58 / 94
58強行突破2
しおりを挟む
「たまも~どうだ?式神に何か引っかかったか?」
「大丈夫よぉ~怪しいのは居ないわぁ~」
「リンドウこの先が黄竜の支配地なんだろ?」
「そうなのじゃが…何か雰囲気が違う様に感じての~」
「そうか~わかった。みんな警戒は怠るなよ」
トカゲを振り切って黄竜の支配地目前まで迫り、慎重に進んでいた。
街道を進んでいたが途中から林の中に入り盗賊の目につかない様にひっそりと進んだ。おそらくあまり意味はないだろうが見つからずに進みたい。激戦ばかりではこちらの身がもたない。
それに盗賊自体が闇落ちしていて意思が無さそうなのも有るのだが何か不自然な者を感じる。
「あっちゃ~やっぱりこうなるよね~」
俺たちは林の端に到達していた。黄竜支配地の村と思われるのが見えるのだがやはり囲まれている。しかし中には人の気配が感じられた。だいぶ苦戦していそうだがここは助けに入って補給と情報を手に入れたい。
「どうしようか?突入して中に入りたいけど逆に俺たちが敵と思われて攻撃を受けるかもしれないけど」
「それはわらわの名を使えば受け入れてくれるじゃろう。ヌシ殿問題無いと思うぞ」
リンドウの一言により何も言わなくてもみんな武器の手入れを始めた。ふと思った事を口にした。
「フェル~唐突ですまん。ここから土の魔法で橋作って壁までいけるか?」
「ちょっとマスター!?なんか凄い事考えてません?」
「いや~あれ相手にするの大変じゃん。とりあえず中入っちゃおうかなって」
「不可能では無いですけど…しばらく休まなくてはいけなくなります」
「ふむ~」
しばらく考えてみたが少数が個別に対応しても苦しいだけだしな。
ここは合流を優先で中に入っちゃおうかな?ただフェルの魔力が無くなるのは痛い…それなら少し近ずいてから橋を架けるか…少しの間フェルを守って準備するぐらいならなんとかなるだろう。
早速無茶な案をみんなに伝えると意外とみんな乗ってきた。
リンドウを先頭にしてクーニャを補佐につけて、たまもとアラクネと俺でフェルを囲みテオに後ろから支援してもらい、トカゲの群れにギリギリまで接近壁との距離を短くしフェルの橋に橋を作ってもらい強行突破を仕掛ける事を伝えた。
林を出て突撃を敢行。
リンドウが青龍偃月刀をヘリコプターのプロペラの様に回しだした。
クーニャは機動力を活かし右に左にサポートに入った。
たまもは護符の力で全員の能力底上げを始めた。
アラクネは粘着糸でトカゲの壁を作っていった。
フェルは次に続く力技の為に守られていた。
テオは鞭でトカゲを近付けないようにしていた。
なんか急に覚醒してないか?
みんなの動きが急に良すぎる。
アラクネの糸も結構便利だ。あんな使い方が出来るとは思わなかった。
一定の距離でトカゲをくっつけて超えてきたのに追加で糸つけて、簡単な壁が出来た事で一方向からの動きが阻害されゆとりが出来てきた。
リンドウがこじ開けアラクネが壁を作り漏れたのをクーニャが処理。
なかなか効率がいい。
テオと俺で側面から後ろをカバーして、フェルの身辺でたまもが補佐。
この城壁まで100mのトカゲだらけを苦もなく退けている。
このままいけるんじゃないか?
爆裂玉もまだ温存しておくか。
何が起こるかわからないし、予備の手を残しておきたい。
「フェルそろそろいけそうか?」
「無理すればいけると思います」
「リンドウ体力は平気か?」
「この程度問題ないか」
「よしあと10m進んだら始めよう。アラクネそれを見越して壁を作ってくれ」
お~アラクネなかなか考えてるな。
リンドウ側に先に壁を作ってリンドウが進みやすくなってるんだな。リンドウがあと3mってとこか。
アラクネも器用だよな鎌を振りつつ糸を飛ばして着実に両側に壁が出来つつある。
段にして5段の1mって壁が出来超えてきたのを狩るからちょうど射程距離の目安げいいな。
おかげで俺が後ろを専任テオが無双してるよ。
前も前で凄い事になってきた。リンドウが目的地点に差し掛かった。あとはフェルが安全に場所取りできれば…
おや?たまもが地面に札貼った?
ゴゴゴゴ
土の人形が出てきた!?
ゴーレムってやつか?
なんでそんなの呼出せんだ?式神とかと関係あるのか?
