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第五章 とうとう?カウントダウンか?

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どうも、この話というかゲーム……主役がはっきりしないと、変な方向に(俺にとって最悪な)いきそうな雲行き。
もしアイツ、サーチスが聖なる巫女だったとしたら……ハノエルをエロいムービーのようにする気だったら、一番最悪な魔王バージョンを目指すかもしれない。
それは、魔王に負けるかもしれないってこと。
でも、このゲームをやり込んでいるやつだとしたら?
それは自分の死を招くことになる。
そんなことはしそうにない。
なら、自分にとっての最善を見つけるはず。

アイツにとっての最善……ハノエルのエロムービー。
……まさか、魔王と組んだりしないよね?

嫌なんですけど。
魔王と戦うなんて、はっきり言って嫌だ!
だって、関係ないモブだし。
エロエロムービーで絡んだけど!
実際には戦いには関係してないしっ!
なんで、ハノエルがヤラレちゃうのかわかんないんだよ?

……ほんと、なんで?

この際、マジで俺のこと忘れてくれないだろうか?

「しかし、本当に警戒が必要ね。ハル、もうわたくしから離れてはダメよ?」
「はい、姉様。」
「申し訳ありません、僕が不甲斐ないばかりに!」
「そんなことないよ!ルイのおかげで助かってるんだから。」
「そうよっ!女性だと無理なところはルイがついていてくれるから安心できるのよ?
今回のは多勢に無勢だったのだから。」
「そうだよ、たぶんルイがいてくれたから、ヴァルが逃げれたんだと思うんだ。僕一人だったらヴァルは僕を守ろうとして、兄様を呼びに行けなかったかもしれない。そしたら……。」

間に合わなかったかもしれない。
ブルリと体が震えた。
今回は間に合った。
でも、間に合わなかったかもしれないのだから。
薬が溶けていなかったのは、この子がなんとかしていたのかもしれない。
その子を失っていたかもしれない。
発作が起こるってことは、それだけ大きな魔力をつかったのだから。
枯渇していたら……怖い。
でも、絶対に護りたい!

「……セシウスが中でも警護できるようにしよう。」
「そうね。それが得策かもしれないわ。まだ、狙われる危険があるからって。
でも、来週いっぱいはお休みしましょうね?
癒えたばかりだから。」
「はーい。」

学校に行けないのは……ちょっと寂しいな。
マッケンくんには会いたかったし。

もう、本当に面倒だ。

「でも、姉様たちに危険はないのでしょうか?」
「うーん、そこは大丈夫だと思いたいが……ミリアンナさんやマッケンシーくんとなるべく一緒にいなさい。」
「はい、わかりました。」
「ご安心を旦那様。」

セバスがにっこりと笑うが、目が笑っていない。
あれは、ぜったいに人知れず忍者軍団を使う気だ。
絶対にセバスは忍者軍団のお頭なんだ!
それにあの目は、ハノエルを傷つけた奴を許さんって目だ。

「その『サーチス』とか言うばk…コホンッ、坊ちゃんもキチンと監視いたしませんと……ね。」
「そ、そうだな、セバス。」
「はい。ハル坊っちゃま、ご安心を。
学校にいかれるようになりまでには、色々と情報が集まるかと思いますので……。それに、坊っちゃまの学力ならば学園はやめられてもよろしいかと?」
「でも、卒業って。」
「……安全を約束できないような学園には通う必要を感じられませんが。」

にっこりとしながら青筋が消えていないセバスの背中には夜叉が見えた気がした。


うん、サーチス。
俺のムービーを見るために頑張ってるみたいだけど……敵に回しちゃ不味い人が完全に敵にまわったみたいだよ?

まあ、俺的にはよいけど。
だってハノエルの鬼畜なエロエロムービーを望むお前にやる同情なんて1ミリも、いやミクロもない!

お前こそがそのエロエロムービーに落ちるがよい!

って思ってもしょうがないよね?





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