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第五章 ゲームカウントダウン?それとも開始とか?ヤバイんですが(泣)
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しおりを挟むさてはて?
どうしたもんか。
しーかーも!
邪魔王ってなにさっ。
逆なの?
バグなの?
馬鹿なの?
どれさっ!
『おっじゃまじゃまじゃま、邪魔王だよー?』
なーんて言って出てきちゃうの?
そしたら、もう………草生えちゃってしょうがないんじゃない?
つよそうじゃないし?
プチって、つぶせそう?
『僕は悪い魔王じゃないよ?』なんて言っちゃうのか?
しかし、よりにもよって邪魔王って……。
もう、ここのゲームどこに向かっているんだろう……。
「ハル?教えて?」
「んー、なんかよくわからない。」
「鑑定できないってこと?」
「ううん、鑑定はできたの。ただ、答えがよくわかんない。」
「そう、そのままでいいから教えてくれる?」
「うん。赤の悪威って言うみたい。でね?魅了を持つものによる悪威のオーラで魅了の上位なんだって。
心意を悪い方へ増幅する、記憶をやや操作、悪魔のスキル、邪魔王のスキルだって言うの。
弱点は、神聖魔法最高位、聖魔魔法上位みたい。」
「赤の悪意?魅了……やはり関係があるのか。
しかし、神聖魔法の最上位と……今まで聞いたことのない聖魔魔法……。ハル以外に持つものがいるのか?」
そうなんだよね……。
「兄様、大丈夫ですわ。そのための『聖なる巫女』ではございません?一応、あの……サーチス?様?は、巫女なのでしょう?
ならば、その方にお願いすればよろしいのでは?」
確かにね。
普通ならそうなんだよね。
でも、レベル上げしてるようにも見えないし。
そもそも『赤の悪威』に気づいてない。
それで果たして、なんとかできるのか?
兄や姉は魔力が強いせいか、なんとなく空気が悪い程度には感じるらしい。
いわゆる、霊がいる廃屋に霊感があまりない人がいっても何となく気持ちが悪いって思うのと同程度だ。
しかし、残念ながらこの『赤の悪威』をはっきり見えるのはハノエルだけ、つまり信じてくれるかどうかになるわけだ。
嘘だろ?って言われる可能性がつよい。
まあ、こんな嘘をつく意味ないんですけども。
「でも、みんな見えないでしょう?」
「見えなくても私は信じます。」
「私もだ。ハルが嘘をつくわけがないからね?」
「「私たちも信じてます。」」
「ありがとう。」
信じてくれる人がいるって、心が強くなっていいよね。
ただ、コレをできたら『巫女』になんとかしてもらいたいけど。
見えない、感じないじゃどーにもなんないよね。
ハノエルが、やる?
いやいや、巻き込まれてエロムービー突入はいやだ!
どーしたらいいんだろうか。
「どうするか?」
「いかがでしょう?リステリア様にご相談してみては?」
「せ、セバス⁉︎」
い、いつの間に!
馬車にはいなかったよ?
ねえ、まじでまじで忍者なの?
「そうだな。実力、知識は伯母上に勝るものはいないからな。
……いや、魔力だけならハルが上か……。」
「でも、伯母様は強いですよ?」
そう、ずっと戦えば魔力量で勝る俺が勝てるかもしれないが、多分体力のせいで体が先に根をあげるだろう。
そして、操作や使い方は伯母様は物凄く上手い。
つまり、俺は勝てないんだよね。
負けないことならなんとかできるかもしれないけど?
それも体力しだいだな。
伯母様を呼ぶことに決めて、セバスに父への言付けを頼んだ。
伯母様は辺境の地へ戻っていたからだ。
なんでも孫が生まれたらしい。
めでたい。
なんか、申し訳ないなあと思うけど、やっぱりこのもくもくのケムケムは、ほっておいちゃまずい気がするのです。
本日もサーチスとの疲れるやりとりがあり、サリィは姉にべったりで……レンミリオンはじっとり見てるし、クリストファーもうるさい……そんな日常を過ごしました。
……帰りは兄がハノエルをさらうように抱っこして終了。
もう、抱っこに何が言う元気もない俺なのでした。
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