明後日の方角を向いておまけにこの上空に肩のランチャーポッドから実弾発砲するベアランドの機体をいぶかしく見るばかりのオオカミだが、その上空でやがて赤い光がまぶしく炸裂するのを霧の彼方に見やるにつけて目を丸くする。ほぼノイズ混じりのない至近距離から返すクマの相棒は、おおらかなさまでしたり顔してるのがムカつくくらいにまるわかりだ。
「赤色信号弾! リドルが偶然ゴミの中から見つけたっていうけど、ちょうど良かったよな? ちなみにあの色がここらでは何を表す軍事信号か知ってるか、オオカミ??」
「は? 知らねえよ! ん、なんだ? おいどこにっ、どこに行きやがるんだ五番隊の犬っころ! あっ、あっちにも!? そろいもそろって敵前逃亡かよっ!!」
すぐそばで混乱しきっていた友軍の機体が、今度は何をとち狂ったのか?
まるで見当違いの方角に逃走するのを驚愕して見つめてしまうが、濃い霧の中にいくつもの大きな人影が我先にとばかり、ほうほうの体で戦場を離脱するのを曇ったモニターの中に確認していた。
その一方でまるで動じたそぶりのないベアランドの説明になおさらキバをむいて毒づくオオカミだ。
「いや、いいんだよ。いわゆる撤退信号なんだから、今のってば! もうみんな限界だったんだろ? 昨日の七番隊の二の舞になる前に離脱させちまったほうが世話ないし、同型機が一箇所に入り乱れた状態じゃややこしくて仕方ないだろ?? そんなもんだから現状、まだ残ってるヤツが現実に対処しなきゃならない敵…いやもとより敵なのかね?」
「撤退? 何を勝手なこと言ってやがる! おおい戻れよっ、この腰抜けどもが!! くそったれ、出てくるなり出しゃばったマネばっかりしやがって、わけがわからねえぞ、クマ公!?」
「はいはい。これからちゃんと説明するよ。たぶんイヤでもわかると思うけど。その前に、おまえもそろそろヤバいんじゃないのか? リドルから渡されたブツが…マスクがあるだろ? とっとと装着しろよ、その防毒マスク! 俺も着けるから?」
ガソゴソとこちらはノイズではなくて物音らしきを立てながらの発言に、不信感がぬぐえないウルフハウンドだったが、モニターに映し出された通信映像の中ででかいクマが両手に持ちだしている特殊な装備をいっそう怪訝に見つめる。
じぶんの足元にも邪魔っ気に放置されたのを視界の端には捉えていた。
「防毒マスク? 確かにあの小僧から渡されたが、そんなものがここで何の役に立つんだよ? まさかほんとに白兵戦をやらかそうとか言いやしねえだろうな??」
「しないよ、白兵戦なんて? これから先はわからないけど…んっ、ああ、コレって着けるとやっばりしゃべりずらくなるんだな? オオカミは口がでかいから大変だ。時間がないから手短に話すけど、この霧が普通じゃないのはもう知ってるよな??」
「けっ、視界だけでなく電波のたぐいもジャミングしちまうんだろ? こんだけ近いと通信もできるみたいだが、視界が有効な範囲以外はのきなみセンサーがブラックアウトしちまう! だが言っちまえばそれだけだぜ!!」
何を今さらと不機嫌に返すに、でかい頭にどうやって手元のマスクをつけるかで格闘していたモニターの中のクマがびくと身動き止めて、そこからやけに冷めた視線を返してくる。
おまけちょっと白けたような真顔でたしなめるように言ってくれるのには、ムッとシッポを立てるオオカミだ。
「違うよ…! それだけじゃない、コイツは言ってみれば生物化学兵器さ! いわゆる文字通りの毒ガスってヤツかね? 電波を遮断するってのはむしろ副産物のオマケみたいなものなんじゃないのか?? ちなみにこの毒ガス、もっと言っちまえばおまえもすでに身をもって知ってるヤツだぜ? 例のあのとんでもなくえげつないニオイがするっていう…!」
