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第五章 とうとう?カウントダウンか?

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さて、お仕置きですね。
何しようかなあ?
やっぱり、目には目作戦?

うーん。うーん。

よし!
正攻法でいこう!

「ハル……。」
「だって、何にも思いつかないんだもん。悪口は浮かばないしー?」
「まあ、それがハル……か。」

え?なんでみんなうんうん頷いてるの?
確かにこの表情はすぐ消えちゃうみたいだけど……。
とりあえず、みんなでのお昼ご飯も終わりましたので、教室へ参りましょう。
認識阻害の魔法は解除しました。
だって、お仕置きしなくちゃだものね?
お仕置きというか、問いただすというか……ね?

昼休みが終わり、四時間目の授業が終わると走って飛び込んで来たのはお仕置き対象者のサーチスだ。
その後ろに教室をうかがうように見ているのは、サリィか。
まあ、そっちはとりあえず置いておこう。

「あーーーー!いたーーーー!」

って、身分が上のハノエルを指差すって、どうよ?

「ハールーくーん!ようやく会えた。病気だったの?
ずっと休んでたの?大丈夫?
体弱いんだもんね?そだ!僕ね、僕!なんと神聖魔法を使えちゃうんだよ!
なんと男だけど、第二種だったんだって!だからねだから、聖なる巫女認定されたの!すごい?すごいよね?
だから、ハルくんが病気なら聖なる力で治してあげるよ!」

いつ?
いつ息継ぎしたの?すごいね。
うん、感心してしまう。

「えっと、Aクラスの方?でしたか?すごく、うるさいですね。
みなさんが迷惑していますよ。」
「うわあ、ハルくんは優しいね!」

……迷惑だと通じないか。

「ハル、こいつが花浦サーチスだ。」

ありがとう。
マッケンくん。
僕が知らない程で話をしてくれて。
もちろん、マッケンくんも俺がサーチスを知っていることは知っているが俺がこんなやつ知らないって、覚えてないよって攻撃をしていたのもしっているから、わざわざ教えてくれたんだよ。
さすがマッケンくんです!

「そーなんだ。君がね?じゃ、聞いてもいい?」
「えーなあに?僕のことを知りたいの?」
「全然ちっとも知りたくないけど、君を姉が階段から突き落としたって本当?」
「えっ!えーと、うん、そんなことも……。」
「いつ?」

顔から表情が消えたのが自分でもわかった。
顔から全ての熱が消えた気がする。

「いつ……?って、覚えて、ないよ。」
「なんで?身の危険があったのでしょう?いつそんなことがあったの?そんなことも覚えてられないの?」
「な、なんで?そんなの、先週?くらい?」
「……本当に?ぜったい?」
「……なんで、そんな意地悪いうの?」
「そうだそうだ!被害者はサーチスなんだよ?なんでそんなこと言うのですか?」

って、あんた誰よ!
またまた、余計な面倒臭そうな奴が出てきたよ。
だれさ。
もう、あのゲームの主要人物は揃ったよね?
こんな奴見覚えないぞ?

「ルドガー様。」
「ルドガー……?」

って、だから!誰よー!
またまた新しいキャラ登場だけど……誰なんだろう。
話からするとサーチスの味方らしい。

味方が何人来ようとも、俺の追求は緩まないよ?
さあ、盛大に墓穴を掘って『嘘つき』のレッテルを貼り付けられたまえ!
それが俺のお仕置きなのだ!
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