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第2話:風雲児と宇宙海賊
#08
しおりを挟む「…話は分かった」
椅子に座ったナグヤ=ウォーダ家当主、ヒディラス・ダン=ウォーダは、執務室で重臣達から報告された会議の概要と、諜報部からの情報を表示したデータパッドに目を通しながらそう応じ、さらに当面の指示を出した。
「ミノネリラ、ミ・ガーワについては、いずれキオ・スー宗家からも指示があるであろうが、まずはそれぞれの国境警戒のレベルを上げるよう、我がナグヤの軍に通達せよ…世継ぎについては、皆の意見は我が胸にも留めておく。以上だ」
「は………」
ヒディラスの指示に会釈した重臣達だが、去ろうとするセルシュ=ヒ・ラティオとツェルオーキ=イクェルダ以外の十一人は、その場に立ち続けたままだ。
彼等の表情から読み取ると、世継ぎに関する議論を簡単に流されたのが、不満のようである。パッドから顔を上げたヒディラスは、やや語気を強めて再び告げた。
「以上だ」
不承不承といった態で退出し始める十一人。それを見届けるように最後までいたセルシュが、開かれたドアに向かおうとした時、ヒディラスは声をかけた。
「セルシュは待て」
ヒディラスはセルシュと二人になると、椅子をゆっくりと回転させて、彼の背後の壁に掲げられている、深紅のタペストリに金糸で刺繍されたウォーダ家の家紋、『流星揚羽蝶』を見上げた。ふぅ、と溜め息をついてナグヤの老臣に告げる。
「世継ぎの話…また面倒をかけているようで、済まんな。セルシュ…」
「滅相もございません」
主君の労いの言葉に、セルシュは深く頭を下げた。ヒディラスは苦笑を浮かべ、さらに続ける。
「…ワシも、いっそノヴァルナを廃し、カルツェを世継ぎにすべきかと、これまで何度思った事かわからん」
「………」
「だがな…重臣どもの言い分を聞くほどに、これは先日、ノヴァルナの奴の言い放った通りではないか…と思えてな」
ヒディラスが口にしたのは二ヶ月前、例のキオ・スー城傭兵奇襲未遂事件の、直後の事であった。
傭兵達を倒し、キオ・スー城に帰還したノヴァルナは、宗主ディトモス・キオ=ウォーダをはじめとする、一門の居並ぶ前で大見栄を切り、自分がキオ・スー宗家壊滅の危機を救った褒美に、宗家が領有する星系のどれか一つを、ナグヤ=ウォーダ家の直轄地に編入するよう、傲慢な態度で要求して、大騒ぎを起こしたのだ。
ただその要求は当然、受け入れられる事はなかった。
要求自体はともかく、ノヴァルナが謹慎を破ってキオ・スー城を脱出する際、銀河皇国から贈られた『金花の松』をへし折った件が、本来ならノヴァルナを廃嫡すべきほどの問題だったからだ。
結局この騒ぎは、『金花の松』の喪失はノヴァルナが緊急出撃する際の不可抗力、と公式記録にする事で箝口令を敷き、不問に付すのと引き換えに、報償は無しとして落着した。
実際には、幾許かの報償金に宗家からの感状と、勲章も用意されていたのだが、ノヴァルナは「んな、つまんねーもん、要らねー!」と突っぱねたのだった。
そしてこの一件で宗家以上に騒ぎ立てたのが、ナグヤ=ウォーダ家でカルツェを次期当主に推す、家臣連中である。
宗家や自分の家族を救ったノヴァルナは、確かに評価は出来るが、とどのつまりはただでさえ傍若無人な若君を、さらに増長させただけではないか?
今現在でも、宗家との関係が良いとは言えない情況で、功ありとはいえあのような乱暴な振る舞いを見せたノヴァルナが、次期当主となって、果たしてナグヤだけでなく、ウォーダ家全体は安泰なのか?