「なっ!? まさかっ、コイツがあのニオイの元だってのか?? そんな恐ろしいはなしが!?」
立てたシッポがおぞましさでバリバリと毛羽立つオオカミは、自然と足下のマスクを拾い上げて震える手でそれをみずからの口元へとあてがっていた。モニター越しのクマの説明を全部聞くまでもなくただちにそれをみずからのおおきな口周りに無理矢理にでもはめ込むトラウマぶりだ。
「まったく鼻がきく犬族なんかには天敵中の天敵だよな! て、おまえ現金だね? まあいいや、あくまで憶測の段階だからあえて言わなかったんだけど、ドンピシャだったわけで。生身で外気に触れるわけじゃないアーマーの中でも、外気を取り込んで機関部の冷却やコクピットの空調を効かしてる都合、まったく無関係でいられるってわけじゃないんだな! むしろフィルターを通してはじめは薄めたガスを取り込むからそれと気づかないまま、ある段階で毒ガスが充満したガス室状態の完全密室でもがき苦しむことになるわけで…ほんと、おっかないくらいにうまく出来てるよ!」
「ううっ、じょ、冗談じゃねえ! あんな鼻がもげるようなどでかいクマの屁みたないニオイ、誰が生で嗅ぐもんかっ、マジで死んじまう!! くそっ、息苦しいな、このマスク!?」
「文句は言わない! てか、でかいクマの屁ってなんだよ? 失礼しちゃうな?? あとちょっとの辛抱だよ。うわ、でもほんとに息苦しいな、コレ? そうかあとついでに目隠しも頼んでおけば良かったかね? ん、とにかくこれでよし! これからは俺たちだけでの作戦行動になるぞ。いいよな、オオカミ…えっと、パワハラマウンド准尉?」
「だからぜんぜんちげーよ! この脳みそまで筋肉のくそバカ熊め、リドルの野郎にオツムが足らないって言われただろうが? いい加減に覚えやがれっ、オレさまの名前はウルフハウンドだ!!」
くぐもった声でもより一層にトーンを高めて毒づくオオカミに、でっかいクマさんはお気楽そのものに軽く受け流してくれる。
「はいはい。それって覚えやすい名前なのかね? いいや、もうめんどくさいからこれからおまえのことはシーサーって呼ぶから! それじゃシーサー、今後ともよろしくな♡ この俺のことは何と呼んでくれても構わないからさ♪」
「なっ、ちょっと待て! 何を気色の悪いことを言ってやがる!? てえめなんぞに親からもらった名前で呼ばれる筋合いはありゃしねえっ、と言うかそっちのほうはしっかり覚えてやがったのか、このふざけたデカブツクマ公め、く、しゃべりずらいどころかマジで息苦しいな、このマスク!!」
「そのくらいじゃないと役に立たないんだろ、なんたって軍用のガチの防毒マスクなんだから! それよりもほら、敵さんがぞろぞろと団体でご登場だよ、シーサーちゃん♡」
「やかましい! 蕁麻疹が出たらどうしてくれる? いいか、このオレは間違ってもてめえのことをコリンスだなんて呼びやしねえからなっ!!」
「あっはは! 今しっかりと呼んだじゃないか? でもうれしいな、ちゃんと覚えてくれていたんだ?? じゃ、あとでご褒美のハグをしてあげるよ! 愛情たっぷり♡ 基地の司令部がこぞって骨抜きになったとびきりにキツいヤツをさ♡♡」
「マジにやかましいぜっ! 司令部? おまえ、なにしでかしてきたんだよ??」
霧は晴れることがなきままに、ついには朝日を迎えることになる。
そしていまだ濃い濃霧の中に、ぽつりぽつりと不気味な影が立ちつくすのだった…!
