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第五章 ゲームカウントダウン?それとも開始とか?ヤバイんですが(泣)
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しおりを挟む朝、兄とセバスに熱をはかられて、さらにアズリアに診察を受けた。
そこでようやく、学園へ登校するのをオッケーしてもらえました。
ご飯もしっかり(ハノエルとしては)食べまして、仲良く学園へレッツゴーです!
兄にはあらかじめ、『鑑定』してみるねって朝なんとなくいってみた。
したら……俺が『鑑定』できるってこと伝えてなかったみたい。
テヘペロしたら、濃い~キスをされてしまった。
普通はゲンコツじゃないか?
と兄に言ったら『ハルを傷つけることができると思うの?』って切り返された。
……惚気じゃないよ?
まあ、そんなで『今日はあのケムケム鑑定しちゃうぞ♡』と可愛く言ってみたら、さらにキスされた……解せぬ。
「ハル、何だか楽しそうね?」
「うん。ちょっと試したいの。」
「そうなの?よくわからないけど、笑顔の方が可愛いから良いわ。」
姉もニコニコです。
やっぱり、学校は楽しくないと。
でも、この一年が終わらないと思いっきり楽しむのは無理だよね?
って、一年したら俺いないじゃんよ!
だって、長くても兄が卒業したら俺も出ちゃうもん。
いつ、赤ちゃんが育ち始めるかわからないから。
ただ、ハノエルを守るために力をつかったから、もしかするとさらに遅くなるかもって言ってたから、卒業まで大丈夫かも?
なんて思ってるんだ。
「そういえば、ヴァル。ヴァルは、あの赤い煙みえる?」
『みえにゃいよ?ただ、いやな気配がただよってる。』
「そうなんだー。」
「ヴァルは、なんだって?」
「うん、煙は見えないけど、嫌な気配があるんだって。」
「ヴァル、誰から嫌な気配がするとかはわからない?」
そっか、気配に敏感なニャンコならもしかしたら?ってこと?
『わかんにゃい。ただ、つよく嫌な気配があるやつとうすいやつがいた。でも、まったくしないのもいた。』
「ハル、なんて?」
「誰って特定はできないけど、強いのと弱いのとまったくしないのはわかるみたいだよ?」
「そうか。ヴァル、もし強く感じる奴がいたら教えて?」
『わかったにゃん。でも、ハルちゃんもわかるよね?』
「そうだねー。」
「ん?」
「わかったけど、僕にもわかるよね?って。」
「濃い奴わかるの?」
「うん。ルドガレス?とかいう子は濃いーいよ?」
「……サーチスは?」
「んー、さすが神聖魔法なのかなあ?彼に伸びる煙は消えるの。」
「そうか……。」
兄は何やら考え中……。
「ハル、脳内でばかり会議しないで、私にもちゃんと報告してね?わかった?」
あ、目が笑っていない。
笑顔が怖い。
俺、そんなに報告してなかった?
あれ?
「ワカリマシタ、ごめんなさい。」
「まったくハル、しかたないわねえ。」
姉にも呆れられてしまった。
そんな中、学園の前まで来ると……ああ、煙が物凄いことに……。
では、いきましょうか?
「じゃ、やってみる!」
「ハル、何を?」
「んと、鑑定を。」
「「「できるの(ですか)?」」」
「らしい。」
あ、みんなが呆れてる。
ひどいなあ。
ちょっといい忘れだけぢゃん?ね?
「……ハル、最低でも兄様には報・連・相してね?わかった?」
「はい。」
って、この世界にも報連相あったんだねー。
当たり前か?日本人が制作したんだもんね!
「では、えっと『鑑定』!」
「「「それだけ?」」」
そう、本当は言葉もいらないんだよー。
《赤の悪威》
魅了を持つものによる悪威のオーラ
魅了の上位
心意を悪い方へ増幅する
記憶をやや操作
悪魔のスキル、邪魔王のスキル
弱点―神聖魔法最高位、聖魔魔法上位
えー………と?
これは、巫女になんとかできる問題ではないらしい?
……悪魔のスキルは納得。
でも、魔王じゃなく邪魔王って……なに?
俺はいったいどーしたらいいの?
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