そういった言葉を武器に、事あるごとに婉曲しながらもノヴァルナの廃嫡を迫る家臣達の声は、日増しに大きくなっていった。
“武人としてはノヴァルナの才、恐るべし。これぞナグヤの次期当主”
世襲など抜きにして、同じ武人としての評価で長男を見ていたヒディラスだが、目に余る無軌道ぶりと、家臣達に対する求心力の無さに、やはり自分が間違っていたのだろうか…という迷いに捕われた。
そしてついにある日、ヒディラスは自ら一人でナグヤ城を訪ね、ノヴァルナに家臣達から向けられる批判の実状を告げて、傭兵事件での反省を促し、真意を問い質したのだった。
だがノヴァルナは、それらを全く省みず、「アッハッハ!」と高笑いすると、父親に言い放った。
「それでいいんだよ、親父殿!」
「なに!!どういう事だ!?」
「家臣どもが、親父殿に俺の文句を言って来てる間は、まだこのナグヤ家を案じて、言ってるって事さ!」
「ナグヤ家を案じて?」
「ああ、これが何も言わなくなって、陰でコソコソし始めた時が、ホントに危なくなった時だ。つまり私利私欲で動き出した…って事だからな」
「うっ!!」
ノヴァルナはいつもの不敵な笑みを浮かべて、言葉を続ける。
「親父殿が家督を俺じゃなく、カルツェの奴に譲るってんなら、俺は構わねーぜ」
「なに?」
「ああ、少なくともカルツェなら現状維持…とまで行かなくても、ナグヤの家を存続はさせるだろうよ。いや、別にケチつけるんじゃなくてな。それだって今の世じゃ、大したもんだぜ」
「…で?もしそうなったら、おまえは何とする!?ノヴァルナよ」
ヒディラスにそう問われて、ノヴァルナは上を向き、右手の指で顎を撫でながらとぼけた口調で応じた。
「んー…そうだなぁ。『ホロゥシュ』引き連れて、まずは手頃な星系を一つ分捕る。んで、新たな星大名の名乗りを上げ、そのあとはオ・ワーリを征服して、それから―――」
「まてまてまて!」
容易く言い切るノヴァルナに、ヒディラスは呆れて話を遮る。
「それではおまえは、自分の手で自分の一族を、滅ぼすと言うのか!?」
「たりめーだろ。俺がウォーダ家に生まれたのなんて、俺が頼んだわけじゃねーし。ま、素直に降伏するんなら、滅ぼしゃしねーよ」
「そんな事が出来ると思うか?」
「そんな事出来ねーと思うか?」
ヒディラスの問いに、即座に問い返すノヴァルナ。互いに真っ直ぐ睨み合った視線には、一瞬、火花が散ったように思えた。
二秒、三秒と睨み合いは続き、やがてノヴァルナは不敵な笑みを大きくし、ヒディラスと距離を置く。
「なぁ親父殿。家臣どもがどうして、カルツェの奴を次期当主に担ぎ上げようと、騒いでるか分かるか?」
「…それは。おまえよりカルツェの方が、常識人だからだろう」
「ふん。こりゃまた思春期の自分の息子に、ハッキリと言ってくれるもんだが…ま、正解の半分ってとこだな。石頭の親父殿にしちゃ、上出来だ」
「おまえこそ、親に向かってヌケヌケと…で?あと半分の正解とは?」
「奴らは俺が怖いのさ」
「なに!?」
「カルツェも家臣連中も皆、程度の差こそあれ、いま親父殿が言った常識人だ…それに比べてナグヤの次期当主の俺は、常識外れの大うつけ」
「うむ」
いや、常識外れに“うむ”じゃなくて、“そうでもないぞ”とか言わねーのかよ…と思いながら、ノヴァルナは言葉を続けた。
「その常識外れの俺が当主になったら、常識人の家臣どもは、自分の思い通りに当主を操れなくなりそうで、怖いってわけだ。だから同じ常識人のカルツェを据えた方が、何かと扱い易いのさ」
思った以上に“まともな”ノヴァルナの言い分に、ヒディラスの目も真剣な光を帯びる。
「…なるほど。だがノヴァルナ、おまえは少々、他人を悪く見すぎではないか?誰もかれもが、自己の利ばかりを考えているわけでもあるまい」
「ハッハッハ!…それは親父殿。自分が歳をとって、人間が丸くなったという事さ」
「ぬ!」
ヒディラスはまだ、四十代の半ばに差し掛かろうという、人間としては脂の乗ってきた年齢だった。それを息子から“歳をとって人間が丸くなった”と言われては、些か心外というものである。しかしノヴァルナは平然と言い放つ。
「シヴァ家を見ろ。俺達ウォーダの一族を信用し過ぎた成れの果てが、あれではないか」
