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レポ1〜明成と異世界〜
大事なことなので、言っておきます。傷つけたら許さないよ?
しおりを挟む冷静になって考えると。
フレを出すってことは、なんだか凄いことのような気がする。
だって、国全部に二人がアキと将来結婚するよー!って言うことなんでしょう?
一体全体それはどういうことなの?
そもそも、アキは何者かもわからないわけで……。
そんなアキと二人は、結婚しちゃうんだよって、言うわけでしょう?
アキがいた日本じゃ、考えられないよね?だって、王族って皇族と同じじゃないの?
皇太子様が結婚されるとかって言ったら、メデイアが目白押しだったじゃないの。した後も賛否両論で、それこそお相手のことを根掘り葉掘り根掘り葉掘り根掘り葉掘り根掘り葉掘りってくらい凄いじゃない?
アキ……そんなの面倒くさいな……。皆んなから『鑑定の嵐』だなんて。
………ん?
勝手にするんだから、面倒じゃないのか。
視線は……スルーできるし。
鑑定は……全部じゃないみたいだし。
そもそも、出来る人は少ない見たいだし?
んーーーーーーー?
あれ?別に面倒くさくないみたい。
なら、なら、なら、まあ、いいかもしれないね。
うん、いいことにしよう。
「では、アキ。フレを出したあとに婚約式がある。そのために服を作ろう。」
「んー?勿体無くない?」
アキは、なんでもいいけど。服をわざわざ作る必要はないんじゃいかなあ。って、思うんだよね。
だって、国民の血税でしょう?
「いや、正式なものだしね?」
正式だから?なら、もしかすると冠婚葬祭だからってやつかな?
じゃあ、仕方がない。
「あんまり派手くないやつがいいな。」
アキは男だから、やっぱりカッコいい方がいい。
間違ってもジルベール系のベルばら服はいらん。
「……アキに似合うものにする。」
「着飾るなら、やっぱりフロリアさんでしょ!」
「「「「「!!!」」」」」
ね?だって、唯一の女性だもん。
「いや、その。私は……。」
「なんで?アキはフロリアさんのドレス姿がみたい。あっ、アキが考えるドレスはどうかなあ。ふふふ。」
だって、筋肉はフロリアさんの方が断然素敵だけど。先輩で親友と結婚した(先輩、趣味悪すぎ!)蘭さんが素敵なドレスを着ていたのです。
あれなら、ぜーーーーーったい!フロリアさんも似合うはず。
色は……フロリアさんには青が似合うと思う。
んー、セディは緑かなあ。うん、似合うと思う!
良いね良いね!かっこよくてきれいなフロリアさんには素敵すぎるくらいにあうはず。
「アキが言うならアキの好きなドレスにしてもよい…………、似合わなくても笑わないでほしいが…………。」
最後のほうがすんごく小さい声だった。
アキが笑うわけないじゃない?でも、心配しているってことは過去に笑われたことがあるってことだよね?でなきゃ、そんなこと思ったりしない。
「大丈夫!フロリアさんを笑う人をアキが許さないから。ね?」
「アキ……。」
「もちろん、過去にしたひとも許さないからね?」
アキは、にっこりと笑顔で言ったのに、双子王子とエードルさんが真っ青になった。もしかして?
「えーっと、お顔が真っ青な方たち?もしかしてだけど、フロリアさんにひどいこと言ったりだとか?笑ったりだとか?してないよねえ?
ふふふ、アキは、もしかしたら怒っちゃうかもしれないよお?」
さらに笑顔を深くしてあげたというのに、双子王子はガクブルし始めちゃった。
そしたら、ビードルさんがアキにくってかかってきた。それを一生懸命に双子王子の一人が止めてる。
「なにをいってる?私の子はだ、第一王子なのだぞ?」
「だから何?王子だからって人を傷つけてもいいと思ってるの?アキわね?暴力は好きくないんだ。でも、男だからね?好きな女の子くらいは守れないとでしょう?なによりね?言葉の暴力は大っ嫌いなの。ふふふ、男には特に容赦しないと思って?」
くふって、笑ったら第五王子がいきなり大笑いしだした。
ん?笑い上戸?
「ははは、わらえるーもうだめだ。アキちゃんだっけ?かわいい顔してすごいや。兄上たちを簡単にひねったって聞いたよ?真面目にして見せようと思ったのにさ?
だいなしだよ。あははははは…………げふっっ、いたいよ。ルーク。」
「ふふふ、なーんだ。またひどい性格でセディ兄さまが欲しくて姉さまとも婚約オッケイしたバカだったらいじめてあげましたのに?」
と女の子に見えた第六王子が今度は素敵な微笑みをくれました。そう、こんどは目も笑ってるのだ。
つまりそれだけお姉ちゃん思いなわけですね?とてもとても微笑ましいです。
アキにも兄弟がいたら可愛がったのにな。ま、いるらしいんですけどね。
もう、絶対に会うことはなくなってしまいましたが。
「改めて、第五王子のリセラルだ。よろしくな。」
「第六王子のリラルックよ。アキちゃんて呼ぶわ。私はリラって呼んで。」
「僕は第四王子のルクセルト。ルークとよんで。」
「ねえ、本当にあいつらを痛めつけたの?」
「え?失礼だなあ。痛めつけてなんてないよ?」
「やっぱり、あいつらのウソ?おおげさなんだから。」
「ただ、お仕置に足の関節を外してあげただけ。」
もう、ほんと失礼。痛めつけたのはゴロゴロした自分自身だというのにねえ?ひとのせいにしないでほしいな。
「はずした…………。」
「関節を…………。」
「お仕置って…………。」
(((ゾ…………)))
「あれ?どうしたの?みんな顔があおいよ?ねえ?セディ?」
「ん?まあ、気にするな。…………な、アキ。」
「なあに?」
「私の衣装のデザインもだめだろうか?」
耳がちょっとしょんぼり?
あ、フロリアさんのドレスしかはなしてないからか!
…………かわいすぎるよ!セディも!
しかたない。お兄さん頑張っちゃうよ。
「んふふふ、セディの衣装も考えるね!」
「アキ!」
「二人にとびきりすてきなやつ考えるから!楽しみにしてね?」
「「もちろんだ!」」
「忙しくなるねわねえ?陛下。」
「そうだな。」
ということで、アキはそうそうに素敵筋肉の所有権を確約されたみたい。
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おそくなりました。ようやく、更新です。ルビがなかなかうまくいきませんでした。(´;ω;`)
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