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第四章 ありえないよね?不憫なのはハノエルだけじゃないのかも・・・ 

ヒャクニジュウナナ

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ねえ?
……一体さ?
俺と言うか……ハノエルは……どんだけ『いらない設定』を組み込まれていたんですかね?

だって、世界観とはかは『ゲーム』世界でしょう?たぶんだけど。
なんだか、少しあやしくなってはきてるけどさ?
いろんなことがあって、話はかなり逸れてしまったから……あのゲーム世界のパラレルワールド化してもおかしくはない……のかもしれない。

それは、例えば……姉が幸せに暮らすとか、兄が闇公爵にならないとか、ハノエルが幸せに暮らすとか……そんな世界(要、希望!)。

でも、『設定』はこの世界を作った『人』なのか『神』なのかは知らないけど、その人が考えたはず。
つまり、第二種男性をことごとく……不憫にするゲーム設定だよね。
まあ、役でやったΩ性もかなり不憫な設定ではあったけれども……。

そのあともアズリアが研究で分かったことを話してくれた。
話から完全二種は、『精通』ないらしい。
だから…ずっとないのか……。
そうなのか……なんとなく、ショックというか、納得というか。

そして、その男としての機能はあるものの……いわゆる無精子症ってことらしい。
つまり、『産む』ことでしか子孫を残せないわけですよね?
つまり、女の子とイチャコラはある意味……百合な感じ?
純愛?
セックレス?

大事なことだけど、あまり知りたくはなかった情報です。
だって、ナニはお子様のままらしいんだもん……。
ねえ……神様?
普通にさあ?
ハノエルは、女の子じゃダメだったの?

だって、普通の第二種って作りにくいけど……ちゃんと女性といたせるんだよ?
でも、完全二種は……そもそも女の子に勃たないとか。
……悲しいじゃないか。
まあ、今となっては兄としかエッチはしたくないのでよいけども。
そして、完全二種はなんと滅多に生まれないらしい。
って、何故それがわかるか?
アズリアは、第二種の研究者で国一番らしいです。そのアズリアも完全二種は初めてなんだとか。
文献に過去一人だけいたらしい。
やっぱり、華奢で……。
その子供は、物凄い力を持っていたんだとか……後に『聖王』に。
そう、完全二種の子は『聖王』の力を持つらしい。って言うか『聖王』ってなんだよ。そんなんいるなら、『神の巫女』いらなくない?
まあ、『聖王』は伝説らしいけど。
それくらい能力の高い子が生まれんだってさ。
魔王だって、敵になるの?
なら、今のうちに『クリス苅野先輩』倒さなきゃまずくない?
王子だけど。
じゃ、この国が魔王国になっちゃうじゃん。
で、うちらは魔王部隊?
……なんじゃそりゃ。

「つまり、完全二種はハルだけ?」
「そう。でも完全二種という言葉はないの。私が勝手に呼んでるだけ。まあ、だから全ての話が『第二種男性(胎有)』に注がれちゃってるみたい。
本当は子供だって出来にくいし、産みにくい。
確かに魔力の強い男児が生まれはするけども。
でも、実際には……また第二種男性が生まれたりするの魔力の高いね。
……魔力の高い男児って話がさも沢山生まれるって思われているのよね。」

だから未だに裏で『取引』されていることもあるんと、アズリアは頭を抱える。
まあ、ハノエルがあれだけ拐われそうになるのも納得だ。

「それに……。」
「それに?」

なんでもないわ。と、アズリアはそれ以上は言わなかった。

さて、話を要約すると。
つまり、ハノエルは妊娠しているけど、まだ胎児まではなっていない。
だから、妊娠期間ははっきりしない。
そして完全二種だから、精子はない、だから女性との子作りは不可であると。
そして、なにより……俺の息子は子供のままらしい。
でも、スチルのナニはぼかしてあったけど、そこそこあった気がするけど気のせいだったのだろうか?

……そんな悲しい設定はいらなかった。

「まあ、とにかく子ができたのは嬉しく思う。
だからね?ハノエル。
婚儀を早めようと思っているんだ。
しかし、今は王が消えてしまったし……殿下の髪色は変わったままでね。魔法で髪色を変えようとしたのだが、それもできなかった。
……カレイドもだしね。
まあ、とにかくハルは、無理をしないこと。
明日からはカレイドがいないが、大丈夫かな?」
わたくしがついておりますから。」
「そうだね、セバスがいればよいか。」

うん、セバスがいれば大丈夫。
まあ、そもそも部屋から出ることも当分はできない。
兄がいないと部屋の外は『恐怖』の対象になってしまうしね。


とりあえずの話は終わった。
あとは、もう姉だけ守れたらいいや……。

父的には婚儀は一年後を予定しているらしいんだけど?
どうなりますかねえ?

まあ、貴族なんて結婚が早まるのはよくあることらしいからね。






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