シヴァ家とは、ウォーダ家以前にオ・ワーリ宙域を支配していた、星帥皇室の血縁でもある名門星大名であった。
ウォーダ家はシヴァ家の重臣として用いられ、その忠誠を信じきったシヴァ家はオ・ワーリの国政をウォーダ家に任せきりにし、当時の星帥皇後継者を巡る内乱、『オーニンノーラ戦役』出征に傾注していた。
だがその結果、戦役が終結して領国に帰ってみれば、国の実権はウォーダ家に握られて味方はほとんどおらず、星大名の座を奪われて、惑星ラゴンの一地方領主へと転落してしまったのである。
「主家を崩壊させたウォーダ家なら、その家臣共が同じ事を考えても、全然おかしくはねーだろ?…それに第一、親父殿にも、いずれは自分がウォーダ家の頂点へ、という野心があるはず」
「う…む」
言葉に詰まるヒディラス。するとノヴァルナは、いつもの不敵な笑みとは別種の、乾いた笑みで告げる。
「そう心配すんな親父殿。今まで通り、俺を次期当主として、親父殿はのらりくらりかわしていろ。家臣どもはこれからも騒ぎ続けるだろうが、そのうち我慢の限界が来る…その時、はっきりするさ」
「はっきり?…何がだ」
「本当にナグヤ家のためを想って批判していた忠義者と、私利私欲でカルツェを担ぎ上げていた、不忠者だよ」
「!!!!!!」
「その時、親父殿は不忠な奴らを排除すればいい。残った奴らが、これからのウォーダ家を支える連中になる。もしその残った奴らが望むなら、俺は幾らでも頭を下げて詫びてやるし…やはりカルツェを当主にしろと言うなら、それでもいい」
「………」
「この戦国の世に生き残るなら、それぐらいは必要だろ?違わねぇか?」
「うーむ…」
日頃の傍若無人な振る舞いの裏で、我が息子はそこまで考えていたのか…ヒディラスは唸りながら腕を組んだ。
考え過ぎかとも思えるが、厳然たる事実として、外敵よりも家中の内紛で弱体化した星大名も数多い。世間一般と違い、“お人よしが馬鹿を見る”どころか、命を落し兼ねないのが、星大名という者の定めなのだ。
「まぁ、あとの問題は、カルツェの奴の器量だろうがな…こればかりは奴の心がけ次第だし、俺ぁ何とも言えねぇ」
そう言うノヴァルナの言葉で、ヒディラスは現実に引き戻された。“もう少しノヴァルナを信じてみるか…”という気になり、フフフと含み笑いを漏らす。
「なんだよ。気持ちワリぃーな」
と父親の笑いに反応するノヴァルナ。
「そこまで気を回しているなら、いっそ今、おまえに家督を譲ってやろうか?」
するとノヴァルナは目を見開いて、あっけらかんと言い放つ。
「あ?やなこった!」
「なに!?」
「今以上に忙しくなるのは、願い下げなんでな!親父殿が元気なうちは、せいぜい遊び呆けて、家臣どもに疎まれてやるさ」
悪態をつくノヴァルナだったが、長男の見識を垣間見た今のヒディラスに、いつもの激発するような高ぶりは見られない。むしろ改めてノヴァルナを見直した自分を、“俺も親馬鹿だったか…”と思いながら静かに言い返した。
「ふん。勝手にしろ………」
ナグヤ城の天守閣から、稜線へ沈みかけたオ・ワーリ=シーモア星系の二重太陽が彩る夕焼けを眺め、珍しくノヴァルナと二人で時を過ごした記憶に、ヒディラス・ダン=ウォーダは僅かに口元を綻ばせた。
「セルシュよ…」
意識を思い出から、今現在自分がいる、スェルモル城の執務室に引き戻したヒディラスは、ナグヤの老臣を振り返って告げる。
「これからもノヴァルナめを…あの不調法者を宜しく頼む」
「御意にございます…」
主君の言葉に、ノヴァルナの後見人たるセルシュ=ヒ・ラティオは澱みなく応え、恭しく頭を下げた………
そのノヴァルナを乗せた旅客船『ラーフロンデ2』が、地震を思わせるような腹に響く、重い震動に見舞われたのは、ベシルス星系に到着して二時間半ほど経った時。船員が『ラーフロンデ2』周辺に、広域通信ジャミングを掛けられている事に、気付いた直後である。
その時ノヴァルナは食事を終え、キャビンで、フェアンとマリーナにイェルサスを加えた四人揃って、ホログラムテーブルを囲み、カードゲームに興じていた。
だが船が激震に包まれた刹那、ノヴァルナは即座に反応し、立ち上がると同時に思考を巡らせる。
“こいつは、攻撃を喰らった震動じゃねえ!何かが船に取り付いた震動だ!”