じぶんの機体よりおよそ一回りはき大きいのだろう。
そのいかつく鈍重そうな見てくれの友軍機をにらみつけてのセリフに、機体とおなじくいかつい見てくれしたクマが苦笑い気味に返してくる。
「ははっ、ひどい言われようだな! こんなに役に立ってるのに? 正直そっちはかなり手こずっていたんだろう?? まあいいよ、それよりも今はやるべきことが…ちょっとごめんよ!」
「は? なんだっ?? …あ、てめえどこに向かって! そういやはじめのグレネードもテキトーに撃ち込んできやがっただろうっ…て、ただの照明弾かよ、今のヤツは??」
どこか日明後日の方角を向いておまけにこの上空に肩のランチャーポッドから実弾発砲するベアランドの機体をいぶかしく見るばかりのオオカミだが、その上空でやがて赤い光がまぶしく炸裂するのを霧の彼方に見やるにつけて目を丸くする。ほぼノイズ混じりのない至近距離から返すクマの相棒は、おおらかなさまでしたり顔してるのがムカつくくらいにまるわかりだ。
「赤色信号弾! リドルが偶然ゴミの中から見つけたっていうけど、ちょうど良かったよな? ちなみにあの色がここらでは何を表す軍事信号か知ってるか、オオカミ??」
「は? 知らねえよ! ん、なんだ? おいどこにっ、どこに行きやがるんだ五番隊の犬っころ! あっ、あっちにも!? そろいもそろって敵前逃亡かよっ!!」
すぐそばで混乱しきっていた友軍の機体が、今度は何をとち狂ったのか?
まるで見当違いの方角に逃走するのを驚愕して見つめてしまうが、濃い霧の中にいくつもの大きな人影が我先にとばかり、ほうほうの体で戦場を離脱するのを曇ったモニターの中に確認していた。
その一方でまるで動じたそぶりのないベアランドの説明になおさらキバをむいて毒づくオオカミだ。
「いや、いいんだよ。いわゆる撤退信号なんだから、今のってば! もうみんな限界だったんだろ? 昨日の七番隊の二の舞になる前に離脱させちまったほうが世話ないし、同型機が一箇所に入り乱れた状態じゃややこしくて仕方ないだろ?? そんなもんだから現状、まだ残ってるヤツが現実に対処しなきゃならない敵…いやもとより敵なのかね?」
「撤退? 何を勝手なこと言ってやがる! おおい戻れよっ、この腰抜けどもが!! くそったれ、出てくるなり出しゃばったマネばっかりしやがって、わけがわからねえぞ、クマ公!?」
「はいはい。これからちゃんと説明するよ。たぶんイヤでもわかると思うけど。その前に、おまえもそろそろヤバいんじゃないのか? リドルから渡されたブツが…マスクがあるだろ? とっとと装着しろよ、その防毒マスク! 俺も着けるから?」
ガソゴソとこちらはノイズではなくて物音らしきを立てながらの発言に、不信感がぬぐえないウルフハウンドだったが、モニターに映し出された通信映像の中ででかいクマが両手に持ちだしている特殊な装備をいっそう怪訝に見つめる。
じぶんの足元にも邪魔っ気に放置されたのを視界の端には捉えていた。
「防毒マスク? 確かにあの小僧から渡されたが、そんなものがここで何の役に立つんだよ? まさかほんとに白兵戦をやらかそうとか言いやしねえだろうな??」
「しないよ、白兵戦なんて? これから先はわからないけど…んっ、ああ、コレって着けるとやっばりしゃべりずらくなるんだな? オオカミは口がでかいから大変だ。時間がないから手短に話すけど、この霧が普通じゃないのはもう知ってるよな??」
「けっ、視界だけでなく電波のたぐいもジャミングしちまうんだろ? こんだけ近いと通信もできるみたいだが、視界が有効な範囲以外はのきなみセンサーがブラックアウトしちまう! だが言っちまえばそれだけだぜ!!」
何を今さらと不機嫌に返すに、でかい頭にどうやって手元のマスクをつけるかで格闘していたモニターの中のクマがびくと身動き止めて、そこからやけに冷めた視線を返してくる。
