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レポ2〜明成と魔法〜

ごめんなさい……

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「うん、簡単に説明するとね?シロはアキで、人間なんだ。人間はもうこの世界では生きていないから、目立つでしょう?
だからね?目立たないかなあって、しっぽと耳をつけてみた。
したら猫属に見られるみたいだら、シロってことにしたの。」

《……簡単すぎない?》
いや?そのままじゃないかな?

「あの、アキって呼べばいいの?」
「どっちでもいいんだけど、この耳をつけたらシロで。
外すとアキなのですよ。」
「耳がっ!」
「うん、カチューシャだよ?」
「でも、動いてた……。」

え、まじで動くの?
たしかに尻尾は、ゆらゆらしたりピーンとしたりしていたな。
耳も動くんだー。どーゆー機能になったのかな?
アキ、凄くない?マジでまじでチートだよね?
知ってた?神様ナルト
《知らないよ……君、全てが規格外なんだもの…………》
そうなんだ、相変わらず使えない神様だね。
神様なんてやめて、もうナルトでいいんじゃないの?
《……やめて~神様なんだからっ、神様なんだもん、神様でしょう?》
神様三段活用?
……そんなことより筋肉を鍛えた方がいいとおもう。
そう、ラーメンの中で毎日泳げばいいんじゃない?
《ナルトにしたの……アキくんなのに……シクシクシク……》
三十六計逃げるに……じゃなくて!もう、神様ナルトと話してると違う話になっちゃう!
《え!僕のせい?ちがうよね!》

「耳が動いてたのは魔法だよ。」

たぶん、きっと!
《え、無視!》

「そうなの?すごいんだね。でも、人間ってなあに?」

あ、そこから?
どう説明したらいいのか、わからずにセディに縋るように目を向ける。

「その目はずるいよ……アキ。
仕方がない。えーっと、ウリンと言ったか?」
「うん、お兄さんはアキのお兄さん?」
「違う。私は彼の婚約者だ。」
「えっ!」
「えっ!って、ウリン。こんにゃくしゃってなに?」

蒟蒻者!いや、こんにゃくしゃか……やばい、可愛い可愛いよ!テト!

「んー、将来確実に結婚する人?」

いや、確実だけど、確実じゃない人もいるんだな、これが!

「んーーー?じゃ、テトもにーちゃとけっこんすりゅから、こんにゃくしゃだ!」
「ちがうっ!」
「「ビヤッ!」」

セディの大人気ない恫喝に、子羊…もとい、仔ウサギと仔猫がガクブルですよ。

「セディ、ちっちゃい子の言うことを本気にしない!アキはちゃんとセディとフーリを好きだから婚約者になったの!
……テトが言ってるのはお兄ちゃんとしてだって、わかってるでしょう?」

これは……早く大人な関係を築かないとダメなのかな?でも、勃つかな?アキのちっさい息子さん。

「……だが。」
「うん、アキが勝手に出てきてセディを不安にしたのが悪かったんだよね。ごめんね?
あと、テト。アキはセディとフーリと結婚するの。だから、テトとは無理かな?」
「にーちゃは、テト嫌い?」
「なわけないでしょ?テトは、弟。大切な弟じゃだめかな?家族だよ?」
「にーちゃが本当のにーちゃなる?」
「そう、でもアキは猫じゃないけど、それでもいいなら。」
「にゃる!にーちゃのおとーとにゃる!」
「と、言うわけです。セディ。テトはアキの弟ということで。」
「いや、だが……。」
「弟ということで。」
「しかし、アキ。」
「弟ということで(ニコ)。」
「……わかった。」
「(なんだろう、シロ……お兄さんの笑顔は、怖く感じる時がある……)……んと、テトはシロ……アキお兄さんの弟でわ、僕は?」
「うん、妹?」
「そうか、君は兎属の女の子なのか。……なぜ、孤児院に?」
「ん?どーゆーこと?」

セディの言葉に三人とも頭を傾げたが、そこで馬車は城に到着。

出迎えたフーリに特大に大泣きされて、仕方なくミカエルに二人をお風呂に入れて着替えを頼む。
フーリのメイドの一人が女性なので彼女にウリンを頼んでもらった。
例え、メイド(オトコの娘)でもウリンは、女性に任せたい。
フーリがようやく落ち着いたのを見て、
とりあえず、部屋のリビングに移った。
アキはクリーンだけしたあと、着替えをしてリビングで待つ二人のもとに。
で、現在テーブルの上にはアキお手製の猫耳カチューシャと猫尻尾付きパンツ(スパッツぽいやつ)が置かれています。
カチューシャはともかく……脱ぎたてスパッツは、なんだか……変態臭がします。
もちろん、クリーンはしたよ。
だってねえ?

「で、コレをアキは作ったの?」
「うん。」
「で、コレで猫属に?」
「うん。」
「それも何故よりにもよって……白猫……。」
「いや、黒の真逆的に?」
「いや、だが……。」
「セディ、アキに説明していない私たちにも非がある。」
「ごめんなさい。アキは、ただ自由にこの世界を楽しんでみたかったの。」

《あれ?食材探しは?》
ついでに決まってる。

「で、耳と尻尾がないのは変でしょう?で、黒じゃない色がいいな?って、白の耳で黒い髪は変でしょう?」
「で、魔法も付加したの?」
「たぶん?そう思って作ってみた。そしたら……。」
「できてしまったと。」
「うん。」

長い間があく。
あれ?なんかやっちゃったの?
やはり、先に謝ろう!

「ごめんなさい。アキはセディたちがアキの魔力を感じるの忘れてた。本当は、夕方までに帰って心配させないつもりだったの。
でも、なんでか……あんなんになっちゃったし……二人を悲しませる気はなかったんだ。
ただ!」

自由に筋肉鑑賞をしたかったのです!
《やっぱ、そこかっ!》
はい!一にも二にも筋肉です!
ただ、ついでにお米とかがあったらな~なーんて、思ったのであります(キラ)。

「では、私たちが嫌になったのでは……。」
「考えたこともない!です。」

本当に!

「……よかった。」
「不安だった……。私たちは仕事柄、ずっとそばにはいれないし。」

普通じゃないの?

「この城から出してもあげられないし。自由があまりないし。」
「いろいろと煩わしいのでは?と。」
「食欲も落ちていたし。」
「もしかして、保護してもらったから我慢しているのでは?とか。」

あーーー、いろいろ考えちゃったわけか。
《ノーテンキなアキくんとはちがうんだよね……》
アキは脳天気なんじゃなく、ポジティブなのです。
《………都合のいい言葉だね……》
仕方ないね!
発酵50年ものだもの!

「あのね、アキはその。今まで、ずっと自分だけで自分の力で自由に生きてきたんだ。
だからね。あの、なんていうか……恋人もね?二人が初めてでね?」

うーーーー、恥ずかしい!
《激レア!アキくんの真っ赤な顔!》
うるさい!

「うまく言えないけど、二人がアキをいらないって言わない限り、ずっと一緒にいたいな(嫌だって言われたら、そっと筋肉を眺めて暮らすかもだけど)って。
二人こそ、アキ……勝手な奴って嫌いにならない?」
「「ならない!アキ!」」

と二人からギュッとされたところに、疲れ果てたリアムくんの訪れがありました。

リアムくん、空気読めや?


《リアム、かわいそう……》




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