二体呼び出してフェルの護衛につかせたな。
なら任せるか。
フェルはノーミを呼び出して詠唱を始めた。
高さ2mの所に土の橋が出来始めた。
さて誰から行かせる?リンドウが行かないと話が始まらない。
テオを先にあげて弓で支援してもらうか。たまものゴーレムには残ってもらって、アラクネの糸も足止めには使える。
フェルの護衛にクーニャをつかせれば大丈夫だろう。
テオが先に登り支援が始まる。リンドウ側にゴーレム二体が入りリンドウが先行して橋を進む。たまも、フェル、クーニャが後に続いた。
俺とアラクネが残りながら足止めをする。簡単な壁が出来勢いが落ちたところでアラクネを行かせる。
俺が登り終えたところでテオも進ませた。爆裂玉を投げながら後を追った。
やべ~近くに投げすぎた。
後ろから橋が崩れだした。これはまずい走らなくては…
リンドウが誰かと話してるな。お~中に飛び込んだ。無事に行けたようだ。
フェルが転んだ。クーニャ、たまもを先にいかす。テオ、アラクネにも先にいかす。
駆けつけてフェルをお姫様だっこで走る。
最後の一歩で足場が崩れた。やっぱり無茶すぎたか…これで俺とフェルはトカゲの餌か…
ピューピシッ
俺たちの体が白い物で巻き付かれ地面に落ちる前に無理やり引っ張られた。
目の前にはアラクネの糸を引っ張るみんなの姿があった。
「大丈夫よぉ~怪しいのは居ないわぁ~」
「リンドウこの先が黄竜の支配地なんだろ?」
「そうなのじゃが…何か雰囲気が違う様に感じての~」
「そうか~わかった。みんな警戒は怠るなよ」
トカゲを振り切って黄竜の支配地目前まで迫り、慎重に進んでいた。
街道を進んでいたが途中から林の中に入り盗賊の目につかない様にひっそりと進んだ。おそらくあまり意味はないだろうが見つからずに進みたい。激戦ばかりではこちらの身がもたない。
それに盗賊自体が闇落ちしていて意思が無さそうなのも有るのだが何か不自然な者を感じる。
「あっちゃ~やっぱりこうなるよね~」
俺たちは林の端に到達していた。黄竜支配地の村と思われるのが見えるのだがやはり囲まれている。しかし中には人の気配が感じられた。だいぶ苦戦していそうだがここは助けに入って補給と情報を手に入れたい。
「どうしようか?突入して中に入りたいけど逆に俺たちが敵と思われて攻撃を受けるかもしれないけど」
「それはわらわの名を使えば受け入れてくれるじゃろう。ヌシ殿問題無いと思うぞ」
リンドウの一言により何も言わなくてもみんな武器の手入れを始めた。ふと思った事を口にした。
「フェル~唐突ですまん。ここから土の魔法で橋作って壁までいけるか?」
「ちょっとマスター!?なんか凄い事考えてません?」
「いや~あれ相手にするの大変じゃん。とりあえず中入っちゃおうかなって」
「不可能では無いですけど…しばらく休まなくてはいけなくなります」
「ふむ~」
しばらく考えてみたが少数が個別に対応しても苦しいだけだしな。
ここは合流を優先で中に入っちゃおうかな?ただフェルの魔力が無くなるのは痛い…それなら少し近ずいてから橋を架けるか…少しの間フェルを守って準備するぐらいならなんとかなるだろう。
早速無茶な案をみんなに伝えると意外とみんな乗ってきた。
リンドウを先頭にしてクーニャを補佐につけて、たまもとアラクネと俺でフェルを囲みテオに後ろから支援してもらい、トカゲの群れにギリギリまで接近壁との距離を短くしフェルの橋に橋を作ってもらい強行突破を仕掛ける事を伝えた。
林を出て突撃を敢行。
リンドウが青龍偃月刀をヘリコプターのプロペラの様に回しだした。
クーニャは機動力を活かし右に左にサポートに入った。
たまもは護符の力で全員の能力底上げを始めた。
アラクネは粘着糸でトカゲの壁を作っていった。
フェルは次に続く力技の為に守られていた。
テオは鞭でトカゲを近付けないようにしていた。
なんか急に覚醒してないか?
みんなの動きが急に良すぎる。
アラクネの糸も結構便利だ。あんな使い方が出来るとは思わなかった。
一定の距離でトカゲをくっつけて超えてきたのに追加で糸つけて、簡単な壁が出来た事で一方向からの動きが阻害されゆとりが出来てきた。
リンドウがこじ開けアラクネが壁を作り漏れたのをクーニャが処理。
なかなか効率がいい。
テオと俺で側面から後ろをカバーして、フェルの身辺でたまもが補佐。
この城壁まで100mのトカゲだらけを苦もなく退けている。
このままいけるんじゃないか?
