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23虫の城
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俺たちが謁見の間を開けると一斉に弓矢が放たれようとしていた。
慌てて隠れ救援に来たことを伝えると急いで中に入り扉を閉めてくれと言われた。
中に入るとそこは野戦病院のようだった。
ありったけの回復薬を出し、なんとか歩けるまでに回復してもらい強行突破の準備をした。
近衛兵の生き残りは30人程だろうか国王は先に脱出してここにいるのは姫直属の部隊のようだ。
姫の格好は騎士姿で相変わらず隊長と言って問題なさそうだ。
姫は城内に残った非戦闘員を集めてるうちに、ここに追い詰められ、出口をさっきのカブト虫に塞がれて被害を出したようだ。
みんなの武器も、もう一度簡易的に研ぎ直し帰りの分くらいはなんとか持ちそうだ。
帰りの進軍速度は出せそうにないのでギルドバトルジャンキー大剣のゴール、斧のブリス、トップハンター剣のムサシ、槍のファルスに任せ俺とハーレーの大剣のガンマと大楯のガンツに後ろから非戦闘員に重傷の近衛兵に肩を貸してもらい元気なのを前後に分け姫を真ん中に進んだ。
前は徐々に退路確保の騎士団を回収して俺たちはたまにガンツの盾に隠れ爆裂玉をぶっ放して後方に集まり始めた虫を吹っ飛ばし時間を稼いだ。
ところが今度は城門付近に降りた虫達が俺たちの進路に現れた。
先頭には大型のクワガタ。カブト虫でも苦労したのに相手が悪い。元気な騎士団に後ろを頼み前に出る。
「あれどうする?あの顎は挟まれたら終わりだろう」
前の4人も迷っているようだ。
俺たちも合流して作戦会議
爆裂玉もおそらく外からでは効きそうにない。効きそうなのは関節などのつなぎ目に刃を入れるしかない。
あとは俺のメタルジェットを叩き込む。
問題はあの顎をどうかわして進むか。
そこに近衛兵の人達があの顎は5人いればおそらく捕まえて力比べが出来るその隙に攻撃してくれと訴えてきた。
その意見を採用しまず俺たち7人が顎を捕まえに動き、上手く取り付けたら近衛の無傷な人に変わる。
もし怪我人出たらすぐに後ろに控えた人が回復に入ると段取りを組んだ。
計画実行
まずガンツが盾を利用してクワガタの意識を惹きつけてくれた。その隙に反対側が抑えに入る。
取り付くとすぐに近衛兵も交代に入っていく。
怒ったクワガタはとりつかれた方を押し返そうと動いた隙に今度はこっちがガンマと共に取り付いた。
そしてすぐ来る交代要員。反対側はもう脚に取り付き関節部をえぐり始めた。
こっちもガンマとガンツが脚に取り付き俺は上に登った。
そして頭に俺のハンマーがノイマン効果の熱風でクワガタの硬い甲冑に穴を開けた。
さすが対戦車ミサイルに使われてる現象だけのことはある。
小さくてもこの穴に爆裂玉を入れるには十分である。
火を点けて穴に押し込む。穴が上を向いてるので、欠片が外に飛び出しても天井に行くだけで、こちらには犠牲を出さないだろう。
数秒後爆音と共にクワガタは崩れ落ちた。
外からでは傷はなさそうに見えるが上に空いた穴からは不快な臭いとともに体液が溢れていた。
怯えた人もいたが近衛兵の人が人垣になり道を作ってくれた。
後方はこのクワガタが道を塞いでくれてるのでそのまま近衛兵に任せて7人で前に来た。
ここからが最大の難関になってしまった。虫の群れをこの人数抱えて中央突破しなくてはいけなくなった。
見方はかなり後方まで下げられてしまった。
連絡も取りようがない…
その時ガンマのそばに幽霊のようなエルフの娘が現れてどこかに飛んで行った。
しばらくたち虫の群れの中に立て続けに爆音が起き始めた。
中央の厚みが薄くなりチャンスが訪れた。
先頭をギルドメンバーに任せてその脇から鏃のように近衛兵と騎士団が壁を作り中に怪我人を囲うように後ろも薄めながら体型を作った。
爆音側からも部隊が動いているようだ。
ここぞとばかりに魔法は乱舞し矢も空を覆うように降っている。
よく見ると炎の竜巻や燃える岩が降ってきたりと複合魔法と思われるものも飛んでいた。
程なくして虫の群れを吹き飛ばした中央で合流そのままこちらの部隊を覆うようにして撤退していった。
こうして王城は虫共に占拠されたまま、人は去ることになったのである。
少し離れた位置にあった俺の工房がある城下街は野戦病院と化した。
食堂スペースは怪我人や非戦闘員が集められ、外周に傭兵達の人垣を作りいちようの柵が建てられ始めた。
俺も蟻酸などで傷んだ武具の修理に追われていった。
うちのメンバーも何も言ってないが情報収集や受付を手伝ってくれたりとよく働いてくれた。
王族は支城に移り、隊長(姫)はなぜかここに残り近衛兵と騎士団の指揮を取り始めた。
嫌な予感しかしない…
早いとこ見つかる前に偵察と称して逃げねば。
俺はこっそり隠密スキルを使って城に忍び込んでみた。あの煙が無くなってからはたいして虫も多くないように感じる。ただ二足歩行種が増えた。こいつらは結構知性があるから会話できる個体もいるだろう。こいつらの親玉は何を考えているのかを調べたい。そしてどんな種族なのかを確認しておきたい。
潜入すること数分みた感じだと蟻が城内警備に動いてる。外には蜂が飛行していた。それ以外は二足歩行種で人サイズで蟷螂、クワガタ、カブト虫がいた。今みた感じだと蟻が主力でその他が協力か?さらに奥は危険だが謁見の間や王の自室辺りは調べておきたい。もし女王蟻や女王蜂みたいのいれば攻略の目標立つしね。
やべ~な。警備の質が上がってきたな。俺の技術じゃこれ以上の潜入は難しいか?
