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レポ1〜明成と異世界〜
今日もステキな筋肉に会えると良いな♡
しおりを挟む湯浴みは完全にお風呂でした。
ただ、デッカいけどね。
たぶん、絶対泳げるよー。
泳がないけどさ。
で、現在進行形でアキは筋肉椅子を堪能中なのです。
言わずもがなセディの筋肉ですよ?
体を洗う時もお湯に沈む時も、何故でしょうか?
セディはアキを抱っこしたままなのですよ。
まあ、アキは筋肉を堪能してるからいいけど。
体を手で余すところなく洗われちゃったのは、ちょっとだけ恥ずかしかったけれども。
ただ……。
アキのお尻にね?
硬いものが当たってるのです。
たぶん、セディのセディくんだよね?
朝立ちって奴だよね?
アキをほっておいて、抜いてきていただいてよいのですがね?
ま
さ
か
!
ショタではないよね?
ロリ疑惑はかけらてたけどさ?
ショタとか言わないよね?
このままはなんとなく、まずい気がする!
はっ!コレが危険察知というものではないでしょうか!
なら、行動は一つだよね。
「セディ?アキ、暑くなった。」
このまま、布一枚の防御もないのはちょっとね?
「ああ、上がろうか?」
「うん。」
セディはアキを離す気は無いのだろうか?
「あのね?アキ歩くよ?」
「いや。湯浴み場所は、滑りやすいからね。」
と言って下ろす気ナッシングだね。
まあ、着替えるときは流石に下ろしてくれるよね。
「……。」
ふっと軽く何かをつぶやくと同時に体が乾いた。
魔法!すごいな。
早く使いたい!
で。
結局、裸のままでベッドに下されました。
なんだろう、この恥ずかしさ。
いや、セディには裸見られてるし。
さっきもお風呂一緒だし。
そもそも、着替えだってセディにされたんじゃないかな?とも思うし!
でもね?
アキは残念ながら裸族じゃあないんだよ?
裸の筋肉を堪能るのは好きさ?でもね?自分が明るい中で裸を晒す気は無いんだよ!
覗きはしたいけど、露出はしないようー!
カーテンがいつの間にやら開いている、明るいベッドに座る裸の子供……絵面にしても字面にしても犯罪臭しかないね!
仕方ないので、シーツを引っ張ってみたけど……動かない。
ベッドメイク完璧ですね。
じゃないよー。恥ずかしいので、布団に頭から潜りましたよ。
「ぐあはっ……。」
そしたら、後ろで変な声が聞こえた。
中まで潜って、Uターンして頭だけ出したら裸のセディが鼻血を垂らしていて、口元を押さえていました。尻尾がシビビビってしてるけど大丈夫?
「どしたの?逆上せた?」
「……いや。」
「あの、服ください。」
「ああ、すまない……ゴニョゴニョ……だった……。」
セディは、そばにかけてあったガウンを着た。
ガウンあるなら、こっちにもサッサとくれたらよかった……無理か。引きずって殿中でござる!になってまう。
「サヴォイ。服の用意を頼む。」
「はい、ただ今!」
また、サヴォイって子がパタパタってきてセディに服を着せていく。
ふむ、さすが王子ですな。
着せてもらっているのが様になってますよ。
アキはできたらシンプルな服を一人で着たいです。
「アキ、出ておいで。着せてあげるから。」
「……。」
はーいって、出て行くわけないよね?
だって、アキだけ裸よ?
「この中で着ます。ください。」
「よれちゃうからね?だから、こっちで。」
いやいや、何度も言いますがアキは裸族じゃないのです。
「下着ちょーだい。」
アキの最大限の譲歩だよ!
パンツをくださいな!
「ふう、仕方がない。……サヴォイ。」
「はい。こちらで大丈夫でしょうか?」
「大丈夫かな。」
サヴォイくんから下着の上下をセディが渡されて、広げてサイズを確認したらアキに持ってきてくれた。
「はい。」
「ありがと。」
パッと受け取り、布団の中に潜ってパンツを履く。
パンツのある安心感。
そして、アンダーシャツ?のようなものを上から着た。
はあ。なんか少しだけ防御が(主に心のが)上がった気がする。
「さあ。出てきて服を着たら朝ごはんにしよう?」
セディの言葉にグゥゥゥとお腹が泣いた。
昨日、オヤツ?代わりのサンドイッチを食べたっきりだしね。
「ん、よいしょっ。」
と中から出てきて、セディのところへ。
うーん、完璧な王子様がいる。
昨日と違い、軍服?いや、違うななんかロイヤルな感じの服?だ。
アキのボキャブラリーでは服はなんといっていいかわからない!
あっ、ベルサイユの話的な服だよ!うん。そう。
で、アキの服も……そんな感じ。
はあ、ボンジュールって言った方がいいかな?
ってか。男なのにガーターベルトって必要なの?
サヴォイくんは無心になってアキに着せていくんだけど……笑ったら可愛いと思う。
全てを着せてくれたのだけど、自分で着ちゃだめなの?
自分でボタンをはめようとしたら、睨まれてしまった。
邪魔しないでって、感じに。
髪の毛……までリボンで結わえられた。再度作られた体は髪が少し長めだった。肩より下だった。
邪魔だけど、できたら切ってしまいたかったなあ。
「セドリック様、お待たせいたしました。」
「ふむ。それもよく似合ってるよ。アキ。」
「……サヴォイくん、ありがとう。」
にっこりとお礼を言った。だって、スマイルは0円ですからね!
サヴォイくんは、「仕事ですから。」と直ぐに頭を下げて下がった。
ちょっと寂しい。
うさ耳触ってみたかった。仲良くなったら触らせてくれるかな?
「さあ、アキ。朝ごはんにいこうか?」
「はあい。でも、まって。」
窓のところに行って、お日様を見る。
あっ、今気づいた。
お日様が二つある。
それでもお日様は、お日様だ。
毎朝、お日様にお願いをするのがアキの1日の始まりであり日課なのだ。
いつもは。
ーー今日こそはステキな筋肉に出会えますように。
でも、今日は、今日からは。
ーー今日も、ステキな筋肉に会えますように!
祈った後に振り返ると、ステキな筋肉現在二位のセディが手を広げてくれた。
子供じゃなかったけど、今は子供だし!
筋肉を堪能できる抱っこに迷いはないのだ。
え?さっき?
だって、裸だったじゃん。
ちょーっとね?セディのセディくんがすごかったし……裸で抱っこは、流石のアキでも恥ずかしい。
……でも、すごいね。セディのセディくんはすでに治ったみたいだよ?
鼻血もすぐに消えたし……それも魔法かな!
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