爆裂玉もまだ温存しておくか。
何が起こるかわからないし、予備の手を残しておきたい。
「フェルそろそろいけそうか?」
「無理すればいけると思います」
「リンドウ体力は平気か?」
「この程度問題ないか」
「よしあと10m進んだら始めよう。アラクネそれを見越して壁を作ってくれ」
お~アラクネなかなか考えてるな。
リンドウ側に先に壁を作ってリンドウが進みやすくなってるんだな。リンドウがあと3mってとこか。
アラクネも器用だよな鎌を振りつつ糸を飛ばして着実に両側に壁が出来つつある。
段にして5段の1mって壁が出来超えてきたのを狩るからちょうど射程距離の目安げいいな。
おかげで俺が後ろを専任テオが無双してるよ。
前も前で凄い事になってきた。リンドウが目的地点に差し掛かった。あとはフェルが安全に場所取りできれば…
おや?たまもが地面に札貼った?
ゴゴゴゴ
土の人形が出てきた!?
ゴーレムってやつか?
なんでそんなの呼出せんだ?式神とかと関係あるのか?
二体呼び出してフェルの護衛につかせたな。
なら任せるか。
フェルはノーミを呼び出して詠唱を始めた。
高さ2mの所に土の橋が出来始めた。
さて誰から行かせる?リンドウが行かないと話が始まらない。
テオを先にあげて弓で支援してもらうか。たまものゴーレムには残ってもらって、アラクネの糸も足止めには使える。
フェルの護衛にクーニャをつかせれば大丈夫だろう。
テオが先に登り支援が始まる。リンドウ側にゴーレム二体が入りリンドウが先行して橋を進む。たまも、フェル、クーニャが後に続いた。
俺とアラクネが残りながら足止めをする。簡単な壁が出来勢いが落ちたところでアラクネを行かせる。
俺が登り終えたところでテオも進ませた。爆裂玉を投げながら後を追った。
やべ~近くに投げすぎた。
後ろから橋が崩れだした。これはまずい走らなくては…
リンドウが誰かと話してるな。お~中に飛び込んだ。無事に行けたようだ。
フェルが転んだ。クーニャ、たまもを先にいかす。テオ、アラクネにも先にいかす。
駆けつけてフェルをお姫様だっこで走る。
最後の一歩で足場が崩れた。やっぱり無茶すぎたか…これで俺とフェルはトカゲの餌か…
ピューピシッ
俺たちの体が白い物で巻き付かれ地面に落ちる前に無理やり引っ張られた。
目の前にはアラクネの糸を引っ張るみんなの姿があった。
0
お気に入りに追加
890
あなたにおすすめの小説
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
凶幻獣戦域ラージャーラ
幾橋テツミ
ファンタジー
ラージャーラ…それは天響神エグメドなる絶対者が支配する異空間であり、現在は諸勢力が入り乱れる戦乱状態にあった。目下の最強陣営は「天響神の意思の執行者」を自認する『鏡の教聖』を名乗る仮面の魔人が率いる【神牙教軍】なる武装教団であるが、その覇権を覆すかのように、当のエグメドによって【絆獣聖団】なる反対勢力が準備された──しかもその主体となったのは啓示を受けた三次元人たちであったのだ!彼らのために用意された「武器」は、ラージャーラに生息する魔獣たちがより戦闘力を増強され、特殊な訓練を施された<操獣師>なる地上人と意志を通わせる能力を得た『絆獣』というモンスターの群れと、『錬装磁甲』という恐るべき破壊力を秘めた鎧を自在に装着できる超戦士<錬装者>たちである。彼らは<絆獣聖団>と名乗り、全世界に散在する約ニ百名の人々は居住するエリアによって支部を形成していた。
かくてラージャーラにおける神牙教軍と絆獣聖団の戦いは日々熾烈を極め、遂にある臨界点に到達しつつあったのである!
ダンジョンマスター先輩!!(冒険に)付き合ってあげるからオカルト研究会の存続に協力してください 2!! ~闇乃宮と涙怨の巫女~
千両文士
ファンタジー
関東地方の豊かな自然に囲まれた某地方都市、迷処町(まよいがまち)。
運命のいたずらによりこの地に蘇った五武神の試練・マヨイガの儀に5人の高校生男女が挑んでから20数年後・・・それぞれの道を歩んでいた5人は新たな宿命に引き寄せられるようにマヨイガダンジョンに帰結する。神紋もののふ、六武神、眷族魔物&式神、マヨイガ三勢力連合チームが新たに挑みしは突如神域に現れた謎多き『闇乃宮』!? そこで待ち受ける新たな試練とは……!?
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
十人十色の強制ダンジョン攻略生活
ほんのり雪達磨
ファンタジー
クリアしなければ、死ぬこともできません。
妙な部屋で目が覚めた大量の人種を問わない人たちに、自称『運営』と名乗る何かは一方的にそう告げた。
難易度別に分けられたダンジョンと呼ぶ何かにランダムに配置されていて、クリア条件を達成しない限りリスポーンし続ける状態を強制されてしまった、らしい。
そんな理不尽に攫われて押し付けられた人たちの強制ダンジョン攻略生活。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる