今日から夫婦です!?

「嫌…………来ないで……!! いやあああっ!!」
 薄汚い無精髭を生やした男が、私の目の前で、気味の悪い微笑みを浮かべている――。

 舞踏会に参加していた私。
 表向きは伯爵令嬢だが、一家は代々、国王陛下から特別な役割を与えられていた。
 この日も内密に任務に当たっていたのだが、途中で何者かに気絶させられてしまう。
 
 目を覚ますと、両手両足が紐で拘束されていた。
 近づいて来る男。
 純潔を守り通せるのも、もはやここまでか……そう思った矢先――。
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