おまけちょっと白けたような真顔でたしなめるように言ってくれるのには、ムッとシッポを立てるオオカミだ。
「違うよ…! それだけじゃない、コイツは言ってみれば生物化学兵器さ! いわゆる文字通りの毒ガスってヤツかね? 電波を遮断するってのはむしろ副産物のオマケみたいなものなんじゃないのか?? ちなみにこの毒ガス、もっと言っちまえばおまえもすでに身をもって知ってるヤツだぜ? 例のあのとんでもなくえげつないニオイがするっていう…!」
「なっ!? まさかっ、コイツがあのニオイの元だってのか?? そんな恐ろしいはなしが!?」
立てたシッポがおぞましさでバリバリと毛羽立つオオカミは、自然と足下のマスクを拾い上げて震える手でそれをみずからの口元へとあてがっていた。モニター越しのクマの説明を全部聞くまでもなくただちにそれをみずからのおおきな口周りに無理矢理にでもはめ込むトラウマぶりだ。
「まったく鼻がきく犬族なんかには天敵中の天敵だよな! て、おまえ現金だね? まあいいや、あくまで憶測の段階だからあえて言わなかったんだけど、ドンピシャだったわけで。生身で外気に触れるわけじゃないアーマーの中でも、外気を取り込んで機関部の冷却やコクピットの空調を効かしてる都合、まったく無関係でいられるってわけじゃないんだな! むしろフィルターを通してはじめは薄めたガスを取り込むからそれと気づかないまま、ある段階で毒ガスが充満したガス室状態の完全密室でもがき苦しむことになるわけで…ほんと、おっかないくらいにうまく出来てるよ!」
「ううっ、じょ、冗談じゃねえ! あんな鼻がもげるようなどでかいクマの屁みたないニオイ、誰が生で嗅ぐもんかっ、マジで死んじまう!! くそっ、息苦しいな、このマスク!?」
「文句は言わない! てか、でかいクマの屁ってなんだよ? 失礼しちゃうな?? あとちょっとの辛抱だよ。うわ、でもほんとに息苦しいな、コレ? そうかあとついでに目隠しも頼んでおけば良かったかね? ん、とにかくこれでよし! これからは俺たちだけでの作戦行動になるぞ。いいよな、オオカミ…えっと、パワハラマウンド准尉?」
「だからぜんぜんちげーよ! この脳みそまで筋肉のくそバカ熊め、リドルの野郎にオツムが足らないって言われただろうが? いい加減に覚えやがれっ、オレさまの名前はウルフハウンドだ!!」
くぐもった声でもより一層にトーンを高めて毒づくオオカミに、でっかいクマさんはお気楽そのものに軽く受け流してくれる。
「はいはい。それって覚えやすい名前なのかね? いいや、もうめんどくさいからこれからおまえのことはシーサーって呼ぶから! それじゃシーサー、今後ともよろしくな♡ この俺のことは何と呼んでくれても構わないからさ♪」
「なっ、ちょっと待て! 何を気色の悪いことを言ってやがる!? てえめなんぞに親からもらった名前で呼ばれる筋合いはありゃしねえっ、と言うかそっちのほうはしっかり覚えてやがったのか、このふざけたデカブツクマ公め、く、しゃべりずらいどころかマジで息苦しいな、このマスク!!」
「そのくらいじゃないと役に立たないんだろ、なんたって軍用のガチの防毒マスクなんだから! それよりもほら、敵さんがぞろぞろと団体でご登場だよ、シーサーちゃん♡」
「やかましい! 蕁麻疹が出たらどうしてくれる? いいか、このオレは間違ってもてめえのことをコリンスだなんて呼びやしねえからなっ!!」
「あっはは! 今しっかりと呼んだじゃないか? でもうれしいな、ちゃんと覚えてくれていたんだ?? じゃ、あとでご褒美のハグをしてあげるよ! 愛情たっぷり♡ 基地の司令部がこぞって骨抜きになったとびきりにキツいヤツをさ♡♡」
「マジにやかましいぜっ! 司令部? おまえ、なにしでかしてきたんだよ??」
霧は晴れることがなきままに、ついには朝日を迎えることになる。
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