そう判断してノヴァルナは辺りを見渡す。キャビンにいる乗客達は何が起きたか理解出来ず、まだ茫然としたままだ。
ただ乗客達の反応の鈍さも、無理からぬものだった。ノヴァルナだけは『ラーフロンデ2』に護衛艦がついている事や、この星系に到着した直後、船と護衛艦が警戒行動を取った事に気付いており、その上それらの重大な情報を、肝心の乗客に隠匿している事を怪しんでいたからだ。
一拍置いてようやく乗客がざわめき出す。それより先にノヴァルナが「おう!お前ら、シャンとしろ!」と、二人の妹とイェルサスに喝を入れていた。
「兄様」「兄上」「ノヴァルナ様」とそれぞれが返事する。イェルサスはお忍びにも関わらず、うっかりノヴァルナの本名を呼んでしまったが、今は誰も聞いてはいなかった。そのすぐ後に、『ホロゥシュ』達が全員で駆け寄り、ノヴァルナと三人を取り囲んで警護に入る。
するとさらに二度目、三度目の震動が立て続けに船を襲った。乗客達は体を硬直させたまま、ラウンジの天井を見詰めている。誰もが明らかに思考が停止している目をしていた。突然の情況を、頭が受け入れられずにいるのだ。
その中で円陣を組んだ『ホロゥシュ』が、ノヴァルナ達を守っている。
“ったく!これでもまだ警報も流さねぇとは、いい加減にしやがれ!”
この期に及んで、未だ無反応な『ラーフロンデ2』のスタッフに、胸の内で毒づいたノヴァルナは、「マーディン!」と『ホロゥシュ』筆頭のトゥ・シェイ=マーディンに呼び掛けた。
「はっ!!」振り返るマーディン。
「言っておいたヤツは、出来てるか?」
「ははっ!」
畏まったマーディンは、NNLを立ち上げた。ノヴァルナもNNLを立ち上げ、マーディンのそれにリンクさせる。
「兄様。下手にNNL使ったら、あたし達の居場所のログがサーバーに残るんじゃ…」
船に乗った直後、NNLを立ち上げようとして姉のマリーナに叱られたフェアンが、ノヴァルナに怪訝そうな顔で尋ねた。
フェアンの問いに、ノヴァルナはこの情況下で緊迫感もなく応じる。
「ああ、こいつは大丈夫だ。マーディンに頼んで、この船の中だけで回るネットワークを、即興で構築させたのさ」
それはこのベシルス星系に来る前、オ・ワーリ=カーミラ星系でDFドライヴに入る際に、所属不明の護衛艦の接近と、それを知らせない『ラーフロンデ2』を怪しんだノヴァルナが、マーディンに耳打ちして命じておいたものだった。ただ当然これはハッキングの類いであって、表沙汰になるとまた、関係各所とひと悶着起こしてしまう代物だが。
全員がマーディンのNNLにリンクすると、ノヴァルナはNNLのホログラムキーを叩いて、『ラーフロンデ2』のセキュリティシステムに侵入し、船外監視モニターの映像を幾つかピックアップした。
そこには船殻に張り付いた、宙雷艇らしき小型船が三隻映し出されており、さらに三隻が接近して来ている。
「ノ、ノヴァルナ様。これは」
不安そうにイェルサスが肩を揺らす。
「どうやら、宇宙海賊ってヤツらしいな」
「宇宙海賊!?そんなの、本当にいるの?」
眉をひそめるフェアンの疑念に応えるように、再び『ラーフロンデ2』が揺れた。三回…つまり接近して来ていた、あとの三隻の宙雷艇が船体に接舷したのだ。
「いるもなにも、この有様だろーよ」
妹にそう言っておいて、ノヴァルナはNNLのホログラム画面を指先で押さえ、スクロールさせる。
“チッ!三隻いた護衛艦は、何してやがる”
ノヴァルナがピックアップしたのは、別の船外監視モニターが捉えた、船の後方の映像だった。
その画面では、三隻の護衛艦はこちらを向いたまま停止してしまっていた。
“ふん。まぁ、そうなるよな”
どのような展開だったかは不明だが、結果として護衛すべき『ラーフロンデ2』が、宇宙海賊らしき敵に取り付かれてしまった以上、護衛艦の任務は失敗である。下手に攻撃をすれば、『ラーフロンデ2』にまで被害が及ぶからだ。護衛艦が動かなくなったのは、おそらく『ラーフロンデ2』を盾に、停船を要求されでもしたのだろう。
すると突然、ノヴァルナ達が見ていたNNLの画面がブツリと一斉に消失する。同時に船内の照明が点滅し、どこからともなく金属を削るガリガリガリという不快な音が複数響き始め、我に帰った乗客達から悲鳴が上がった………
▶#09につづく
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