「あの野郎騙しやがって、あんな物に意識を奪われ暴走するなんて…こんなの落としたら反撃されて全滅するだろう。俺たちは撤退する。故郷は蜘蛛に襲撃されたが新天地を目指そう。残る種族には申し訳ないがここで別れよう。」
「お待ちください。それでは犠牲になったものが浮かばれません。せめて仇をとってからでも…」声が遠のいてこれ以上無理か…いろいろな種族いて気になっていたがやはり一枚岩ではないようだな。少し様子を見てもいいのかもな。
また何かきたな。「…ここを巣にするようだ。もう我らに帰れる場所はないここを拠点に…」もう少しなんとか聞こえないかな~残るのと退くのもいて分断は確実だな。こちらは反撃の体制を整えて待機で良さそうだな。俺たちは当面武器作りにはなるのかな?
一度戻り工房に行くとなぜか皆さん勢ぞろい…自分のところだと思って安易に入ったら逃げ場がなくなってしまった。隊長は筆頭に騎士団長と近衛兵長。各主要ギルドの代表者も集められていた。今後の展望ということで意見で始めるが基本この城下街を防衛拠点として整備し、武器の強化に努め準備が整えば奪還に動くが現状支城で事足りるので無理はしなくていいことになった。
各ギルドの代表者は探索と称して城の昆虫退治をイベント化し緊急ダンジョンとしてどこまで潜れるか競争をするようである。もちろん俺は不参加軽量武器が効かなかったので大型武具の製造を強制されてしまった。
異常な硬さで刃が入らず、刃こぼれ多数。その武器達の修理も大量に用意されていた。
慌てて隠れ救援に来たことを伝えると急いで中に入り扉を閉めてくれと言われた。
中に入るとそこは野戦病院のようだった。
ありったけの回復薬を出し、なんとか歩けるまでに回復してもらい強行突破の準備をした。
近衛兵の生き残りは30人程だろうか国王は先に脱出してここにいるのは姫直属の部隊のようだ。
姫の格好は騎士姿で相変わらず隊長と言って問題なさそうだ。
姫は城内に残った非戦闘員を集めてるうちに、ここに追い詰められ、出口をさっきのカブト虫に塞がれて被害を出したようだ。
みんなの武器も、もう一度簡易的に研ぎ直し帰りの分くらいはなんとか持ちそうだ。
帰りの進軍速度は出せそうにないのでギルドバトルジャンキー大剣のゴール、斧のブリス、トップハンター剣のムサシ、槍のファルスに任せ俺とハーレーの大剣のガンマと大楯のガンツに後ろから非戦闘員に重傷の近衛兵に肩を貸してもらい元気なのを前後に分け姫を真ん中に進んだ。
前は徐々に退路確保の騎士団を回収して俺たちはたまにガンツの盾に隠れ爆裂玉をぶっ放して後方に集まり始めた虫を吹っ飛ばし時間を稼いだ。
ところが今度は城門付近に降りた虫達が俺たちの進路に現れた。
先頭には大型のクワガタ。カブト虫でも苦労したのに相手が悪い。元気な騎士団に後ろを頼み前に出る。
「あれどうする?あの顎は挟まれたら終わりだろう」
前の4人も迷っているようだ。
俺たちも合流して作戦会議
爆裂玉もおそらく外からでは効きそうにない。効きそうなのは関節などのつなぎ目に刃を入れるしかない。
あとは俺のメタルジェットを叩き込む。
問題はあの顎をどうかわして進むか。
そこに近衛兵の人達があの顎は5人いればおそらく捕まえて力比べが出来るその隙に攻撃してくれと訴えてきた。
その意見を採用しまず俺たち7人が顎を捕まえに動き、上手く取り付けたら近衛の無傷な人に変わる。
もし怪我人出たらすぐに後ろに控えた人が回復に入ると段取りを組んだ。
計画実行
まずガンツが盾を利用してクワガタの意識を惹きつけてくれた。その隙に反対側が抑えに入る。
取り付くとすぐに近衛兵も交代に入っていく。
怒ったクワガタはとりつかれた方を押し返そうと動いた隙に今度はこっちがガンマと共に取り付いた。
そしてすぐ来る交代要員。反対側はもう脚に取り付き関節部をえぐり始めた。
こっちもガンマとガンツが脚に取り付き俺は上に登った。
そして頭に俺のハンマーがノイマン効果の熱風でクワガタの硬い甲冑に穴を開けた。
さすが対戦車ミサイルに使われてる現象だけのことはある。
小さくてもこの穴に爆裂玉を入れるには十分である。
火を点けて穴に押し込む。穴が上を向いてるので、欠片が外に飛び出しても天井に行くだけで、こちらには犠牲を出さないだろう。
数秒後爆音と共にクワガタは崩れ落ちた。
外からでは傷はなさそうに見えるが上に空いた穴からは不快な臭いとともに体液が溢れていた。
怯えた人もいたが近衛兵の人が人垣になり道を作ってくれた。
後方はこのクワガタが道を塞いでくれてるのでそのまま近衛兵に任せて7人で前に来た。
ここからが最大の難関になってしまった。虫の群れをこの人数抱えて中央突破しなくてはいけなくなった。
見方はかなり後方まで下げられてしまった。
連絡も取りようがない…
その時ガンマのそばに幽霊のようなエルフの娘が現れてどこかに飛んで行った。
しばらくたち虫の群れの中に立て続けに爆音が起き始めた。
中央の厚みが薄くなりチャンスが訪れた。
先頭をギルドメンバーに任せてその脇から鏃のように近衛兵と騎士団が壁を作り中に怪我人を囲うように後ろも薄めながら体型を作った。
爆音側からも部隊が動いているようだ。
ここぞとばかりに魔法は乱舞し矢も空を覆うように降っている。
よく見ると炎の竜巻や燃える岩が降ってきたりと複合魔法と思われるものも飛んでいた。
程なくして虫の群れを吹き飛ばした中央で合流そのままこちらの部隊を覆うようにして撤退していった。
こうして王城は虫共に占拠されたまま、人は去ることになったのである。
少し離れた位置にあった俺の工房がある城下街は野戦病院と化した。
食堂スペースは怪我人や非戦闘員が集められ、外周に傭兵達の人垣を作りいちようの柵が建てられ始めた。
俺も蟻酸などで傷んだ武具の修理に追われていった。
うちのメンバーも何も言ってないが情報収集や受付を手伝ってくれたりとよく働いてくれた。
王族は支城に移り、隊長(姫)はなぜかここに残り近衛兵と騎士団の指揮を取り始めた。
嫌な予感しかしない…
早いとこ見つかる前に偵察と称して逃げねば。
俺はこっそり隠密スキルを使って城に忍び込んでみた。あの煙が無くなってからはたいして虫も多くないように感じる。ただ二足歩行種が増えた。こいつらは結構知性があるから会話できる個体もいるだろう。こいつらの親玉は何を考えているのかを調べたい。そしてどんな種族なのかを確認しておきたい。
潜入すること数分みた感じだと蟻が城内警備に動いてる。外には蜂が飛行していた。それ以外は二足歩行種で人サイズで蟷螂、クワガタ、カブト虫がいた。今みた感じだと蟻が主力でその他が協力か?さらに奥は危険だが謁見の間や王の自室辺りは調べておきたい。もし女王蟻や女王蜂みたいのいれば攻略の目標立つしね。
やべ~な。警備の質が上がってきたな。俺の技術じゃこれ以上の潜入は難しいか?
「あの野郎騙しやがって、あんな物に意識を奪われ暴走するなんて…こんなの落としたら反撃されて全滅するだろう。俺たちは撤退する。故郷は蜘蛛に襲撃されたが新天地を目指そう。残る種族には申し訳ないがここで別れよう。」
「お待ちください。それでは犠牲になったものが浮かばれません。せめて仇をとってからでも…」声が遠のいてこれ以上無理か…いろいろな種族いて気になっていたがやはり一枚岩ではないようだな。少し様子を見てもいいのかもな。
また何かきたな。「…ここを巣にするようだ。もう我らに帰れる場所はないここを拠点に…」もう少しなんとか聞こえないかな~残るのと退くのもいて分断は確実だな。こちらは反撃の体制を整えて待機で良さそうだな。俺たちは当面武器作りにはなるのかな?
一度戻り工房に行くとなぜか皆さん勢ぞろい…自分のところだと思って安易に入ったら逃げ場がなくなってしまった。隊長は筆頭に騎士団長と近衛兵長。各主要ギルドの代表者も集められていた。今後の展望ということで意見で始めるが基本この城下街を防衛拠点として整備し、武器の強化に努め準備が整えば奪還に動くが現状支城で事足りるので無理はしなくていいことになった。
各ギルドの代表者は探索と称して城の昆虫退治をイベント化し緊急ダンジョンとしてどこまで潜れるか競争をするようである。もちろん俺は不参加軽量武器が効かなかったので大型武具の製造を強制されてしまった。
異常な硬さで刃が入らず、刃こぼれ多数。その武器達の修理も大量に用意されていた。
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